うん、約束破るって最低だね。
真に申し訳ございません。
来週の投稿も出来ない可能性はありますが完結まではやりますので、何卒楽しみにしてくださっている方はご容赦願います。
それからまた話が続いて。
気付いた時にはお昼時になっていた。
「あ、おい二人とも。もうお昼だぜ」
「あら、ホントね。それじゃ、そろそろお開きにしましょうか」
「何言ってるんですか霊夢さん。取材はまだ終わってませんよ?まだ紅霧異変の犯人を倒したところまでしか喋ってないじゃないですか。彼も全然出てきませんし」
「分かってるわよ、冗談ってやつよ冗談」
「まあ、それでもお昼なのに変わりはなんだぜ。つまり、お腹が空いたんだぜ」
魔理沙が、もう我慢できないといった様子でお腹をさする。
それを見て、溜息をつきながらも霊夢は昼食の準備をするため台所へ行き、食材を確認する。
「・・・・・・あら?もう材料切れね。買いに行かないとダメみたい」
「ええ~、それはないんだぜ霊夢~」
「勝手に上がりこんでおいて何言ってるのよ全く・・・・・・」
昼食が食べられないと知って完全に力尽きる魔理沙。
その勝手なものに溜息を吐きながらも、どうしようかと考える霊夢。
「そうね・・・・・・それじゃあ人里まで行って何か食べましょうか。いたって普通だけどこれが一番楽だわ」
「ええ~、人里まで待てないんだぜぇ~」
「しょうがないですよ魔理沙さん、無いものは仕方ありません。諦めていきましょう」
霊夢の案に文句をつける魔理沙。
だが、彼女もそれくらいしか方法がないことは分かっていたようで文に言われるとしぶしぶといった感じで動き出した。
「まあ、確かにそれしかないかもなんだぜ・・・・・・それじゃあ行くか二人共」
「全く、最初からそうやって動きなさいよ・・・・・・」
「まあまあ、最終的には動き出したんですしいいじゃないですか。それでは向かう最中、話の続きをお願いしますね」
「はあ、見上げた記者根性だわ・・・・・・」
ようやく動き出した魔理沙に小言を言うが、それを文に宥められ。
文の記者根性に今度は溜息を付きながら、霊夢達は人里に向かっていった。
―――――人里に向かう途中。
文は霊夢に取材の続きをしていた。
「それで、異変の犯人だった吸血鬼を倒したところまでは聞きました。その後ですよその後!といいますか、彼は一体どこにいったんですかね?」
「ああ、あの人は見てるだけだったのよ。メイドと戦った時も何も干渉してこなかったし、倒した後なんか道案内してくれたくらいよ」
「そうですか・・・・・・。まあそこは彼への取材をする時に聞くと決めましたのでいいです。その時彼と話したりとかしなかったんですか?」
「話せるわけ無いじゃない。初対面だし、異変の犯人と仲間だったのよ?ずっと警戒してるだけで話そうとは思わなかったわ」
「ですよねぇ~」
霊夢の答えに同意する文。
余程他人を信用できる者でなければ、そんな状況で話しかけようとは思わないだろう。
けれども、と霊夢はあの時初対面の者に感じる事が無いであろう物も感じていた。
「(初対面なのに感じた、あの安らぎ。あれはなんなのかしらね。あれがあの人の雰囲気ってやつなのかしら)」
****************
霊夢達が人里に着いたと同時に、彼等は人里を出ていた。
一緒に紅魔館を目指す彼と咲夜。
彼等の間に会話は無かった、だが気まずい雰囲気は流れず心地良い空気だけが流れる。
繋いでいる手に少し力を入れながら、咲夜はこの時間がずっと続けばいいのに・・・・・・と、思っていた。
咲夜の思いは叶うことは無く。
無常にも彼等の目的地である紅魔館に辿り着いた。
「着きましたね。それでは買ってきたものを置いてきますので少々お待ち下さい」
そう言って咲夜は姿を消した。
なぜ館の方に歩いていったではなく、
とりあえず、手持ち無沙汰になった彼は話相手にでもなってもらおうと門番として仕事しているであろう彼女のところへ向かう。
彼が会いに行っている門番、名前は
名前から分かるかもしれないが、中国の方出身で太極拳の使い手である。
普通の場所ならかなり優秀な門番なりえたのだろうが、此処は幻想郷。
普通ではないのが残念と言った所だろうか。
そこまでの距離はなかったので、すぐに門に辿り着く彼。
美鈴はすぐに見つかり、向こうも彼を見つける。
「あっ!お師匠様じゃないですかっ!お久しぶりですっ!」
凄まじい勢いで彼に近付く美鈴。
その勢いに気圧されながらも、久しぶり、と返事をする彼。
「はい!ホントに久しぶりですね!もっと会いに来てくださいよぉ~、可愛い愛弟子でしょ?」
すごい猫撫で声で彼に擦り寄りながら言う美鈴。
昔とは明らかに違う様子に若干引きながらも、ごめんな、と返す彼。
そんな彼を見て、美鈴は面白い物を見たかのように笑い出す。
「ははっ・・・・・・!すいませんお師匠様、ずっと会いに来なかったのでからかっちゃいましたっ」
それを聞いて苦笑いを浮かべることしかできない彼。
これは自分が悪いと思い、彼は素直に反省の意を示した。
「ふふっ、それでいいんです。しっかり反省してくださいっ。それで、今日は急にどうしたんですかお師匠様?」
それに答える美鈴、彼はまた苦笑いだ。
そのまま彼は美鈴の質問に答えて、これまでの経緯を話す。
「・・・・・・はあ、なるほど。つまり、ここに来たのは暇つぶしということですか・・・・・・」
美鈴はガックリ肩を落とした。
彼は何故美鈴が落ち込んでいるのか分からない。
精一杯励ますが、全く効果が無い。
彼がどうしたものかと頭を悩ませていると、不意に美鈴が言葉を発した。
「いえ、そんな励ましてくれなくても大丈夫です。お師匠様はそういう方です、知っていました。なので私は大丈夫です。はい、問題ありません、はい」
明らかに気落ちしているのに大丈夫と言う美鈴。
彼は慌てながらもどうすればいいのか分からないので、黙って待つことにした。
時間をつぶしに来たのに、暇になってしまっていた。
それからすぐ。
またまた急に、美鈴は言葉を発す。
「いえ、よくよく考えてみれば色々考えられるじゃないですか。来なかった理由なんて。それに、私が門番していることは覚えていましたし暇つぶしとはいえ話しに来てくれていますし考え方を変えればそれだけ気を許しているとも考えられますならば別にここまでガックリくる必要など皆無むしろ今はお師匠様との会話を出来るだけ長く楽しくするのが一番ではないでしょうか間違いなくでしたら今こんなこと考えていること事態が無駄今すぐお師匠様の暇つぶしを手伝うべきよしきました!」
美鈴がブツブツ言っているのを黙ってみていることしか出来なかった彼。
しかし、最後に元気を取り戻したようなのでホッとしていた。
「それではお師匠様、お待たせしました。暇つぶしに付き合いますよ!」
それから少し、咲夜が来るまで美鈴と彼は談笑していた。
咲夜が来てからは、門番の仕事をサボっていることを怒られたり、それは自分のせいだと彼が謝ったりと・・・・・・。
色々あったが、ようやく彼等が守矢神社に向かう準備が整った。
「うー、お師匠様もう行っちゃうんですか?もう少しお話したかったです」
「あなたは門番でしょう?なら、門番の役目を果たしなさい」
「はいっ、それは分かっています咲夜さんっ」
美鈴のお願いを咲夜は一蹴する。
少し棘がある言い方をしているのは、彼との二人きりの時間を邪魔されたくないからだろう。
結局女性は誰もが乙女なのである。
「それじゃあいってらっしゃい咲夜さん、お師匠様っ」
そう言って、美鈴は彼等に手を振った。
咲夜は恥ずかしいのか手を振らなかったが、彼はしっかりと手を振り続ける。
それを見て、お師匠様はやっぱり変わらないなぁと思う美鈴。
「・・・・・・今度は暇つぶしじゃなく、私に会う為に、話す為に来てくださいね。お師匠様・・・・・・」