大和side
「……ここ、どこだ」
俺の名前は
「……道に迷ったのか、俺」
そう、恥ずかしい話。迷子になったのだ。
「とりあえず、人がいるところまで歩くか」
しばらく、歩いていると、たくさんの桜の花が咲いている公園を見つけた。
「へえ、綺麗だな。すこし、寄り道でもするか」
俺は公園に足を踏み入れた。ああ、こう言うときは桜ロックとか聞きたいな。
そう、思いながら歩いていると、
「へへっ、姉ちゃん俺たちと遊ぼうぜ」
「いや、離して!」
……漫画に出てくるような不良達に絡まれてる女の子を見つけた。辺りには誰もいない。助けるか。
「おい、テメエら。その手を離しな。嫌がってるじゃん」
「ああん、なんだテメエ。やるのか?」
すると、不良達の興味は俺に移ったのか、不良全員は俺を取り囲んだ。数は……十人か。この隙に逃げてくれるといいな。
「へへ、たった一人で俺たちに喧嘩を売るとはいい度胸……ギャフ!」
話が長くなりそうなので、とりあえず目の前の偉そうなやつを殴り飛ばした。
「あっ! 横チン!」
続けてそいつの両隣にいた男を二人ずつ殴り飛ばした。はい、これで残り五人。
「て、テメエ!」
不良の一人が鉄パイプで殴りかかってきたが、避けてそいつを蹴り飛ばし、残りの四人も殴り飛ばした。
「ひっ、ひい! こいつメチャクチャ強い!」
「……見逃してやるからさっさと、俺の目の前から消えろ」
「ひいっ!」
不良達はおびえ、逃げ帰った。はあ、無駄に体力使ったな。俺は幻夢流という、幻術を使う剣術の剣道の流派の後継者だから。喧嘩が強い。
「……え」
さてと、早く誰かに道を聞いて文月学園に行って家に帰ろう。
「……ねえ」
帰ったらフェアリーテイルを読もう。
「……ねえってば」
やっぱ、24巻が一番いいよな。ナツとリサーナが再会するシーンは何回見ても感動する。ナツリサ好きにとって名場面だよ。
「無視するな!」
ゴキッ!
「フオオッ!」
いきなり間接を外された。何故!?
「痛てて、せーの」
力を入れて間接を元に戻した。誰だ、俺の間接を外したのは。
振り返ってみると……。
「何よ」
そこには茶色の短い髪の女の子がいた。か、可愛い。
「ええと、君は?」
「アタシ? アタシは木下優子。さっきは助けてくれてありがとう」
ああ、絡まれてた子か。……助けてくれた人の関節を外すか、普通。
「俺の名前は浮雲大和。よろしく」
「その……どうして、あなたはアタシを助けてくれたの?」
「どうしてって……困ってる人がいたら助けるのは当たり前じゃん」
それのどこが可笑しいんだ?
「……あなたって優しいのね」
「うん? まあな。あっ、あのちょっと聞いてもいいかな?」
「? 何?」
俺はこの子に道を聞くことにした。
「文月学園にはどこの道を行ったらいいかな?」
「ああ、それなら。この道をずっとまっすぐ行って、坂があるところを曲がって、坂をあがれば文月学園よ」
「そうか。ありがとう。助かったよ。じゃあな」
俺は礼を言って、行こうとしたら……。
「ねえ、あなた、文月学園に転入するの?」
「ああ、文月学園の二年生だ」
「そうなんだ。アタシも二年生になるのよ」
「マジで!? なら同じクラスになれるかもな」
こんな可愛いこと同じクラスになれたらうれしいな。
「そうね、そうだといいわね」
女の子はそう、言うと、笑った。ズキ……。
「っ……」
その笑顔を見ると、胸が痛くなった。ど、どうしたんだ?
「じゃ、じゃあね」
俺はそういうと、木下と別れた。
優子side
「……浮雲大和か」
浮雲君は見ず知らずのアタシを助けてくれた。
「優しいな……」
彼のことを考えると、胸が痛くなった。どうしちゃったんだろう、アタシは。
大和side
俺は今、文月学園の校長室にいる。
「さすが、三年の学年代表の弟さね。学年でダントツの成績さね」
「ありがとうございます」
「……だけど、世界史を無記名で出したら失格さね」
「チクショオオオッ!」
……俺は凡ミスしてしまった。
「なので、あんたはFクラスだよ」
「……はい」
「世界史の再テスト、今受けることもできるけどどうする?」
「受けます」
……一時間後。
「……ひどい点数だね」
「ほっといてください」
……俺は世界史だけ、苦手だ。
「あんたに、三つ能力を上げようと思うんだけど。どうだい?」
「お願いします」
「一つ目の能力は、召喚獣に物理干渉を与えることの出来る能力。二つ目は召喚獣にフィードバックの能力を与える能力。そして、召喚フィールドを作成することの出来る能力さねあと、あんたの召喚獣の武器はあれにしといたよ」
「ありがとうございます」
「じゃあ、待ってな。今すぐやってやる」
……待つこと十分。
「では、やってみな」
「はい、古典でいきます。
そういって見ると……、召喚獣は和服に日本刀だった。
浮雲大和 古典 897点
「うん、成功さね」
「ええと、もう帰っていいですか?」
「ああ、ごくろうさん」
俺は、文月学園を後にした。
やっと、幻夢が復活できました。これからよろしくおねがいします。
次回はあいつとの出会い。
もしくはISビーストブラストを復活させます。