バカと幻夢と召喚獣   作:汰灘 勇一

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第一話「バカとの出会い

大和side

 

 俺は用事を終えて帰ろうとしたら……。

 

「だ、誰かー!」

 

 商店街のところを歩いてたら、ご老人の鞄をひったくりをしている不良の姿が……はあ、またかよ。

 

 俺は不良をぶん殴ろうと思ったそのとき、俺の目の前にいた気の弱そうな男が、不良に飛びかかった。

 

「て、てめえ!」

 

 男は振り飛ばされ、男は動かなくなった。そして、俺の方に逃げてくる不良……。

 

「浮雲ラリアット!」

 

「ぐえっ!」

 

 とりあえず、一撃加えて不良を倒して、鞄を老人に返した。そして、倒れている男を助け起こした。

 

「……大丈夫か?」

 

「……お腹、減った」

 

「はい?」

 

 男は目を回していた。

 

……とある公園……

 

「うまい! うまいよ!」

 

 俺の目の前には大量のコンビニの百円おにぎりを頬張っている男。

 

「……そんなに腹減っていたのか?」

 

「うん、昨日、塩を食べただけだから……」

 

「それ、食べたって言わないだろ!?」

 

 こいつの食生活はどうなっている。

 

「僕の名前は吉井明久。よろしく」

 

「俺の名前は浮雲大和、こんど、文月学園の二年Fクラスに転入するんだ」

 

「Fクラス? 君もFクラスなの。僕もだよ」

 

「そうなんだ。ちなみに、俺は学年トップの成績だったけどな」

 

「えっ!? それなら何でFクラスに!?」

 

 明久は驚いていた。……当たり前か。

 

「ちょっと、ミスをしてな」

 

「そうなんだ……あっ」

 

 明久はある方向を見ていた。見てみると、そこには桃色の髪をした女の子がいた。

 

「姫路さん……」

 

「明久、知り合いか?」

 

「うん、彼女は姫路瑞希さん。小学生くらいの時からの知り合いなんだけど……」

 

 明久は表情を曇らせた。

 

「どうしたんだ、明久」

 

「実は、彼女も文月学園に通ってるんだけど、この前の試験の時、体調不良で試験を途中でやめてFクラスになっちゃったんだ。本当はAクラスに入れるはずなのに……」

 

「そうなんだ」

 

「だから、試召戦争でAクラスに勝って装備を変えたいんだ。だけど、僕の学力じゃ……」

 

「なら、俺が勉強教えてやろうか」

 

「いいの?」

 

「ああ、まあ、ついて行けたらな」

 

 春休みを全て費やせばそこそこいけるだろう。

 

「よろしくね、浮雲君」

 

「大和でいいぜ、明久」

 

 この町に来て、初めて友達ができました。

 

 

 

 数時間後、俺は明久と別れて家に帰った。

 

「ただいま~」

 

「お兄ちゃん、お帰り~」

 

「お帰り~」

 

 家に帰ると、一番下の弟の英人、妹の佳奈が出迎えてくれた。

 

「お兄さん。お帰りなさい」

 

「お帰り」

 

 すると、直ぐ下の弟と妹の秀人と玲奈も出迎えてくれた。俺の家には普段仕事でいない両親と祖父ちゃん。それに兄を合わせた九人で住んでいる。

 

「ただいま。兄貴は?」

 

「……デートだって」

 

「……そうか。今すぐご飯作るからな」

 

 普段から俺が家事をしている。たまに兄貴も家事をしているけどな。

 

「……兄さん、何かいいことあったの?」

 

「さあな」

 

 これから、楽しそうなことが起きそうだ。




今回は明久との出会いを書きました。次回は原作突入。
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