吾が輩はイ級である。名前はまだない。イ級でも「まだない」でも何でもいいとは思うが、まぁないのだ。うん。
吾が輩は深海棲艦である。それも下の下、ズンドコである。
深海棲艦というのは基本的に意思のようなものがない。簡単に言うなら自我がないのだ。
だが、例外もある。主だった者たちをあげるならば
彼女らは人語を解し、話すことができる。(カタコトだけど)同じく艦娘達も人語を話すことができる。これ等により艦娘と深海棲艦上位種達は同じくらいの知能があるということがわかる。
じゃあ
吾が輩は他のイ級が話す所を見たことがない。...別に吾が輩がハブられている訳ではない。
イ級に限らず重巡級、軽空母までの深海棲艦から文化のかほりのする行動が見られなかった。
だがしかし吾が輩は見たのだ...「ヲッ...ヲッ!」と交流している二体のヲ級を、それも何度か。
戦艦級もル級同士で話していたのを聞いていたので同じであろう。よって戦艦、正規空母級は知能がそこそこあると思われる。
吾が輩は何者であろうか?
吾が輩は姫、鬼級ではない。勿論戦艦、正規空母でもない。深海棲艦の駆逐艦イ級である。
艦娘の駆逐艦はよく喋る。
吾が輩も口に出さないがかなり雄弁だという自覚はある。
吾が輩は実は艦娘だったりするのだろうか。
....今日はもう寝よう。
朝だ。
今日は何をしようか。昨日は自分の存在について考えたから、今日は雲の数でも数えるか。
....暇だ。
深海棲艦が余計な自我を持たないのは退屈より身をまもるためかもしれない。ンアー。
....艦娘がきたな。イ級イヤーは地獄耳だ。これは、駆逐艦だな。しかも一隻。そういえば、艦娘はよくここに一隻で来る。何故だろうか。
やはり駆逐艦か。
砲雷撃戦のじゅ....ん...
その時、神風が吹いた。
駆逐艦娘「吹雪」のパンツがイ級の目に晒された。
そして、奇跡が起きた。
なんだ今の衝撃は。まるで頭部に46センチ砲を喰らったかのような衝撃は。
あの艦娘の装甲の一部が目にはいった途端のことだった。もしや新兵器か。いや改造
ゑ、いま、吾が輩
『肌色があればいいってもんじゃないでしょう』『パンツ!パンツです!』『ファッキンコールドちんちんミニマイズ』『陰毛のためにペン先をすり減らすのは地球環境のためにもよくないと思うんです』
しばふ神、吹雪、ありがとう。
すこし思い出せた。
吾が輩は
そう、艦これの。
ドドーン
今回はここまでか....
だが、自分が何者だったかわかった。
こんなに嬉しいことはブクブクブク....