後半-2です!
アマギ鎮守府 海岸付近 高台
鎮守府の建物から少し離れた場所、そこも鎮守府の敷地内に入るが、滅多に人が入らない。艦娘も提督もその場所にほとんど来る事がない。そこに向かう道は長い時間放置されていたらしく、雑草が生い茂ってまるで獣道だった。獣道を抜け、視界が開けた先には高台がある。そこからは広大な海を一望できる。
山城に言った巡回と言うのは嘘。ナガトはその高台にいた。
ナガト「・・・・・・・・」
ナガトは目の前に広がる海を睨む。その目は何かを探していた。・・・・・すると、何かを感じ取ったのか一つの方向を鋭く睨み始めた。次の瞬間、ナガトの目が一瞬だけ輝く。
ナガト「・・・・・見つけた」
人間の肉眼では絶対に見る事はできない景色。だがナガトには見えた。
水平線の向こう側、この大海のド真ん中で窮地に立たされている仲間の姿を。
複数の深海棲艦に囲まれながらも必死に抵抗する摩耶、北上、大井、加古。そして、傷だらけで倒れ、ピクリとも動かず浮かんでいる浜風、その浜風の体を必死に揺すり、涙を流しながら呼びかける雪風の姿が。ナガトの目にはっきりと見えたのだ。
ナガトは胸の内ポケットからある物を取り出した。それはゴーグルの様な形をしたアイテム。燃える様な紅い色をしたアイテムは神秘的な光を放っていた。
――ウルトラアイ――
アイツから託された信頼。
・・・あの時突然現れたアイツ。助けてくれたと思ったらいきなり大説教しやがったアイツ。そんなアイツからの信頼の証 ウルトラアイをじっと見つめ、語りかけた。
ナガト「・・・行くぞ!・・・相棒!」
そう言うとウルトラアイはその言葉に応えるかの様に力強く輝き出す。
ナガトはウルトラアイを眼前に構え、そして・・・、
―――デュア!!!!!!―――
叫びと共にナガトの体は大きな赤い光に包まれる。
そして赤い光は力強く輝きながら大海へと飛びたった・・・。
――某海域
・・・・暗い・・・・冷たい・・・・痛い・・・・今、自分が率直に思う事。私はあの子を庇って・・・・死んだのか・・・。
今思う事はあの子の安否・・・・雪風は・・・?
・・・だけど暗くて何も分からない。あぁ・・・このままゆっくりと沈んで行くのか・・・。
――・・・ぜ・・・!・・・・・・・かぜ!・・・――
誰かが自分を呼ぶ声がした。耳に入って来るのは、聞き慣れた声。それは次第にはっきりと聞こえてきた。
・・・・・・・雪風?
雪風「浜風!!浜風!!お願いです!!目を開けて下さい!!」
必死に自分を呼ぶ雪風。声は聞こえているが、どこに姿があるか分からない。
ふと浜風は、自分が目を閉じている事に気付いた。あの衝撃と身体中の激しい痛みで気が付かなかったのだろう。浜風はゆっくりと目蓋を開く。目の中に光が入る。
まぶしい・・・。目の前は真っ白で何も見えなかったが、目が慣れていく内に一つの顔が浮かんできた。
雪風「あぁ・・・あぁ・・・!浜風ぇ・・・!!」
涙と鼻水でぐしゃぐしゃになっている雪風の顔だった。浜風は安堵する。
浜風「ゆき・・・かぜ・・・、酷い・・・顔だ・・・」
雪風「な、何言っているんですか!?死にかかっている人が言う事ですか!?」
浜風は生きていた。だが、加古と違い、敵艦載機の爆撃を直に受けていた。状態は大破。意識はあるが体がまるで鉛を付けたかの様に重い。航行は難しいだろう。・・・高射砲はまだ使えるが・・・。
浜風は雪風に語りかけた。
浜風「雪風・・・先に・・・」
雪風「嫌です!!お断りします!!」
全てを言う前に雪風は拒否する。浜風は目を見開いた。
浜風「な、何を言っているんだ!?今動けるのは雪風・・・お前だけなんだぞ!?我が儘言うんじゃない!!」
雪風「それでも嫌です!!このまま行ったら残った浜風は確実に沈みます!そんな事は絶対にさせません!!浜風は雪風が守ります!」
浜風「状況を見ろ!!この分からず屋!!お前は皆から託されたんだ!!任務を全うするんだ!いいな!?」
雪風「!?・・・くぅ・・・!」
雪風は黙る。そして静かに立ち上がった。
浜風(そうだ・・・それで良い・・・。私に構わず行くんだ・・・雪風・・・。)
浜風は精一杯の笑顔で送るつもりだった。だが、
雪風「・・・それでも!・・・それでも私は・・・!皆を・・・浜風を置いてなんて行けない・・・!もう置いて逃げたくない!!逃げたくないんです!!!」
浜風「ゆ、雪風・・・!?」
驚きを隠せない浜風。
だが、そんな二人を、とある軽巡は見逃さなかった。
深海棲艦、旗艦の軽巡ツ級である。
ツ級「なんだぁ?なんか駆逐艦2隻がこんな時に派手に言い争ってんぞぉ??」
人に近い体つきに、黒いビキニの様な物をまとい、頭はヘルメットの様な物に覆われている。そして、華奢な体格に似合わない大きな両腕。その両腕には、これまたデカイ大砲がいくつも付いていた。いかにも“殴り合い大好き!”と言っている様な姿だった。その姿通り、このツ級はかなり好戦的であった。
ツ級「こちらの事ぉ、思っ切り無視してよぉ?ちーと舐めてんだろぉ?ゼッてぇそうだろぉ!?・・・これはちょっと懲らしめないとなぁ・・・?」
ツ級が大きな手を振り上げる。
ツ級「ヌ級ぅ・・・・・・殺れ♪」
ヌ級「ヌフフフン♪」
そう言うと、軽母ヌ級が艦載機を発艦させた。狙いは雪風達。
ツ級「ギャハッ!そんなにケンカしたいなら勝手にしなよぉ・・・・・海の底でなぁ!?」
ツ級が指示した敵艦載機の存在に気づいた浜風は、
浜風「雪風!!分かってくれ!もう艦載機がこっちまで来ている!!早く行くんだ!!」
雪風「嫌です!!もう決めました!!もう逃げません!!」
雪風はそう言うと浜風を庇う様に、こちらに向かって来る敵艦載機の前に立つ。雪風も気付いていたらしい。
浜風「よせ!!雪風!!お前の考えは分かる!だが奇跡は何回も起こる物じゃない!逃げてくれ!」
浜風の必死の制止も聞かず、雪風は連装砲を構え、対空攻撃を始める。
雪風「絶対に!大丈夫!!雪風は沈みません!!」
―ドン!―ドン!―ドン!―
上空に向けて砲撃する。そして空中を縦横無尽に飛び回る、当てる事さえ難しい艦載機を見事に落としていく。
浜風「す、凄い・・・!」
ただ驚くばかりだった。集中力を極限まで高めた雪風はこんなにも強いのか。奇跡と呼ばれる由縁は、この高い集中力にあるのかもしれない。雪風の精密な対空砲撃に、堪らず敵艦載機は雪風から距離を取る。
浜風「・・・これなら・・・もしかしたら・・・」
いけるかもしれない。雪風の戦いぶりにそう期待せざるおえなかった。
・・・・・・・だがその期待は数秒後に脆くも崩れ去った。
―ドン!―ドン!―カチャ・・・カチャ!カチャ!
雪風「・・・へ・・・?う、嘘・・・!?」
・・・弾切れだ。ついに雪風の連装砲も使えなくなってしまった。敵艦載機はまだ上空にいる。
浜風「・・・!!くっ!!雪風!!もういい!!お前は充分にやった!!もう私に構わず行くんだ!!お前だけでも・・・!!」
“生きてくれ・・・”そう続けようとした。だが、浜風は言えなかった。
雪風が・・・・・・こちらを向いて笑っていたのだ。いつもの様な元気で明るい表情とは違う。静かな優しく、どこと無く寂しげな笑顔。
浜風は動揺する。
浜風「・・・ゆ、雪風?・・・な、何を考えているんだ・・・?」
雪風「・・・言ったじゃないですか。浜風は・・・雪風が守ります」
そう言うと雪風は浜風に背を向け、手を広げてそこから動かない。雪風は自身が盾になろうとしているのだ。
浜風「な、何をやっているんだ!?止めろ!!止めてくれ!!私はいい!私の事はいいから!!早く逃げてくれ!!お願いだから!!雪風ぇ!!!」
浜風は涙を流しながら説得する。思う様に力が入らない傷付いた体で必死に雪風を退かそうとする。だが、雪風は一歩も動かなかった。
浜風の必死の願いを、まるで嘲笑うかの様に飛んでいた敵艦載機の一機が、浜風達に向けて急降下を開始した。
・・・そんな浜風達を見て、ツ級は・・・・・・・笑っていた。
ツ級「ギャハ~!泣けるねぇ!これが駆逐艦の絆って奴ぅ!?」
だが、直ぐに笑うの止め・・・、
ツ級「・・・下らねぇ・・・・下らなすぎてムシズが走るわぁ~。も~ういいよ・・・二隻共・・・ナカヨク沈メヤ」
その目は、まるでガラクタを見る様に、その言葉に、慈悲は無い。
――急降下爆撃――
その無慈悲な一撃が雪風達に襲いかかろうとしていた。
摩耶も北上も大井も加古も、敵に猛攻に行く手を阻まれ、雪風達に近付く事さえできない。
北上「あ~・・・これは・・・」
加古「あ!?ゆ、雪風達が!?」
大井「もう!!コイツら邪魔よ!!」
加古「ダメだ・・・!!もう・・・間に合わない!!」
摩耶「・・・くっ・・・!雪風・・・浜風・・・!」
誰もが己の無力さを恥じた。このまま仲間の最期を黙って見ていろというのか・・・!
・・・・残された時間の中、雪風はぐっと目を閉じて動かず、浜風は何かにすがる思いで必死に願った。
浜風(お願い・・・!誰か!・・・助けて・・・!)
・・・・敵艦載機の一つが浜風達に狙いを定め、爆弾を放つ。
・・・・・・・その時!
・・・・・ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンビュン!
スパァァン!!・・・・・・・・・ドォォォォォォン!!!!!!
一体何が起こったのか。
敵の艦載機から放たれた爆弾が・・・真っ二つに割れた。更に爆弾を放った艦載機まで真っ二つに割られ爆発四散したのだ。
その時、味方の艦載機でも最新のロケット弾でもない、不思議な光を放ったブーメランの様な物が飛んでいた。
ツ級「!?な!?な、なんだ!?」
摩耶「・・・ブーメラン・・・?」
浜風「な、何が起こった?」
雪風「・・・・・・・・ふぇ?・・・沈んでない・・・?雪風は大丈夫・・・ぽい?」
あまりに突然の出来事に誰もが困惑し、雪風に至っては、その場にヘタンと座り込んでしまった。
加古「!おい!あれ!」
加古が上空へ指差す先には・・・。
???「・・・・」
加古「赤い・・・」
摩耶「巨人・・・?」
北上「・・・いやいや、巨人って言う程でかくないよ??」
空に浮かぶ・・・赤い巨人・・・ではなく赤い・・・人。人と同じ位の大きさではあるが・・・。
赤い体を持ち、肩や胸には銀の甲冑の様な物に覆われた姿。顔も銀色の仮面に覆われて表情を読めない。だが、黄色に輝く目からは、何とも言えない闘気を放っていた。その姿は、まるで空想の世界から出てきた戦士の様。
光るブーメラン・・・“アイスラッガー”が役目を果たし、持ち主である赤い戦士の頭部へ帰る。
―ガチン!―
赤い戦士はそのまま空中から静かに降りて来た。
雪風達の近くに着地すると赤い戦士は二人を見る。
謎の赤い戦士の出現で動揺を隠せない浜風。だが、雪風は不思議と赤い戦士に対し恐怖という物を感じなかった。
雪風「?もしかして・・・」
浜風「ゆ、雪風!油断するな!」
雪風「浜風!もしかしたら・・・この人・・・」
雪風が喋ろうした時、
――ドォン!!!――
赤い戦士「!!」
背後からの砲撃に気付いた赤い戦士は瞬時に右腕に力を込め・・・、
――バシィィィ!――裏拳。
力を込めた裏拳が砲弾をはじき飛ばす。はじかれた砲弾は有らぬ方向飛んで行き、何も無い海面に衝突し、大きな水柱を作った。
赤い戦士は、打ってきた相手をギロリ!と睨む。
ツ級「!・・・やるねぇ・・・」
砲撃した犯人は、やはりツ級だった。ケラケラと笑いながら赤い戦士を見ていた。
ツ級「こちらの砲撃を、まさか弾くなんてなぁ・・・あんた・・・何者だ?」
赤い戦士「・・・・・」
ツ級「ギャハッ~!無~視ですかぁ!?よくないねぇ!?よくないよぉ!?」
ツ級が大声で笑う。
ツ級「まぁいいさぁ。そいつら庇っている以上、あんたは味方じゃねぇよなぁ!?」
ツ級が片手を上げる。すると水中から新たに軽巡ホ級、駆逐ロ級が現れた。
摩耶「な!?まだいたのかよ!?」
もし赤い戦士が来る前に、この伏兵が出て来ていたら自分達は・・・そう思うとゾッとする。
ツ級「ギャハッ!ギャハッ!新たな敵さんはぁ!しっかりと歓迎しないとなぁ!?単発は防げても連発はどうかなぁ!?」
ツ級が合図を出す。
ツ級を含めホ級、ロ級、イ級が赤い戦士に向けて一斉砲撃。避ければ後ろにいる雪風達が・・・、
赤い戦士は腕をクロスさせる。ツ級はニヤリと笑う。
ツ級「ギャハッ~!そうそう!ちゃんと守らないと後ろの死に損ないが沈んじまうよぉ~!?お前ら!!手加減すんな!!殺っちまえぇ!!ギャハッハッハッハッハッ!」
ツ級達の容赦無い砲撃が赤い戦士に襲いかかる。赤い戦士や雪風達の周りに巨大な水柱が上がる。
赤い戦士「・・・・・・・」
敵の砲撃を受け止めながら赤い戦士は、チラリ・・・と背後を見る。
浜風「くっ・・・!」
雪風「うぅ・・・!」
浜風と雪風が身を寄せ合って苦しそうに砲撃を耐えていた。その姿は、戦う艦娘ではなく、死に怯える普通の少女達だった。
赤い戦士(・・・こんな子達が・・・、いつもこのような死地で・・・、今まで戦っていたのか・・・)
ツ級達の砲撃は更に激しくなる。
赤い戦士は負けず鋭い眼光でツ級達を睨んだ。
赤い戦士(・・・・・この子達は、今まで頑張って戦ってくれた。必死に・・・人類の為に戦ってくれたんだ・・・。今度は・・・・・・私達(俺達)が守る番だ!!)
ツ級「生意気に睨みやがってぇ・・・!これで終いだぁ!!」
ツ級達から魚雷が一斉に放たれた。魚雷達は真っ直ぐ赤い戦士へ進んでいく。・・・そして、
赤い戦士「・・・・・・ジュワァ!!!」
ドォォォォォォン!!!!!!
巨大な水柱と黒煙が赤い戦士や雪風達を包み込んだ。ツ級はその光景を見て、腹を抱えて笑った。
ツ級「ギャッハッハッハッハッハッハァ!随分と呆気なかったなぁ!?少しはやるって思っていたが・・・、ハァッ!こんなもんかよぉぉぉ!!ギャッハッハッハッハッハッハッ!」
その光景を同じく見ていた摩耶達は・・・、
加古「・・・嘘だろ?こんな事って・・・」
大井「くっ・・・!」
北上「・・・雪風・・・浜風・・・」
摩耶「・・・・・・・・・・」
絶望していた。雪風と浜風が沈んだ。摩耶は膝から崩れ落ちる。
摩耶「・・・クソがぁ!・・・クソがぁ!・・・くそぉ・・・!」
拳を水面に何度も叩きつけた。だが今の摩耶は、あの巨大な黒煙をただ見ているしかなかった。
ツ級「ギャハッ!後は、残りの奴らをゆっくり片付けるだけだなぁっと・・・ヒヒ・・・!・・・ヒヒ」
ツ級が笑う中、黒煙が次第に晴れていく。するとツ級の笑みが次第に凍りついていく。
その中には・・・、
ツ級「・・・・はあ?」
摩耶「・・・あぁ・・・!」
キズ一つ無い赤い戦士、その背後に雪風と浜風の姿があった。
加古「生きてる・・・うぅ・・・生きてるぞぉ!!よっしゃぁ!」
大井「・・・!・・・・・もう!心臓に悪いったら!!」
北上「おぉ・・・!なんか・・・なんか凄いよ!赤い人ぉ!!」
摩耶「・・・ぐすっ・・・バカやろぉ・・・心配させやがって・・・クソがぁ・・・!」
仲間の生存に歓喜する摩耶達。
ツ級「あれを受けて・・・無傷だと!?」
ただ驚きを隠せないツ級。他の深海棲艦にも動揺がはしる。
魚雷が当たる寸前、赤い戦士は瞬時に光の壁“ウルトラバリアー”を形成した。広範囲に形成したバリアーは強靭な硬さを誇り、次々と突っ込んで来るツ級らの魚雷の受け止め、その先への侵攻を許さなかった。
幾多の艦娘を沈めてきたツ級らの雷撃を、赤い戦士はものの見事に受け切ったのだ。
ツ級は、ここで初めて焦りの表情を見せる。雷撃の破壊力には絶対的自信をもっていた。あの雷撃を受けて無傷の者がいるなんて・・・。
ツ級「・・・・・て、てめぇ・・・マジで何者だ・・・?」
赤い戦士「・・・・・・・」
ツ級「・・・・っ!!無視してんじゃねぇ!!」
声を荒げるツ級。その顔には、先程の余裕が消えていた。
赤い戦士「・・・・・・」
赤い戦士は、そんなツ級をジッと見ていた。そしてツ級にむかって拳を構えた。
ツ級「なんだぁ?それは?」
ツ級は怪訝な顔を見せたが、すぐに理解したのかニヤニヤと笑いはじめた。
ツ級「まさか・・・てめぇ・・・このツ級様と殺り合うつもりかぁ!?ギャハッハッハッ!面白いこと考えるねぇ!?赤い戦士さんよぉ!?」
赤い戦士「・・・・・・」
ツ級「実はアタシ、格闘は結構強くてねぇ・・・、そこらの深海の奴らの中ではまだ負け無しなんだぜぇ!?そんなアタシと、てめぇは殺り合おうとしてんだ!?どうなんだよ!?んん!?」
赤い戦士「・・・・・・」―ググッ!―
赤い戦士は微動だにしない。真っ直ぐツ級を睨んでいた。ツ級は笑う。
ツ級「・・・そうか・・・“無駄口叩く前に来い”ってことかぁ・・・ヒヒヒ!」―ブルン!―
ツ級は、身の丈程にもなるその巨大な腕をグルン!と回す。
ツ級「だが、そんな細腕でぇ!!何ができるんだぁ!?」
そう言うと、ツ級は水面を蹴り、赤い戦士に向けて突っ込んでいった。
ツ級「そんなアンタには!身の程ってもんを!今から教えてやんぜぇ!!ギャハ~!!」
突っ込んで来るツ級に応える様に、赤い戦士も水面を蹴った。
ツ級「そのほっそい腕ごとぶっ潰してやる!死ねやぁぁぁぁぁぁ!!!」
一点集中。ツ級と赤い戦士は、大きく振りかぶって、その勢いのままに互いの拳と拳を衝突させた。
あまりにも長く待たせて申し訳ないです
(;・ω・)
そしてまだ続くよん♪
・・・・・いや、ホントすいませんm(__)m