あけおめ!ことよろ!
そして半月・・・、
やっと出せるよ!やったね!
・・・ホンマすいませんm(__)m
――ブルルルルルルルルルルル――
エンジン音。敵の艦載機とは明らかに違う。すると無線から突然、
???『―この子達は!!―』
???『―やらせません―』
――ドドドドドドドドドドドド!!!――
無線から聞こえる二つの声、
そして現れた艦載機達により、敵の艦載機が蚊の様に次々と落ちていく。敵艦載機を圧倒しながら縦横無尽に飛び回る、謎の艦載機達。
その者達の正体は・・・・・、“紫電改二”
大井「あれは・・・!」
加古「一航戦の艦載機だ!」
浜風「無線が・・・届いてたんですね・・・よかった・・・」
雪風「摩耶さん!助けが来ましたよ!」
摩耶「・・・よし!」
味方の到来。紫電改二の持ち主である一航戦赤城と加賀が弓を構え、こちらに向かってくる。その後方からは、金剛型4姉妹の金剛・比叡・榛名・霧島、更には二航戦の蒼龍と飛龍まで、これ程心強い事はない。
更に無線から声が聞こえてくる。
蒼龍『蒼龍からアマギへ!!摩耶さん達を発見しました!全員無事です!!』
霧島『こちら霧島。こちらも目視で確認しました。さぁ、反撃開始よ!!』
飛龍『・・・!?、あの子達の近くに何かいます!何でしょう?』
金剛『ん~・・・?ホ・・・Why!?何デスカ!?あのレッドmenは!?』
謎の赤い戦士に驚く金剛達。
加賀『・・・・・潰しますか?』
赤城『カカ、加賀さん?!』
摩耶「か、加賀さん!!皆!!待ってくれ!!アイツは攻撃しないでくれ!!」
加賀様、いきなりの“ツブシます”発言に慌てて無線に割り込む摩耶。摩耶の慌て様に“榛名”は、
榛名『??・・・・・あ!お友達でしょうか?』
比叡『榛名・・・この状況でその解釈はおかしいよ・・・』
榛名『・・・フフ、冗談です♪』
金剛型2番艦比叡のツッコミに、3番艦榛名が軽く笑って誤魔化した。
摩耶は気にせず更に続ける。
摩耶「・・・・・あー、友人じゃねぇが・・・・・恩人だ。だから今は攻撃しないでくれ。頼む」
霧島『赤い生命体・・・奴は味方だと?』
摩耶「あぁ・・・、今のところはな・・・。それよりも深海棲艦の方を頼む!」
金剛『OK!わかったヨ~!!蒼龍、飛龍!あなた達は赤城と加賀の攻撃に加わって下サーイ!!』
比叡『ね、姉様!そういう指示は!旗艦の霧島の役目です!』
金剛『oh!そうデスネー!ソーリー霧島!やっちまったデース!』
霧島『い、いえ!私もそう指示しようと思ってた所ですから!蒼龍!飛龍!お願いしますね!』
蒼龍 飛龍『了解!』
霧島『私達は、速やかに摩耶さん達に合流・敵を殲滅します!お姉様方!よろしいですね?』
金剛『イエース!そうと決まればァ!善はハリィアップデース!GO!GO!』ザザー!
比叡『よーし!気合い!入れて!いきます!』ザザー!
榛名『これ以上の勝手は!榛名が!許しませーん!!』ザザー!
霧島『あぁ!ずるい!・・・んじゃなくて・・・勝手に突撃しないでー!!姉様方ー!!自重してくださーい!!!』
ザザー・・・!・・・プチッ!
摩耶「・・・・・おいおい・・・大丈夫かよ・・・」
摩耶は無線越しに聞こえる、気の抜けた霧島達のやり取りに苦笑した。
だが、やり取りを聞いている摩耶にとっては怒りどころか、安心感を持ってしまう程。
摩耶(ホント、相変わらずだな。あの人達は・・・・・・)
どんな状況でも、あの人達は変わらない。
あんなやり取りが許されるのは、実力と経験を兼ね備えた金剛型姉妹達だからこそ。
摩耶(・・・おっと!あぶねぇあぶねぇ・・・安心するのはまだ早いよな・・・!)
自身の頬を叩いて、再度気合を奮い起たせる。
摩耶(この戦いが終わってからだ・・・!帰るぜ・・・絶対に・・・!!)
決意を新たに、摩耶は眼前の戦場に目を向けた。
ツ級は自身の目を疑った。
先程まで圧倒し追い詰めた自分が、今は逆に追い詰められている。
ツ級「ど、どうなってんだ・・・!?」
ひどく狼狽する。
・・・何でこうなった?・・・何で追い詰められている!?何がいけなかった!?何が足りなかった!?
何が!?何が!?何が!?
・・・背後にいた他の深海棲艦は、散り散りになり、何処に行ったのかも分からない。逃げたのか、はたまた沈んだのか。
だが今のツ級には、もうどうでもいい話だった。
目の前の存在を睨みながら・・・そして、一つの結論にたどり着く。
ツ級(コイツがぁ・・・!!!)
すべてを狂わせた元凶“赤い戦士”
・・・・・元はと言えば、コイツが来てから戦況が変わり始めた。駆逐艦を沈めようとした艦載機を真っ二つにし、こちら雷撃を謎の力で防いで見せた。格闘でも圧倒され、まるで此方の考えを分かっているかの様に自分の攻撃が避けられる。コイツに苦戦している間に、息を吹き返した艦娘達に反撃を受け、そして援軍の到来までも許してしまった。
ツ級(コイツさえ居なければ・・・・・コイツサエイナケレバ・・・!!!)
目の前にいる赤い戦士を前にして、ツ級は怒りに奮えた。
・・・すると、今まで黙っていた赤い戦士が、
赤い戦士「退け」
ツ級「・・・何?」
赤い戦士「勝敗は決した。お前の仲間も何処にもいない」
赤い戦士が言った通り、ツ級の周りには仲間は一隻もいなくなっていた。
ツ級「・・・・ネェ・・・!」
赤い戦士「・・・ん?」
ツ級「フザケンジャネェ!!!」
ツ級が怒りのままに吠える。
ツ級「情ケヲカケタツモリカァ!?俺ハ負ケテナイ!!貴様ナドニ!俺ガ!負ケルワケネェンダァァ!!」
そう叫びながら、ツ級は赤い戦士に殴りかかった。
赤い戦士「あくまで張り合うつもりか・・・」
赤い戦士は慌てる様子も無くツ級のデカイ拳を片手で難なく受ける。
だが、片手で止められた瞬間、ツ級はニヤリと笑った。そして、自身の使える全ての火力を赤い戦士の頭部に向けた。
ツ級「馬鹿ガ!!喰ラエェ!!!」
赤い戦士「!?」
ドン!!
ツ級のゼロ距離砲撃が赤い戦士の頭部に命中。だが、ツ級は攻撃を止めない。
ツ級「馬鹿ガ!!馬鹿ガ!!馬鹿ガァ!!油断シテルカラダゼェ!?流石ノ貴様デモ、コレハタマラネェダロォ!?ダガ!止メテヤンネェ!!死ヌマデ喰ライ続ケロォ!!ギャハハハハー!!!」
ドン!!ドン!!ドン!!ドン!!ドン!!ドン!!ドン!!ドン!!ドン!!ドン!!ドン!!ドン!!ドン!!ドン!!
容赦無い砲撃が赤い戦士に襲いかかる。頭に集中的に攻撃され、赤い炎と黒煙が赤い戦士の頭を包んでゆく。
ゼロ距離砲撃の連発、それも頭部に集中させる様なえげつない攻撃をされては、戦艦級でも只じゃ済まない。
目を覆ってしまいたくなる様な光景に、摩耶達や救援に来た金剛達も息を飲んだ。
黒煙が完全に赤い戦士を包み姿を隠した。
ガチャン・・・!
砲撃を止めたツ級は肩で息をしながら、自分の勝利を確信した。
ツ級(ギ、ギヒヒ・・・ざまぁねえなぁ・・・。ア~ア、右手が馬鹿になっちまった・・・)
ゼロ距離砲撃を敢行したツ級の右腕はボロボロに。
その他の砲身も真っ赤に焼け、熱で形が歪んでしまった物もあった。
ツ級(ここまで散々だったが・・・、この得体の知らねぇ奴は仕留めたんだ。これで勘弁して引いてやろう・・・・・・・)
と、判断するとツ級は自分が作り上げた黒煙に紛れ撤退しようとした。だが・・・、
自分同様にボロボロになった赤い手が未だにツ級の右腕を掴んでいた。
ツ級「・・・・チッ!死ンデモマダ放サネェッテカ?敵ナガラタイシタモンダ。ダガ、俺ガ勝ッタ以上、テメェニハ用ハ無ェ!」
そう言い放ち赤い手を振り払おうと力を入れる。
だが・・・離れない。離れるどころか、尋常じゃない力で掴まれて右腕が動かす事ができないのだ。
ツ級「!?ウ、動カネエ!?コイツハ死ンデイルハズダゾ!?ナノニコンナ・・・!?ドウナッテヤガル!?」
必死に引き剥がそうとするツ級。
すると、更にもう一本の手が黒煙の中からヌッ!と現れ、ツ級の今度は左腕を掴んだ。
そしてその黒煙の中でギラギラと一際輝く2つの光が・・・ツ級をジッと睨んでいた。
ツ級「ヒッ!?」
赤い戦士「・・・・・いてぇな、この野郎(怒)」
ツ級の両腕を掴んで動きを封じる赤い戦士。
ツ級「ハ、放セ!!!」
必死に引き剥がそうとゲシゲシと蹴りを入れるが赤い戦士は動じなかった。
赤い戦士「直ぐに放すさ・・・!」
と言うと赤い戦士は、両腕の力だけでツ級をそのまま宙高く持ち上げる。
ツ級「アワ!?アワワワワワ!?」
赤い戦士「まずは・・・お返しだ・・・!」
すると赤い戦士は体を回転させ、ハンマー投げの様にツ級を振り回し始めた。その回転速度が異様に速い。
ツ級「ギ・・・ギヒャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」
赤い戦士「・・・」
ウルトラ式ジャイアントスイングの影響で、立ちこめた黒煙がみるみる内に晴れていく。
黒煙が晴れたことによって周りにいた摩耶達や金剛達がその状況を見て驚いた。
摩耶「な!?何やってんだアイツは!?」
金剛「ワーオ(棒)スンゴークハヤーイデース(棒)」
比叡「な、何これ・・・凄い・・・風が・・・ヒエェ・・・s」
霧島「くっ!少し後退しましょう!あれが飛んできたらどうなるか・・・!」
雪風「ゴー♪ローク♪ナーナ♪ハーチ♪クーウ♪・・・」
“なんか楽しんでるぅ!?”と一同が雪風を見る。
そんな艦娘達を余所に、赤い戦士はそろそろフィニッシュを決めようとしていた。
赤い戦士「そろそろ解放してやる」
ツ級「マ!?待テ!?」
回転が更に速くなる。・・・そして、
赤い戦士「デュウウウウウウア!!!」
ツ級「ギヒャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!?」
勢いそのままにツ級を投げ飛ばした。高角度で投げ出されたツ級はキレイなアーチを描きながら、水面に激しく叩きつけられる。頭をクラクラさせながら、何とか体を起こすが、まだ脅威は終わらなかった。
ツ級を投げた後、赤い戦士は頭上にある自身の得物“アイスラッガー”を両手で挟む様に構えると、
赤い戦士「ディィア‼」
ツ級に向けて力を解き放つ。
すると、アイスラッガーはそれに応える様に、キラリと光を放ち、ツ級にめがけ回転しながら勢いよく翔んでいく。
ツ級はダメージを回復する暇も無く、アイスラッガーが翔んでくる。超低空で翔んでくるアイスラッガーはツ級の懐に近付くと、下から上へツ級を切り上げる様に襲いかかった。
ツ級「!?!?」
ツ級は何とか体を仰け反らし避けようとするが、反応が遅れた為に腹部に衝撃が走った。何とか直撃はまぬがれたが・・・、
ツ級「痛ゥ!!」
ツ級は腹部に痛みを感じる。そこに目をやると・・・、
下腹部から胸にかけてパックリと亀裂が走っていた。亀裂から少量だが油らしき液体が漏れ出ていて、その亀裂の奥からは絶対に見えてはいけない様な物が見え隠れしていた。後、もう少し反応に遅れたら・・・・・、
ツ級「・・・・・・・・・――!」
声にならない声を発するツ級。ここに来てやっと自分はとんでもない相手にケンカを売ったんだと気づく。
アイスラッガーを戻した赤い戦士がツ級をジッと睨んでいた。
ツ級「ア・・・ア・・・」
恐怖するツ級に向け、赤い戦士はある構えをとる。
右手を縦に左手を横に、右肘を左手の甲に乗せてL字の形に構えた。その構えを見てツ級はゾッとした。
ツ級(・・・ヤバい・・・!何かヤバいのが来る・・・!そんなの受けたら・・・・・・!俺は・・・!!)
この後に待つのは“死”
ツ級は自分自身の死の危険を感じると、すぐに動いた。
ツ級「マ、待テ!!降参ダ!降参スル!」
ツ級は、慌てて両手を挙げながら宣言した。突然の降伏宣言に、周りにいた艦娘達が只々驚いた。
雪風「こ、降参!?」
摩耶「おいおい、深海棲艦が降参するって聞いたことねぇよ」
北上「・・・しかもぉ、あんなに勝ち気だった深海棲艦が降参するって・・・ねぇ?」
大井「北上さんの言う通りです!明らかに何か企んでますよ!絶対!」
浜風「・・・・・」
艦娘達は、警戒を解くことはなかった。
今までに艦娘と深海棲艦の間では、長年に渡り壮絶な戦いを繰り広げてきた。互いに撃沈、轟沈を繰り返しながら戦っていたが、降伏させて勝敗の決すると言うのは、前例はなかった。前例がない事であり、ましてや降伏する深海棲艦がよりによってツ級である。
艦娘達の反応は最もであった。
ツ級「約束スル!モウ、オ前達ニハ刃向カワナイ!絶対ニダ!約束スル!コノ通リダ!」
両膝をついて必死に助命を懇願するツ級を見て艦娘達は、
加古「こんな必死に言われると・・・、ねぇ?」
雪風「だんだん可哀想になってきますね・・・」
浜風「そ、それはそうですが・・・」
少しずつ緊張が緩み始めていた。だが、そんな状況を一喝するかの様に、
加賀「あら・・・ずいぶん甘いわね?」
雪風「え?」
振り向くと、一航戦 加賀がツ級に向け弓を引いた状態で立っていた。加賀は更に続けた。
加賀「あれだけ追い詰められたっていうのに・・・相手が可哀想になったから見逃すの?・・・もし私達が助けに来なかったら可哀想になってたのは貴女達よ?そんな状況、相手は見逃すかしら?」
加古「そ、それは・・・」
加賀「答えは・・・否・・・奴らが見逃す訳がない」
赤城「・・・加賀さんの言う通りです」
加賀の隣にいる赤城も同じく、弓を引き絞っていた。
赤城「私達は、国の防衛そして脅威の排除を使命に戦っている艦娘です。そんな艦娘が脅威を見逃す様なことがあってはならない。その優しさは・・・“甘え”・・・それは、お腹の中に爆弾を入れておく様なもの」
加賀は頷き、更に弓を引き絞りながら一喝する。
加賀「・・・甘い考えは・・・捨てなさい。・・・じゃないと、また貴女達が危険に晒される」
摩耶「・・・アタシ達が奴らに何されたか。今一度思い出して見な。・・・それでも奴らが可哀想に・・・見えんのか?」
雪風「・・・」
加古「・・・」
浜風「・・・」
加賀に一喝され、摩耶に諭され、雪風達は、自身が今までされた事を冷静に思い返す。
燃料・弾薬少なくなった帰投の中、卑劣な奇襲を受け加古が中破した、そして浜風は大破し、雪風と共に沈められる一歩手前だった。
今は赤い戦士と救援部隊のおかげで形勢はこちらが有利だが・・・。もし、あの赤い戦士が来なかったら、少なくとも雪風・浜風はとっくに海の底に沈められていただろう。
もし、ここで奴を見逃しても奴は、他の場所でまた襲うだろう。その時に雪風達の様な事が起こるとは思えないし、その時犠牲になるのは別の艦娘だ。結果、殺らねば殺られる様なこの世界の現実は一つも変わりはしない。
・・・非情だが殺るしかない。雪風達は心に決める。
残念!!終わったとは言ってない。
またのんびり書くのです!