バトルドライブ・MEGA
精神エネルギーの消費も抑えられるため、変身時間がPS・βより長く変身出来る。
Now Loading……
ここは重厚なる黒の大地、ラステイション―——————このゲイムギョウ界の中で高い技術力を誇る一つの国よ。
そしてこの国を守護する女神、ブラックハートことこのわたし―――――ノワールは今、この国の中央に建てられてる教会の中でこの世界で一番の問題になってる【スピリット】の出現に頭を抱えているの。
スピリットは各地に出現し、無限に生み出される。その出現地点は大体わかってるけど、たまに外からスピリットが街の中に現れて街に被害が出る可能性があるのよ。これがわたしが抱えてる問題の一つ。
このままスピリットを放っておけばゲイムギョウ界はスピリットに支配される。
冗談じゃないわ!そんな勝手な事されたらわたしたち女神までスピリットによって最期を迎えられちゃう!そんなこと、させる訳にはいかないんだから!
このスピリットに関わる現象をわたし達は【スピリット問題】と呼んでるのよ。
スピリットに対抗する為の新しい兵器、【バトルデバイス】の開発が終わって製品版の基本設計図を他の会社に配布したけど、運が悪いのか搬送予定の設計図が一部盗まれたのよ。
この設計図は他の国にも配布してスピリットに対抗出来るように作ったもの、もし変なことに利用されたら自体はさらに悪化しちゃうのよ……!なんとしてでも盗んだ奴を特定して設計図を取り返すわ!
この二つの重大な事態に頭を悩まされてる中、一件のメールがわたしのパソコンに届いた。
誰からかと開いてみればベールからだったわ。早速内容を見てみれば――――――――
『お忙しい中、申し訳ございませんがそちらに来てよろしいかしら?ちょっと相談事がありまして……相談事はノワールにするのがよいかと』
ベールがわたしに相談事なんて珍しいわね。でもなんでこっちに来てまで相談する必要が……?
『あらぁ?お友達からメール?もしかしてあなた、お友達が少なくてあんまり連絡が少ない方ぅ?』
ナインテイルがわたしにからかう。ホントこのオカマ狐何とかしてほしいわ……
「そんなわけないわよ、みんな仕事が忙しくて休みなんてそんなに取れないんだから」
ホントはみんな休みを取ろうと思えば取れるけど……。
そんなことは置いといて、今は深く考えずにこっちに誘導してベールの相談に乗るついでにデバイスの輸入許可を出してもらうのよ。そうすれば戦力も増えるし、わたし以外のソードアイズが見つかる可能性も広がるわ。
そうと決まったらわたしはベールにこう返す。
『OKよ、わたしもあなたに相談があるからいつ来ても構わないわ』
そう打ち終えてわたしは送信先のベールにこのメールを送ったわ。
さて、ベールが来るのはまだ時間がかかるから特定班に依頼でもしておくわ。
その瞬間、デバイスに通知音が鳴り響く。
「なによ……今忙しいのに……」
デバイスを見れば、ラステイション東区内にスピリットが現れたとの通報があった。
「まさかと思ったけどこんなタイミングにね……!」
すぐさまわたしはデバイスとデッキを持ってラステイション東区に駆けつけたわ。
〇
ラステイション東区、ここの中心は広場になってるのよ。確かにここなら現れて目立ってもおかしくないわね。
なにか証拠になるものがあるかと周りを見渡せば地面の数々に
『あら、ここに緑属性のスピリットが現れるなんて珍しいじゃない?』
「えぇ、でもわたしが持ってる【シュライクン】のように変色が可能のスピリットかもしれないからそうとは言い切れないわ」
こんなことを何故言えるかはもう一つ、赤の魂跡が残ってるのよ。だから相手が緑属性のスピリットだけとは言えないわ。
『なるほど、それがノワールちゃんの推測なのね』
「そうゆうこと。もう少し説明したいけど早くカード化させないと被害が広がっちゃうわ」
その時、遠くから男の悲鳴が聞こえたわ。
「まずいわ!早くそっちに向かわなきゃ!」
早急に悲鳴が聞こえた方向へわたしは走って行ったわ。そこに着くと巨大な黒がかかった緑のカマキリのスピリットが若い男の喉に刃を当てた。
『答えよ若き人間!ここは何処だ!?』
「ヒイィィィ!?だ、ダレカタスケテー!」
若い男はそのスピリットに怯えて答えられない状況に迫れてる。
「まずいわね、このままじゃ国民の命が奪われるわ!」
この危機的状況を読み取りわたしは
β版は腕に巻く仕様だったけど、どう考えても邪魔になるから腰に巻く仕様にしたのよ。
「いくわよ、ナインテイル!」
右手にデッキを持ち、ポタスピの起動ボタンを押す。
『Standby……』
「アクセス!」
デッキをポタスピに取り付け、再び起動ボタンを押す。
すると周りから妖しい炎が現れてその炎はわたしを包み、女神化と同時に白き九尾を連想させるミニスカート付き狩衣のプロセッサ・ユニットを身に着けた。
「さっさと終わらせてあげるわ」
『
【白夜の宝剣ミッドナイト・サン】を手に取ったわたしはあのデカいカマキリのスピリットに斬り込み、デカいカマキリは怯む。
「早く逃げなさい!」
若い男に振り向いてすぐ逃げるように言ってすぐ、男は立ち去った。
「あなた、なんのつもりかは知らないけどさっさとカードになってもらうわ!」
そう言ってすぐにわたしは連続でデカいカマキリに斬りつける。
だけどデカいカマキリは戦闘センスが優れてるのか、わたしの攻撃を鎌で上手く受け止めてる。
「こいつ、中々やるわね。なら!」
デッキからカードを一枚取り出し、デバイスにカードをスキャンをしようとした。
『突撃!』
デカいカマキリの号令で突然、槍のような鋭い角を持つ怪虫が現れ引いたカードを持つ手に攻撃され放してしまった。
「こいつ、一体だけじゃなかったの!?」
『虫系のスピリットは集団行動が基本的だからいつどこで襲われてもおかしくないわ。特に一対一のタイマンだと思ったらそうじゃなかったケースが多いのよぉ』
ナインテイルが冷静に解説するなんて初めて見るわ……。まぁ、ナインテイルの今の姿はわたしのプロセッサだけど。
『ぬ?もしやお主、ナインテイル・ダーク殿か?』
なにか知ってるようね、なら徹底的に弱らせて話を聞いてからカード化させてやるわ!
『ちょっと待ってくれるかしら?ノワールちゃん』
ナインテイルが急にわたしを止める。
「なによナインテイル!?」
体が石のように動かない……まさかだけどナインテイルが止めてるの!?
『あらぁ?気が付いたのねぇ、【
『おお、やはりか!
えっ……ひょっとしてまさか――――――――――
「あなた達知り合いなの!?」
『如何にも、それとその人間の
『アタシの新たな愛おしきパートナーノワールちゃん♪この国の女神様よぉ♪』
うわぁ……なんかすっごい寒気がする……早くパートナースピリットに変えたいわ……。
『女神殿!?ナインテイル・ダーク殿がその方と!?これは失礼した……』
「いや、いいのよ……ただ国民の危害を与えるのをやめてほしいのよ」
こんなデカい虫に敬意を払われてもわたしは困るのよね……。なんかやりづらいっていうか。
『それはすまなかった……ワシは知らぬところに来てしまったものだから、色んな人間に聞いたのだがどうも聞いてくれなくてな』
いや、あんな聞かれ方をしたらまず逃げるのが普通よね?
「……え~とつまり、あなたここはどこか聞きたかったってこと?」
『そういうことになる』
だからってあんな手荒なことをしなくても……。
『だから貴殿に聞きたい!ここは一体――――――』
突然ディアボリカ・マンティスの様子が一変し、わたしに背を向けて構えを取る。
「急にどうしたのよ?」
『ワシの眷属が……助けを求めてる!』
「ちょ、ちょっと!」
ディアボリカ・マンティスはわたしが声をかけても止まらず、突然羽を広げ飛び出していった。
『あの子は仲間意識が強いからあの子の虫達になにかあったのよ!』
虫が何気に仲間意識が強いのはあっちも同じ訳ね。今日は暑いからそんなに動きたくないのに今日はよく走ることになるわね。
「あら、ノワールじゃありませんの」
その長い金髪と如何にも大人のお姉さんって感じのオーラを漂う感じはベール!?このタイミングはないわよ……。
『で、そのベールって人はどんな人なのよぉ?』
そういえばナインテイルには話してなかったわね。
ベールはゲイムギョウ界に存在する4つの国の内一つの国、リーンボックスを治める女神よ。
って言ってもプライベートじゃ重度のゲーマー、三日間一睡もしないでオンラインゲームをやってるみたい。
ついでに言えば腐女子、BLにハマっててわたしにとって結構レベルが高い存在ね……。
『すごいわね……三日間一睡もせずに起きてられるなんてアタシには出来ないわよ』
わたしだって無理よ……そもそもそんな余裕あったら女神業もそれくらいしてほしいわよ。
「どうなさいました?」
ベールは謎めいた表情でわたしを見つめる。
「あっ、いやなんでもないわ」
幸いにもベールはカードバトラーじゃないからナインテイルの会話は聞こえてないわね。
「それにしてもコスプレで出迎えるなんて驚きですわ。しかも女神化した状態で」
「え?」
そうだった……まだスピリットを使ったプロセッサ・ユニットのことをまだ話してないからコスプレだと思われてるわ……。どうしよう……なんて説明すれば……。
こんな時どう言えばいいかわからなかったわたしは、ベールが背負ってる木箱に目を付けた。
よし、この木箱を利用して―――――――――
「その木箱はなにかしら?」
わたしはベールが背負ってる長方形の木箱を指す。
「これかしら?これがわたくしの相談に関わることですわ」
中身がすごく気になるわね……一体何かしら?
「それはともかく、早いところ教会に向かいませんこと?ここでは話しづらいので」
困ったわ……今ディアボリカ・マンティスのあとを追うところだったけど、まさかのタイミングでベールと会うなんて思いもしなかったわ。とりあえず今は―――――――
「悪いけどさっきあっちで通報があったから向かわなくちゃいけないのよ。だから相談はあとにしてもらえるかしら?」
「ふむ……今相談したかったところですが、事件なら仕方がありませんわね」
ベールは少しがっかりしたそうに言う。
今のベールじゃ足手まといになるだけだからとりあえず教会で待ってもらおうかしら。
「さっさと終わらせるから教会で待って――――――」
空中飛行をしようとして構えを取った時、違和感を感じた。
……あれ?ちょっと待って……まさかこのプロセッサ・ユニット、飛行不能?嘘でしょう!?
「……?もしかしてそのプロセッサ・ユニット、飛行が出来ない仕様とかでは?」
しかもベールに読まれてる……最悪ね……。
「……そうみたい」
かっこ悪いところ見られたわ……あぁ、女神としてのプライドが……。
「仕方ないのでそこまで送っておきますわね」
ベールがそう言った瞬間、髪は緑に変色し一本に集中して纏められ露出が高い装備に変わる。
そう、これベールの女神の姿……名前は……【グリーンハート】
「それにそのプロセッサ・ユニットはただのコスプレ用ではないようですし、興味がありますわ」
どうやらこの姿をコスプレじゃないとわかってくれた様子。
「さあ、行きますわよ」
本当ならこの状態を解除して再び女神化すれば飛行は出来るけど時間の無駄になるし、意地を張ってる場合じゃないから仕方ないわね。
「申し訳ない気がするけど、頼むわ」
そうと決まればベールは両手を差し出し、わたしも両手を重ねて吊るすようにわたしをディアボリカ・マンティスが飛んで行った方向へ向かった。
―――――何この光景、すごく……シュールね。
―――――――――――—————————
この世界をさまよってる途中、ワシ―――――――――――——ディアボリカ・マンティスは一人の女神と古き友と会った。
古き友は既にこの世界の白き闇のソードアイズと出会い、【白夜の宝剣ミッドナイト・サン】も手に入れてた。
一刻も早くワシも剣刃と緑の闇のソードアイズを探さねば。
『――――――――ッ!』
ワシは後ろのなにかを感じ取り、振り向いた。が、誰もいなかった。
だがワシは感じる……この近くにソードアイズがいると。
しかしそれよりもワシは眷属を助けに行かねばならない。眷属はワシにとってかけがえのない仲間であり、かけがえのない家族である
だからワシは眷属の為にソードアイズと会う事よりも眷属を守ることを優先する。たとえその選択が、命を落とす選択であろうとも……!
Save・The・Data……
お久しぶりです、アポロです。
すみませんでしたアァァァァ!!先月まで投稿できなくて、一ヶ月遅れましたアアァァァァ!!(メテオ土下座)
謝罪タイムはこれまでにしておき、15話について軽く説明しましょう。
ノワールが使ってバトルデバイス【ポタスピ】のモチーフはPSPでもありますが、エグゼイドのバグルドライバーと龍騎の変身ベルトVパックルがモチーフになっております。
そしてなぜ腕に取り付けるものが腰に取り付けるものになったのかは実は言うと、やっぱり変身アイテムは腰に巻きつけたくなるものです。自分は仮面ライダーを観て生きてるので。
そして気になるベールが背負ってる木箱とディアボリカ・マンティスの最後の語り、あれはいったい何を意味するだろうか……?次回を待て(殴)
すみませんまだ謝罪することがありました。
すまぬブラン……出演はまだ先になるようだ……。
ではまた次回お会いしましょう!ターンエンド!