そして前話でイ級を出すといっていましたが、自分の文才では微妙な形での出演となってしまいした。
それでも良いぞ!っていうお方はどうぞ。
追記オマケもあるよ
その空間は異様だった
そこに居るものは皆口開き呆然とし、一人に至ってはうわ言を言いながら気絶寸前になり、その他は何を言って良いか分からなくなっていた。
その当事者であるへちょい武蔵は気にせず胸を張っていた。
その混沌とした空間のなかで最初に喋ったのは後藤提督だった。
「と、とりあえず武蔵。ようこそ舞鶴鎮守府へ。」
「ふむよろしく頼むぞ提督。」
「あ、あぁよろしく。」
そう言って二人は握手をする。とはいってもへちょい武蔵は小さいため、提督がしゃがんでだが。
それにしても小さい。何があってどうやったらこんな風に小さくなってしまうんだ?」
「提督よ声に出ているぞ。」
「おっとすまない武蔵。余りにも不思議だから内心そう考えていたんだけど声に出ちまってたか。」
「まぁそれはいいんだがこの姿私にも分からないからな。何でこんな姿になってしまったか、見当がつかないな。」
「あっそういえば建造のスイッチ押したのきんこうちゃんですよねー?」
きんこうの方を見ながらそう言う電。何故か電が久しぶりに喋った気がするのは気のせいなんだろう。きっと気のせい。
そして集まる。工厰の中に居る人達の視線がきんこうに集まる。
「いや、まさかねぇ?自分より小さい子を望んだわけじゃあるまいしねぇ?」
そう提督が言う。
「失礼ですね!提督さん!私だってねぇ!ノリとノリとノリ生きてるんですから、そんなこと思うわけ、思う、わけ、思うわ、け?」
「何でそこで疑問文になっちゃうかな~?きんこうちゃぁぁぁぁん!」
言い切れずに疑問を持ってしまったきんこう。それを見た後藤提督は少し涙を流し床に崩れ落ちその拳を床に叩きつける。
そのやり取りを見ていた武蔵が口を開く。
「何か漫才みたいな事やってていいんだが少し言わんといけないことがあってな。」
その言葉に顔を武蔵の方に向ける。
「ドックの中にだなあと一人居るんだ艦娘が。」
一瞬耳を疑った。
「あのー武蔵さん?今一瞬自分の聞き間違えじゃなければドックにあと一人居ると聞こえたんですけど?」
「あぁその通りドックにあと一人居る。」
その言葉に対して皆なんとも言えない顔をしている。一人は片手で顔を覆いどうしてこうなったと呟き、一人は無表情で立っている。端から見れば精巧な人形ではないか?と思わせるほど無表情である。他にも一瞬気絶しかけたりした人が居たりとか、苦笑いで固まってたりとか、お腹すいたな~とか考えているアホが居たりとか、もう書いてて何がなんだか分からなくなってしまったが言えることは一つ。
悲惨である。
そんな陰鬱めいた空間からドックに歩き、ドック内に居る奴の手を掴む。
「さぁ行くぞ。」
「いや待って待って!まだ心の準備が出来てないから!」
「大丈夫だ!だから行こうじゃないか!」
「何その自信!?ボクにはそんな自信無いからって引きずっていかないでー!!」
「お前を信じる私を信じろ!」
「イヤゴメン無理です!だから離して!」
「だが断る」
「何でさぁー!!」
哀れドックに居る子。皆がそう思った。やっぱり超弩級大戦艦には勝てなかったようです。
そうやって武蔵に腕を捕まれて引きずられてきたのは、艶のある黒髪のショートカットでその頭に黒いヘルメットのような物を被っている、そして黒を主とした体にフィットしボディラインが浮き出る半袖の制服、下は膝より少し上の黒のスカート、身長は約140~150㎝の病的なほど白い肌をした翡翠色の眼をしたドイツの駆逐艦みたいな少女であった。
全体的に見ると黒い。とにかく黒い、ブーツすら黒い。そんな少女だった。
少女は目をいろんな方向に向けながらとりあえずといった形で言う。
「えっと~あのーその、はい駆逐イ級です。そのーよろしく?」
そう言った瞬間ピシリと場は凍りついた。
その凍りついた時間が一分だったのか一時間だったのか分からないが最初に動いたのは明石だった。
正確に言うと気絶だったけれども。
「ごめんなさい黒森提督。私はここで終わりのようですガクッ。」
「「「「明石さーんッ!?」」」」
ざんねん あかし の ぼうけんは
ここで おわってしまったようだ。
ついでに黒森提督とは舞鶴鎮守府の前提督である。
さて茶番はほっておいてと、明石はこの状況に流石に耐えきれなかった模様。まぁ仕方ないよね!天龍が
明石が気絶したことによって場は更に混沌へ
「えっちょっ待って何々どうゆーことやねん。何があってこうなってどうやったらこうなるんだ馬鹿野郎!?」
「イヤー流石にそんなこと言われても私たちにも分かりませんよホント。」
「だったらどうしろと!?もう俺わかんないわかんないよ!」
もう状況判断ができなくなり言ってる言葉が支離滅裂になる提督。
混乱状態になってる後藤提督に声をかける人物がいた。電だった。
「とりあえず提督。明石さん寝かせたほうがいいと思うのです。」
その言葉に我に返る後藤提督。
「確かにそれもそうだな電。しかし、どこか横になれる場所とかないのか?」
こっちにあるですよー?
そう言って工廠に居る一人?の妖精が案内をする。
「あぁそこにあるのか、ありがとう妖精さん。」
感謝を述べながらよっこいせっとという掛け声と共に明石を横抱きに持ち上げる。俗に言うお姫様だっこである。
後藤提督がお姫様だっこをしたとき、提督には見られないように何処から取り出したのかハンカチを噛み悔し涙を出す電。
はーいこっちですよー?
「あいよー」
妖精さんの指示に従いベンチみたいな場所に明石をそっと下ろす。
「ふぅーこれで大丈夫だろう。」
一息吐きながら電達のところに戻る。
ふと思い出す。
(あれ?何かさも当然の如く居たけどヲ級って深海棲艦だよな。何で居るんだって言いたいところだけど同じ深海棲艦だし何か分かるんじゃね?)
そう思ったからヲ級に質問してみる。
「なぁヲ級」
「何かな性別不詳君」
「いやちゃんと男だから。今はそんなことはどうでもいい。一応お前も深海棲艦だよな?ならあのイ級のこと分からないのか?」
その言葉にヲ級はフッと鼻息を鳴らしドヤ顔でこう言った。
「 知 ら ん !」
イラッときた。だからおもいっきりドロップキックしてしまったのは仕方ないと思う。
そして蹴られたヲ級は切り揉み回転しながら吹っ飛んで行き、頭から工廠のガラクタの山にボッシュゥゥゥゥゥトッ!!
「超エキサイティンッ!」(提督)
「良い蹴りだ。」(天龍)
てんすうはー(妖精さん)
「文句なし十点ですッ!」(きんこう)
「もう頭が痛くなってきたのです。」(電)
「手の付けようがないね。」(イ級)
「(面白そうだな・・・・・・・・)」(へちょ武蔵)
苦労人と常識人は損をする。これが典型的な例なのだろうか?
茶番を辞めてきんこうは最終奥義を使うことにした。
服のポケットから
「おぉこれですこれです。」
ポケットから取り出した物は、きんこうの手と比べると少し大きいサイズでかの有名なピンクの悪魔が持っていそうな携帯だった。(しかし色は黒である。)
何故深海棲艦は黒を好むのだろうか?あれか、保護色的な何かなのか。だけど白もいる。訳が分からないよ?
まぁそれはどうでもいいとして通信機を出したけども使い方が分からない。
だからきんこうは適当にボタンを押す!
「ホイホイほいーっと」
適当に九桁ボタンを押したらコール音が響く。
・・・Σ(゜Д゜)
繋がったことにきんこうは驚きを隠せなかった。
そして対処する暇もなく電話に相手が出る。
「もし、もし?」
「あっいやっあのもしもし!」
「う、るさい」
「アッハイスイマセン」
静かな声で叱られるきんこう
「何でこの番号しってるの?」
「イヤーあのですねー?私が持ってるこの通信機を渡した人に用が合ったんですけど~分からなくて適当に押したら貴方に繋がってしまったというかあのーそのはいスイマセン」
「ん、事情はわかった。でもいったいだれにかけようとしたの?」
「言ったら分かりますかね?あのーイ級さんなんですけど」
「ん、わかった呼んでくるからまってて。」
「えっ!いやちょっまっ!」
止めようとしたけどすでにもう相手は渡しに行ってるらしい。
トタトタという足音と会話が聞こえる。
イ級イ級良いところにいた。
ん?中間棲姫じゃないかどうしたんだ?
通信来てるよ?
私にか?誰から来ているんだ?
分からない。でも幼い声だった
まさかきんこうちゃんからか?どうしたんだろうか?
とりあえず変わる。
あぁ分かった。
「というわけで変わったがどちら様かな?」
「おぉこの良い声はイ級さんですね!」
「そう言うこの声はきんこうちゃんだね。それにしても何故中間棲姫の通信機に連絡を?」
「あー!その事ですね。使い方が分からなかったから適当に押したら繋がりました!」
「あーそれは申し訳無いことをしたねきんこうちゃん。すまないね。」
「いや大丈夫ですよーイ級さん。それでねイ級さんに頼みたいことがあるんですよ。」
「ふむ、私が出来る範囲でなら良いよきんこうちゃん。」
「ホントですか!なら今少し困ったことがあってすぐに鎮守府に来てほしいんです。」
「うんその程度のことなら大丈夫だよ。すぐに準備して向かうとしよう。」
「おぉ良いんですか!ではお願いしますね!」
「あぁそれは良いんだがどんなないよって切ってしまったか」
「まぁ良いや、さて準備でもしようかな。」
そう言ってイ級は浮きながら何処かへ行く。
と言っても戦艦棲姫とかに出かけるということを伝えるだけなのだが。
場所は変わって鎮守府の工廠にて
「よし!何とか連絡つきましたよ!もうすぐしたらイ級さんが来てくれるそうです!」
「え"っなにそれ始めて知るんですけどきんこうちゃん」
「そりゃあ今始めて言いましたし?」
「まぁ分かったうん分かった。とりあえずあのイ級が来るんだろ?」
「はい!その通りです!」
「事後承諾なのは釈然としないがまぁ良いや。(妖精さんとかに伝えないといけないのか。俺も明石みたいに気絶していたいなぁ。トホホ。)」
最後辺りの方は聞こえなかったがそう言って工廠から出ていく後藤提督。
さぁきんこうによって新たな火種が投下された。
この混沌とした空気を作者は終わらせることが出来るのだろうか!?続く。
「えっ!誰も助けてくれないの!?ガラクタが妙にフィットして抜けだせれないんだけどぉぉぉぉ!!」
知らんがな
オマケ
「あっ!イ級さんイ級さん!」
「ん?あぁタ級かどうした?」
「なんとですねぇ新しい武器ができました!」
「うえ"っ!」
「おぉ喜んでますねぇイ級さん。それでは早速装備していただきたいんですが・・・?」
「まてまてタ級!私は今から出掛けないといけないんだ。だから装備の稼働チェックには付き合えないのだよ。」
「えぇ~せめてこの『対警備組織規格外』「済まない!出させてもらうよ!」あっ行っちゃった。」
「ちぇーまぁ良いや。確か演習場の方で姫様方が演習してるんだったよね~そこで稼働チェックしぃよーっと」
そう言って出ていく彼女の右腕には自分の身の丈を越える六連のチェーンソーのついた巨大な武器を持っていた。
「さて証明して見せよう。人類の可能性って奴を」