IS IS学園って本来は女子校だから恋愛は基本的に百合なはずだよね? 作:セキエイ
本編ISは2期が始まりましたね、簪ちゃんがテレビでどんな活躍をするのか楽しみ過ぎます。
「現在、この学園の新入生歓迎プログラムが停止しているのは、今日本が置かれている状況に際した物だという事は理解して居るはずだ」
薄暗い部屋の中大型四面モニターの燐光をバックに、千冬は言った。
「そして政府からの緊急連絡で、このIS学園にも爆装が施された国籍不明のロシア製戦闘機Su27が一機、迫ってきています。二機の内のもう一機は都内へと進攻しているようです」
補足をしたのは、普段の緩やかな雰囲気は完全立ち消えた真耶である。
「したがってこのような措置を取ることになった。これは学園理事長達からの命令でもあるが、直系の命令としては日本政府からだ」
勤めて冷静を装い、言葉を切る。
教員二人の目の前には、現在学園に在籍する全ての専用機持ちが集められていた。
場所は地下物品保管庫とは名ばかりの学園地下にあるシェルターで、広さは一般教室を四つ分程だろうか、室内の明かりは最小限に抑えられていて酷く薄暗い。
大画面3面モニターの青白い光が病的に輝いている。
その中で一夏は先ほどから強情に千冬へ噛み付いていたのであった。
「だからって、他の一般生徒を教室棟へ集めるだけの対処で良い筈はないですよ」
決して口には出さないが、周囲の中も同様の避難の視線を向けている。
ボーデヴィッヒの靴の、グッと踏みしめた音が鳴る。
唯一飄々として見えるのは、生徒会長の更識楯無だけであった。
胸元で腕を組み壁にもたれて、珍しく前髪で目元を隠す癖をしている。
「……」
まあしかし、いや当然ともいえるが、この対応に彼女は何も感じていないはずは無い。
「安心しろ、とは言えない。だが学園は緊急事態迎撃要綱を決定した。学園上空にはISを
当然シールドバリアも同じくレベル5で起動中だ」
そう言う千冬の瞳も、どこか頼りなさげな不安を宿している事は一夏にだけ見抜けた。
「それじゃあ、俺達にはやれる事は何かないんですか?」
額に冷えた汗を光らせて一夏は意気込む。
しかし千冬は冷徹であった。
「人を殺せ。お前には出来るか?」
「…くっ……」
一夏自身、覚悟していた言葉だった。
「例のSu27は装備を満載した上で、北海道から侵入し丁度本州東北部を嘗め回すように、低空で飛行して来た。帰りの燃料は無いと見ていいだろう。そんなパイロットがどうするか、オルコット答えろ」
一瞬うろたえて金髪に手をやるものの、直ぐに答えた。
一年時のような、急を要する事態で思考停止し慌てる様なことが無くなった辺り、成長したなと千冬は取りとめも無く見抜く。
「捨て身の、特攻。少なくとも自らの命は考えていない攻撃ですわね。相手は死ぬ気です」
「正解だオルコット。それではこれを防ぐ為にはどうすればいい、デュノア」
「…はい、その相手機体の撃墜、もしくは強制退去です。出来れば領外退去させるのがベストですが、でもここまで来た以上今更強制領外退去もあったものでは無いと思うので、……やはり撃墜が一番だと思います」
いい回答だ、切れ長の眦をシャルロットから正面の一夏へと戻す。
「撃墜、つまりパイロットを殺害する。一夏、お前には出来るのか?」
一夏は黙り込んだ、どうにも出来ないのだ。
現状では。
相手機体からパイロットを上手く強制脱出させることが出来ればと考えたが、それより相手は自爆を試みるだろう。
かつて、一夏はISバトルの試合中無人のISが乱入するという事態に陥り辛くもそれを撃破したが、それは相手が無人機かもしれないという可能性があったからだ。
しかし飛来する戦闘機は確実に人間が搭乗している。
撃破すれば中の人間は死ぬ上、爆装であるために装備した爆弾が作動し周囲へ甚大な被害を与えることが予想されている。
「答え、られません」
そう言うので精一杯だった。
自分は何も出来ない、ISを持ってしても何も出来ない少年なのだと悟ったのだ。
そこで、千冬は眇めていた視線を解いた。
「そうだ、その答えは今は正しい。この状況を自分達でどうにかしようと思うな、私でもこの現状を好転させることは出来ない。出来る事は、こうして出来る限り最善を尽くして自分達の身を守ることだけだ…」
そこまで言うと、ふっと小さく息を吐いた。
まだ甘いなと感じた。
(自分達に急迫する危険対象は、決して対等なんかじゃない。楯無くらいにもなると気が付いているだろうがな)
一瞬楯無の方を見ると、相変わらず俯いたまま。
(そういう対象はな、「相手」ではなく「敵」と言うんだ)
「不明IS、高速飛行で東京に侵入。現在東京新タワーをめがけて進攻中」
「IS学園、全生徒を校舎に移動させた模様。IS専用機保有者は全員地下シェルターへ退避した」
「特戦、普通化部隊展開完了」
舞い込んだ情報を流し見て、部隊展開を把握する。
不明IS、もといさくらにとっては敵として認定したISは、わざわざ降下し街道に沿って移動している。
どうやら、直下にいる民間人や周囲の建造物を盾にしているようだ。
しかし
「……厄介な」
都内に追いついたミラージュ・ダンスも降下して、追いすがる。
「……シールド四番、五番閉鎖。機体モードを対ゲリラCQBに移行」
前方を覆っていたシールドを量子空間に格納、更に機体管制システムをこれまでの全戦域仕様から都市部対ゲリラコマンドCQB仕様に切り替えた。
前方一対のシールドが霧散消失し、真横に展開していた一、二番シールドを欠けた左右前方に配する。
これで都市戦闘における最低限の機体サイズはクリアした。
「………」
右に三本向こうの通りを疾駆するISを想像して、灰色のビル越しにさくらは睨み付けた。
知っている感覚だった。
たぎる様に内側から身体が熱く、何よりも本能が戦いを求める。
それでいて興奮で周りが見えなくなるようなことは無く、むしろ冷え切った思考が勝利のみを模索し的確に本能をアシストする。
先に投与した薬品が、効いて来たのだ。
彼女に掛けられた罪悪感のリードが一時的に切り離され、命令を厳守する理性と躊躇いなくIS振るう闘争心の表れが正にこれなのであった。
目下を流れる街道は、ミラージュダンスが通過したことによる突然の暴風と特別非常事態宣言による交通渋滞とで争雑としている、少なくない人々が風でなぎ倒された。
もう二本先の交差点からは規制線が敷かれ、その奥では自衛隊の装輪装甲車と普通科の隊員が臨戦態勢で展開していた。
この一帯は全てそうなっている筈だから先を進むISは規制線の中、自衛隊が展開している只中へ飛び込んだに違いない。
突風に煽られて上がる悲鳴に目を瞑りつつ、低空を無秩序に交錯する電線に気をやりながら一気に飛び上がった。
巡らされた電線を避けたのはいいが、衝撃でビルの窓ガラスがひび割れた音をバックコーラスにして。
その時、戦闘が始まった。
破裂音のごときの銃声が、集音マイクを通して耳に流れ込む。
通常の兵士の考えとして、自分が不利な立場におかれた状況で開けた戦場から都市を利用した込み入った場所へ戦いを移すのは極めて常識的である。
しかし、この現状ではエムは残念なことに墓穴を掘ったことになった。
理由は簡単だ。
相対する敵がさくらの駆る、近接制圧戦闘用ステルスISミラージュ・ダンスであるからだ。
圧倒的な機動性能、極めて高い火力、史上類を見ない防御力、自己進化して順次性能を向上させるOS。
しかしISのこれ等の能力も、場所一つで全てが変わる。
都市戦闘ではISのみが行える高速3次元戦闘がかなり制約され、次に乱立した建物により射角と射線が遮られ火力が生かせなくなる。
攻撃を受けた時に発生する防御力場が周りの建物へ干渉し倒壊を誘発する為身動きが取れなくなり、同様の理由で回避機動も取れなくなる。
いくら性能が高くても場所と状況に縛られてしまうと言う点が、ISが戦略兵器ではなく戦術レベルでの兵器として完結している所以なのである。
エムは都市戦闘の経験は有しているものの、それは性能的にトップクラスであるサイレント・ゼフィルスを使用した物で、比較的低性能かつ機動性が低下したラファール・Lでは初めての事だった。
「アレを使う、か」
さっき公道に展開していた自衛隊は発砲こそして来たが全弾を回避されて、恐らくまだ民間人が居残っているであろうビルに、銃痕を穿った。
割れた窓ガラスからは炎の舌が見え隠れしている。
悲鳴も聞こえる。
また、短連射をしてくるが回避するのに造作は無い。
エムはビームマシンガンを手品のように光のようにして消し、空いた右手を広げて掲げた。
空間発光を伴って出現したのは、一丁の大型狙撃銃。
「スター・ブレイカー改、」
以前サイレント・ゼフィルスに装備されていた物、バッテリー式にし3点バーストを可能にさせた改造銃だった。
デモンストレーション用の蒼いカラーリングではない、鈍く黒光りしている。
その照準を、
そうだ、私はこれから人を殺すんだ!
自らにナイフ突き立てて血を流す自慰行為の時のような、不思議な心地よさを楽しみながらエムは、引き金を引く。
実戦闘用ビーム、つまり射撃用陽電子と言うのは、発射され可視化する光だけが注目されがちだが実際には、ビーム口径の約2倍の同心円状の空間が可視化部分とほぼ同じエネルギー量を持っている。
つまりビームは掠らせただけでも、大体一回り下の口径ないし同口径の直撃と同等のダメージを与えることが可能なのだ。
このスター・ブレイカー改のビームの連続照射可能時間は2.3秒である。
発射されるビームでまず隊員十二名と装甲車は血痕一つ残らず蒸発した。
またビーム光から直接放たれる不可視の輻射熱で射線両脇の建物のガラスは融解変形、アスファルトはぐずぐず爛れて着弾地点は赤熱化していた。
地上付近の水道管が破裂したのか数秒後に地面が弾け、熱された空気に水しぶきが触れて、あたかも煙幕を焚いたかのように水蒸気が立ち込めた。
事態をやや重く見た企業上層部が、エムに自衛隊に対しての攻撃許可を与えた結果の一つである。
そして、背筋を流れる電流のような快感をしゃぶりつくす暇は無かった。
敵機接近を知らせるアラート。
飛び込んでくる幻影。
白い水蒸気を割って切り込むのは、肉眼でもISを通しても見てもモザイクを掛けたような異形な黒いISだ。
都心とIS学園に進行する少し前。
「「ふ、フォックスツー!」」
迫る都心、家屋の一軒一軒が判別できる低空での追いかけっこに、三沢からフランカーに随行して来た2番機パイロットが痺れを切らした。
馬鹿野郎、内心罵りながらも緊張が破られてほっとしている自分がいた。
いやほっとしている場合ではない。
「「バイパー2、何をしている!」」
切り離された空対空ミサイルを追いつつ、叫んだ。
(いけるか!)
しかし、Su27は予想していたかのような絶妙なタイミングで左右に広がる。
ミサイルは限界まで機影を追おうとするが、果たせずに中途で爆発した。
「「バイパー2、エルダ。お前は左に旋回した奴を追え、俺は右に行った奴を追う」」
「「了解!」」
緩旋回をかけたSu27に、一息遅れて二つの単発の青い機体は翼は翻す。
巴戦に持ち込めば燃料の残量の差で機体停止に追い込む事ができる、少なくとも都心への進行は遅らせることが出来る、ただでさえ重くなっている機体だ。
旋回で体に掛かり始めたGを噛み締めながら「「うわっ!」」
両翼端から切り離された見たことも無い形の増槽が、視界に広がった。
断面は三角形をしていて両先端は矢のように細い、整流用の小さなフィンが着いておりまるで新種のミサイルのようであった。
HUDの照準が外れる、敵機の高度数が途端に上昇する。
つられて操縦桿を引く。
「「クソっっ!」」
僚機からも悲鳴が上がった。
多分同じようにされたに違いない。
キャノピーの端から僚機を見ると、軸線が異様にふらつきその直線上に敵機は居なかった。
その左右にも上方にも。
視線を目の前に戻す。
「「エルダ、下だァッ!」」
僅かに左に進路を向け出したSu27のノズルを頼りに、再び叫ぶ。
二番機は安定した推力が得られる上空を目指しながら、ミサイルを逃れる急旋回の回避機動を取り始める、がしかし一向に彼にミサイルが飛来する気配は無かった。
いやな予感がした。
その直後、高度4000メートルで輝いていたアフターバーナーの赤い焔が、急にSu27の背面になった。
速度がみるみる落ちてゆき、ロシア機特有の大柄な機影が目の前一杯になる。
トリガーに指を掛ける。
しかしロックオン警告が鳴った、背後からであった。
このとき、感じ始めていた違和感の正体が分かった。
「「狙いは俺かッ」」
振り向いて確認すると、もう一機のSu27がそこに居た。
この隙に、急減速した前方のSu27がついに掻き消える。
下方に離脱したに違いない。
「「やらせるかよ!」」
構わず機体を180度回転させて地上を向ける、フレアも放出する。
けれども一瞬遅くF2のその蒼い翼は、旧ソ連製航空機用空対空ミサイルに散らされるのであった。
甲高い粒子加速機の音がこの銃の弱点である。
いま発射すると言わんばかりの派手な唸りだ。
この状況で最も封殺しないといけないのは、そのスターブレイカー改であった。
発射のタイミングを見切り上空に跳躍すると、ビルの間から閃光が伸びる。
周囲への干渉を避けるためバリアの出力を落としたミラージュ・ダンスでは一撃が致命傷足りえた。
敵の射撃精度も中々な物で熱線が肌を炙るのを知覚できる、がそれでもスラスター全開で降下し取り付いた。
手に握るのは近接戦用ナイフ。
ナイフと言っても使用するのはISであるので、大きさは比べるまでもない。
幅広の刀身で長いライフルをいなし、反対に持った同じ物を軟らかい腹部に押し付け捻ると、それだけでもシールドエネルギーめ消費させる事ができる。
「…うグッ」
敵の膝装甲ユニットで鳩尾を突かれる。
それを引き金に総重量で劣るリヴァイヴが不利として離脱するが、追いすがって殴りつけた。
やっている事は先の上空での戦闘となんら変わりは無いのに、バランスを崩したリヴァイヴによる周囲への被害は大きかった。
アスファルトが捲れ、飛び込んだコンビニがバリアと相まって、一瞬で押しつぶされた。
非常事態宣言で屋内退避をした民間人が相当数巻き込まれただろう。
ただ、どのような手段を用いてもこのISをフランカーと合流させてはならない。
「「さくら、聞こえているか?」」
聞きなれた男の声だ。
「「ミッションの追加だ。優先順位はこっちが上になる、東京に向かってくるSu27を墜とせ」」
直後、迎撃要項と進行ルート、接敵地点が視界端のマップ上に示される。
航空自衛隊では対処し切れなかったことをさくらは理解した。
「「状況開始は現時刻から30秒後、10分で片付けろ」」
「…では、ISは?」
「「通常戦力で対処する、だそうだ。行って来い」」
「…了解」
「ククク、甘い」
世論の批判を浴びるより防御を最優先にしたのだろう、地上から対空火器の攻撃が届くようになった。
始めからそうしていればいい物を。
「民主主義などと謳い国民をつけ上がらせワガママ放題にさせていれば、こうもなるか」
対空機銃の射線を軽やかに躱した、だがしかし都市部に近づけば近づくほどそれがより強いものになっていく。
「対地ミサイル」
操縦桿のクリックスイッチを操作し、さっき使用したミサイルと同じものを選ぶ。
今度彼の標的になったのは、郊外から都心へと繋がる高速道路であった。
上空から見ると若々しい緑のなかをうねる、灰色の大蛇のように感じられる。
その大蛇の血流の如く流れる車両は下り線が渋滞している、政府の非常事態宣言を受けて関東から逃れようとする人たちだ。
ただでさえ低い高度を更に下げて、機体のシルエットを威圧的に刻み付ける。
「これは裁きである!」
共通回線で叫ぶ。
カチカチと親指のスライドスイッチを、先の原発攻撃にも使用した赤外線式短距離ミサイルにセットする。
バスっという鈍い音を立てて、右翼のハードポイントからミサイルが放たれた。
フラついた機体を立て直し、着弾の爆音をエンジン音の中から見出すと、男は哄笑した。
「日本軍よ。見ていただろ、聞いていただろ?死んだぞ、汚れたアジア侵略者の末裔がなんたって大事にしている、自分らの国民が。護るべきものを護れなかったんだぞ!」
たかが一機の戦闘機に。
結果論を突き詰めるなら、自衛隊は敗北したと言わざるを得ない。
自らが課した法で阻害され、彼等が護るべき国民を護る事が出来なかったから。
警告を喚き散らすだけの張子の軍勢に、価値は無い。
ただ、この戦いはこれからが本当の戦力のぶつかり合いになることも男は予見していた。
原発攻撃はともかく、国民の目に見える形で派手に被害を出したのだ、この事で日本人は手をこまねいていた自分達への攻撃を許可する筈だ。
そうなると、こちらの目的達成の確率明らかに低下する。
彼等の任務は、別に自衛隊に打ち勝つ事では無い。
日本首都とIS学園に気化爆弾を投下し、混乱の渦に引き込ませる事。
それだけ。
男は、計器脇のコントロールスイッチに手をやった。
一つのトグルスイッチを倒すと、最後の増槽が投棄された。
本気出した自衛隊にたった2機で、しかも各個分散した様な状況で渡り合おうとは考えて居ない。
「終いだ鬼子共」
朱く灯ったアフターバーナーが機体を加速させる。
日本へ死を運ぶ濁った翼が、東京へ向かう。
「・・・離してっ、っ」
焦りを交えた呻きは、届かない。
瓦礫から伸びた腕を振り切れない。
リヴァイヴに脚部をホールドされたさくらは、現状打破の為にシールド裏の小銃を手に取った。
まだ攻撃は受けて居ないが、シールドエネルギーの強度を最低まで落とした状態では一撃の被弾がステルス機能の低下、引いては作戦遂行能力の消滅に波及する。
最悪自身の姿を晒してしまう可能性もある。
躊躇わず引き金を引く。
接射だ、弾数なんて気にしていられない。
「・・・、離れろっ」
右腕だけで12・7mm口径の小銃の反動を支え、フルオート射撃をする。
みるみる敵機の装甲が銃痕に塗れ、剥がれた。
露わになった手、それでもミラージュダンスを離さない。
「・・・、お願い、だから」
小銃の先端に着けられてる銃剣の高周波振動を開始させる。
そしてそれを肘の辺りに突き刺す。
瓦礫の下からくぐもった叫びが聴こえた。
悲鳴などではない、雄叫びとか絶叫とかの其れである。
一息に振り下ろすと機体を引き戻そうとしていた力が立ち消え、返り血が脚部に降りかかった。
反撃に逢うリスクを減らす為に、更に銃撃をマガジン一つ分撃ち込んだ後に離脱する。
こうして、不明テロISとさくらの闘いは一応の決着を見た。
後は、東京へ飛来する怪鳥を撃墜せしめるだけだ。
次回、第九話
感想、お待ちしております。