規格外れの英雄に育てられた、常識外れの魔法剣士   作:kt60

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修行しつつエッチするあたりどうしようもない

 スケイルについていったオレたちは、神殿めいた建物の奥に入った。

 六芒星の魔法陣が設置された神秘的な空間である。

 部屋には四つの扉があった。

 赤、青、白、黒だ。

 それぞれの扉の上では、神秘的な雰囲気の砂時計が浮いている。

 スケイルは、白い扉の前に立つと言った。

 

「こっちへくるのじゃ」

 

 オレたちは近寄った。スケイルが、白い扉に手を当てる。白い扉とスケイルの体が輝き始めた。扉の上の砂時計がわずかに満ちると、オレたちも輝きに包まれる。

 ほんの一瞬、意識が飛んだ。

 

 ふと気がつくとオレたちは、真っ白な空間にいた。

 まず眼前に広がるは、真っ白な空間。地平線とも水平線とも言える永遠の空間が、ただ真っ白に広がっている。

 地面は質量を持った雲のように独特な触感を持ち、周囲の景色と同じく真っ白だ。

 上を見てもそこにあるのは、限りがあるのかないのかもよくわからない、空? それも当然真っ白だ。

 空にハテナがついているのは、本当に空なのかどうかもわからないからだ。

 

 確実にわかるのは、上下左右の、すべてが真っ白な空間である、ということだけだ。

 真っ白としか言っていないのも、真っ白としか言えないからだ。

 あとは体全体が、若干だが重い。

 オレとマリナは、ミーユたちを地面におろした。

 

(んっ!)

 

 マリナが右手を空に突き出し、ツララを放った。

 オレもついでに、ファイアーボールを打ってみる。

 マリナのツララもオレの炎も、真っ白な空?に吸い込まれて消えていく。

 

「グハアアアッ!」 

 

 スケイルがダメージを受けた。

 ツララを胴体に受けたかのように体が『く』の字に曲がると同時に、全身に火柱が立つ。

 リリーナが素早くヒールを入れると、炎は消えたがピクピクしていた。虫の息というやつだ。

 

「スケイルさんっ?!」

 

 オレが駆け寄ると、スケイルは怒鳴った。

 

「この空間は、わっちの体と連動しておるんじゃー! 空間の端にダメージを与えると、わっちにダメージが入るんじゃー!!!」

「それはすいませんでした」

(ぺこ………。)

 

 オレが普通に謝ると、マリナはオレの背中に隠れながら頭をさげた。

 

「そもそもどうして攻撃するんじゃ?!」

「空間の広さが、気になったものでして」

(こくこく。)

「気になることはわかったが、攻撃の前に確認せんかーい!」

 

 もっともすぎて反論できない。

 

「いやほんと、すいませんでした。もう攻撃しないんで、この空間がなんなのか教えてください」

「フン……」

 

 スケイルは、スネながらも教えてくれた。

 

「この空間は、『いびつなる聖室』と呼ばれる空間じゃ。時空がいびつにゆがんでおる。外の世界での一分が、ここでは一時間にもなる」

「それはすごいですね」

「しかもこの空間では、重力が外の二倍となる。わっちがおヌシらにかけた魔法の効果とあわせれば、元の二十倍になっているはずじゃ」

「通りで体が重いと思いました」

「ただし欠点もある。空間の発動に、誰かの魔力を使うのじゃ」

 

 スケイルがそう言った直後に、オレたちは光り輝く。

 オレたちは、六芒星の魔法陣が地面に描かれた部屋に戻っていた。

 

「術者が最初に込めた魔力が切れると、このように戻ってしまうわけじゃな。一流と呼ばれる魔術士百人が丸一ヶ月はファイアーボールも使えなくなるほどの魔力を込めて、一人が一日入れるかどうかといったところじゃ。入る人数が増えれば、魔力の消費も当然、激しい」

 

 それでも単純に計算すれば、六〇日分の修行になる。

 

「ちなみにそれだけの魔力を込めると、砂時計はどのくらい埋まるんですか?」

「八分の一ぐらいじゃのぅ」

 

 少ないな。

 

「まぁ魔力については、ワシが補充してやろう」

 

 父さんが前にでて、白い扉に手を当てた。

 確かに父さんであれば、扉の上の砂時計ぐらいは満杯にしてくれるような気がする。

 オレが思ったその直後。

 

 ドパアァァンッ!!!

 

 砂時計は爆発した。

 ええええええええええええっ?!?!?!

 

 これは予想外だった。

 一流と呼ばれる魔術士百人が全力を込めて、八分の一しか埋まらない砂時計。

 父さんであれば、そんな砂時計も満杯にしてくれるだろうとは思っていた。

 でもまさか、破壊してしまうなんて……。

 

「っていうか破壊したら、どうなるの……?」

「砂時計は、目安でしかない。壊れたとしても、異界の機能そのものが損なわれることはないが……」

「この扉、加減が難しいのぅ」

 

 そんな砂時計を壊しておいて、『手加減』とか言っているあたりは流石だ。

 

「それではワシは、ここで一度去るとしよう」

「えっ?」

「ちょっとした準備があるのでな」

「わかりました」

 

「わっちのほうも、次の修行の準備をしておくとしようか。

 重力十倍の状態でも全員が動けるようになったら、扉から出てくるがよい」

 

 スケイルも立ち去った。

 オレは再び、白い扉に手を当てた。

 オレたちが輝きに包まれる。

 

  ◆

 

 修行を始める。

 まずは重力に慣れるまでの作業。

 軽いスクワットや腕立て伏せから始まって、飛んだり跳ねたり。

 三時間ほどもすると、オレはバク転やバク宙、シャドーボクシングあたりまでできるようになった。

 しかし動きのキレは鈍い。

 二十倍の重力を受けているわりには動けているほうだとは思うのだけれど、逆に言うとそれだけだ。

 

(ディアギルムを倒す――とまではいかなくっても、古代兵器の人造人間っ子の、ティルトを抑えられるぐらいにはならないとなぁ)

 

 と思いながら、ひとりで動く。

 しかしそうやって動けるのも、今のところはオレひとり。

 

「レイン………すごい。」

 

 マリナはかろうじて立ってるが、ヒザがぷるぷる震えてる。

 

「やっぱり重い?」

「………おもくない。」

 

 マリナはやっぱり否定した。

 

「わたし、からだ、おもくない。」

 

 マリナはやはり、体重を気にしていた。

 実際マリナは、ほかの子より重い。

 原因は、言うまでもなくおっぱいだ。

 ほかの子よりもおっぱいが大きいマリナは、ほかの子よりも重い。

 

 そしてふと気になった。

 体重が重くなっている今では、おっぱいはどうなっているんだろう?

 オレはマリナのおっぱいを、下から軽く持ちあげた。

 

(これは……!)

 

 すごかった。

 ずっしりかつ、むんにゅりとしていた。

 むにゅりではなく『むんにゅり』だ。

 手にあまるほどのボリュームのおっぱいが、重みで指に食い込んでくる。

 マリナを仰向けに寝かし、やらしい衣装の肩にかかっている紐をズラした。

 ぷるっ……るっ、るんっ。

 バケツプリンのような質量のおっぱいが、二十倍の重量を伴って揺れる。

 

「すごいなぁ、これは」

 

 包むようにして揉んだ。オレの指が動くたび、そのおっぱいは波のようにゆれた。

 たまらない。

 オレはズボンをするりとおろし、マリナにオレのを挟んでもらった。

 腰を静かに動かしていく。

 

「はっ、あっ、あっ♪」

 

 こんなところでさかっても、マリナはすぐに感じ始めた。

 おっぱいの谷間が汗ばんで、ぬっちゅぬっちゅとし始める。

 

「はあっ、あっ、ああっ、もっと………! もっとおぉ………♥♥」

 

 喘ぐマリナの表情も堪能しながら、盛大に射精した。

 マリナの綺麗な顔に真っ白な精液がかかる。

 

「はあああぁんっ………!」

 

 それと同時に、マリナも達した。

 ビクビクと全身を痙攣させて、足と足のあいだから、透明な愛液を吹く。

 

「バカか……? オマエら……」

 

 離れたところで仰向けになっていたミーユが、憎まれ口を叩いた。

 

「そう言うミーユは、動けるようになったのか?」

「まだだけど……」

「そうか」

 

 オレはミーユに近寄ると、ミーユの服を脱がしにかかった。

 

「おいっ!」

「早く力を解放しないと、オレにセックスされちゃうぞ?」

「最悪だなオマエ! そういうところはちゃんと直せよ! くそばかあぁんっ!♥♥!!!」

 

 口では抵抗していたミーユだが、剥き出しの乳首を摘ままれてしまうと喘いだ。

 

「説得力ないなぁ」

 

 オレはエスっ気のある笑みを浮かべて、ミーユのかわいいパンツを脱がした。

 

「おぉ、まぁ、えぇ、なぁ……!」

 

 抗議してたが気にしない。太ももを掴み、足をMの字に開かせる。 

 足を閉じることもできなくなっている無防備でつるつるのワレメちゃんに、顔をうずめた。

 

 ちろちろちろ。

 くちゅくちゅくちゅ。

 ずちゅ、ずちゅっ。

 舌の先で舐めて唇でしゃぶり、透明な愛蜜をすすった。

 

「はぁんッ……♥、ばかっ。

 ンはあぁんッ、ばかあぁンッ♥♥」

 

 ミーユは本当にかわいいなぁ。

 

「っていうか早くなんとかしないと、セックスしちゃうぞ?」

 

 オレはぐちゅぐちゅになっているミーユのワレメに、チンコの先をあてがった。

 

「うううう……!」

 

 ミーユは両目を固く閉じ、力を出そうとがんばった。

 でも抗えない。

 推定四十五キロぐらいの元の体重の二十倍――およそ九百キロの自重にあえいだままだ。

 抵抗できないミーユの中に、ゆっくりと挿れていく。痛くないよう、ゆっくりとだ。

 

「ンハあアアッ、ハあァんッ!♥♥」

 

 挿れ切ったあとは、ぐっちゅぐっちゅとやってやった。

 

「こういうところだけは……。もう……ほんと……」

「イヤだった?」

「聞くなよ……ばか」

 

 スネたことを言ったミーユに、オレはやさしいキスをした。

 かわいいミーユは、瞳を閉じてキスを受け入れた。

 そんな調子で、ミリリのところへも寄った。

 仰向けになっているミリリの、ツンッと立ってる乳首を、人差し指の真ん中で触れる。

 

「はにゃあっ……!」

 

 ミリリはわずかに、顔をしかめた。

 

「イヤだった?」

「そういうわけでは、ないのですにゃが……」

「にゃが?」

「ミリリにとって、ご主人さまにしていただくのは『ごほうび』ですにゃ……。

 ちゃんとできていないことを理由に、していただいてしまいますと……」

 

「えっちするのが目的になって、修行をなまけちゃいそうってこと?」

「ですにゃ……」

 

 ミリリは恥ずかしそうに頬を染めて口元を隠しつつ、こく……と小さくうなずいた。

 かわいい。

 

「そういうことなら、『ごほうびの前借り』ってことにしよう。

 ミリリはこの修行を、成功させることができる。

 だからその分のえっちを、今ここで先にする」

 

「そういうことなら、お願いしますにゃ……」

 

 ミリリは静かに目を閉じて、オレに自身の体を任せた。

 オレは動けないミリリの足を開かせ、たっぷりと楽しんだ。

 そんな感じで、リンやカレンともやった。

 カレンとはいまだに本番をするタイミングが掴めなくってしていないが、口とおっぱいと太ももの素股でたっぷりご奉仕してもらった上で、全身にぶっかけた。

 普通におねだりしてきたリリーナやマリナともやって、ミーユへと戻る。

 

「修行はどんな感じだ?」

「ううぅ……」

 

 ミーユは、動けないでいた。

 先刻オレとヤッた直後の、M字開脚のままでいる。

 地面に貼りつけられた様子は、標本にされた蝶のようでもあった。

 無防備にして無垢なつるつるのワレメからは、白い精液が垂れている。

 

「起きあがれないなら、二回戦目といくか」

 

 オレはミーユの膝をつかんで、挿れやすいように足を広げた。

 

「いやあっ……。もう……。だめ……。いやあぁッ……」

「ダメはともかくイヤって言われると、ためらってしまうな」

「ボクもミリリとおんなじで、レインとのエッチは、大好き……だから。

 修行がちゃんとできないとエッチ……ってやってると……」

「エッチ目的でなまけちゃうわけか」

「うん……」

 

 ミーユは小さくうなずいた。

 軽い涙目でうなずく姿は、純粋にかわいい。

 

「そういうことなら、えっちはお預けにしとこうか」

 

 オレはミーユのほっぺたに、チュッとかわいいキスをした。




この作品の4巻が発売しているので、よろしくお願いします!


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