目覚ましの鳴る音に起こされ、ベッドから起きる。
机の上の目覚ましを止め、欠伸を一つして、昨日の夜、クローゼットに掛けた制服を見る。
今日から新学期。
そして、僕の転校日でもある。
僕が通う中学の制服は青色の制服で所々に白のラインが入った物だ。
うん、前の中学より制服がかっこいい。
そんな事を思いながら、制服に着替えて一階に降りる。
キッチン兼食卓では既にチノが制服の上からエプロンを付けて朝食を作っていた。
「チノ、おはよう」
「あ、テイさん。おは………」
チノは其処で言葉を止め、何故か僕の方をぽーっと見つめて来る。
「チノ?どうしたの?」
「あ!す、すみません。なんでもないです…………えっと、制服とても似合ってます」
「ありがとう。チノも良く似合ってるよ」
そう言うと、チノは下を俯いて朝食作りを再開した。
「おはよー!」
その時、ココア姉も高校の制服に着替えて、現れる。
「テイ!どうかな?この制服!」
「うん。良く似合ってるよ、ココア姉」
「ありがとう!テイも良く似合ってるよ!かっこいいよ!」
そう言ってココア姉が抱きしめて来る。
制服が皺になるからなるべき止めてほしい…………
「ココアさん!朝ご飯が出来たんで、並べるの手伝ってください!」
チノが若干怒り気味に言う。
ちょっと騒がしかったかな?
そう思いながら朝食を運ぶのを手伝い、タカヒロさんも現れ、四人で朝食にする。
朝食を食べ終えると、後片付けをし、学校へ向かう準備をする。
「いってきまーす!」
ココア姉が元気に、見送ってくれるタカヒロさんとティッピーに言う。
「「行ってきます」」
僕とチノもタカヒロさんとティッピーに言う。
「ああ、行ってらっしゃい。気を付けて」
三人で並びながら街を歩く。
それにしても、本当に綺麗な街だな………
「チノちゃんとテイの学校、こっちの方向なんだ」
「方向なんです」
「じゃあ、これからは途中まで一緒に」
「行けるね」
そう言うとココア姉は嬉しそうに笑う。
「あ、テイさん。私たちはこっちです」
「あ、うん。じゃあ、ココア姉。行ってきます」
チノの後を追い、隣に並ぶ。
「友達二人と待ち合わせしてるので、その二人も一緒ですけど………」
「構わないよ。チノの友達なら仲良くなれそうだよ」
話しながら歩いてるとチノと同じ制服を着た女の子が二人見えた。
「あ!おはよー、チノー!」
「おはよー」
「おはようございます」
三人が挨拶をした後、二人の女の子を僕に気付く。
すると
「ち、チノが男を連れて来た!」
「ふぇ!?」
そう反応した。
「ウチに下宿しているテイさんです」
「チノの家で下宿させてもらってる保登テイです。今日から二人と同じ中学に通うからよろしく」
挨拶をすると二人は驚いた様な表情をしたが、すぐに笑顔に切り替わった。
「私は条河マヤだ!よろしくな、テイ!」
「私は奈津メグミだよ。メグって呼んでね、テイ君」
「ああ、よろしくマヤにメグ」
「じゃあ、張り切ってレッツゴー!」
元気にそう言うマヤに続く形で僕たちは中学校を目指した。
中学校に着くと、僕は転校生だから職員室へと向かわないといけないから校門で三人と別れた。
「じゃ、僕は職員室に行くから」
「職員室の場所、分かりますか?」
「うん。転校の手続きで来た時に覚えたから。じゃあ、三人共また後で」
「同じクラスになれるといいね」
「じゃあな、テイ!」
三人はそのまま校舎に入り、姿をけし、僕は職員室へ向かった。
職員室に向かった後は、担任になる先生に連れられ始業式に出席し、その後で教室に案内された。
先生がクラスメイトに転校生が来ることを告げられた後、中に入る。
教卓の前に立ち、挨拶をする。
教室を見渡すとチノとマヤ、メグの三人を見付けた
三人に向かって僕は笑顔を向け、教室に居る全員に挨拶をする。
「保登テイです。今日からこの中学に通うことになりました。よろしくお願いします」