鳥がチュンチュンと鳴く中、エレンはゆったりと起きた。
その部屋には、昨日の机と比べ物とならない程の堂々した机があった。次の間もあり、その部屋には暖炉が設置され、ソファーと長椅子が置かれていた。更には、天井に眩いばかりのシャンデリアが下がっていた。
エレンの寝ていたベットも、普通サイズの二倍まで大きくなっていた。天蓋には豊かな彫刻が施されている。ソクラテスが眠るベットでさえも、見るからにふわふわで高級品だ。
家具どころか部屋の大きさも倍どころか、個人部屋になっていた。それでも寝ぼけているエレンは気が付かなかった。
部屋の外からエレン、エレンと呼ぶ声が聞こえる。
その声に呼ばれてエレンは、寝惚けながらも何とか身分証明書をかざして開けた。
開いた瞬間、なだれ込むようにタラとカルとファブリスが入ってきたのであった。
「もお、心配したんだからね!エレン!」
「うぅ....ごめんなさい。....って、これって私謝らないといけないの?」
「そんな事よりもエレン!君って本当は凄いんだね!たった1日で、もう個室を貰えるなんて凄いじゃないか!」
「そんなに凄いことなの?」
「ああ、そうさ!部屋の説明した時に言ったけど、もう一回言うね。本来の今の僕達は下積みクラスで、もっと高いレベルにならないと自分の部屋が持てないんだ。それなのにエレン!もう君は自分の部屋を持ち、結構広かった!相当レベルが高いってことさ!入ってきて初日で部屋持ちなんて初めてだ!ランゴヴィ初級魔術師の歴史の中で初めてだ!どんな風に過ごしたらそんな風になるの?」
カルは食器を顔にくっ付ける程、ガツガツ食べながら興奮ぎみに言う。
あの後、エレンを見付けたタラ、カル、ファブリスはエレンを連れて食堂で朝食を摂っていた。
タラはまだ何か言いたそうだったが、手首に埋め込まれた身分証明書がブンブンと振動を始めたので何も言えなかった。
身分証からの用件が終わると、タラは顔を少ししかめ面をしながら皆に説明をする。
嫌すぎたのかタラの口から、本人の意思とは関係なしに溜め息が勝手に溢れる。
「朝食が終わったら、"直ぐに部屋に上がって礼服に着替えろ"ですって!王様と王妃様に会うためらしいわ。でも、そんな人達に会いに行きたくないわ!」
「えー!本当?私も行きたくないー!」
エレンは軽い感じで言っているが、本当に嫌な顔をしている。
「そりゃ凄い!光栄だと思わなきゃ!」
カルはタラとエレンの嫌がる様子を見て面白がってからかう。
頬をぷくーと膨らませていたエレンを観察していたカルだったが、時間が来て行かないといけなくなる。
「さあ、行くか。高等魔術師は、少しでも遅れると怖いぞ」
「じゃあ、僕はアントレヌール先生の所に行くね。さっき僕も呼ばれたんだ。またね」
エレンとタラとカルはファブリスと別れ、準備して行くのであった。
急いで部屋に戻ったのだが、どうすれば良いのか分からずにエレンは途方に暮れる。
何気なく部屋を見渡すと、いつの間にかベットの上にドレスが置いてあった。そのドレスは青と銀のチェックドレスで、脇にスリットが入った大人っぽいデザインのものだった。直感的にこのドレスに着替えれば良いと理解したエレンは赤いリボンを外し、鏡の前で身だしなみを整える。
着替え終えたエレンは、急いで部屋を出てタラとカルと合流し王座の間に向かうのであった。
正面広場に着くと、広い廊下で入り口までは滑らかなスロープが続いてそこから王座の間に行けるらしい。
暫く歩くと白と金色の部屋があり、その壁には丸天井まで銀色に塗られていた。壁面には幻想的な彫刻がぼどこされていた。幻影の景色と玉虫色に光る旗が彫刻の美しさを更に引き出していた。
王座の間の前でシェムは、筋骨逞しい男性と話し込んでいた。
そのすぐそばでは、大きな赤い目をした塊の生き物がいた。どうやら先生らしく、心配そうにずっと廊下をキョロキョロと見渡し、初級魔術師を待っていた。
更にその近くでは、長い白髪のエルフの先生とがっしりとした体格の少年が話していた。
辺りを見渡し終えると、意地悪な少女が先生らしき人と一緒に現れた。先生らしき人は吸血鬼で体格は長身で異常に痩せ細っていた。瞳は火が燃えているように赤く、闇のように黒い長い髪を後ろに撫で付けていた。
吸血鬼はタラの方に笑顔を向けたが、それは人を震え上がらせるような冷たい作り笑いだった。
人がある程度集まりだすと、カルはエレンとタラの方に身を屈め小声で説明をする。
「高等魔術師達だ。あの吸血鬼の名はドラゴッシュ先生。吸血鬼の言い方の他にバンパイアとも呼ばれている。彼の初級魔術師は見たとおり、アンジェリカ・ブランドローだ。その横にいるエルフの名はダンマリル先生だ。昨日、紹介されたように初級魔術師はロバン・マンジルさ。君達の正面にいる人間はサルドワン先生で、初級魔術師は僕だ。カリブリス女史にはもう会ったって言ってたよね。で、初級魔術師は誰かは分からないなぁ。それと、あの赤い塊の人はカームバームで名はパタン先生だ。昨日、紹介されたデリア女史もいるね。それから空のポロのチームを率いているアントレヌール先生もいる。彼の初級魔術師は、君達の知り合いのファブリス。僕達の病気を治してくれる祈祷師もいるぞ。彼の名はオワゾー・ド・ニュイ先生。初級魔術師はモニカ・ゴットヴェルダム。あのふくよかな女性はブーディウ女史。初級魔術師はキャロル・ジェンティ。あそこにいる泡の中に入っている人魚はシレラ女史。初級魔術師はスキレール・エテルナ。そして君達もよく知っているシェムナシャオヴィロダントラシヴュ先生は、初級魔術師をもたないドラゴンさ」
カルが話が終えるのと同時にシェムが話始める。
「今日は客人の一人を紹介致します。タラティランネム・ダンカン。イザベラ・ダンカンの孫娘です」
シェムがそう言うと、高等魔術評議会の彼方此方の席から囁き声が聞こえ、視線がタラに集中した。
その事に疑問を感じたエレンは、タラに肘で突っついて小声で話しかける。
「ねぇねぇ。タラのお婆ちゃんって有名人なの?」
「ええ、そうみたい」
エレンとタラが小声で話していると騒々しいファンファーレの音が突然鳴り出し、王様と王妃様の到着を告げた。
余程大事な話なのか、後もう少しで王様と王妃が来るのにも関わらず、カリブリス女史が部屋中響き渡る大きな声で連絡を始める。
「皆さんに連絡があります!」
「昨年から喘息患者が増加していると、祈祷師のオワゾー・ド・ニュイ先生から報告がありました。ですので、今年からファミリエをベットの中に入れることは禁止になりました」
「でも、皆さんの側にファミリエを置いておくことが出来るように、止まり木や動物小屋を用意しました。また、共同寝室の隅には、ファミリエが快適に過ごせるように色々な設備も用意しています。こうすれば、ファミリエ達は何時でも近くにいられますよ」
この発表に不満者が続出し、抗議の声が聞こえてくるが、この反応は予め分かっていたようで妥協案を先に考えてカリブリス女史。その妥協案により抗議の声がやんでいったのであった。
そんなやり取りしている最中に、一匹の銀色の豹が現れた。そのせいでスキレールのファミリエの小さな猿が暴れ始め、スキレールが必死に宥めていた。
銀色の豹の脇から、茶色の髪の毛を可愛らしく巻き毛にし、少しの衝撃で壊れてしまいそうな程の華奢な体格の少女が現れる。
豹の脇から現れた少女は皆からの視線と、遅れてしまったことによる罪の意識から顔を真っ赤に染め、今にも泣きそうで体を縮めていた。
「ご、ご、ごめんなさい。わ、私、遅れちゃって」
「大丈夫よ。王様達の謁見はまだ始まってないわ。貴女はカリブリス女史の初級魔術師ね?名前は?」
ブーディウ女史が少女に優しく声をかけ慰めた。
「モワ、モワ、モワノー・ダヴ、ダヴィールです」
「名字じゃなくて、名前は?」
「グロ、グロリアです。で、でも、あ、あのモワ、モワ、モワノーの方がいいです.....」
あの意地悪な少女が、冷やかに見たせいでモワノーは更に体を縮めていた。
エレンは意地悪な少女にムッとした表情で、相手が睨むのを止めるまでの間ずっと睨んでいた。先に意地悪な少女の方が折れたが、隣に居る吸血鬼に何やらこそこそと話し掛け始めた。
その後ファンファーレの音が鳴り、王様と王妃様の登場を告げる。
王の名はベア王、王妃の名はティターニア王妃。
王と王妃は小柄な体格で見たところ五十歳前後だ。歩く姿は紺色と銀色のローブが相まってより王者の威厳を感じる。王と王妃は王座に座ると参加者全員に優しく微笑んだ。
まずはお客様であるタラの謁見から始まった。
とても優しく声をかけられていて、かなり愛想が良かった。それはタラが嬉しさのあまりに泣きそうになっている事が、少し離れた位置からでも分かるぐらいだった。しかし、第一顧問のキマイラの介入によりその雰囲気は壊された。だが、王と王妃とシェムからのお叱りを受けてキマイラは渋々納得し自分の席に戻っていったのであった。
タラの謁見が終わると王妃はエレンに微笑んだ。
自然とエレンの謁見が始まり、エレンは中央前まで歩き立った。
「初めまして、お名前は何て言うのかしら?」
「エレン・ふわふわ頭・オーレウスです」
エレンはそうハキハキ言って御辞儀をする。
「そうか、元気があってよろしい」
「貴女の事は、ドライオンから聞いているわ。確か、旅をしていたらしいですね?でも、今日からここが貴女のお家で、他の初級魔術師達は貴女にとって姉妹や兄妹になれるでしょう。私達ランコヴィ王国は、貴女の訪問を心より歓迎致します」
「有り難うございます」
「旅をしていたらしいが、それは何故?」
「はい、魔法道具のお店を立ち上げる為です」
「そうか、ここではお店を堂々と出せるから安心してよいぞ。ところで、エレン。お主のことはドライオン以外からも話を聞いている。確か、君はもう既に個人部屋を持っているらしいな。それも豪華な部屋をたった一日で。君も知っての通り魔術師の部屋は力によって決まる。君は何でそんなに力を持っているのかね?」
王の発言により、歓迎ムードから一転してピリピリと張り詰めた雰囲気になる。
視線がエレンに集まり、特に高等魔術師の視線は体を射ぬく様な視線だ。
「...それは、旅をしていた時に身を守る為です」
「そうか。でもそれだけでは、個室は貰えてもあそこまで豪華な部屋にはならんぞ。他に何か心当たりがあるはずだ。思い出せないのか?」
「...え、えっと...」
エレンは元々、忘れやすく覚えていないのに王と周りからの厳しい視線により思い出しにくくなってしまう。
それでも一生懸命思い出そうとする。
(...う~ん、そもそも、力をつけたいつもりはなかったんだけど。心当たりが思い出せない......。)
数秒間が数時間に感じる程のプレッシャーの中で必死に記憶を手繰り寄せる。
あまりにも何も思い出せない為、記憶の空間は真っ黒だった。一寸先も見えない暗闇の中を歩いているような感覚に落ちる。
記憶の手がかりを見付ける為に考え続けている時だった。
(...あ!!)
朧気な記憶の中でも鮮明に光る。
一瞬電流が走ればその後に続くように白、赤、青、黄色などの丸弾が過ぎ去っていく。形は丸だけではなく、星や十字架等多種多様で形が定まっていなかった。数は辺りを多い尽くせる程多かったが、直ぐに消えてとても儚かった。
その姿はまるで......
(゙花火゙みたい...そうだ!思い出した..!心当たり思い出した!!)
「思い出しました!私が力をつけていた理由を思い出しました!前に私の住んでいた所では、辺りいっぱいに光線や光弾を沢山撒き散らして戦う方法がありました!その光が゙花火゙みたいで綺麗で、私も出来るようになりたくて、いーーっぱい練習しました!出来るようになるまで、とても難しかったです。でもそのおかけで力がついたんだと思います」
エレンは思い出した嬉しさで、興奮してしまい声が弾み式典には相応しくない音量で話してしまった。
だが、エレンは満面の笑みで言うものだから、周りの大人達は文句を言えなかったのであった。
「そ、そうか。では、君は前に何処に住んでいたんだ?」
「幻想郷です」
「幻想郷?聞いたことはない。まあいい。後で君とはじっくり話す必要があるみたいだ。下がりなさい」
「はい、失礼致します」
エレンは御辞儀して自分の場所に戻った。
戻ったエレンに対してタラが心配そうに肘で突っついて話しかけようとしたが、この後また話があるって言われたエレンは緊張して何もかも気にしていられなかった。
謁見が終わった後、エレン以外の初級魔術師は帰り、ベア王、ティターニア王妃、シェムと一部の高等魔術師が残った。
エレンは美しい彫刻がぼどこされた豪華な椅子に座っていたが、周りからの視線で緊張して顔をうつむき、体を縮めていた。更に椅子の位置が真ん中でより視線が受けやすくなっていた。
エレンがいたたまれなくなってしまった数十分後。
大きな白いケープを羽織った人物と青く小さな体格の男性が現れる。
顔を上げたエレンはかなり驚く。その少年は体格そのものは子供だが、顔はかなり老けていたのだ。
更に驚く事に、ヘルメットを被っていた人物は人間ではなく植物だった。ヘルメットだと思われた部分は黒い花びらだった。どうやらここまで歩くのに根を使って床を滑るように歩いていたらしい。
「ひゃっ!!」
エレンは驚きのあまり声をだした。
「御取り込み中に申し訳ありませんが、では始めます。」
慣れているのかエレンの反応を気にも止めず、青い男性は話を仕切り出す。
「......始めるって何を?」
「ああ、すいません。私の名はルーク・トリック。これから貴女には真実を話して貰います。その為の確認として、゙真実を語る者゙に嘘かどうか確認させて頂きます。私は話せない彼の代わりの代理人となります」
「゙真実を語る者゙?」
「はい、゙真実を語る者゙とは、この植物で人の頭の中を覗きこむことが出来る。知的植物の事です」
ルークは植物に指で指した。
エレンがビックリして固まっていると、王妃が優しく微笑み、エレンをリラックスさせようとした。
「何も怖がることはありません。貴女は本当のことを話して頂ければ大丈夫です。気軽に話してみて下さい」
「では、質問をします。幻想郷は何処にありますか?」
「覚えていません」
ノームは植物の脳波を受け、喋れない彼の代わりに話す。
「彼女は嘘をついておりません。どうやらまるっきり覚えてないようです」
ノームがそう言うと会場は大きな溜め息に包まれた。
「では、その花火の様な戦い方をする人は何人ぐらいいましたか?」
「私が見たときは......五、六人くらいかな......」
「五、六人も地球に魔術師【ソルスリエ】放置されているのかよ」
高等魔術師の一人が呆れて溜め息しか出せなくなっていた。
「では、その人達とは知り合いですか?」
「いいえ、違います」
「その人達は、゙灰色のローブ゙を着ていましたか?」
「着ていません」
「性別とか、何か他に分かることがありますか?」
「みんな.........女性でした......。服装はバラバラです......」
「ふわふわ頭・オーレウスさんはこの戦い方を自分で取得しましたか?」
「はい、自分で取得しました」
ノームは再び脳波を受け取り確認する。
「......ふわふわ頭・オーレウスさんの発言に嘘はありませんし、誰かに危害を加える気もありません」
「そうか。これによりエレンの審議を終える。ルーク、ご苦労であった」
「はっ」
ルークは御辞儀をして“真実を語る者”と共に部屋を退出する。
親の敵のように睨み付けていたのに、急に優しく暖かく迎えたもんだから、温度差についていけずにエレンはボケっとしてしまう。
「驚かせちゃってごめんなさいね。でも、これは仕方ないことなのです」
本当に申し訳なさそうに謝るティターニア王妃。シェムも王妃に続いて頭を下げて事情を語る。
「ティターニア王妃の言う通りじゃ。我々がここまで徹底的にやるのには理由があるのじゃ」
「理由って?」
「実は最近。サングラーヴ族と名乗る一部の魔術師達が力をつけて、我々に対して攻撃してくるのじゃ。彼らの目的は、儂らドラゴンを滅亡に追い込み、この別世界【オートルモンド】と地球そして、全宇宙を支配することじゃ。だから、エレン。お主が人よりも倍、何倍もの力があると知った時にはサングラーヴ族と繋がっていると思ったのじゃ。でも、もう、これで安心じゃ。すまなかった」
嫌な奴だと思っていたシェムが突然謝罪した事により、エレンがポカーンと口を開けっ放しのアホ面になってしまう。
「私からも、改めて言わせて貰います。ランコヴィ王国にようこそ。私達ランコヴィ王国は、貴女の訪問を心から歓迎致します」
「.....はい」
「では、エレン。疲れただろう。下がりなさい」
「はい、失礼致します」
訳も分からなくなったエレンは、何も考えずに広場から出ていくのであった。
「しかし、あの娘をどうするつもりだ?」
「勿論、我々はエレンを歓迎する。だからこのままランコヴィ王国で暮らしていくのだ」
「だからと言って、あんな危険な存在をここには置いてはおけん!」
「では放っておいて、サングラーヴ族の仲間入りさせたいのか!?」
「そ...それは......」
エレンが部屋から退出した後。
ルークが゙真実を語る者゙が読み取った内容を更に細かく報告すると、驚愕の事実により更なる困難を呼んでしまったのだ。
「しかし、オーレウス家の伝説は本当に合ったんだな...」
「となると、彼女は我々よりも歳上で千歳以上か...」
「イザベラは何やっている!全然管理出来ていないぞ!」
「ルークからの報告によりますと、花火の様な戦い方は自分で技を生み出し、その威力は桁外れらしい.....」
「しかも、それが五、六人もいてその人達も威力が桁違いらしい」
「とは言え、昔のことですから今は、数が減っているかもしれません。.....数が減っていれば良いのですが....」
「と言うか!何ですか!報告によれば、亀に乗って戦ったり、背中にミサイルを付けて飛んでいた人がいたらしいですわ。別世界【オートルモンド】でも聞いたことないです!」
「皆さん、お静かに!これからのことを発表する」
シェムが叫ぶと騒ぎがピタッとやみ、高等魔術師達は一斉にシェムの方を向く。
「陛下とのご相談の結果。シェムナシャオヴィロダントラシヴァは、エレンを自分の初級魔術師にし、責任を持って観察をする。ランコヴィ王国の高等魔術師達は、速やかに幻想郷を探し出すのじゃ。間違ってもサングラーヴ族に気付かれるようにな、いいなあ!」
「はっ!!」
高等魔術師達は声を揃え返事をする。
エレンの過去が、エレンの知らないところで高等魔術師達の問題を増やしていったのであった。
人物紹介
グロリア・ダヴィール
通称モワノー。栗色の髪の毛にハシバミ色の瞳。華奢な体格の少女。
ファミリエは銀の豹のシーバ。