dog days not勇者   作:鮪瓜

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2期
第14話


美保side

 

7月22日、今日この日私は旅行に行きます。しかもただの旅行では無く異世界、フロニャルドというこことは違う世界への旅行です!

 

「で、天理君どうしたらいいの?」

 

『とりあえず俺の家に行ってくれ』

 

「は~い」

 

でもどうやって異世界に行くんだろ?使者とか来るのかな?それとも魔法陣?

 

私がそんなことに頭を回している間に天理君の家に到着、そこには少女と少年、1人ずつが待っていた。お、あれはもしかして使者かな?

 

「前に人立ってるけど、使者か何か?」

 

『まぁ、そんなもんだ。そいつらに手紙見せたらもうOKだよ。俺色々準備あるから切るな』

 

「うん、わかった~」

 

私は携帯を閉じて少年少女の元へと向かう。あっちもこっちに気付いたらしい。確か手紙は、このポケットに・・・・・・・・・・・・あった!

 

「君がシンク君かな?私神崎美保。天理君の友達かな」

 

「聞いてます、聞いてます」

 

「え、私知らないんだけど」

 

「あははは、サプライズだよ~」

 

2人とも仲良いな~幼馴染とかかな~もしかして恋人?

 

「もぉ・・・・・・・・・・・・」

 

「ごめん、ごめん。それじゃ、行きましょうか、神崎さん」

 

「そうだね、シンク君。あ、それと美保でいいよ」

 

はい、と言ってシンク君は歩き始める。私は少女と並んで歩くことにした。

 

「あなたは?」

 

「レベッカ・アンダーソンです」

 

レベッカ、私の偏見かも知れないけどよくありそうな名前だった。それにしても・・・・・・綺麗な子だな~。顔整ってるし、髪もきめ細か、まるで漫画か何かから飛び出してきた様な子だ。

 

「よろしくね、レベッカちゃん」

 

「は、はい」

 

うん、初対面だしこんな反応で当たり前か。でも私はここで止まらないよ!

 

私はレベッカちゃんに少し近づき声を潜めて

 

「レベッカちゃんってシンク君の恋人?」

 

と訊いた。

 

「えっ!?」

 

「どうしたの?ベッキー?」

 

いきなり聞かれたことでレベッカちゃんは大きな声で驚いていた。そしてシンク君はそれに反応した。それはそうとシンク君はレベッカちゃんのことベッキーって呼んでたけど・・・・・・愛称ってやつかな。

 

「な、何でもないよ、シンク。神崎さん、私とシンクはただの幼馴染です」

 

「美保でいいよ。それじゃ、恋人なりたいって思ってる?」

 

私は攻撃の手を休めない。さっきの驚いた時の赤面した顔、凄い可愛かったから。

 

「・・・・・・・・・・・・は、はい」

 

「ほぉ・・・・・・うんうん。いいね~青春してるね~。レベッカちゃん私に質問ある?親睦深めよう~」

 

「それじゃ、美保さんって天理さんのお友達なんですよね?」

 

「だよ」

 

「凄いですね。私、なんか少し怖くて・・・・・・」

 

怖い。天理君が?いや、そういえば最初の頃は私もそんないい印象無かったかも。

 

「大丈夫だよ。今はだいぶマシになってるから。それに私がなれたんだからレベッカちゃんなら余裕だよ」

 

会って間もない私が言うのはおかしい気がするけど・・・・・・・・・・・・。

 

「まぁ、天理君は根がいい人だからこれからは仲良くしてやって」

 

「はい。美保さんって天理さんの話をする時、いきいきしてますね。天理さんのこと、好きなんですか?」

 

「うぇ!?」

 

なんということだ、反撃されてしまった。しかも結構ノリノリだし。レベッカちゃんこういう話好きなんだ、これはますます気が会うな。

 

「ま、まぁ・・・・・・好き、かな」

 

「それじゃ、私も美保さんのこと応援しますね!」

 

「う、うん」

 

こうして私はレベッカちゃんと親交を深めながら目的地を目指すのだった。

 

 

駿side

 

7月22日、今日は"勇者様帰還祭"ということで戦が行われるのだが・・・・・・・・・・・・そんな時に俺はシンクとその他諸々を迎えに行く為にサンダーバードに乗っていた。

 

「それにしてもエクレ、ずいぶん嬉しそうだな。シンクに会えるのがそんなに嬉しいか?」

 

「な、な!そ、そんなわけないだろ!」

 

こういうのなんて言うんだっけ?確かツンデレ?難儀な性格だよな~。

 

「リコはシンクに会えて嬉しいよな~」

 

「嬉しいであります!」

 

いや~リコは本当に素直な子だな~。こういう妹とかいたら楽しそうだな~。

 

リコから視線を外すとそこには、耳をピコピコさせながら尻尾を左右に振っているユッキーがいた。

 

「ユッキーも嬉しいよな」

 

「もちろんでござる!」

 

満面に笑みで答えた。う~む、なんかお姉さんの風貌をしながらもこういう幼い一面を見せられると・・・・・・・・・・・・いいな。

 

ここまでみんなに訊いてきたのだが、もう1人訊かなければいけない人物がいるのだが・・・・・・・・・・・・。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

俺は黙って横で走る馬(セルクル)車を見る。その中に先述の人物、ミルヒオーレ・フィリアンノ・ビスコッティがいるのだが、先ほどからというか城を出てからずっと馬車越しでも分かるくらいウキウキオーラ全開だった。

 

うん、触らぬ神に祟りなし。時々ミルヒさんと話した時、シンクの話が数十分続いたことがあった覚えがあるし。

 

「お・・・・・・」

 

それを誤魔化す様に空を見上げるとそこにはピンク色の流れ星が落ちてきた。

 

「来たな」

 

「本当ですか!」

 

ミルヒさんはとびきりの笑顔をしながら扉を開けて、自分の目で確認した後、馬車を出て走っていってしまった。

 

「姫様!」

 

「ありゃりゃ・・・・・・・・・・・・俺達も急ぐか」

 

「そうでありますね」

 

と言いつつもあまりスピードを上げない。たぶん、みんなミルヒさんにシンクとの再会を楽しんでほしいのだろう。まぁ、レベッカと美保がいるから、その心遣いは報われるかと言うと強く頷けないが・・・・・・。

 

そうして儀式台の近くまで到着、どうやら上ではシンクとミルヒさんが再会しているみたいだ。そして少ししてミルヒさんとレベッカを背負ったシンクとキョロキョロしている美保が降りてきた。

 

「あ!みんな~!」

 

「勇者様~」

 

「シンク~、お帰りでござる~」

 

リコとユッキーはそれぞれ大変嬉しそうにシンクを呼ぶ。エクレはしかめっ面をして小さな声で「全く、帰ってくるのが遅い」とか言っている。素直に喜んだらいいものを、やっぱり損する性格だな。

 

俺は・・・・・・まぁ、シンクへの再会の挨拶は後でいいだろう。今は知らない人に囲まれすぎている美保を迎え入れるとしよう。

 

「美保、久しぶり」

 

「あ、天理君~」

 

とことこと美保はこっちに走ってきて俺の手を握る。余程寂しかったのだろう、俺と会えただけなのに相当な喜びようだった。

 

「なんか本当に変わったね。髪伸びたし、目も赤い・・・・・・・・・・・・中二病?」

 

「いや、その症状に関しては知識が無いから分からないけど、たぶん違うからな?これは魔神になっちゃっただけだから」

 

だけ、という言葉だけで言いあらわせることでは無い気もするが中二病というものではないのは確かだ。俺の本能がそう告げる。

 

「魔神になったって・・・・・・中二病じゃん」

 

「あの~俺の事情聞いたよな?しっかりと話した気がするんだが・・・・・・・・・・・・」

 

「あはは、冗談だよ。天理君、昔より返し良くなってるな~」

 

何故俺がいじられ役になってるんだ。

 

「まぁ、いいか。とりあえずあっちの輪に入ろう」

 

「だね」

 

横を見るとシンクがリコとユッキーに抱き着かれていた。とりあえずあそこはほっておこう。最初はミルヒさんの所いくか。

 

「ミルヒさん」

 

「どうかしましたか、駿さん?」

 

「いえ、あっちは時間かかりそうなので先に美保を紹介しようと」

 

俺はそう言って美保の背中をポンッと押した。

 

「あ、神崎美保です」

 

「ミルヒオーレ・フィリアンノ・ビスコッティです。よろしくお願いしますね、美保さん」

 

こっちの自己紹介が終了、それと同時か少し前にシンクはリコとユッキーを何とか引き剥がし、エクレの手を握っていた。おぉ、尻尾振ってるよ。すっごい嬉しそうじゃん。

 

「お、勇者様、勇者様」

 

「レベッカ殿、お目覚めのようでござるよ」

 

お、どうやらレベッカのお目覚めらしい。てかどうして眠ってたんだ?あ、そういえばレベッカは何も知らされてないのか。いきなり何も知らされずに異世界に連れてこられる、まぁ、気絶するのも頷けるな。

 

その後、例によって美保とレベッカとフロニャルド組の自己紹介が行われた。尻尾とか耳とかの件があったがまぁ、いいだろう。

美保side

 

ミルヒ様達との挨拶も終わり、私は天理君のバイクに乗ってガレットという場所に向かっていた。どうやら戦(天理君からそれなりに情報は聞いた)が始まったらしく天理君も結構急いでいた。

 

私はというと、16年間で一番と思えるくらい考えていた。議題がもちろん、天理君についてだ。

 

写真や映像を見てなかったので知らなかったけど、今日分かった。フロニャルドに住んでいる人達はとても可愛らしく美人だ。

 

例えばミルヒ様、まず第1に姫様なのだ。もうそれだけで彼女は気品なオーラを放ってとても礼儀がいいことが分かる。でもミルヒ様はシンクにベクトルが向かっているので大丈夫。

 

例えばエクレ、まさかのツンデレだった。しかも男勝りで活発な子だった。ああいうのは時々見せる乙女な部分が反則だ。けどミルヒ様と同じでシンクにベクトルが向かっていると思われるので大丈夫。

 

例えばユッキー、彼女は他の子と違って、何と言うか・・・・・・豊かだ。しかもそんなボディなのに内面は無邪気でスキンシップが多い。ここは・・・・・・少しグレーなのでノーコメント。

 

例えばリコちゃん、愛らしい、可愛がりたい、抱き枕にしたい。まぁ、私がそう思っちゃうくらい可愛いのだ。でも年齢的に恋愛対象でない、はず!天理君がロリコンに目覚めてないことを祈りたい。

 

たぶんガレットに行ったらまた美人さんがいっぱいいるのだろう。難易度が高すぎる。かなり、不利だ。

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

「ん?どうした、美保」

 

「・・・・・・・・・・・・へ?あ、なんでもないよ?」

 

「そうか」

 

会話が終わる。うぅ、駄目だ。自分の駄目過ぎて天理君と話すことが思いつかない。何か、もう適当な思いつきでいいか、神よ!

 

「そういえば、最初の電話でいたドルチェさんだっけ?天理君のこと好きなんだっけ?」

 

「そうだけど、どうしたいきなり?」

 

「私も好きだよ、天理君のことおぉぉ!?」

 

バイクが左右に揺られて生い茂る木々にぶつかりかけ草むらに突入した。私もその所為で乙女にはありえない声を出してしまった。

 

「ど、どうしたの!?」

 

「す、すまん!けど、えっと、好きって・・・・・・LOVEの方で?」

 

「へ?」

 

あれ?そういえばバイクが事故りかける前、私なんて言ったっけ?確か・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

思い出した瞬間、私の顔は太陽にも負けないくらい熱くなった。私は自分の顔を確認出来ないから分からないけど、たぶん真っ赤になっているだろう。

 

「あ、えっと、それは!・・・・・・あの・・・・・・・・・・・・そうです」

 

「・・・・・・・・・・・・あ、あぁ~と」

 

天理君は言葉を探して戸惑っていた。そういえば1年と数ヶ月前、体育館裏で同じことを言ったなぁ。その時は、真逆といっても良い位の反応だった。そう思えば天理君も成長したんだね。

 

「美保、実はちょうどそれについて考えてるんだ」

 

「え?」

 

「自分の恋心って言えばいいのかな?ながらく放棄してたからか感覚麻痺してよく分からないんだ。だから考えてる」

 

「そういえば昔、少女漫画のキャラの心情が分からないって言ってたね」

 

「だから答えは今出せない。俺がその恋心って奴を感じれたら答えるよ。まぁ、それがお前にとっていい答えかはわからんが・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・・・そっか、うん、いいよ。それじゃ、頑張るよ!私の美貌で天理君を振り向かしてうわぁ!?」

 

またバイクは大きく揺れた。きっとわざとなのだろう。その証拠にバイクは安全な道を維持している。

 

照れ隠し、だったらいいな。

 

 

「ガレット領領主、レオンミシェリ・ガレット・レ・ロワだ。よろしく頼むぞ、美保よ」

 

「あ、はい」

 

ガレット領に着いた私は天理君に連れられて領主、レオンミシェリ様とご対面した。レオンミシェリ様は案の定というか予想通り美人な人だった。髪はサラサラ、顔は整っており、スタイル良い。文句のつけどころがない。

 

まぁ、レオンミシェリ様のことは今はいいや、どうせ美人だってことは分かってたし。そんな事より、今気になるのは横だ。

 

「えっと、レオンミシェリ様」

 

「レオでよいぞ」

 

「あ、それじゃ、レオ様、彼女は?」

 

そう、横にいる耳も尻尾もない少女、天理君に会って抱き着きながら大喜びしている少女は誰なのか。それが私にとって今一番大事だ。

 

「七海か?七海はお主と同じ異世界から勇者召喚された勇者だが。どうせなら挨拶してきたらどうだ?」

 

「そうですね」

 

 

駿side

 

「駿~~!」

 

「ぐほぉ!」

 

ガレット到着、美保の奴をレオ様に会わせたと同時期にそんな声と共にお腹にタックルを決められた。何とかその犯人を見ると耳も尻尾も付いてなく髪は真っ黒だった。真上からなので情報は少ないが俺にはそれだけで正体が分かった。

 

「な、七海・・・・・・」

 

「よかった~本当に生きてた~」

 

心底嬉しそうな声を出して七海は言う。今日はやけに喜ばれるな。それにしても頭をぐりぐりするのは止めて頂きたい、非常にこそわい。

 

そうして少しの間、七海の好きにさしていると不意に俺の肩の誰かが手を置いた。何故かその手からは何か只々ならぬ気を感じる。出来れば振り向きたくない、のだが「天理君?」・・・・・・・・・・・・振り向かざる得ない。

 

「な、なんでしょうか、美保さん?」

 

「その子誰かなって思って」

 

「あ、ああ紹介しなくちゃな。おい、七海」

 

「ん?何?」

 

俺は巻付いた七海の手を解いて美保と対面させた。美保は先ほど見せていた張り付いた様な笑顔から普通の笑顔に戻っている。それが逆に怖い。

 

「こんにちは、私は天理君の友達で神崎美保といいます」

 

そう言って美保は何故か俺の腕に抱き着いてきた。

 

「あ、私は高槻七海、駿の幼馴染、かな」

 

「なっ!」

 

いやいや、何の抵抗か知らんがそんな情報言わんでいいだろ。てか、美保、何にショック受けてんだ?

 

「へぇ、駿って友達いたんだ」

 

「いるよ」

 

まぁ、確かにあんな性格じゃ友達なんて出来るはずも無いから七海の言うことは正しいっちゃ正しいんだが、こう言われるとなんか悔しい感じがする。

 

「高槻ちゃん、親交を深める為に少し話そっか」

 

「そうですね」

 

さっきの様子からこの様子、どうも変な感じがするが、まぁ、仲良きことは良いことだ、少しあのままにしておこう。

 

「うむ、七海にはすぐに戦に参加して貰いたかったのだが・・・・・・」

 

「まぁ、いいでしょう。これから14日間同じ国に住むんだし仲良くなった方がいいでしょ」

 

「まぁ、そうだな」

 

そうやって帰ってきた七海と美保は本当に仲が良かった。それはもうかなり奇妙だった。

美保side

 

七海ちゃんと天理君は戦の為の準備でどこかへ行ってしまった。私は今回は見学としてレオ様と一緒に中継を見ていた。そこでは既にシンク君が登場、それと共に女の子3人の防具が破壊された。

 

「美保は参加せんのか?」

 

「いえ、運動は少し苦手で・・・・・・・・・・・・」

 

自慢じゃないが体育の成績は中の下、プールはクロール25Mが限界、団体系の球技になるとボールを持って動けない、そんな感じ。

 

「でも本当にスポーツみたいですね、こっちとは大違い」

 

「ほう、そっちでは戦とはなんなのだ?」

 

「聞いて心地よいものではないですよ。人もたくさん死んでいるみたいですし」

 

「そうか・・・・・・・・・・・・」

 

それに引き換えこっちの戦は楽しそうだなぁ。防具を破壊すればいいし、攻撃されてもけもの玉って言うのに変わるだけだし。

 

そんなことを思っていると大量の光の玉が3人を襲って・・・・・・・・・・・・衣服がはだけた。

 

「・・・・・・・・・・・・って、ええ!?あれ良いんですか!?放送とかしちゃって!?」

 

「それは、サービスシーンも必要じゃろ?」

 

「いやいや・・・・・・・・・・・・」

 

そういうものなの?確かに実況の人も平然と解説してるけど、駄目だ少し湧いた興味が無くなっちゃった。

 

そんなことを考えているといつの間にかレオ様がカメラ(でいいのかな?)を自分の方に向けていた。中継の映像にもデカデカとレオ様が映っている。

 

『「久しいの、ビスコッティの勇者シンクよ」』

 

うう、映像からと横からでダブって聞こえる。

 

『「強くなって帰ってきたこと、嬉しく思うぞ。じゃが、我らも負けてはおれん。ビスコッティが勇者召喚を行うなら、ガレットもやってやろうではないか!」』

 

そうして大きい身振りをしながら

 

「括目して見よ!我がガレット騎士団の勇者の姿を!」

 

そうして指した方向には、人が立つ台があるものの誰も立っていない。それを見てみんな呆然とする。そうすること数秒、急に大きな音が鳴った。

 

「きゃ!?」

 

それの正体は花火、次々打たれていく。その先に、柵の上に立っている七海ちゃんがいた。

 

「七海ちゃん」

 

バク転、バク中の連続。良くあの尖った柵の上を移動出来るなぁ、七海ちゃん・・・・・・・・・・・・。そうして高く飛んだ後、さっきの台の上に立った。

 

「レオ様からのお呼びにあずかり、ガレットの勇者高槻七海、華麗に見参!」

 

戦場からは歓喜の声が出る。ガレット側からもビスコッティ側からも・・・・・・・・・・・・てビスコッティ側の人、いいの?敵戦力増えちゃったけど?てか七海ちゃんもすごいな、なんであんなに悠長に色々出来るんだろ・・・・・・。

 

「すごいな、相変わらず。レオ様も七海も派出好きだよな~」

 

「天理君」

 

いつの間にか黒い服装に身を包んだ天理君が横に立っていた。戦闘用の服かな?

 

「あれ、天理君はあそこに立たなくていいの?天理君も勇者でしょ」

 

「俺は勇者じゃねぇからいいんだよ」

 

「え?そうなの?」

 

「ああ、俺の役職は魔神だからな」

 

なら何?と訊かなくてもても天理君は察してくれた様だ。

 

「ん?ミルヒさんが中継に出てる」

 

「あ、本当だ」

 

上空のモニター(仮)はミルヒ様の顔だけが映っている。どうしたんだろ?

 

『こんにちは~アルデント砦のミルヒオーレです』

 

あれ?敵国勇者現れたのにミルヒ様一番のほほんとしてない?

 

『現場は凄い盛り上がりですが、こちらにも両国勇者の幼馴染、レベッカ・アンダーソンさんが来てくれていま~す』

 

その発言と共にカメラはレベッカさんの顔に向く。あれは恥ずかしいよ、いきなりスピーチなんてとてもしんどいよ。私なら顔真っ赤にして黙っちゃうよ。レベッカさん大丈夫かな?

 

『あ、えっと、あの・・・・・・・・・・・・こんにちは!』

 

おぉ、なんか大丈夫そうだ。というか吹っ切った感がする。

 

『うおぉぉぉぉぉおおおおおお!!!』

 

『「ベッキ~~!」』

 

「なんか、凄いね・・・・・・色々と」

 

「あっちの常識は稀にしか役に立たないから、慣れることだな」

 

準備運動をしながら答えてくれる天理君。話は聞いてたけど、実際に見るのとは全然違うんだね。あれだ、百聞は一見にしかずだね。それにしてもレベッカさん大変だったn「あんなことをされてはこっちも黙ってはおれぬな!美保」・・・・・・詰んだ。

 

「慣れることだな、美保」

 

そう言って打ち合わせかで天理君は七海のところへ行こうとする。。君を好いている少女を君は助けてくれないんだね。ぐすっ。

 

「何を言っておる?お主の友人なのだからお主も出るのだぞ?」

 

「えっ?」

 

だけど、レオ様に回り込まれてしまった。さすがの天理君も絶句している。ふふふ、天罰が下ったね。好きって言ってくれた子を助けないからだよ。

 

「レオ様、でも戦が・・・・・・・・・・・・」

 

「だからこそであろう、シンクも七海もレベッカもやったのだぞ?」

 

「・・・・・・・・・・・・うぅ、分かりましたよ」

 

天理君の了承と共にレオ様が映像に出現、さっそく自己紹介が始まるみたいだ。

 

「『皆のもの!ミルヒが勇者たちの友人を紹介するならば、こっちは我が領地の魔神とその友人を紹介しよう』」

 

うぅ、まただぶる。あ、そんなことを気にしている場合じゃないカメラがこっちに向いた。うぅ、何話そう・・・・・・・・・・・・。

 

「おほん、ご紹介頂いた天理駿です。生憎七海の様な派手なことは出来んのでそこは分かってほしい。まぁ、俺はついでなのでほい、美保交代」

「えぇ!?あ、えっと、ま、魔神てんりゅ駿の友達のかんじゃき美保でしゅ!」

 

噛んだぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああ!!!噛んでしまったぁぁぁぁぁぁあああああああああ!!!

 

「はい、ということでかんじゃきさんです」

 

「ち、違う!私はかんじゃ、神崎です!!」

 

「それでてんりゅ君の友人らしいけど・・・・・・・・・・・・その人はどこに?」

 

「なんか今日は意地悪だよ!天理君。ていうかもういいでしょその件!」

 

うぅ、このことは私の黒歴史でトップを争うよ・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 

「それじゃ、皆さん!俺もこれから参加しますので、盛り上がっていきましょう!」

 

『うぉぉぉぉぉぉおおおおおおおお!!!』

 

結局天理君が締めてこの中継は終了、私は顔を真っ赤にしながら近くにあった椅子に腰かけた。

 

「ご苦労だった。ワシは今から七海と共に戦場へ向かう。2人はどうする?」

 

「お供しますよ」

 

「私はここにいま~す」

 

たぶんしばらくは再起不能・・・・・・・・・・・・。




追・い・つ・い・たぁぁぁぁぁああああああああああ!!!やっと追いつけました。まぁ、アットノベルズの方を見ていない人には関係ないことなのですが・・・・・・・・・・・・。それはそうとこっちではアットノベルズで書いたものを定期的にまとめて投稿っていう形にしていきます。その結果52ページ分が14話になりました。
このマルチ投稿を際に読み返してみると、なんとまぁ・・・・・・矛盾だらけの穴ぼこでした。やっぱり勢いと思いつきで書き始めたらこうなっちゃいますよね、しょうがない、うん(言い訳)。そんなものでも楽しみにして下さっている方々、まことにありがとうございます。そしてこれからもよろしくお願いします。投稿スピードは遅くなったりするかもしれませんが失踪はしないように頑張ります。
ご意見ご感想お待ちしております。
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