dog days not勇者   作:鮪瓜

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第25話

美保side

 

私、神崎美保は1人っ子である。なので漫画やドラマなどを見て兄弟や姉妹などに憧れた。でもこの歳ではもう無理だろうと考え始めてからはペットが欲しいと考え始めた。

 

何故、拍子もなくこんな話をするのかというと……。

 

「美保もこれまた、テクニシャンじゃなぁ」

 

私は現在、綺麗で聡明なお姉ちゃんにしたいランキング一位のレオ様の頭を撫でています。

 

さっきガウル君と七海ちゃんとレオ様に部屋に呼ばれて、来てみたら頭を撫でてほしいと言ったのだ。まぁ、真面目な顔で言うものだから聞き間違いかと思った。けどどうやら聞き間違いじゃなかったらしく七海ちゃんが快く「わかりました」と言ってレオ様を撫で始めた。

 

撫でられるレオ様はもうそれは子供のようで歳相応とも、16歳にしては少し子供っぽいともいえた。そしてレオ様は私のお姉ちゃんにしたいランキングと妹にしたいランキング、両方に上位でランクインするという謎の快挙を成し遂げた。

 

正直、羨ましくないと言ったら嘘になる。というか羨ましいです。あの銀髪に触れてみたいです。そう思っているとどうやら悟られたらしく、七海ちゃんは

 

「あ、美保さんもどうですか?」

 

 と言った。それは嬉しい申し出だったけど、と悩んでいたらレオ様も勧めてきてくれて結局やらせてもらうことになった。

 

 で現在、私はレオ様に膝枕をして頭を撫でている。レオ様の髪はやっぱり触り心地が良く撫でてあげると言うより撫でさしてもらっていると言った方が正しい気もする。ただこうして撫でているとペットな気がしてならない。

 

 こうしてレオ様は私の中で姉のような妹のようなペットのような、欲しかったものをすべて兼ね備えた“レオ様”というカテゴライズに認定されたのであった。

 

 

 

 

そんな私以外の人にはどうでもいいことがあった次の日、私と七海ちゃんはベルちゃんとジョーちゃんにガレットを案内してもらっていた。異世界との交流というのは少し怖い部分もあったけど、ときどき地球にもあるものがあったりしたおかげか、思いのほか落ち着いて観光ができた。

で、現在はガレットの名産であるお魚を食べながら交流を深めていた。

 

「そういえば、私聞きたいことあったんだよ。ベルちゃん、ジョーちゃん」

 

「なんですか?」

 

「なになに?」

 

なんでも聞いてくれ、という雰囲気。少し躊躇いもあったけれどそれならば思い切って訊こう。

 

「えっと、2人は恥ずかしくないの? その戦で裸になって、それが撮られるの」

 

「「…………」」

 

2人とも顔を真っ赤にして俯いてしまった。ちなみに七海ちゃんも顔が赤い。そういえば七海ちゃんも裸にされちゃたんだっけ、レベッカちゃんに。

 

「ま、まぁ、恥ずかしくないと言えば、嘘になるかな~」

 

「そ、そやな。むしろ恥ずかしいなぁ」

 

どうやら何年も戦をやっていても慣れないものは慣れないらしい。というかそれになれてしまったらただの変態か。

 

「そっか。ちなみに七海ちゃんは? スポーツブラまでならOKらしいけど」

 

「まぁ、そうですけど、さすがに裸は……」

 

顔がさらに真っ赤になった。さすがにこれ以上はかわいそうになるからやめよう。

 

「お待たせしました~」

 

と、ちょうどよく料理も来た。私が頼んだのは魚の種類は分からないがとりあえず味噌煮、どれと合わせてお味噌汁とご飯、お漬物という、完全に日本食のラインナップだ。日本にはない風景で日本食を食べる。なんだかなぁ……うん、おいしい。

 

「そういえば、勇者様。最近追剥ぎが起こっているの、ご存じですか?」

 

私が名も知らぬおいしいお魚に舌鼓をうっているとまだ下がっていなかった店員さんがそんな話を切り出した。

 

「追剥ぎ?」

 

「追剥ぎって、あれですよね? 荷物も服も全部おいてけぇ~て」

 

どうやら追剥ぎというのは引ったくりのすごい版みたいだ。しかし服も持ってかれるんだ、怖いな。

「はい。でるのはこのあたりじゃなくて内陸、アヤセの辺りなのですが、アヤセの近隣から入らしたみなさん、その噂をするんです」

 

アヤセ――ガレットやビスコッティ、フロニャルドと違ってどこか日本の雰囲気がする名前だ。

 

「これはレオ様に報告せなな」

 

「ですね」

 

さすが手馴れているだけあってか、ジョーちゃんとベルちゃんはそんなことを言っていた。

 

「…………」

 

七海ちゃんはご飯を食べながら無言で話を聞いていた。

 

「どうしたの? 七海ちゃん」

 

「美保さん。みんなが困ってるなら、勇者の出番ですかね?」

 

「……そうだね。でもジョーちゃんたちの言う通りとりあえずレオ様に報告しよう」

 

「そうですね」

 

私は軽く驚いていた。七海ちゃんは誰に言われるまでもなく、その騒動の解決をしようと考えていたのだから。なんというか、ついこの前勇者になったばかりだというのに随分と様になっている。元々素質があったのだろうか?

 

「どうかしましたか?」

 

「ん? ううん。なんでもないよ」

 

漫画の主人公のような彼女はどんな人生を送ってきたのか気になるところだけど、追剥ぎのこともあるので一旦保留しておこう。それに、みんな食べながら話を聞いていた所為か、私だけ食べ終わっていない。別のことを考えている暇なんてないのです!

 




お久しぶりです、そして遅れてすいません。maguro328です。なんというか、最近嫌な方向にリアルが充実していてなかなか進みませんでしたここからまた忙しくなるのでまた遅くなるかもしれませんが、温かい目で見てやってください。
話は変わりますが、実はこの期間中にお気に入りが200を超えました。まことにありがとうございます。自分が書いたものが誰かに楽しんでもらっているというのは非常に喜ばしいことです。
ではこれからもよろしくお願いします。あと、感想、意見、アドバイスもお待ちしております。
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