地を蹴って――突如、金髪青年が消えた。
刹那、覆面の一人に電光が迸る。
「ぎゃあああぁぁぁぉぁぁぁぁぁ!」
猛烈な雷撃を食らった覆面は黒焦げになってその場に崩れ落ちる。
金髪青年はその勢いのままにもっとも奥にいた覆面に襲いかかろうとする。
しかし覆面も黙ってはいられない、金髪青年に向かって拳銃を連射する。
しかし、その弾丸は届くことなく、跳ね返された――否、押し返された。
金髪青年の左手から発生した強風によって、弾丸は向かうはずの方向とは真逆、発砲した本人に向けて飛んでいく。
押し返された弾丸は覆面の眉間を貫き、自分の銃に撃たれたことすら気づかず、その命を終えた。
最後の一人は、二振りのナイフを持って超ソフトモヒカン青年に向かっていく。
超ソフトモヒカン青年は立ち止まり、鞘から刀を引き抜く。
瞬間、刀身から炎が燃え上がり、熱波がまわりを覆う。
無響たち8人は確信した。
「後付さん、あの二人……」
「うむ。《聖裁人》と《豪火》で間違いなさそうだな。しかし、雷だけでなく、風までも操るとは……」
超ソフトモヒカン青年改め《豪火》は、炎をまとった刀を見て足がすくんだ最後の一人に容赦なく一閃。
無言のまま、覆面はくず折れた。
「あの~…」
と、無響が二人に声をかける。
「「?」」
「ありがとうございます。私、このカフェのオーナーです」
「ん、ああ」
「礼には及ばないさ」
「それで……お二人、ものすごく強いですけれど、もしかして最近噂の《聖裁人》と《豪火》ですか?」
するとなぜか二人の顔色が変わる。
「……」
「…どうか、しましたか?」
「……俺らのことが、噂だと?」
「え、ええ」
「………そうか、てめぇも悪い奴か」
「………………は?」
「だってそうだろ、俺らのことが噂になってるなんて、悪党どもくらいだろ?」
「……ちょ、ちょっと待ってください。それはいささか限定しすぎなのでは?別に悪党じゃなくても――」
「問答無用だ!!」
突如として《聖裁人》が無響に殴りかかる。
「おぉっと、危ない!!」
咄嗟に避ける無響。
「なっ!?こいつ、俺のパンチを避けやがった!?こりゃあ、相当な悪党だなオイ!!」
「だから、誤解ですって!!」
《聖裁人》の超速の攻撃を紙一重でかわし続ける無響。
あまりの速さに、まわりのメンバーも手を出せずにいた。
パンチに意識を集中していた無響は突如《聖裁人》に足を刈られ、バランスを崩す。
「ッ!!」
なんとか踏みとどまるも、気がついたときには《聖裁人》の拳は目の前に来ており、吹き飛ばされることを覚悟したが、その拳は当たることなく止まった。
「――ッ!てめぇ、いつの間に……それに、俺の拳がちゃんと見えていた……?」
前置が、横合いから手を出し、《聖裁人の拳を止めたのだ。
「てめぇ、ナニモンだ……?」
「そうだな、話せば長いが……ではひとつ問わせてもらおう」
前置はここではじめて、ノスタルジアメンバーにも知らせていなかった驚愕の事実を告げる。
「…………《
《極幻》という新しい名前が出てきました。
いろいろ情報が出すぎてややこしいかも知れませんが、なんとかこれからもついてきてください!お願いします!