ラブライブ!×遊戯王 ~School idol duelist~ 作:みんふみ
神田明神。
東京都千代田区外神田2丁目に鎮座するその神社は、商売をするもの、勝負事に挑むものにとっては外せない神社であろう。
近年、この神田明神をあるアニメのオタクたちがこぞって訪れている。
そのアニメの名は、『ラブライブ!』。
廃校の危機に瀕している国立音ノ木坂学院という学校を救うべく、9人の少女たちがスクールアイドルを結成。
学校の知名度を上げて入学希望者を増やし、音ノ木坂学院を存続させることを目指すものである。
そして、彼女たちが練習場所としてよく使っているのが、神田明神という訳だ。
さて。
先ほども述べたように、神田明神は勝負事をする者にとっては是非とも参拝したい神社である。
そんな神田明神に、カードゲームで命をも賭けるような男たちが突如出現した。
超絶オカルトな現象ではあるが、彼らの住む世界では負けたら命を奪われるカードゲームが普通に行われているのだから、これくらいなんてことはない。
一方、彼らが訪れたこの世界は、高校生がアイドル活動を行っているという点を除けば、そこまでオカルト的要素はない。
いたって普通の世界だ。
「おやおやこれは……なかなかスピリチュアルやね。これからが楽しみやなぁ」
……いや、そうでもないかもしれない。
―――
「……んっ、ここは?」
さて、まず最初に目を覚ましたのは、青の学生服に奇抜な髪型の少年であった。
見た目の格好もさることながら、首から下げたピラミッドを逆さまにしたような金色のアクセサリーが一際目立っている。
彼の名前は武藤遊戯。
負ければ命を失うデュエルに何度も身を投じてきた変態的なデュエリストである。
人は彼を、遊戯王と呼ぶ……え、呼ばない?
「また、悪趣味なオカルト現象に巻き込まれたか……」
遊戯に続いて意識を取り戻したのは、身長が180センチ以上ある長身のイケメン高校生、海馬瀬人である。
ただし、噂では時々あごが伸びたりとがったりすることがあるとか……。
高校生にしてアミューズメント会社の社長。
口癖は「ふぅん」。
「いってー……一体、何が起こったんだ?」
三人目の男の名前は城之内克也。
武藤遊戯の親友であり、海馬瀬人は城之内にとっては天敵である。
何かにつけて海馬に「凡骨」呼ばわりされているが、これは海馬なりのツンデレ風な表現であり、実際は城之内のことはある程度認めている。
だが彼は何かと不運が付きまとうことが多く、デュエルの大会などでは結果を残せないことが多い。
ある大会では決勝トーナメントまで勝ち進んだものの、モンスターへのダメージがプレイヤーにも影響する反則デュエルで負けている。
あの時、友人である少女に「城之内死す」などとフラグを立てられなければ負けていなかったかもしれない。
さて、そんな三人がゆっくりと身体を起こすと、まだ朝で静かな神社がお出迎えしてくれた。
「おい遊戯、大丈夫か!?」
「ああ。城之内君こそ大丈夫か?」
「おう! この通りピンピンしてるぜ。……ところでよ、なんか見慣れない場所だけど、ここはどこだ?」
「なんだ凡骨、日本人のくせに神田明神も知らないのか」
「神田明神……なんか、名前は聞いたことがある気がするぜ。確か、東京にある神社だよな?」
「ああ。そして、μ'sのメンバーの練習場所でもある」
遊戯の発した言葉に聞き慣れない単語が紛れていた城之内は、首をひねる。
「ミュー……ズ? なんだっけ、石鹸の名前?」
「なに……凡骨、貴様全国的スクールアイドルであるμ'sを知らないのか!?」
「聞いたことはあるような……何だっけ?」
「恥を知れ!! 高坂穂乃果、南ことり、園田海未、小泉花陽、星空凛、西木野真姫、絢瀬絵里、東條希、矢澤にこの9人で活動しているスクールアイドルだ! 遊戯、お前からも説明してやれ」
「ああ。彼女たちは自分たちの学校が廃校になるのを阻止するべく、スクールアイドルとして活動するんだ。そして、その活動の中で彼女たちも成長していく……涙なしでは見れない傑作作品だぜ」
デュエルをしている時とは異なるタイプの気迫を込めて説明する遊戯と海馬に、若干引き気味なのは城之内だ。
「分かったか凡骨」
「あ、ああ。それは分かったけどよ……それと俺たちがその神田明神にいること、なんの関係もない……よな?」
「そうだな。なぜ俺たちが急にここへ飛ばされたのか……」
「ふぅん。何が起こったか知らないが、日本国内なら海馬コーポレーションのシステムの範囲内だ」
海馬はそう言うと、コートのKCのロゴに手を当てた。
そこには通信機が内蔵されていて、海馬コーポレーションの本社と直通で連絡がとれるようになっているのだ。
「磯野、俺だ」
『……瀬人様!? 御無事で! 今どちらに!?』
「東京にある神田明神だ。何故かは知らないが、ここに飛ばされていた。すぐに迎えをよこせ」
『ハッ! ですが、そのあたりは狭く、ヘリでお迎えにあがることは難しいと思われます。お車を手配いたしますので、神田明神を出たところでお待ちいただけますか?』
「分かった」
こうして三人は、神田明神を出たところ、国道17号線で迎えを待つことになった。
だが、そんな三人……正確に言えば遊戯と海馬を驚愕させる事態が待ち受けていた。
きっかけは、一人の女子高生が制服姿で歩いているという、朝ならばなんの違和感もない光景だった。
あまりに普通な光景のため、城之内は何の気にもとめなかった。
だが、遊戯と海馬(ここでは彼らをデュエライバーと呼びたい)の反応は違った。
「……!? おい海馬、見たか今の」
「無論だ。あれはまさに、音ノ木坂学院の制服……!!」
「うぇ? 今度はなんだ?」
遊戯と海馬は城之内の言葉を無視して、視線をキョロキョロと動かした。
すると、先ほどとは別の女子高生が、やはりカバンを持って歩道を歩いてきた。
二人は変態もビックリの凝視具合で、女子高生をビクつかせていた。
「おい二人とも、何やってんだ!? 今の子ビビってたぞ!?」
「……海馬」
「ああ。どうやら俺たちは、どんでもない状況に巻き込まれたらしい」
理解の追いつかない常識人城之内に対し、変態決闘者武藤遊戯(闇人格)と海馬瀬人は、凝視していた女子高生の後をつけるように歩き出したのだ。
「おい遊戯、海馬! どこ行くんだよ!?」
「決まってるだろう凡骨。あの娘の後をつける」
「サラッと犯罪発言やめろって! 遊戯も、一体何がどうしたんだよ!」
「悪いな城之内君。だが、俺たちはここで引くわけにはいかないんだ」
「はぁ? いや、真顔で女の子の後をつけるなって……どうなってんだよおおおお!!?」
彼らの進む先には桜舞う通りと、立派な校舎を持つ女子校、国立音ノ木坂学院があった……。
――つづく。
あまりギャグは書いたことがないので変になりそう……。
さてここで突然ですが、μ'sのメンバーに使ってほしいデッキの種類などがもしあれば募集します!
例:海未ちゃんに『伝説の都 アトランティス』デッキを使ってほしい!
理由はあっても無くても大丈夫ですが、あった方が個人的には嬉しいです。
特にリクエストが無いメンバーなどは、主の方でそれっぽいものを選びます。