シロオト暮らし   作:ミツフミ

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こんにちわ、ミツフミ251337です。
今回も、[白音暮らし]を読んでいただきありがとうございます。

実は今回、同じ芳文社のごちうさ(ご注文はウサギですか?)のネタが、ある場所に登場します。
良かったら探してください。
それと今回、原作キャラを2人登場させます。いったい誰でしょうね。


今回も少しでも楽しんでいただけたら幸いです。
それではどうぞ!!



プロローグ 日常に迫るカゲ

「「ありがとうございました!」」

 打ち合って30分後、互いに礼をした私達は、軽く道場を掃除し、それぞれの更衣室で着替えを済ませ、道場を後にする。

 

 強さはまだ私の方が上だが、後1年も経たない内に追い抜かれるだろう。日々の成長していく弟の姿を私は姉として、嬉しく思う反面、少し寂しく思う。

 

「「ただいま~。」」

 家に戻ると、台所から朝食の良い匂いがしてきた。

 台所に行く音緒と別れ、私はシャワー浴びに脱衣所に向かった。

 

 

 

黒崎 真白 side 7時10分

「「ただいま~。」」

 その声と共に、音緒とお姉ちゃんが帰ってきた。

 

「おかえり~。あ、音緒、ご飯とお味噌汁、運ぶのお願い。」

 私は台所に入ってきた音緒を使う。音緒は嫌そうに「うぇー」と言うが断れば朝食抜きなので渋々ながらも運んでくれた。

 今日の朝食は白米に新じゃがとキャベツの味噌汁、焼き魚、キュウリのからし漬けといったメニュー。お昼が洋食なので、朝食は和食にしてみた。

 

「ふぅ、さっぱりした~。」

 朝食をすべて食卓に運んだ頃、お姉ちゃんが台所にやってきて、3人とも席に着く。

 そして、お姉ちゃんの合掌で朝食を食べ始めた。

 

 

「ごちそうさまでした。」

 10数分後、食事を食べ終った私は、流し台で自分の食器と先に水につけておいた調理道具を洗うと、脱衣所と自室で身支度を整える。

 身支度を終え居間に戻ると、天気予報のコーナーが終わったテレビは、特集として全国の色々な喫茶店を紹介していた。

 その中の姉妹3人で営んでいる喫茶店は、末っ子の女の子の頭に乗っている白い毛玉のようなウサギが、様々な芸をしていて司会者達を驚かせていた。

「あ、このお店ってこの前雑誌で紹介されてたとこだ!」

「ホントだ。たしかここよね? 前に映画化された小説のモデルなったお店って。へぇー、芸達者なウサギがいるんだね。」

 

「真白~、そろそろ行くぞ~。」

 テレビを見ていると、身支度を終えた音緒が私を呼ぶ。

「はーい。じゃあ、お姉ちゃん遅刻せずに行ってね。」

 私はそういって居間を出ると朝食を食べ終わったお姉ちゃんが後ろからついてきた。

「んー。2人とも気を付けてね~。」

 玄関で靴を履いていると、お姉ちゃんが私たちに声をかける。

「了解、姉さんも気を付けてな~。「いってきまーす。」」

「いってらしゃーい。」

 お姉ちゃんに見送られ、私たちは自転車に跨り学校に向けて出発した。

 

 

 

黒崎 葵side 7時48分

『・・・先ほど午前7時頃、○○町3丁目の道路で男が突然暴れ出し、近くにいた数名が腕や足に怪我を負い、病院に搬送される事件が起こりました。警察の発表によりますと同時刻に同じような事件が立て続けに起こっている事から、同時多発テロの線も視野に入れ調査するとの事です。』

 玄関で2人を見送った後、居間に戻ると地方番組に切り替わったテレビは速報として1つのニュースを報道した。

「・・・巡ヶ丘で暴動事件なんて珍しいわね~。さて私も行こっか。」

 そのニュースにあまり関心を示さなかった私はテレビを消し、使った食器を流し台で洗う。

 2人の食器と調理道具は既に2人が洗ってくれているので、1分もかからずに洗い物は終わった。

 その後私は自分の部屋と脱衣所で支度を整え玄関で靴を履くと、「いってきます」と誰もいない家にそう言ってから家を出た。

 そして停めてある愛車の軽自動車に乗り、勤め先である鞣河小学校へ車を走らせた。

 

 

 

黒崎 真白side 8時05分

 ピーポーピーポー

 また1台の救急車が私たちとすれ違う。今日はもうすでに6回目だ。

 隣にいる音緒が「また救急車か。」と呟き、私はそれに「そうだね。」と答えるのも4度目となる。

 

 今日は街のあちこちで救急車の音が鳴っていた。

 そのせいか、道路を走る車はいつもより多いし、通り過ぎた駅にもいつもより多くのサラリーマンが見えた。

 

 

 そんないつもと違う雰囲気の中、また何台かの救急車とすれ違った後、私たちは学校に到着した。

 巡ヶ丘学院高校。そこが私と音緒の通っている高校だ。

 この学校は太陽光パネルや浄水施設、屋上菜園などの設備が揃っている高校にしては珍しい学校だ。

 

 駐輪場に自転車を停め、下駄箱で靴を履きかえた私たちは2階階段で別れ、それぞれの教室である2-Bと 3-Dに向かった。

 

「おはよー。」『おはよー。』

 2-Bの教室の扉を開け挨拶すると、所々からクラスメイトが挨拶を返してくる。

「ねえねえ、真白。今日のニュース見た!?」

 席に座って早々、クラスメイトの(けい)が少し興奮気味で話しかけてきた。

 その後ろから同じくクラスメイトの美紀(みき)が「圭落ち着いて。」と声をかける。

 明るく好奇心旺盛な圭と、冷静で知識人の美紀は私の友達だ。

 

「ニュース? なんかあったの?」

「事故だよ、事故! 結構大きな交通事故! それに乱闘事件も! さっきニュースで出てたの!」

 そう言って圭はスマホの画面を私に見せてきた。

 

 

 

黒崎 音緒side 8時15分

『・・・現場はこのような状況になっております。いったい何故このような大規模な乱闘事件が発生したかは不明ですが、原因は以前不明、早急な問題解決が要求されます。』

 3-Dの教室に着いて早々、噂好きのクラスメイトの安達(あだち) 友哉(ともや)に無理やりそのニュースを見せられる。画面には巡ヶ丘の各地で交通事故と乱闘事件が発生しているニュースが報道されていた。

 

 

「・・・珍しいな、巡ヶ丘(この街)でこんな事が起きるなんて。」

 ニュースを見終わった俺はそう呟く。そして今日、ここに来るまでに救急車と何台もすれ違ったのはこの事故や事件が起こったからだと知った。

 

「だよな。この街でこんな事件が起こるなんて、これは絶対裏があるぜ!」

 野次馬根性の高い友哉は意気揚々と立ち上がる。友哉とは小学校から知り合った仲だが、こいつは昔から噂や都市伝説が大好きですぐにそっち方面の話題に結び付けたがる。

 この学校に太陽パネルや浄水施設等の設備が揃っていると気付いた時は、ありもしない地下を探すと夜の校舎に忍び込もうとしたり、歴史教員の姉さんが「この街の風土史って全くないね。」と、呟いていたのを友哉に話した時は、街で一番大きな図書館の立ち入り禁止区域に入ろうとしたりと、好奇心と行動力が凄まじいのだ。

 

 

「おはよう、音緒君、友哉君。今日救急車凄かったね。2人は来る時大丈夫だった?」

 友哉と話していると、同じくクラスメイトの上白(かみしろ) 冬華(とうか)もやってきた。

 中学校から知り合った冬華は高1と高2の時に親の仕事の関係で一度この街を離れ、この春からこの街に戻ってきた奴だ。

 

「おはよう、冬華。あぁ、何台も救急車とすれ違った以外特に何もなかったぞ。冬華は?」

「僕の方も特に何もなかったよ。でもなんであんなに救急車多かったのかなぁ?」

「それはこれを見たら分かる!」

 そう言って友哉は俺に見せたニュースを冬華にも見せた。

 

 

「事故だったんだ・・・。バイト、何も影響がないと良いけど・・・。」

 甘味屋でバイトをしている冬華は心配そうにそう呟く。その顔が大人びえて見え、騒いでいる友哉が子供らしく見えた。

(これが冬華(バイトしている奴)と友哉(バイトしてない奴)の違いなのか・・・。)

 と、内心そう思いながら俺はその光景を見ていた。

 

 そうしている内に担任の先生がやって来て朝礼を始め、いつものように授業が始まった。ただ、いつもと違って今日は救急車の音が1日中鳴っていた。

 




原作キャラである美紀と圭を出せました~。でも他の原作キャラが出る前に、オリキャラが2人も登場しやがりました~。

ちなみにごちうさネタのシーンで[姉妹3人で]と言っているのは、ごちうさ2期の1話で、主人公達が働いている喫茶店、ラビットハウスが雑誌に紹介された際に[3姉妹で経営している]と書かれたのがそのまま広まったから。

『って3姉妹って言ったの誰だ!?』
と、どこかのライズさんのツッコミが聞こえて来そうですね(笑)
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