あと、自分はssでもラノベでも、読むときにあとがきとかふつうに読み飛ばすんですけど、書いてあみると意外とネタがなくて大変すねwwww。
第1話
『初めまして。私たちの世界へようこそ。』
―遡ること数十分前
時刻は午前11時達也は深雪と水波を伴って、ショッピングモールを訪れていた。その時、達也の端末にある奇妙なメールが届いた。
「?」
「如何致しましたか、お兄様?」
「ああ、これだ。」
「?」
深雪が端末を覗き込むと、そこには差出人も件名も表示されていないメールがあった。これ自体は不可能なことではない。件名は勿論、差出人もかなりの技術を要し、素人にまず不可能だろうが、可能か否かで言えば可能であった。深雪は一瞬、端末にバグが発生したのではないかと思ったが、すぐに考え直した。達也の端末は訳あって2日前に取り替えたばかりだったのだ。となると、このメールは送信時からこの状態になっていたことになり、深雪をますます混乱させた。前述の通り、件名はともかく、差出人を非表示にするには相当の技術を必要とするが、実のところこれはあまり意味はない。差出人を不明にしたいのならダミーのアドレスでも用意すればいいし、こちらのほうがバレにくい。深雪にはこのサイクにあまり意味がないように思えたのだ。相手の意図を測りかねた深雪は端末から目を離すと、達也を心配そうに見上げた。達也は大丈夫だというように優しくみゆきの髪を撫でた。
(仕方がない。)
深雪同様、相手の真意を測りかねていた達也は、思い切ってメールを開けることにした。ウィルスの可能性も思案したが、この時点でそれはほとんどないだろうと考えていた。メールが送られてきたのは、四葉との秘匿通信専用の端末だった。このレベルのセキュリティを突破できる人間は世界に10人といない。セキュリティを突破して、メールを送りつけただけなら、おそらく四葉は黙認するだろう。これはその世界に10人といない者たちが、そのまま四葉に黙認されていることから十分に推測できる。しかし、これにウィルスが仕込まれていれば話は変わる。明確な敵意を持った相手に四葉は容赦をしない。たとえ相手にその気がなかったとしても、速やかに、そして確実にこの世から抹殺するだろう。
(まさか送り主も、そこまでして悪戯をしたいわけではあるまい。)
そう考えていたから、達也は何の躊躇いもなくそのメールを開けた。
「?」
しかし、メールの内容は予想よりは遥かに珍妙なものだった。無論、ウィルスではない。メールの内容部分には短い文章が表示されていた。
―手伝え
迎えが行く
グレイワース・シェルマイス
それが、メールの全文だった。勿論達也の知り合いにグレイワースという名前の人間は存在しないし、そんな巫山戯た偽名を使う者に心当たりもない。
(本当に、ただの悪戯だったのか?)
達也はこの可能性が一番高いと考えていた。きっと送り主は、これが四葉との秘匿通信専用の端末とは知らず、ただ高いセキュリティを持つ端末を偶然見つけ、力試しのつ折りで仕掛けてきた愉快犯なのだろうと。
「悪戯でしょうか?」
「そのようだ。」
「そうでしたか。では、参りましょうか、お兄様。」
と、今まで様子を見ていた水波が達也に問いかけ、それに続く形で深雪が促すことで達也は端末から顔を上げ、買い物を再開した。
―変化が起きたのはそれから30分ほど経過してからだった。
「司波達也様、司波深雪様、桜井水波様ですね?」
「!?」
達也は戦慄していた。声の主は達也と同じくらいの歳の少女だった。巫女の様な東洋風の装束の上に、古ぼけた西洋風の黒いローブを羽織っている。だが、達也が驚嘆したのは何もその服装が原因ではない。達也はその幼女に声をかけられるまで、少女がそこにいることを認識できなかったのである。達也が警戒して、油断なく少女を見据えると、
「そんなに硬くならないで下さい。私はレン、レン・アッシュベルと申します。グレイワース・シェルマイスの遣いで参りました。」
グレイワースという名前を思い出すのに、達也は少しの時間を要した。達也の中では、あのメールは悪戯ということで片が付いており、他に追求すべき点も見当たらなかったため、意図的に記憶から排除していたのだ。名前を思い出した達也は少し考えた後、口を開いた。
「質問してもいいか?」
「もちろんです。」
「では、あのメールはなんだ?」
「あのメールは、貴方がたへ協力をお願いするためのものです。」
「協力? 一体何に協力しろと?」
「それを説明するには、ここでは人が多すぎます。場所を移しましょう。」
少女―レンはそう言い終えると、いつの間にか達也との距離を詰め、なぜか彼の左手を握っていた。あまりに自然な動作に達也でさえ一瞬反応が遅れた。そして、その一瞬の内に事は終わっていた。
「失礼します。」
言うが早いか、レンは掴んだ達也の左手を握ったままもう一方の自分の手もその上に重ね何事かつぶやいた。すると、達也とレンの周囲が唐突に輝き始めた。光は見る見るうちに光量を増し近くにいた深雪たちはたまらず目を閉じた。
「お兄様!」
目を開けると、つい先程まで目の前にいた達也が姿を消していた。辺りを見回すも、やはり達也の姿はない。
「一体どこへ...」
*
達也は本日二度目となる驚くべき現象に、目を丸くしていた。自分の周囲が輝いたと思ったら、突然周りの風景が見覚えのない夜の森に変わっていたのだから当然だろう。達也はこの現象を引き起こしたと思われる人物に顔を向けた。レンはそれまで星を見ていたが、達也の視線が自分に向いているのに気づくと、たった今思い出したというように、
「そういえば、挨拶がまだでしたね。」
そう呟いた。そして、彼女はその容姿に似合わぬ妖艶な仕草で達也に顔を向けるとニッコリと笑ってこういった。
「初めまして。私たちの世界へようこそ。」
うーん。どうもなかなかギャグになりませんね。文章も1000文字は余裕だろうと投稿したものの、結果は2306文字と思ったより少なかったです。今後の展開的には次話で深雪さんと水波さんを同じ森の中に喚んで、オリジナル設定の説明、第3話~5話辺りであらすじに書いたようなイベントが起こせるといいなぁ~と思っています。といっても、くどいようですが、完全な思いつきで書いているので、イベント自体が消滅するかもしれませんが・・・。そうならないよう頑張ります!