咲夜に連れられて俺は紅魔館のエントランスホールにやって来た。
「よっレミリア。約束通り遊びに来たぜ。」
「よく来てくれたわね。歓迎するわ。」
内装はこの前の騒ぎで俺たちが暴れたにもかかわらず、きれいな状態に修復してあった。
「すげえな。こんな短期間でここまで元に戻すとは。」
「綺麗にしたのはほんの少しよ。エントランスと大広間。そしてパチュリーの図書館だけ。」
「でもまぁ凄いもんだ。」
天井から吊り下げられたシャンデリアを見ながら俺はつぶやいた。
「蒼也ー!来てくれたのね!」
おっと、妹さんのお出ましか。
「まったく・・・この前会ったばっかりなのに呼びだすだなんて、お前も大した奴だなぁ。」
「だってお礼がしたかったんだもん。」
「お礼とは?」
「私を長い間苦しめていた狂気から救ってくれた恩人。お礼しない方がおかしいわよ。」
「俺は当然の事をしたまでだ。礼には値しない。」
「蒼也って謙虚なのね。その当然の事をやってのける人間はこの世に何人居るのかしら?」
「それもそうか。」
まぁ格好つけて言ったわけだが、あの時は俺も必死だったからなぁ。なんとかしてあの場を乗り切らないと俺は間違いなくベイルアウトだったからな。人間追いつめられるとどんな事でも出来るもんだ。
「そうだ、せっかくこの館に来たんだもの。食事でもいかが?」
「誘ってくれた所申し訳ないが、夜はあまり腹減らないんだ。遠慮しておく。」
「あら残念。」
「そのかわり、フランの遊び相手くらいならしてやっても良いぞ。」
吸血鬼の相手はした事がないが、適当に話してりゃ気が済むだろ。
「弾幕ごっこをしましょう!」
「えっ・・・」
「蒼也との弾幕ごっこは楽しいもの。ね、お姉様。」
「そうね。私も参加していいかしら?」
「もちろんよ!一緒に楽しみましょう!」
「もう勝ち目がないじゃん・・・」
「あら、結果はやってみないとわからないわよ。」
「あーもうわかったよ。やればいいんだろ。やれば!」
「ふふ、楽しませてね♥」
こうして吸血鬼姉妹との勝ち目のない戦いが始まった。
「今回は外でやるのか。」
「これ以上紅魔館を壊すわけにはいかないもの。」
「それより早く始めましょう。」
「はいはい。咲夜さんの合図と同時にスタートね。」
咲夜さんがうなずく。そして・・・
「それじゃあ、用意始め!」
「トリガーオン!」
今回の俺の編成はアサルトライフル二丁にシールドだ。弾幕を張って少しでも近づけさせないようにする。
ズガガガガガガン
「甘いわよ!」
フランとレミリアは弾幕で弾を相殺している。二人にとっては朝飯前なのだろう。
「次はこっちの番ね!『禁忌レーヴァテイン』」
フランの手には見覚えのある剣が握られている。
「その剣は近距離でしか威力を発揮できないだろう!なら近づけさせなければ良いだけの事!」
「はたしてそうかな?」
フランが剣を一振りすると大量の弾幕が放出された。かなり多い。
「おい!そんな攻撃聞いてねぇぞ!そいつはただの炎の剣じゃねぇのかよ!」
「だってこれは弾幕ごっこだもん。あの時とは攻撃パターンも違うわよ。」
「くそっ、シールドじゃ受けきれないな。『エスクード』!」
「その技の弱点は視線が通らないことかしら?おかげで簡単に近づけたわ。」
「!!」
上から襲いかかるレミリアは完全に攻撃態勢に入っている。
「通常弾幕で事足りるわね。この勝負もらった!」
「『テレポート』!」
「あら残念。その技の攻略法は咲夜に教えてもらったわよ。フラン!」
「はい、お姉様。」
目に飛び込んできたのは紅い弾幕。これはお手上げだ。
「お前らのせいで強制帰宅になっちまったじゃねーか・・・」
俺の敗北を意味する機械的な音声が闇にこだました。
「こんなに遅い時間にどこほっつき歩いてたのよ!」
ベイルアウトで神社に戻ってきた俺の耳は、怒号という精神衛生上非常によろしくないものにさらされてしまった。
「悪い。ちょっと紅魔館に用事があってな。」
「ったくもう!妖怪に連れ去られたかとヒヤヒヤしたわ。」
「俺がそんなへまをするとでも?」
「十分ありえるわよ!とにかく心配したんだから夜間は外出禁止!わかった?」
「ダメと言われるとやりたくなるのが人間なんだぜ?」
「屁理屈言わない!明日は早いんだからさっさと寝なさい。」
「どっか行くのか?」
「人里に行くわ。あなたもついて来るでしょう?」
「なるほど。じゃあ今日はもう寝るか。おやすみ霊夢。」
「悪夢でも見ときなさい、蒼也。」
どうやら明日にならないと機嫌はなおらないようだ・・・
一年間も何やってたんですかねこの阿呆投稿者は・・・
いやもうね、申し訳ないです本当に。
完結するまで失踪しないって言ってたのはダレナンダロウナー(棒読み)
改めて、投稿を待っていてくださった皆様、本当に申し訳ございませんでした。