「じゃあ私は戻るね。」
「ああ、ありがとなルーミア。」
「それと、私は人里の寺子屋に通っているから遊びに来てね。」
「りょーかい」
博麗神社の階段の前で俺達は別れる事にした。ほんとは、境内まで着いてきてほしかったけど
博麗の巫女にお賽銭をせがまれるという理由で却下された。どんだけ貧乏なんだよ。
「さて、とりあえず登りますか。」
俺は結構長い階段を登り始めた。
「おー結構綺麗な神社だな。」
階段を登り切ると、意外にも綺麗に整備されている博麗神社があった。
「ま、普通に参拝しますか。」
俺は二礼二拍手一礼をして賽銭箱に体を向ける。
「さて、賽銭をする前に...」
「あのーこっちをジロジロ見ないでくれるか?」
襖の隙間から、少しだけ顔を覗かせている霊夢に話しかける。
「あんたがちゃんと賽銭するか見張ってんのよ。」
「酷いなあ。参拝しに来てお賽銭を入れないような人に見えるか?」
「見ようと思えば見れるわね。」
おい、今のはさすがにカチンときたぜ。
「あ~あせっかく一万円を賽銭しようとしてたのにな~。」
俺は一万円の紙幣をみせびらかす。
「一万円!?ほんとに!?」
「だけど、もう入れる気が失せちゃった。じゃ帰るね~」
「ま、待って! そのお金入れてくれない?」
「え~でも俺のこと馬鹿にしたよね。だから入れない。」
「そ、そんな」
霊夢を見てみると、凄く落ち込んでいた。ちょっといじめすぎたか。
「なんちゃって。」
俺は賽銭箱に一万円札を入れた。
「あ、ありがとう!!恩に着るわ。」
見ると、霊夢はめっちゃ喜んでた。ずっとその笑顔を見てても良かったけど、すぐにここに来た目的を思い出し、
改めて霊夢の方に体を向けた。
「おい、話があるんだが...」
「話なら中でしましょ。さあ入った入った。」
ああ、これ完全に浮かれちゃってるな。落ち着くまで待つか。
十分後...
「あれから十分もはしゃぎ回るとかお前普段の生活どうなってんの!?」
「だって久しぶりの賽銭なんだもの。しょうがないじゃない。」
「まったく。そもそもお前はなあ...」
「わかった、わかったから。そこまでにしといて。あんたも、話があるんでしょう?」
「そうだったな。じゃあまずお前に聞くぞ。今の俺の格好を見て思ったことは?」
「見慣れない服装してるから外来人ってとこかしら。」
「そう、その通り。でもその外来人は、ある事情で外の世界には戻れない。
しかも家もないから、ここに泊まりたいと言っている。さあ、いくらで泊まらせる?」
「三万円ってとこね。」
「OKわかった。」
俺は財布から三万円を取り出した。これで所持金は0だ
「頼む。俺をここに泊めてくれ。」
「まったく、四万円も出してくれた相手を泊まらせないわけないじゃない。」
「ってことは...」
「今日は豪勢に作るわよ。手伝いなさい。」
「ありがとう!!」
「そういえば、自己紹介がまだだったわね。私は博麗霊夢よ。」
「俺は神田蒼也だ。よろしく。」
こうして、俺は博麗神社に泊まることになった。
???「フフ、明日が満月ね。明日の夜に幻想郷中が恐怖に包まれると思うとワクワクしない?」
???「ええ、そうですねお嬢様。」
次回をお楽しみに。