「ふあ~あ。よく寝た~。」
俺は、暖かい布団から出て近くの川に顔を洗いに行く。昨日は、霊夢がお酒を飲み過ぎてで大変なことになったからな。
そもそも何で未成年がお酒飲んでんのかって話だが、幻想郷では外の世界の法律は適用されないから良いらしい。
でも、酔いつぶれるまで飲んじゃいかんと思うんだが。後片付けする身にもなってほしい。
そんなことを考えながら顔を洗っていると、ものすごいスピードでこっちにくるなにかを見つけた。おそらく、あの速さは天狗だな。
しかも、わざわざこんなところまで来るという天狗っていったら...
「射命丸文到着~。さあさあ、あなたと霊夢さんとの関係を教えてもらいますよ!」
厄介なのが来てしまった。
「あのな~射命丸、何度も言ってるが俺と霊夢はお前がネタにするような関係じゃないんだよ。」
「でも、博麗神社に泊まったり、霊夢さんと一緒にご飯食べたりするなんて完璧に恋人同士ですよね。」
「何故、それを知っている?」
「わたくし、射命丸文はネタのためならどこまでも行くのですよ。」
「その熱意を、真面目な記事の方向に向けてほしいんだがなぁ。」
「なに言ってるんですか、私はいつも真面目ですよ。ささ、とっとと喋っちゃってください。」
「あのだな、言っとくが俺は外の世界から来たんだぞ。だから、一人で生活出来るようになるまでここに居候させてもらってるだけだ。わかったか?」
「またまた~そんなこと言って実は恋人同士だったりするんじゃないですか~?」
「しつこい!!」
「あんた達なに朝っぱらから騒いでんのよ。」
「あ、霊夢助けて。めっちゃしつこい天狗に絡まれてんの。」
「何で絡まれてんのよ。」
その後、射命丸が霊夢に俺と同じ質問したらめっちゃ顔を赤くして怒ってた。そりゃそんなこと聞いたら誰だって怒るよなぁ。
「せ、せめて蒼也さんのことくらい質問させて下さい」
「そんくらいなら良いけど嘘は記事にしないように。もし変なこと書いたら、霊夢がどうなるかわからないから。」
「わ、わかりました。それじゃあいくつか質問しますね。」
それから、一時間ほど質問が続いた。
「それじゃ、今日質問したこと記事にしますから楽しみにしていてくださいね~。」
「わかった。楽しみにしておくよ。またな。」
そう言って、俺と射命丸は別れた。
「ふう。なかなかいろんなことを聞いてきたな。楽しかった。」
「あんたも変わってるわね。」
「ん?何でだ?」
「一時間も質問攻めを受けて楽しかったって言う人はそうそういないわよ。」
「まあ、でも普段から質問攻めなんてされなかったからな。貴重な体験だと思えば楽しくなってくるよ。」
「そういうものかしら。」
「そういうものさ。」
こんなふうに、雑談しながら午前中を過ごしていった。
「お~ありゃ魔理沙だな。」
俺が外を適当に掃除してると、こっちにやってくる人がいた。射命丸とは、さっき別れたから十中八九魔理沙だろう。
「おっ、お前見かけない顔してるな。誰だ?」
「俺は、神田蒼也。よろしく。」
「私は、霧雨魔理沙だぜ。よろしくな。」
「あら、魔理沙じゃない。来てたの?」
俺と魔理沙が話ていると、霊夢が出てきた。
「よう、霊夢お邪魔するぜ。」
「どうぞ。入っていいわよ。」
俺達は、博麗神社の中に入っていった。
「なるほど、つまり蒼也は外来人で一人で生活出来るようになるまで博麗神社にいるってことだな。」
「そういうこと。」
「ねえ、蒼也その小さい箱みたいなものなに?」
霊夢が俺のポケットからはみ出ていたホルダーを指差す。
「ああこれね。これはトリガー。武器さ。」
「武器って刀とか槍とかそういうの?」
「そうだ。あとトリオン弾も撃てるぞ。」
「なんだ?そのトリオン弾って。」
「まあ、弾幕と思ってもらえればいい。」
「おお、蒼也弾幕撃てるのか!じゃあ弾幕ごっこやろうぜ。」
「別に良いよ。」
「ちょっと蒼也なに勝手にやろうとしてるわけ?魔理沙はとても強いのよ。勝てるわけないじゃない。」
確かに相手は弾幕ごっこのプロだから、今の俺が戦えるような相手じゃない...けど、弾幕ごっこは幻想郷のルールだ。
なら、今のうちに少しでも経験を積んでおいたほうがいい。
「悪いな霊夢。俺の意志は固いんだ。」
「まったく、やるのならやっても良いけど無理はしないように。」
「ああ。わかってる。」
「久しぶりに弾幕ごっこ出来るな。蒼也、悪いが容赦はしないんだぜ。」
「容赦なんかしなくていいさ。さあ来い!」
こうして、俺と魔理沙の弾幕ごっこが始まった。
次回をお楽しみに。