トリガー使いは幻想に生きる   作:実力派エリート

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紅霧異変その1

「あ~極楽極楽。」

 

なぜ、俺がこんなじじくさい声をあげてるかって?それはだな...

 

「俺がめっちゃ気持ちいいお湯に浸かっているからさ!」

 

霊夢のお説教をこってり受けた俺は精神的な疲れもあって、さっさと風呂に入る事にした。

そしたら、このお湯がめっちゃ疲れに効くわけよ。さすが入浴剤パワーといったところだな。

ん?何で入浴剤があるのかって?どうやら紫さんって人にもらってるんだとさ。

 

「しかし、幻想郷に給湯器があるなんてびっくりしたな。」

 

この給湯器、河童が自作したんだってさ。幻想郷の河童は発明家のようだ。

 

「よし、そろそろ上がるか。」

 

俺は、この温かい風呂から上がり脱衣場に向かった。

 

「霊夢~風呂から上がったぞ~。お前も入れよ。 」

 

俺は、風呂を霊夢に勧める。しかし霊夢の返事がない。

 

「あっれ~どこに居るのかな?霊夢は。」

 

居間や、キッチンなんかを探して回ったがいない。

 

「もしかしてここか~?」

 

俺は、縁側に通じる障子を開けた。するとそこには、真っ赤な霧に染まった夜空と、その夜空を見ている霊夢の姿があった。

 

「幻覚が見えるなんて、初めてだぞ。しかし、初幻覚がこんな幻想的な幻覚だなんて運がいいな。」

 

「なに言ってんの。これは、現実よ。」

 

「いやいや、なにいってんのさ。真っ赤な夜空だなんてあり得ないじゃないか。だから幻覚なんだよ。これは」

 

そう、自分に言い聞かせる。

 

「じゃあ、何で私にも同じ光景が見えるのよ。」

 

え、霊夢も見えてるってことは本当に真っ赤になってんの?

 

「だから、さっきも言ったじゃない。これは現実。異変ってことよ。」

 

「じゃあ、異変解決には霊夢が行くのか。頑張ってこいよ。」

 

「なに、寝ぼけたこと言ってんの。あんたも、一緒に行くのよ。」

 

「え、何で?」

 

「少しでも味方が居れば、私が楽になるじゃない。」

 

「俺を殺す気か!?」

 

「あんたの体はトリオン体だから死なないって言ってたじゃない。」

 

「ちなみに、拒否権は?」

 

「無し!」

 

「デスヨネー。」

 

仕方ない。ベイルアウト先を博麗神社に設定したら行くか。

俺は、小さなトリオンキューブのような物を布団の上に置く。これで、ベイルアウトしたら博麗神社に戻って戻って来られるようになった。

 

「よし蒼也、霧の発生源まで行くわよ。」

 

「はいはい。」

 

こうして、俺達は異変解決に向かうのだった。

 

 

 

 

 

「おっ、開けた場所に出たな。」

 

「ここは、湖みたいね。」

 

「へぇ、結構広いんだな。」

歩くと、一時間くらいかかりそうだ。

 

「よう、霊夢。」

 

「魔理沙も異変解決にきたの?」

 

「そうなんだぜ。今回は蒼也も参加するのか?」

 

「ほとんど強制的なんだけどね。」

 

「そうか。蒼也が居れば、百人力だな。さ、行こうぜ。」

 

「待ちなさい!」

 

俺達が再び歩き始めようとした時、突然俺達を呼び止める声がした。

 

「この、さいきょーのあたいが居る限り先には行かせないわ。」

 

おお、青色の服を着た妖精みたいなのが現れたぞ。

 

「あの~そこの君、道を通らせてもらえないかな?」

 

「さいきょーのあたいに勝てたら通してあげてもいいわよ。」

 

「それは、弾幕ごっこでってこと?」

 

「当然!」

 

「んじゃ遠慮なくやらせてもらうよ。先手必勝!アステロイド!」

 

大量のトリオン弾が、一斉にチルノに襲いかかる。

 

「え、こんなの聞いてないってキャアアアア」

 

チルノはアステロイドをモロに食らい撃沈した。

 

「悪いなチルノ。俺達は先を急いでるんだ。」

 

「容赦ないわね。蒼也。」

 

「容赦なんかしないさ。さ、行くぞ。」

 

改めて、俺達は霧の発生源に向かうことにした。

 




ワールドトリガー語録解説

ベイルアウト:トリオン体が破壊されると強制的に基地に送還される仕組み。
      (本作品では、送還先を設定出来るようになっている。)
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