「ここが、霧の発生源ね。」
「おお、随分と立派な建物だな。」
俺達が、霧の発生源に向かうとそこには赤い館が建っていた。
「とりあえず、中に入ってみようぜ。」
「だな。じゃあ入口を探して...」
「そんなことしなくても塀を越せば良いじゃない。」
見ると、霊夢は空を飛んで塀を越えていた。
「まあ、入口には誰か居るかもしれないしそのほうが良いな。」
俺はグラスホッパーを踏んで塀を越えた。
魔理沙も飛んでついてきた。
「さて、じゃあ早速中に入るか。」
俺は大きな扉を開けて中に入った。
「うおお、広いな。」
扉を開けると、広いエントランスが出迎えてくれた。
「さて、上のルートと下のルートどっちに行く? 」
「じゃあ、私は上に行くから、魔理沙と蒼也は下に行って。」
「了解だ。しかし、下のルートは左右に別れているんだよなぁ。」
「じゃあ、私が左に行くから、蒼也は右に行って欲しいんだぜ。」
「わかったけど、何で左を選んだんだ?」
「左からは魔導書の匂いがするからなんだぜ!」
「犬かよお前は。」
「でも、決まったからいいでしょ。それじゃ、行くわよ。」
「了解!」
「了解なんだぜ。」
こうして、俺達は異変の元凶を探すことにした。
「しっかし広いなこの館。」
かれこれ10分くらい歩き続けている。が、何の進展もなく廊下と小部屋しか目に入ってこない。ひどく殺風景だ。
「一回霊夢の所に行こうかな。」
俺がそう言ったその時...
「うおっと。」
俺は、飛んで来た何かをかわした。見ると、さっきまで居た所に大量のナイフが刺さっていた。
「なんて物騒な物投げてんだよ。居るんなら出てこい!」
そう俺が言うと、俺の前にメイド服を着た女が現れた。
「侵入者なら容赦はしないわよ。」
そう女が言うと、手に大量のナイフを持ち一斉にこっちに放って来た。
「『エスクード』!!」
俺はエスクードを出し、飛んで来たナイフから身を守る。
「これを防ぐなんて、やるじゃない。なら、次は防げるかしら?」
そう言うと、彼女が何もしてないにも関わらず、ナイフが目の前に現れた。
「はあ!?一体どうなってんだよこれ。」
俺はとっさにジャンプしてかわすが、目の前にアイツが現れ殴り飛ばされた。
「ぐはっ!!」
戦闘体に換装してあるので、生身の攻撃は通らないが壁に打ち付けられ、怯んでしまった。そこに、大量のナイフが投げられる。
「くっそ!『シールド』」
シールドでナイフを防ぎながら俺はこいつの能力について考える。
アイツは急に現れたり、別の場所に移動したりする。これだけで考えると、瞬間移動的な能力だと思う。けれど、アイツは何もない所からナイフを出したりもできる。
それを考えると、瞬間移動っていうのはちょっとおかしい。だから、瞬間移動と何もない所から物を出現させれることができる能力は...
「時を操る能力か?」
「!!」
アイツは何も答えないが、サイドエフェクトでアイツの心を視ると動揺の色が見えたから、おそらく当たりなのだろう。
「なるほど時を操る能力か。これは、かなり厄介そうだ。」
「ま、だからどうってこと無いけどな。」
「『テレポート』」
俺は、アイツの後ろに瞬間移動し、手刀を降り下ろす。
アイツはかろうじて避けるが、避けた先には、前に魔理沙との戦いに使ったトラップがあった。
ズズン
爆発がおきて視界が悪くなった瞬間に、俺はカメレオンを起動して
アイツの首筋に手刀を叩きつけた。
「よし、これで終わったな。」
アイツが気絶したのを確認した後、俺は霊夢の所に向かった。
ワールドトリガー語録解説
テレポート:視線の数十メートル先に一瞬で移動せできる。長い距離を移動した際にはインターバルが発生する。
サイドエフェクト:優秀なトリオン能力を持った人間に稀に発現する超感覚。
あくまで、人間の能力の延長線上のものなので炎を出したり空を飛んだりはできない。
カメレオン:隠密トリガー。使用している間は他のトリガーが使えない代わりに姿を消すことができる。
エスクード:任意の地面からバリケードを発生させ、身を守るトリガー。
単純に盾として使うことも、相手の斜線を遮る簡易的な隠れ場所として
使うこともできる。