トリガー使いは幻想に生きる   作:実力派エリート

8 / 17
紅霧異変その3

「おっ、霊夢頑張ってるな。」

 

霊夢は、レミリアと戦っていた

 

「蒼也も、さっさと手伝いなさいよ。」

 

「わかったけど、魔理沙はもうこっちに来たか?」

 

「まだよ。」

 

「そうか、魔理沙の奴大丈夫かな?」

 

「いいからさっさと手伝いなさいってば。」

 

「はいはい。」

 

「なんだ?二対一か?」

 

「悪いね。アンタは、二人がかりで確実に倒すよ。」

 

「ふん、良いだろう。人間どもが一人増えただけで吸血鬼に勝てるわけが無いからな。」

 

おっ、なかなか言うねぇ。なら、その余裕を無くしてやろう。

俺は、右手に槍弧月を構える。

 

「行くぞ!『幻踊弧月』」

 

俺は、レミリアの首筋に向けて槍弧月を突き出す。それをレミリアはうまくかわす。

 

「不意討ちがバレバレよ。」

 

 

 

 

 

「と、思うじゃん?」

 

 

「!?」

 

レミリアの首に傷が出来る。しかし、傷は浅かった。

 

「やっぱいきなり首は無理か~。」

 

「貴様、何をした。」

 

「そう簡単に教えるかよ。次行くぞ!」

 

俺は、レミリアの足元に槍弧月を一突きする。レミリアはかわすが、変則的に伸びる刃がレミリアの足に傷を付けた。

 

「なかなかやるわね。でも無駄よ。」

 

レミリアが、俺から距離を取ると、傷がみるみる内に戻っていった。

 

「外傷を付けても意味は無さそうだな。霊夢、一旦バトンタッチ。」

 

「行けそうだったのに、何で代わるの?」

 

「近接武器が封じられた今、俺に出来る攻撃は弾幕しかない。手数が少ない状態で敵の近くで戦ったら負けるかもしれないからな。だから、弾幕のプロである霊夢に代わってもらったほうが、勝率が高くなる。ということだ。」

 

「なるほどね。わかったわ。けど、援護もちゃんとしなさいよ。」

 

「了解だ。」

 

「なら、早速行くわよ。『妖怪バスター』」

 

「ぐっ!」

 

「よしよし足が止まったな。一気に削り倒してやる!『アステロイド』!」

 

「吸血鬼をなめるなよ。『天罰スターオブダビデ』」

 

「おいおい、防いじまうのかよ。厳しいな。」

 

俺の放ったアステロイドは弾幕で掻き消され、レーザーで攻撃してきた。

 

「何だ?その程度か?期待外れだな。所詮は人間といったところか。」

 

「あ~もうムカつく!」

 

「落ち着いて蒼也。ここで、感情に任せて行動すると相手の思うつぼよ。」

 

「わかったよ。でも、必ずアイツに一発いれてやる。」

 

「じゃあ、作戦があるわ。耳を貸して。」

 

 

 

「なるほどな。確かにそれが良さそうだ。」

 

「じゃあ、それで良い?」

 

「わかった。」

 

 

 

「話は終わったか?」

 

「ああ、必ずお前を倒すからな。」

 

「面白い。なら、この攻撃を耐えてみろ!『獄符千本の針の山』」

 

「うおっ尋常じゃない量の弾幕だな。」

 

霊夢は、うまく避けたり相殺したりしている。さすが弾幕のプロだ。

 

「ま、どうってこと無いけどね。『エスクード』」

 

堅牢な盾が、迫り来る弾幕を防いでくれた。

 

「どうした?こんなものか?」

 

「ふん、そんなこと言っていられるのも今のうちだぞ。『紅符スカーレットマイスタ』」

 

「なるほど、大玉と小玉が混ざりあった弾幕か。確かに動きは複雑だけど...」

 

俺は槍弧月をスコーピオンに持ち替える。

 

「落とせねー速さじゃねーな!」

 

俺は弾幕をスコーピオンで叩き切った。しかし...

 

パキンッ

 

「うおっ、もうスコーピオンが折れちまったか。」

 

スコーピオンの刃が、すぐに折れてしまった。

 

「とりあえずシールド!!」

 

俺は、シールドを固定モードで展開する。これで、いくらかは弾幕を防げると思っていたが...

 

バチチチチッ  パリン

 

「!?」

 

あっという間に割れてしまった。

 

「マジかよ。トリオンが少ない木虎でさえイルガーの爆破を防いだってのに」

 

基本的にトリオンが少ないほど、シールドは脆くなる。しかし、固定モードを使えば大幅に強度が上がるのだ。

当然、トリオン能力が多い使用者が使うと強度は、尋常じゃないものになる。

だが、レミリアの弾幕は、固定モードのシールドにたった数発当てただけで割ってしまった。

 

「こりゃ、かなりまずいな。」

 

「人間共め、これで終わりだ!『紅色の幻想郷』」

 

「うわっ、えげつない弾幕の量だな。」

 

もはや、この弾幕に隙間はなかった。

 

「まずいわね蒼也。作戦は中止。一旦下がるわよ。」

 

「大丈夫だ。そのまま作戦を続ける!」

 

「え、でもこのままじゃ...

 

「じゃあ、俺の後ろに隠れとけ!」

 

「わ、わかったわ。」

 

霊夢が俺の後ろに隠れたのを確認すると、俺は両手にハウンドを出した。

 

「『追尾弾嵐(ハウンドストーム)』!!」

 

両手から放ったハウンドが、レミリアの弾幕相殺していく。チャンスは一瞬だけ。俺は、とてつもない集中力を使って前方の弾幕を凝視した。

その時、弾幕を放っているレミリアに僅かな隙が生まれた。その瞬間俺は能力を使い、あるトリガーをセットした。

 

「『スイッチボックス』オン!!」

 

俺の後ろにいた霊夢が、一瞬でレミリアの後ろに移動した。

 

「これで終わりよ。『神霊夢想封印』」

 

霊夢が放った七色の弾幕が、レミリアに直撃した。

 

「よし、終わったな。」

 

こうして、見事レミリアを倒すことが出来た。




ワールドトリガー語録解説

槍弧月:弧月を槍型に改造した物。柄の部分が伸縮する。

幻踊:槍弧月の穂先の形を自由に変形させることができるオプショントリガー。

スイッチボックス:「トラップトリガー」と呼ばれる、特殊工作兵専用のトリガー。
         様々な効果のトラップを設置でき、特殊工作兵が任意のタイミングで起動する。攻撃用、移動用など発動効果は様々。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。