「この私が、人間に負けるとは・・・」
「まだ意識があんのかよ。すげえな。」
夢想封印を直にくらっても立っていられるとは。さすが、吸血鬼といったところか。
[で、どうすんの?こいつ。そのまま放っておくわけ?」
「いや、俺の罠トリガーで捕縛する。いろいろ聞きたいこともあるしな。」
俺は、捕縛用の罠トリガーを起動させ、レミリアを拘束した。
「さて、まずお前に聞きたいことがある。なぜ、この異変をおこした?」
「なぜって、ただの暇つぶしよ。ここの所退屈だったから。」
レミリアは、涼しい顔で答えた。しかし、心の色が見える俺にとっては、そんな誤魔化しは通用しない。俺は、縛ってある鎖の締め付けを強くした。レミリアの表情が、苦痛に歪む。
「嘘をつくのは良くないな。もう一度言うぞ。なぜ、この異変を起こした?」
「どうして私が嘘をついてるってわかるのよ!」
「それは、俺がお前の心の色を読めるからだ。」
「心の色を読める?」
「そうだ。このサイドエフェクトを俺は、感情色彩識別と呼んでいる。」
「どういうこと?」
「例えば、怒りの感情は赤。喜びの感情は黄色。そして、今お前が感じてる焦りの色は黄緑色だな。」
「!!!」
「分ったか?つまり、いくら巧妙な嘘をついたって独特の色が視えてる時点でお見通しだってこと。」
「・・・」
「さあ、最後にもう一度聞くぞ。なぜ、この異変を起こした?」
「ハッタリ、ということでもなさそうね。いいわ。教えてあげる。異変を起こした理由について。」
ーー少女説明中ーー
「なるほど。つまり、狂気に取り憑かれたフランって奴の心を救うために異変を起こしたのか。霧を出したのは、日光に弱いという吸血鬼の弱点をなくして外に出て来てほしいからだったんだな。」
「そうよ。でも、外に出られるってことを伝えても全然返事が返ってこないし、今こうしている間にも地下牢で苦しい思いをしているの。」
「だから、お願い!フランを助けて!」
「なんで俺に?」
「私の話は全然聞いてくれないし、食事を運ぶ従者の咲夜も扉の前に置くだけで精一杯だって言ってるの。だけど、あなたの能力なら暗い闇に包まれたフランの心を救えるのよ!」
「あのな、レミリア。俺のサイドエフェクトはそんな都合のいい能力でもないし、フランの心を救えるような力だってないんだぞ。」
「でも、頼れる人があなたしかいないのよ!」
「!!]
「やっぱり・・・ダメかしら・・・」
「分かったよ。」
「え!?」
「お前の今の状況は溺れるものは藁をもつかむようなもんだろ。だったら、藁は藁なりにお前を陸地に連れてってやらないとな。行くぞ!霊夢。」
「面倒臭いけどしょうがないわね。行くわよ蒼也。」
「感謝するわ。二人とも・・・」
こうして、俺たちはフランのいる地下牢へとむかった。
「そう言えばさ。魔理沙と全然会えてないけど大丈夫かな?」
「魔理沙はそう簡単には負けないわよ。」
「それもそうだったな。余計な心配だったか。」
「もうそろそろ着くわよ。地下牢への入口がある図書館に。」
「そうだな。気を引き締めていこう。」
「これが、図書館の入口だな。」
「いいからさっさと開けなさいよ。」
「わかったわかった。」
大きな図書館の扉を開けるとそこには・・・
炎の剣を手にしている少女と、血だらけの魔理沙がいた。
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