朝起きたら異世界にいた   作:マスターBT

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どうも!テスト勉強をしなくてはいけないのに小説を仕上げる駄作者です!
あと、友人に誘われて最近、TRPGに興味を持って動画を見たりしてます。

「で?何が言いたいの?」

書くのが更に遅れます!

「本当に駄作者だな。あんた」

こっちでも主人公に馬鹿にされる〜
まぁ、不定期なのは全ての作品に言えることですので、許してね☆

「キモい」

うん。自分でも思ったよ。


開戦

主人公SIDE

 

フェンリルとも無事に仲直りし、安心した次の日の夜。

俺はヨルムンガンドにあの城に呼び出されていた。

 

「くっくっ、やはり蛇女よな。こんなところに住んでおったのか」

 

何故かついて来たティルフィングと共に。

本当になんでついて来たんだ?

動く問題だから大人しくして貰いたんだよなぁ。

 

「何か失礼な事を考えているな道化?

私がついて来ているのは、貴様とあまり離れる事が出来ないからだ 」

 

「そんな縛りもあるのかコレには」

 

ヨルムンガンドの城に入る。

確か、二階にある私室に来てくれって言われたよな。

階段を見つけ、登る。

 

「で、どれがその部屋だ?」

 

二階に登ると、ざっと見て十個ぐらいの扉があった。

俺は直感が優れてるわけじゃないんだけどなぁ…

 

「片っ端から開けてくか」

 

取り敢えず、目の前の扉を開けて、即座に閉める。

理由?それはね…

扉が引き良いよく吹き飛ぶ。そこから、巨大な丸太が飛び出てる。

開けた瞬間に丸太が見えたからだよ?」

 

「気色の悪い言葉を使うな道化」

 

「あれ?声出てた?」

 

「巨大な〜からな。トラップか、趣味が悪いな蛇女」

 

ティルフィングが奥の影になってるところを見ながら話しかける。

 

「ふむ。お主が来るとは聞いておらぬのでな?

この城は迎撃用に許可なく立ち入ったもの以外にこの様なものが発動する様になっている。

蓮だけであれば、発動はしなかったのだがな」

 

奥からいつもの様に口元を扇子で隠しながら、ヨルムンガンドが歩いて来る。

ただなんだろうか、殺気立ってる感じがする。

 

「嫌味か。私がいたから道化を殺しかけたことに対する。

ふん。魔族の長も程度が知れるな」

 

「妾は面倒ごとが嫌いなのじゃ。だと言うのに主は、蓮について行き面倒ごとばかり起こしよって」

 

「そんな事私の知った事ではないな」

 

ヨルムンガンドの殺気にあてられたのかティルフィングを殺気を出して行く。

あれ?この二人仲悪いの?

 

「主と睨み合っても何の得も無い。蓮、こっちじゃ」

 

「私は城を彷徨く。道化、終わったら呼べ」

 

一度も顔を合わせず、同時に背を向けて歩き出す二人。

いやいや、仲悪いなぁ!おい!

はぁ、と溜息をついて取り敢えず、ヨルムンガンドの元へ向かう。

俺の癒しになりそうなのフェンリルだけだな。

 

「入れ。茶でも淹れよう」

 

部屋は全体的に黒い。

蝋燭で灯りをつけているので、周りは少し薄暗い。

全体的に黒いせいで、お化け屋敷の様な雰囲気がある。

適当なところに座る。畳だ。外はボロボロな洋風な城なのに、この部屋はやけに和風だ。

 

「主を呼んだのは準備が出来たことを告げる為じゃ」

 

お茶を置きながらそう言うヨルムンガンド。

準備が出来た、という事はいよいよ北欧神話の神々との戦いが始まるのか。

 

「始まるのか?」

 

「そうじゃ。そして、この一戦は我々魔族が叛旗を翻す大切な一戦となる。

勝てれば各地の魔族の士気は上がるじゃろう。しかし、負ければ相手が魔族を攻め滅ぼす事への大義を作ることとなる」

 

つまり、俺が呼ばれた理由でもある現代風な格好をした人間に邪魔な魔族を人間や序でに生き残っている神々を煽動する機会を与えるということか。

 

「フェンリルの為に負けるつもりは無かったけど、思っていたより重要な戦になるか」

 

「そうじゃ。ここ数日妾はずっと近隣の魔族と協力的な人間に声をかけ説得して来た。

彼等の参陣は利があると判断してのもの。勝てれば燻っていた火が大火となり世界に混沌の一手を打てる」

 

ヨルムンガンドの顔はまさしく、俺の知る悪役としての魔族の顔。

なんだ。一体何が彼女を駆り立ててるんだ?

何時もの飄々とした和風美少女の面影はない。

 

「すまんの。少々、気が滾った。

明日、ゲリラ戦を主軸に開戦する。妾は真正面から突っ込み、神々の先兵を相手取る。

主はフェンリルを連れ、テュールの元へ向かえ。その後は各々の判断に任せる」

 

「敵を奇襲し体制が整わない内に混乱に乗じて目的を殺すって訳か」

 

「そうじゃ。では、明日な。妾はまだ、仕事が残っている」

 

茶を飲み干し、ヨルムンガンドを見る。

もう先ほどの様な気配は漂ってこない。それを確認して部屋から出る。

 

「戦か?」

 

出た直後に反対側に腕を組みながら、壁にもたれかかっているティルフィングがいた。

 

「ああ」

 

「足掻けよ道化。人の身で神を殺すのは容易ではない。

その様を愉しませてもらう」

 

「趣味悪いな。ティルフィング」

 

「ふん。私はこういう性格だ。悪いか?」

 

「いや、お前は何があっても変わらなそうで安心するよ」

 

歩き出したティルフィングを追いかける様に俺も歩き出した。

明日、戦が始まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

三人称

 

そして、開戦の日となった。

ヨルムンガンドは神々の住まう神殿の正面に立っていた。

 

「魔族が来て良い場所じゃないぞ」

 

門番である低級の神がヨルムンガンドに話しかける。

 

「『混沌』のヨルムンガンドがここに権能を使う。

大蛇としての力を解放せん」

 

門番の前で宣言しヨルムンガンドが力を解放する。

目が金色になり、身体の所々に漆黒の鱗が現れる。

 

「は、叛乱!?」

 

「黙れ。貴様は、門を開け中で暴れろ」

 

「……了解しました」

 

門番が門を開け、本来であればヨルムンガンドに向けられるはずの槍を開けた先にいる同胞に突き刺す。

 

「くすくす。混沌は妾の手の中に」

 

ヨルムンガンドの権能。

それは、目で見た生物を自身の手駒にできる。しかし、それは手駒にするものにどれだけの仲間がいるかによって変わる。

混沌の名の通り、全てを操ることは出来ない。出来て、三分の一の勢力を手駒にすることが出来るだけだ。

 

「貴様はヨルムンガンド!何故、ここを攻める!?」

 

「そろそろ、貴様らの顔を伺うのも飽きたのでな?妾達で攻め滅ぼす」

 

限界数の手駒を作り、目的は達成したヨルムンガンド。

もう一つの目的を果たすため、扇子を上に持ち上げ水を打ち出し爆発させる。

 

「「「「「オオォォォォオ!!!!」」」」」

 

水の爆弾は合図。

大量の魔族と武装した少数の人間が四方からなだれ込む。

 

「何!?」

 

「貴様ら神々が、上から見下している間に妾が築き上げたものだ。

自らが不要とした存在に殺されるがよい神よ」

 

神殿の各地で、人と魔族の連合軍が神々を囲んで戦っている。

どの場所でも連合軍が有利だ。

魔族が能力で人を守る盾となり、人が武器を神に突き刺していく。

 

「ヨルムンガンド!貴様!」

 

ヨルムンガンドの前に巨大な鎚を持った神が現れる。

北欧神話の雷神トール。神話通りであれば、ヨルムンガンドに致命傷を与えた神だ。

しかし、状況はかなりヨルムンガンドに有利な方向に傾いている。

 

「やはり此方に来たか。妾の目的はこれで達成じゃ」

 

獰猛な笑みを浮かべトールと対峙する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、混乱に乗じ蓮とフェンリルは神殿の奥まで進んでいた。

テュールを見つけ出して倒し、フェンリルを解放するために無心で走る蓮。

 

「…此処まで侵入を許すとは」

 

「テュール…」

 

二人の前に現れた門を守護する様に立つテュール。

片腕は無い。フェンリルに喰い千切られた為だ。

 

「フェンリル。貴様は、やはり神に仇なす存在だったか。

グレイプニルに縛られた貴様が一体、何ができる?」

 

「…テュール。貴方は、私と過ごした日々に何も感じなかったのですか?」

 

「はっ!感じていたとも。気色の悪い吐き気を催す感覚をな」

 

俯いたフェンリルを守る様に前に立つ蓮。

その手には剣となったティルフィングを握っている。

 

「何だ人間?俺に何か文句でもあるのか」

 

「…何も考えないのか?フェンリルがお前に裏切られてどう思うのかとか」

 

「知るか。神であるこの俺が何故、魔族に気を割かなければならない?」

 

テュールの顔から本当にそう思っている事がわかる。

その返事を聞いた直後に、殺気が溢れ出す蓮。

 

『いい殺気だ。主張が合わないもの同士が相対した時、もっとも手取り早いのは力による解決よ』

 

ティルフィングが愉しげに蓮に話しかける。

 

「そうか。お前にも何か理由があったのかもしれない。

でも、俺は魔族に呼び出されフェンリルの暖かさに触れた」

 

そう言って蓮は未だ俯いて少し震えているフェンリルの手を握る。

 

「だから、この先の事とかあんたらが消えて発生するデメリットとかあんたらの事情とか全て投げ捨てて、この感情の赴くままに貴様をぶった斬る!」

 

蓮の抱く感情は純粋な怒り。

フェンリルを傷付けたことに対する怒り。

 

「ふん!人間の分際で!」

 

「だから知ったことかと言っただろう!」

 

互いに剣を構え、衝突した。

神と人、神と魔族の戦いが此処に始まった。

 

 




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