リゼロを見て、異世界の創作意欲が湧いたので書きました!
いつも通り、短いです。この作品も長く書けるようにしたいですね。
主人公SIDE
全身に力が漲るのを感じる。
「今の契約では、私の固有能力は使えませんが身体能力は、人の領域を超えている筈です 」
取り敢えず、兵士達を追い払わないと。
慣れない体じゃ殲滅なんて事は出来ないだろうし、したくない。
フェンリルと生きて戻る。今の目標にしよう。
「ふふっ、良い目ですね。手足が震えていなければ、かっこいいですよ?」
「あ、ビビってたのバレてます?」
「恐れずに、力を振るってください。
貴方なら間違えずに力を使えると信じたから託したのです。
臆せずに戦いなさい。貴方は、暴食のフェンリルが信頼に値すると認めた人間です 」
慣れない強力な力にビビっていた。
フェンリルの命令口調に驚いた。暴食ってなに?二つ名?
とまぁ、色々と外部の事で混乱したお陰で、震えは止まっていた。
「…狙ってやりました?」
「さぁ?なんのことでしょうか?」
初めての力でびびった俺を落ち着かせる為に、声を掛けてくれた様だ。
しかも、それを知らない振りまでしてくれるなんて優しい人だな。
「なんだ?あの離反者の傷が塞がってるぞ⁉︎
彼奴を狙え!能力持ちだぞ!!」
俺のところに、兵士がたくさん向かってくる。
うわっ!ゴキ◯リみたいだ…
「取り敢えず、軽く飛んでみるか… 」
前方の大軍目掛けて、飛んでみる。
「うわーーー!!!!」
ものすごい勢いで、跳躍して大軍の頭上を飛び越えて敵の大将の正面に降りた。
「……… 」←俺
「……… 」←敵の大将
うん。無言なのもしょうが無い。
だって、やってしまった俺ですら言葉を失っているんだから。
無言で向かい合うのも飽きてきたので、一発顔面を殴ってみた。
「ぶべら⁉︎ 」
すると、どういうことでしょう。
敵の大将は地面を跳ねながらついでに、錐揉みをしながら10メートル程吹き飛んだではありませんか。
………え?
「え?」
心の声がそのまま、口に出てきた。
「た、隊長ーーー!!!!」
側近ぽい格好の兵士が、隊長?のところに走っていく。
兵士達も、予想外の事に動きを止めていた。
さっきの側近ぽいのが、隊長?の口元に耳を近づける。
しばらく、経って立ち上がると一つの指示を出した。
「全軍、撤退!負傷した者達を連れて砦まで戻るぞ!」
「し、しかし! 」
「隊長がこの様な状況だ!撤退するんだ!」
兵士達がゆっくりと、撤退していく。
「なんだか、よく分からない状況ですが、私達も戻りましょう 」
フェンリルが近くに来て、声を掛けてくれた。
「ふー、これで一息つける… 」
そう言って、顔をあげたらフェンリルの背後に槍を構え、投げようとしている兵士が目に入った。
やばい!身体が無意識に動き、フェンリルを突き飛ばす。
「えっ…… 」
フェンリルの驚いた声が聞こえるのと、同時に俺の腹を槍が貫いた。
「しっかりして下さい!蓮さん、しっかり! 」
痛い!痛い!痛い!
フェンリルの泣きそうな顔が見える。
「……貴方がやったのですね 」
意識を失う直前、最後に見えたのは銀色の毛並みの大きな狼だった。
フェンリルSIDE
「覚悟して下さい 」
「あ、あ、あ、 」
虚ろな目をして、私を見る兵士。
今の私は、狼としてのフェンリルとしての姿を解放している。
人間からしたら、恐ろしい姿だろう。
「貴方達は、狼の縄張りに入り込み、同胞を傷付けた。
怒りを買うには、十分な行動です 」
口を大きく開け、地面ごと兵士を喰らう。
……不味い。蓮さんの作った料理の方が圧倒的に美味しいですね。
「ぐっ……うぅ… 」
鎖が身体に巻き付く。
グレプニル。忌々しい鎖ですね。1分も持たないとは。
体を循環していた魔力が弱まっていく。
「ふむ。無茶をしおって 」
「ヨルムンガンド。蓮さんは?」
「治療しておいたぞ。お主の魔力が残っていたお陰で、比較的簡単に治ったぞ 」
その言葉を聞いて、安心する。
「さらに、強力に成った様じゃの 」
ヨルムンガンドが、私を縛るグレプニルに触れる。
「あまり、無茶をするでないぞ。今の、主を心配する奴はいる 」
「私を心配する方ですか?」
魔族の中でも、強い部類に入る私を心配する方などいる訳が無い。
「ふふっ、蓮が治療の間お主の事を譫言で、ずっと呼んでおったぞ?」
「え?」
蓮さんが、私を心配?人間の蓮さんが魔族の私を?
如何して、こんなに顔が熱いのでしょうか?如何して、こんなにも心臓が煩いのでしょうか?
「起きたら、感謝をしておくのだぞ?」
ヨルムンガンドが歩いていく。
その後ろ姿を見ながら、私は蓮さんの事をずっと考えていた。
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漂うフェンリルのチョロイン臭