朝起きたら異世界にいた   作:マスターBT

8 / 14
お久しぶりです!
リゼロを見て、異世界の創作意欲が湧いたので書きました!
いつも通り、短いです。この作品も長く書けるようにしたいですね。


大狼

主人公SIDE

 

全身に力が漲るのを感じる。

 

「今の契約では、私の固有能力は使えませんが身体能力は、人の領域を超えている筈です 」

 

取り敢えず、兵士達を追い払わないと。

慣れない体じゃ殲滅なんて事は出来ないだろうし、したくない。

フェンリルと生きて戻る。今の目標にしよう。

 

「ふふっ、良い目ですね。手足が震えていなければ、かっこいいですよ?」

 

「あ、ビビってたのバレてます?」

 

「恐れずに、力を振るってください。

貴方なら間違えずに力を使えると信じたから託したのです。

臆せずに戦いなさい。貴方は、暴食のフェンリルが信頼に値すると認めた人間です 」

 

慣れない強力な力にビビっていた。

フェンリルの命令口調に驚いた。暴食ってなに?二つ名?

とまぁ、色々と外部の事で混乱したお陰で、震えは止まっていた。

 

「…狙ってやりました?」

 

「さぁ?なんのことでしょうか?」

 

初めての力でびびった俺を落ち着かせる為に、声を掛けてくれた様だ。

しかも、それを知らない振りまでしてくれるなんて優しい人だな。

 

「なんだ?あの離反者の傷が塞がってるぞ⁉︎

彼奴を狙え!能力持ちだぞ!!」

 

俺のところに、兵士がたくさん向かってくる。

うわっ!ゴキ◯リみたいだ…

 

「取り敢えず、軽く飛んでみるか… 」

 

前方の大軍目掛けて、飛んでみる。

 

「うわーーー!!!!」

 

ものすごい勢いで、跳躍して大軍の頭上を飛び越えて敵の大将の正面に降りた。

 

「……… 」←俺

 

「……… 」←敵の大将

 

うん。無言なのもしょうが無い。

だって、やってしまった俺ですら言葉を失っているんだから。

無言で向かい合うのも飽きてきたので、一発顔面を殴ってみた。

 

「ぶべら⁉︎ 」

 

すると、どういうことでしょう。

敵の大将は地面を跳ねながらついでに、錐揉みをしながら10メートル程吹き飛んだではありませんか。

………え?

 

「え?」

 

心の声がそのまま、口に出てきた。

 

「た、隊長ーーー!!!!」

 

側近ぽい格好の兵士が、隊長?のところに走っていく。

兵士達も、予想外の事に動きを止めていた。

さっきの側近ぽいのが、隊長?の口元に耳を近づける。

しばらく、経って立ち上がると一つの指示を出した。

 

「全軍、撤退!負傷した者達を連れて砦まで戻るぞ!」

 

「し、しかし! 」

 

「隊長がこの様な状況だ!撤退するんだ!」

 

兵士達がゆっくりと、撤退していく。

 

「なんだか、よく分からない状況ですが、私達も戻りましょう 」

 

フェンリルが近くに来て、声を掛けてくれた。

 

「ふー、これで一息つける… 」

 

そう言って、顔をあげたらフェンリルの背後に槍を構え、投げようとしている兵士が目に入った。

やばい!身体が無意識に動き、フェンリルを突き飛ばす。

 

「えっ…… 」

 

フェンリルの驚いた声が聞こえるのと、同時に俺の腹を槍が貫いた。

 

「しっかりして下さい!蓮さん、しっかり! 」

 

痛い!痛い!痛い!

フェンリルの泣きそうな顔が見える。

 

「……貴方がやったのですね 」

 

意識を失う直前、最後に見えたのは銀色の毛並みの大きな狼だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フェンリルSIDE

 

「覚悟して下さい 」

 

「あ、あ、あ、 」

 

虚ろな目をして、私を見る兵士。

今の私は、狼としてのフェンリルとしての姿を解放している。

人間からしたら、恐ろしい姿だろう。

 

「貴方達は、狼の縄張りに入り込み、同胞を傷付けた。

怒りを買うには、十分な行動です 」

 

口を大きく開け、地面ごと兵士を喰らう。

……不味い。蓮さんの作った料理の方が圧倒的に美味しいですね。

 

「ぐっ……うぅ… 」

 

鎖が身体に巻き付く。

グレプニル。忌々しい鎖ですね。1分も持たないとは。

体を循環していた魔力が弱まっていく。

 

「ふむ。無茶をしおって 」

 

「ヨルムンガンド。蓮さんは?」

 

「治療しておいたぞ。お主の魔力が残っていたお陰で、比較的簡単に治ったぞ 」

 

その言葉を聞いて、安心する。

 

「さらに、強力に成った様じゃの 」

 

ヨルムンガンドが、私を縛るグレプニルに触れる。

 

「あまり、無茶をするでないぞ。今の、主を心配する奴はいる 」

 

「私を心配する方ですか?」

 

魔族の中でも、強い部類に入る私を心配する方などいる訳が無い。

 

「ふふっ、蓮が治療の間お主の事を譫言で、ずっと呼んでおったぞ?」

 

「え?」

 

蓮さんが、私を心配?人間の蓮さんが魔族の私を?

如何して、こんなに顔が熱いのでしょうか?如何して、こんなにも心臓が煩いのでしょうか?

 

「起きたら、感謝をしておくのだぞ?」

 

ヨルムンガンドが歩いていく。

その後ろ姿を見ながら、私は蓮さんの事をずっと考えていた。

 




感想・批判お待ちしています。

漂うフェンリルのチョロイン臭
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。