とある侍の一方通行・改   作:ドレアム

13 / 26
攘夷四天王の一人が銀時と再会します。

最初から誰かわかりますwww



10年って長いようで短いよね

3日後。

 

 

高杉晋助は周りを見渡す。

 

そこは見た事もないものばかりがあって頭の整理が落ち着かない。

 

ここの住民達からは奇妙な目で見られている。自分からにしてみれば、向こうが奇妙に見えるが。

 

服装からにして何から何まで違っていた。

 

「……どうなってやがる」

 

異形な形をした天人も、刀を持っている侍もいない。

 

高杉は自分のいた世界ではない事を今、ようやく理解した。

 

ここに来てしまう前に自分に聞こえた、あの言葉。

 

彼を支えた英雄達よ。再び共に戦い、彼の世界を救え。

 

姿が変わろうと、英雄達なら分かろう。

 

 

「まさか…本当にいるのか?」

 

高杉は思い出す。目の前で幼馴染みが死んだ場面を。

 

会ったとして何を言えって言うのだろうか。

 

それに

 

「ヅラと辰馬も、どっかにいんのか?」

 

桂も坂本も同じ理由で来ているはずだ、と確信を持って土地勘が全くない街を歩く。どこかにいる2人を捜す為に。

 

「……銀時」

 

そして人々が自分にすれ違う中、もう1人の名前を呟いた。

 

「……え?アンタ今、銀時って言わなかった?」

 

すれ違った1人が高杉の後ろから声を掛けてきた。

 

驚いて振り向くと、こちらも驚いて自分を見ている少女がいた。

 

 

 

 

御坂美琴は、街の中をボーッと歩いていた。

 

アレイスターから聞いた言葉が何度も、頭の中を回っていて他の物が入ってこない。

 

実験、妹達、銀時。

 

その3つが美琴を悩ませる。彼に会ったら、自分はどんな顔でいるのかも想像が出来ない。

 

学園都市で最強になった少年は

 

前世に戦争で戦い、仲間を救って死んだ青年だった。

 

1位とか、そんな存在だけでは収まらない彼に彼女は自分に何かしてやれないか、さっぱり思い付かない。

 

はぁ、と溜息を吐いてもう一つ考えるものに移る。

 

今日は友達と約束があったのだが、そんな気にはなれずに適当に断ってしまった。

 

こんな所で見られてしまえば、元もこうもないのだが。

 

黙って寮でじっとしていられる程、落ち着いてはいなかった。

 

「どうしたらいいのかな……?」

 

奇妙な格好をした男とすれ違ったのも知らずに。

 

だが、これだけは聞こえていた。

 

「……銀時」

 

と、男が零したその名を。

 

瞬時にピタっと立ち止まって振り返った。

 

「……え?アンタ今、銀時って言わなかった?」

 

声を掛けられ振り向いた男は、驚いた顔をしていた。

 

自分も同じ顔だろうなと感じながらも、その男を見た。

 

黒い短髪で左目に包帯を巻き、紫に蝶の様な模様が入った派手な着物を着ていて、腰には刀を差しているいかにも危険な男だった。

 

しかし、美琴はモニターに出ていた青年とあまりにも似ているとも思っていた。

 

「てめぇ、ソイツを知ってんのか」

 

痺れを切らしたのか、煙管を咥えながらこちらを睨んでいる。怯みそうになりながらも美琴は答えた。

 

「知っているわよ。後、ここで異常な現象が起きている事も」

 

「アンタ、アイツがいた世界の人間でしょ?この世界でも他にも来ているのよ。ソイツらが何かをしようとしている事ってだけは分かってるつもりよ」

 

美琴から聞いた男、高杉はあの言葉を把握した。

 

「チッ……なるほどなぁ。それでアイツと戦った俺達が呼ばれた理由だ」

 

煙管を吹かして納得した表情で美琴を見た。

 

「……銀時はどこにいる?」

 

「アイツ、フラフラっと現れるから。どこにいるかなんてわからないわよ」

 

本当に困ったように笑う彼女に、嘘は言ってないと理解出来た。同時に疑問も沸いていた。

 

「……ここでも変わらねーんだな。それにお前、何でアイツが俺達の世界の奴だって知ってんだ?奴はあんまり、そういうのは喋らねぇはずだ」

 

「この街を統べる者に聞いたのよ」

 

「ここのトップか」

 

つまりはそれに呼び出された可能性が高いと、高杉は予想した。

 

「ねぇ。アイツ捜すの手伝う?」

 

彼女がそう言った。

 

「いいのかよ?」

 

高杉は少し怠ったが、彼女は急に顔を赤らめて

 

「いいのっ!私もアイツと逢いたいし……」

 

恥ずかしがる姿に、何となくイラついた。

 

「分かったよ。ガキ」

 

それに反応したのか怒り始めた。

 

「御坂美琴よっ!包帯野郎!」

 

「高杉晋助だ」

 

至って冷静に返すと、美琴は驚いていた。

 

「あぁ、やっぱりアンタが……」

 

「あぁ?」

 

勝手に納得した表情に首を傾げるが、「何でもない!行くわよっ!」と逸らされた。

 

彼女が前に歩くのを見て、その後を着いて行った。

 

 

が、彼女が急に立ち止まった。

 

「おい、どうした」

 

一向に前に進まない美琴に、隣に並んで怪訝そうにチラッと横目で見た。

 

何もかも言わない彼女に舌打ちをして目線を追うと

 

「あー、チビなんだからあんまりウロチョロすんな。逸れて迷惑かかんの俺だからね?おまわりさんの所に行って疑われるの俺だからね?こんなナリだから誘拐犯に見られちゃうんだからね」

 

「そんなことしないかもっ!ぎんときは酷いんだよっ!!」

 

「っていうか、私もいるんだからそんなことならないでしょ」

 

その先に白髪と銀髪と金髪がいた。

 

高杉まで完全に固まった。何故なら、銀髪が白髪に“銀時”と言っていたのだから。

 

「ん?第3位さんと……あの男、誰?」

 

金髪が目線で美琴と高杉を捉えた。高杉を見て短刀に手をかけようとしている。

 

「こ、ここり?どうしたのかな!?」

 

銀髪が金髪の殺気に怯え始める。だが白髪は

 

「アイツ……まさかね。いや、そんなはずは……」

 

ありえない、と言った顔をしてブツブツと呟いている。

 

 

先に復活したのは美琴だった。

 

 

「あああああっ!!待って待って!この人、怪しい人じゃないからっ!金髪の人!!刀を出さないでっ!!」

 

もうダッシュでこちらに向かって心理の手を掴んだ。

 

その後ろでヨロヨロと近づき、銀時をマジマジと見た。

 

「ぎ、んとき……か?」

 

その聞き覚えのある声に銀時は気付いてしまった。

 

「オメェ……高杉か!?」

 

それに高杉は頷いた。

 

「10年。こっちじゃ、10年も経っちまった。お前が俺の目の前で庇って死んでからな」

 

「「!!!」」

 

庇って死んだと前に聞いていた心理とインデックスが反応した。

 

銀時はこの高杉と言う仲間を庇ったのかと理解した。

 

銀時は美琴を見る。

 

「アンタの事はアレイスターが私と第2位と4位にモニターで見せつけてきたわ」

 

切なそうにして見る姿に逆にあんなものを見せてしまったのかと、アレイスターの怒りより、申し訳ない気持ちになった。

 

「あの逆さ野郎、やっぱ知ってやがったんだな」

 

今はアレイスターの事はどうでもいいとして、高杉に問う。

 

「で、何でお前はここにいんだ?」

 

「どうやら、ここで俺達の世界からやってきた奴らの企みを潰して、お前の世界を救ってやれって呼ばれたんだよ。ヅラと辰馬もどっかにいるはずだ」

 

アイツらもいんのかよ。とげんなりし始めた。

 

「で?あっちの世界で何やってんの?」

 

高杉は少し渋りながらも答え始める。

 

「辰馬は宇宙で商売。ヅラはまだ攘夷活動している。……俺もな。ヅラは穏健派だが、俺は鬼兵隊を復活させて、今じゃ世界をぶっ壊そうとしているテロリストだ」

 

これには銀時のみならず、3人とも絶句した。

 

高杉はすぐ様、頭を下げた。

 

「すまねぇ、銀時!俺は……テメェとの約束を何一つ護れなかった。あの人も死なせてしまったんだよっ!!」

 

「……そうか」

 

銀時はそうとしか返さなかった。高杉はそれに対して憤慨した。

 

「なんで、何でだっ銀時!あの人を一番救いたかったのはテメェのはずだろっ!!なんでそんなあっさりしてんだよ!!俺達は俺はっ!お前とあの人をっ!!」

 

銀時の胸ぐらを掴み、目の前で叫びだした。

 

「それでも、お前は最後まであの人を護ろうとしたんだろうが。俺との約束の為だけじゃねぇはずだ。お前だってあの人を大切に思ってただろ。ヅラだってな」

 

銀時は取りみだした戦友を真剣な瞳で捉える。

 

「だけど、まだあんじゃねぇか。護るもんがよ。言ったよな?先生だけじゃねぇ。アイツらも頼むってよ。勝手に全てを失ったと思ってんじゃねぇよ!!高杉ィっ!!」

 

銀時も左手で高杉の胸ぐらを掴み挙げて声を上げる。

 

「俺と先生だって、戻りたくても戻れねぇんだよっ!!だが、テメェはそれが出来んだろうが!!ウジウジ引きずってねぇで、お天道様を見て真っ直ぐに立って前に進みやがれっ!!この大馬鹿野郎がっ!!」

 

右手で拳を作り、高杉を殴り飛ばした。

 

数メートル吹き飛んだ高杉は左手で眼を覆った。

 

「俺は……護っていいのか?」

 

「当たり前だ。お前はまだ全てを失ってなんかいねぇ。拾いあげることなんざ、いくらでも出来るさ」

 

「それに、俺の世界も一緒に救ってくれんだろ?」

 

高杉の目の前で止まって手を差し出す。

 

その手を掴み、立ち上がる。

 

「テメェ見てぇな、悪党面に言われちゃあシメーだな」

 

フン、と鼻をならして笑うと銀時も

 

「テメェも人の事言えねー面だろうが、テロリストが」

 

笑ってそう返した。

 

3人も余りにも壮絶すぎて言葉に出来なかったが、解決した事に漸くホッとした。

 

それの所為で今まで気づかなかったものが一つ。

 

「あの……解決した所すいませんですが。ジャッジメントですの」

 

ジャッジメントに反応した高杉とインデックス以外は、ギクッと首を声がする方へ向く。美琴はその人物が誰か知っている為、青ざめた。

 

「く、黒子」

 

ピンク色の髪に常盤台の制服を着て肩に風紀委員の紋章を付けた少女がいた。

 

「い、いつからいたの?」

 

何となく嫌な予感がした。

 

「騒ぎがあると通報を受けてすぐに駆け付けましたの。まさか、お姉様までいるとは。なので割と最初から聞いてましたの」

 

この白井黒子の発言に銀時が発狂した。

 

「オィイイイイ!!!じゃあ、銀さんがどういう存在かって知っちゃったわけかぁっ!!!なんで止め無かったんだよ!!それでも風紀委員かぁっ!?チビスケがぁっ!!」

 

「だ、だってあまりにも内容が壮絶すぎてどうすればいいかわからなかったんですのっ!!っかチビスケ言うなぁ!白モヤシがっ!!」

 

銀時と黒子が叫び合う。

 

「一体、何人にバレれば気が済むんだよっ!!あぁ、もう風斬みてぇに消えたりしてぇよ。てか助けて!俺をそこに連れて行ってくれぇええええ!!!!!」

 

そこに運良く風斬が登場、する訳がなかった。

 

「と、兎に角!!私の能力である瞬間移動(テレポート)で全員、支部に来てもらいますのっ!!」

 

「いや、めんどくせーよ!何で何回も俺の過去を晒さなきゃいけねーんだっ!」

 

銀時は抵抗を続けるが、黒子は考える素振りを見せると

 

「では行きますわよ!」

 

「いやっ、ちょっ」

 

 

銀時の言葉を聞かずにシュン、とこの場から黒子は全員と一緒に消えた。




さてヅラとモジャモジャはどこでしょうかwww
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。