とある侍の一方通行・改   作:ドレアム

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自分にとっては結構早い更新だと思います!!


悪い事もあれば、良い事もある

浜面は人が通らない路地を歩いていると目の前に

 

「浜面仕上ですね?とミサカは確認します」

 

ゴーグルを頭に付けて常盤台の制服を着た、ミサカと名乗る少女がいた。彼は彼女がどういう存在かを知っている。

 

「あぁ。で、クローンが何しに来たんだ?テメェらは殺すなって言われてんだがらよ」

 

邪魔すんなら俺は殺したっていいんだが、奴らがおっかないんでね。とミサカにそう言って肩をすくめる。

 

「貴方達が何をしようが関係ないとミサカはそう思っていましたが……坂田銀時を捜すと言うのなら、黙ってはいませんよ。とミサカは警戒心を露わにします」

 

無表情からは警戒心があるのか全くわからない少女に浜面は笑う。

 

「白夜叉と面識あったのか」

 

「いいえ。ミサカ達は坂田銀時に殺される筈なのに、生かされたのですから、その真意を確かめたいのです。とミサカは心中を吐露します」

 

おめでたい連中だと思った。こんな事を言いたくて自分と接触でも図ったのかと馬鹿げてきた。

 

ミサカはそんな浜面を表情を変えずに見ている。

 

「まぁいいや。だが、その条件は飲めねぇな」

 

「!」

 

浜面の言葉にミサカは戦闘態勢に入る。勝てない相手と分かっていても、進ませてはならないと。

 

しかし、肝心の浜面はもう何処にもいなかった。

 

無能力者と聞いていたのに何故、直ぐに離脱出来たのか理解できない。

 

「MNW(ミサカネットワーク)に接続。芳川桔梗に報告をして下さい。とミサカは緊急事態である事を急かします」

 

「それに、白夜叉とは何なのでしょうか?とミサカは首を傾げます」

 

ミサカは首を傾げながら、この場から去るように歩いて行った。

 

 

 

 

 

とある大きな研究所では笠を被り、黒い服装した者達と白衣を着て顔に刺青を入れた男がいた。

 

その目線の先にあるのは、巨大なカプセルが大量にあった。

 

「しっかし、こんな科学が発展してる場所でこんな物騒なもん、開発しちまうとはなぁ。アンタらの世界は面白そうだ」

 

刺青の男は仮面を付けた男にそう言う。

 

「興味があって良かったですよ。それに貴方は科学の頂点を育て上げたのですから、我々にとっては十分な素材ですよ」

 

素材、と言った男に文句は無かった。この男の存在を自分なりに把握しているからだ。

 

「ギャハハハハっ!!!やっぱアンタおっかねぇ奴だ!!それにあのクソガキが元はアンタんとこの世界にいたとはなぁ。ぶっ飛んだ話だぜ」

 

「フフッ。我々もこの世界は手に入れたいくらい面白いです。優秀な貴方に協力して貰えるとは、感謝してますよ?木原数多」

 

刺青の男、木原数多は笑みを更に深くする。

 

「元々、あのクソガキにはムカついてんだ。殺しても殺し足りねぇくらいだ。こんなもん、お安い御用だぜ?虚さんよぉ」

 

仮面の男、虚はそれを聞きながらカプセルの中身にある紅桜を眺める。

 

木原は次、どうすんだ?と隣に来て同じように眺めた。

 

「垣根帝督の襲撃には予定より少し、早かったようですが……まぁいいでしょう。特に指示しませんよ。侵食は進んでますからね。良いようにさせてあげます」

 

虚の言葉にそうかい、と相槌を打つ。

 

「クックッ。アレイスターより、コッチにいた方が面白そうだ。充分に楽しませてもらうぜ」

 

虚と木原数多は暫く不気味に光る紅桜を眺め続けた。

 

 

 

 

翌朝。

 

事件が起きた鉄橋でアンチスキルが検証を行っていた。

1人の少年の死体を眺めて、ジャージを着た女は顔を険しくしていた。

 

「ったく。これで何件目じゃんよ……」

 

そう呟いた女、黄泉川愛穂(よみかわあいほ)の表情は悔しそうだった。犯人を何時までも捕まえられない己の無力さに嘆いていた。その隣には白い隊服を着て、腰に刀をぶら下げた女が立っている。黄泉川は横目で確認すると、怪訝そうに彼女の名前を言った。

 

「信女(のぶめ)。昨日の夜、何処に行ってたじゃん?」

 

今井信女。ここの世界には存在しない異世界人だ。最初に聞いた時は黄泉川は何の冗談かと思ったが、ここ最近は似たような者達をチラチラと見たりする為に、納得する様にはした。

 

因みに彼女は見廻組の副長と言う肩書きがあり、実力があると見て、自分の所に置いた。

 

「近くにいた。だけど、私が来た時にはもう遅かった」

 

「犯人は?」

 

「残念ながら」

 

彼女が首を横に振った時点で肩を落とした。

 

そして

 

「それで、何でアンタはドーナッツなんて食ってるじゃん!?」

 

何時の間にか片手にドーナッツの箱を持っていて、口に運んでいるのを見てツッコミを入れた。

 

「何かあったら甘い物を食え。それで世界は救われる。って昔、あの人が言ってた」

 

「いや、そんな簡単に救われんなら警察なんていらないからね!?ある意味終わってるよそんな世界!!」

 

あの人とは誰だか知らないが、そんな超絶理論に思わず叫んだ。

 

「少なくとも、私は救われた。空腹から」

 

「いや、それただの自己満足ぅぅぅっ!!!」

 

さらに大声でツッコむが、気にせずにドーナッツを次々と口に入れる信女に対して頭を抱えた。

 

全部食べ終わると黄泉川に目を向けて

 

「私、行く所があるから。任せる」

 

頭を抱えていた黄泉川は驚いて

 

「ちょっ!何処に行くじゃんか!?」

 

呼び止めた。彼女はこう言った。

 

「病院。何かあったらここに連絡して」

 

連絡先を渡して走って行った。それを見送ったが、手にある物を見て、こめかみに青筋を浮かべた。

 

「いや、これドーナッツぅううううう!!どうやって連絡できんだぁあああ!!!!!」

 

見えなくなった信女に目一杯叫んだ。周りの仲間達は苦笑してそれを見ていた。それと

 

大変な人を拾ったな。

 

と全員がそう思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

心理は昨日の出来事を思い出しながら、感傷に浸りながら街を歩いていた。高杉晋助が現れて、銀時がいた世界を話してくれた。その高杉は銀時の所に住む事になった。

 

天人の襲来。攘夷戦争。敗北。侍の衰退。など何処ぞのSF映画な世界だと思った。

 

さらには銀時の恩師が殺され、復讐しようとした高杉が、この世界の為に奮闘してくれると言う、ぶっ飛んていた事ばかりで笑えてきた。

 

これをリーダーに伝えればどんな反応するのだろうか、と少し気になった。

 

今日はとりあえず、仕事も無さそうなのでたまには1人でぶらつくのも気分転換になると思って来ていたのだ。

 

「それに比べたら、まだこの世界は平和なのかもしれないわね」

 

今の所は、と彼女は呟いた。すると、携帯が鳴り始めた。

 

仕事になったかと思って、電話に出た。

 

「もしもし」

 

『あ、心理定規さん!大変ですよっ!』

 

相手は珍しくもゴーグルの少年だった。声を荒げて焦っているように感じた。

 

「……どうしたの?」

 

これには心理も気持ちを切り替えて顔を顰める。

 

『垣根さんが、昨日の夜に病院に運ばれたらしいっすよ!!』

 

「……は?」

 

何かの聞き間違いだと思った。仮にも自分達のリーダーで、銀時の次に凄い能力者だと言うのに。一体、何があったと言うのだ。

 

『そこの病院から電話があって、致命的な傷だったらしいっす!!一命は取り留めたらしいっすけど』

 

信じられなかった。生死を彷徨うほどの重傷に遭うとは。

 

そして、救った医者はなんとなく予想できた。暗部でも名の通った医者、冥土返し(ヘヴンキャンセラー)と呼ばれる凄腕の医者だ。

 

『オレは今、行けないんですけど。大丈夫っすか?』

 

ゴーグルの少年が心理に病院に行けるか伺う。

 

「……了解したわ。すぐに向かう」

 

そう言って電話を切ると、早足でその病院へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

大きな病院の中にカエルの様な顔をした医者、冥土返しが信女と話していた。

 

「君が電話してくれたんだね?おかげで彼は助かったよ。能力の影響か、もしかしたらすぐに目を覚ますかもしれないね」

 

なんとなくこの世界の事は黄泉川から聞いてある為に信女は理解した。

 

それにこの世界で生きているあの人も能力があるのかもしれないと予想した。どんな容姿になっているのか、自分を覚えているだろうかと、期待と不安が頭の中を巡らせている。

 

「彼の部屋に行ってみるかい?」

 

「えぇ」

 

医者の言葉に頷いて行こうとしたが

 

「垣根帝督の病室はどこ?」

 

心理が冥土返しを呼び止めた。

 

すると、隣の信女に気付いた。服装からにして銀時の世界の人間だと思った。そしてあの、高杉が言っていた事を思い出す。

 

自分が来る前に行方不明になっていた奴がいると。

 

「……貴方は?」

 

「今井信女。警察よ」

 

確信した。高杉と繋がっている警察ではないかと。それと同時に、自分と同じ銀時に拾われた人じゃないのかと。

 

「私は坂田心理よ。垣根は私の組織のリーダーなの」

 

「坂田……?」

 

信女は坂田と名乗った少女に目を大きく開けた。

 

心理は反応を見て、こう言った。

 

「血は繋がってないけど、私は坂田銀時の妹よ」

 

するといきなり彼女の目から涙が流れた。

 

「ようやく……1番の手掛かりを見つけた。漸く……銀に会える」

 

涙を流しながらも嬉しそうな表情で笑っていた。




信女と銀時の再会は次回?かもしれないです
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