とある侍の一方通行・改   作:ドレアム

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大分、遅くなりました!

銀時と心理の様子が……?


キレるとテンションが上がるのは護りたいと思った時だけ

「で?これは一体、どういう状況なのかしらね?」

 

坂田心理は思わず、そう口にした。

 

目の前には異形の形した物体達が現れている。

 

一般人はあり得ない光景と恐怖でパニックになっていた。

 

銀時の元へと急がないといけないのに。

 

そう思っていると信女が隣で刀を抜いてギラギラと眼を光らせていた。

 

「あれが、20年前に襲来した宇宙人、天人(あまんと)」

 

なるほど。あれが天人という奴か。

 

心理は納得した。

 

「…………邪魔ね」

 

その低すぎる声に美琴達、それに垣根も冷や汗をかいた。

 

「いい加減、暗部連中じゃあ飽きたとこなのよ。いやぁ、良かった良かった。こいつらなら……堂々とブチ殺せるわよね」

 

完全にブチ切れていた心理は銀時そっくりの顔になっていた。

 

もう、抑える必要はない。美琴達がどんな反応してるかなんてのは、今の彼女にとっては知ったことではない。

 

「この世界に来た事を絶望しろよ。クソボケ共」

 

瞬時に抜刀し、1人で突っ込んでいく。

 

「オイ!俺のセリフパクってんじゃねーぞ!!」

 

後ろから何か聞こえるが無視。

 

「突っ立ってても仕方ない。私も行く」

 

続いて信女も心理の元へと走っていく。

 

「だぁーっ!!アイツの周りの女ってこんな気ぃ強いのしかいねぇのかぁ!?第一、心理定規は勝手に動きすぎなんだよ、リーダーは俺だぞっ!?!?」

 

垣根は叫びながら白い翼を展開させる。

 

翼の一部を毟り取り、彼の能力である未元物質で鋭く尖った刃物を造りだすと

 

「この際、腹いせに皆殺しだコラァあああああっ!!!」

 

部下に気押されているリーダーは如何なものかと。

 

もうヤケクソになって突っ込んでいく前に美琴達を見る。

 

「ここは俺達三人でなんとかしてやらぁ。てめぇらは先に行けよ」

 

「あんなにいるのに三人じゃ無理だろ!!」

 

暫く放心していた上条は反抗したが、ハッと馬鹿にしたように笑われた。

 

「俺を誰だと思ってやがる。学園都市第2位の垣根帝督だ。あんな連中、抑えらんねーとでも思ってんのか?

それに、あの女も相当手練れてる……そして何より、最強最悪の妹、坂田心理がいる」

 

垣根が見つめる先には

 

無表情で斬り倒している信女と

 

「あはは。どう?斬られる気分は?え?最高に気持ちいい?良かったわ……ならもっと気持ち良く逝かしてあげるわ!!」

 

もう、キレすぎて壊れた心理の姿が映っていた。

 

だが、どちらも隙を取られないようにお互いを護りながら戦っている姿には圧倒される。

 

信女の鍛えられた剣技と、自由奔放に振り回す心理の剣技。

 

「くっ!怯むなぁ!!たった2人だ!早く殺すんだ!!」

 

圧倒的な強さに天人達は慌てふためく。

 

「さて、これでわかったろ?俺達だけで充分だ。行け」

 

上条にそう言って心理達の元へ向かったが、銃を持った男に気づいた。

 

「心理定規!!」

 

最大限に叫ぶと彼女は垣根を見て視線を辿った。天人の1人がこちらに銃口を向けていた。そして、その標的は

 

「信女さん!!」

 

そう叫んだと同時に信女に庇うように飛びかかるとパァン!!と同時に銃声が響いた。

 

倒れ込む2人に垣根が駆け付ける。

 

「大丈夫……か」

 

そこには彼女によって無傷だった信女と

 

「心理……?」

 

「信女さん……無事で、良かっ……た」

 

背中から血を流して倒れる心理の姿がいた。

 

美琴、上条、風斬も目を見開く。

 

「ここりーっ!!!!」

 

インデックスは涙目になりながらも心理に向かおうとするが、美琴に掴まれた。

 

「ダメよっ!!アンタが行ったら危険よっ!!」

 

「離してっ!!ここりの所へ行かせてっ!!」

 

抵抗するがインデックスの力では美琴を振りほどくことは出来なかった。

 

「……大丈夫よ。これくらい」

 

刀を杖替わりにゆっくりと立ち上がる。血を流しながらも尚も戦おうとしている。

 

「垣根の言う通り私達だけで……っ!?」

 

大丈夫って続けようとするがフワッと宙に浮かんで美琴達にまで飛ばされた。

 

「いや、ここは俺に任せな。お前も第一位の所へ行け。信女さんとやらはどうすんだ?」

 

「垣根帝督。私もここに残る」

 

垣根の問いに彼女はここにいると答えた。

 

本当は銀時の所には行きたいのだろうが、信女には理由がある。

 

「銀の大切なものを傷つけた。だから放っておけない」

 

銀時が心理を大切にしているのは話を聞けばよくわかる。

 

「ちょっ……垣根!!信女さん!!」

 

飛ばされて尻餅をついていた心理は勢い良く立ち上がる。

 

ズキっと痛みが押し寄せて顔を顰める。

 

だが、先ほどより痛みは無くっているように感じた。

 

「お前を飛ばした際、応急処置はした。ある程度は動けんだろ」

 

傷口に手を当てると血はもう、止まっていた。あの一瞬で垣根は能力を使って治療を施したのだろう。

 

「怪我人を心配しながら戦うのも気が散るんでな……仮にも俺の部下だ。これはリーダー命令だぜ」

 

命令だ、なんて言われてしまっては。それに誰かと同じ真っ直ぐな眼をされては何も言えない。

 

心理は垣根達に背を向けて美琴達を見る。

 

「……行きましょ。あの二人に任せて……ね?」

 

ちょっとフラつくが、近くにいた風斬が支える。

 

「一匹でもこっちに向かってきたら許さないからね?信女さん、リーダー」

 

二人がいる場所を振り向いてそう告げると手を挙げて答える。もう行け、と言う合図。

 

フッと笑って彼女は

 

「すぐに追いついてね」

 

他の四人を連れて行く。

 

「……だそうだ。信女さんよ、俺ぁアイツにあんなに信頼された眼を向けられたのは初めてなんだ」

 

「そう。なら、期待に応えるのがリーダーってもんでしょ?」

 

そりゃあ、ごもっともだ。

 

そう言って何かを操作した。

 

「!?」

 

「なんだっ!?動かねぇ!!」

 

「足が地面に張り付いてんのか!?」

 

天人達の動きは全部、停止した。

 

垣根が天人達の周りの重力を操作したお陰で、一歩も進む事も後退する事も出来ない。

 

「あら?動かなくしたの?なら……大分楽に斬れるわね」

 

動かなくなった玩具に慈悲もくれてやる必要もない。

 

信女は目の前の敵を後は楽しそうに斬っていくだけ。

 

「驚かねぇんだな」

 

彼女の反応を意外そうにしながらも翼をミサイルのように飛ばしていく。

 

「だって。ここは、そういう所なんでしょ?」

 

返り血を浴びながら不敵に笑う信女におっかねぇな、と感じる。

 

「あながち間違ってはねぇな。さてテメェらは何も出来ないまま」

 

「絶望しろ、コラ」

 

そしてニヤリと骨格を上げ、敵に突っ込んで行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ギャー!!こっち来んな!!って訳よっ!!!」

 

人形に詰めた爆弾を辺りに撒き散らしながら逃げるフレンダは涙目になりながら麦野達に向かって走っていく。

 

「オーオー。餌に引っ掛かって大漁。大漁」

 

自身の能力で原子を掌でクルクルと弄びそれをフレンダの後ろへレーザーのように放つ。

 

化け物のような者たちは消し炭になって、大半が減っていく。

 

「いやぁああああ!!!麦野!!私までグッパイする所だったわよ!?ってか私の役割酷くない!?」

 

フレンダは自分の扱いに抗議してくるが麦野はフン、と鼻を鳴らすだけだ。

 

「私に対する日頃の態度を恨むんだな」

 

「あああっ!!もうくっ付いたり、オッパイ触ったりしないから許してぇっ!!!」

 

必死に懇願するフレンダの姿に絹旗はゲラゲラと笑いだす。

 

「しっかし、この化け物らは一体、何なんでしょうかね?超不気味ですね」

 

暫く笑った後、化け物の姿を見て首を傾げている。

 

(あれは……天人ってやつだったかしら?)

 

あの映像を頭に浮かべながら思い出す。

 

「まぁ学園都市の仕業じゃないってのはわかってるしね。あれも、こっちに流れてきた奴らだろ」

 

異世界から来たっていうファンタジーなもんだけど。

 

そう心の中で呟いた。そして気になる事が一つ。

 

「ってか滝壺は?どこ行ったのよ絹旗?」

 

「あれ!?さっきまで超隣にいましたよ!?」

 

麦野の絹旗は冷や汗を掻き、フレンダも滝壺が居ないことに慌てて見渡すと

 

「ぐーすかぴー」

 

「「「寝てるー!?!?!?」」」

 

少し離れた建物に体を預けて寝てる滝壺の姿があった。

 

しかし、無事ある事を確認してホッと一安心するが、どこから現れたら天人達が滝壺を目掛けて襲い掛かっていた。

 

「滝壺ぉおおおおおおおおッッッ!!!!!!」

 

麦野の叫び声にパチリと目を開けると

 

「……え?」

 

直ぐ横から刀を振り回している化け物がいた。

 

突然の死の危機に反応すらも出来なかった。

 

麦野が能力で助けようとするも。

 

フレンダと絹旗がこちらに走ってきているのがスローモーションに見えた。

 

寝起きに殺されるのか。

 

そんな情けない死に方で人生が終わるのか。

 

ボーッしたまま、眼を閉じて死を待つ。

 

しかし、すぐ横でドゴォン!!建物に穴が空いた音が聞こえた。

 

横を見ると化け物の他に誰かが一緒に倒れていた。

 

「ハァ……っ!!ハァ……っ!!嬢ちゃん、大丈夫かァ?」

 

そして前方にいるのは。

 

滝壺の目に写ったのは、銀色に輝いているように見えるくらいの白髪にあちこち包帯を巻いて血をながして刀を手にしている少年がいた。

 

「なンとか間に合ったぜ。こンな天人だらけンところで普通、寝るか?」

 

少年は苦笑して、滝壺の仲間がいる場所へ目を向けた。

 

「よォ。あの逆さま変態野郎の時にいたネェーチャンだよな?」

 

「……第4位の麦野沈利だって。アンタ、病院に搬送されてたんじゃないの?坂田銀時」

 

麦野が坂田銀時と少年に対して、そう呼んだ。

 

ファミレスで話題になった少年が目の前に現れたのだ。

 

「あれが」

 

「第1位なんですか……」

 

フレンダも絹旗も銀時を見た。血だらけになっていながらも、凛と立っている姿はとても綺麗に見えた。

 

ずっと聞き耳を立てていた滝壺はゆっくり立ち上がる。

 

「……ありがとう」

 

ニコッと笑う滝壺に対して、お、おォ。と照れ臭そうにしていた。

 

「つーか、アンタ口調変わってない?」

 

「……なンつーか、能力の影響だか知らねェが、キレるとこォなンだよ。テンション上がってぶっ壊れるみたいな?」

 

それに勝手に能力も発動しちまうンだよなァと困ったように発言する。

 

麦野は不思議と銀時と言う男を第1位、という風には見えなかった。

 

「銀時っ!!大丈夫ッスか!!」

 

走ってきたのか息を切らした金髪の女性が現れる。

 

そして四人の少女達を見つけ、銃を向けた。

 

銀時に。

 

「ちょ、ちょーっとまた子チャン??何で俺に危ないもン、突きつけてンのかなァ?」

 

また子は銀時を睨む。何に怒っているのか、銀時にはサッパリだった。

 

「銀時。この状況は何なんスか?」

 

状況を求めるよう促す。銀時は更に困っていた。

 

「そ、それはだな……」

 

 

滝壺を救う前の話。

 

 

「テメェ、その女を離せ」

 

浜面はまた子に刀を突きつけたままニタニタしている。

 

「だったら、力づくで救ってみせろよ」

 

その瞬間だった。ブチって音がしたと同時にダン!!と銀時が一気に目の前に来て、浜面を殴り飛ばした。

 

「がぁっ!!」

 

余りの勢いに吹き飛んで転がる。

 

その衝撃でバランスを崩したまた子を腕に納める。

 

「銀時……」

 

「怪我はねェか?また子チャン」

 

先程より雰囲気が違い、さらには口調がおかしくなったようにも見える。

 

戸惑いながらも頷くとそォかと返ってくる。

 

「悪りィが、離れててくれねェか。今の俺は……もォ止められそうにねェ」

 

この久々な感覚は、心理を失いそうになった時のような感覚だと銀時は懐かしく思う。

 

刀を抜き、刀身を見つめる。

 

「ククっ。ようやく本気のアンタと殺り合えんのか」

 

浜面は笑いながら立ち上がると右腕と合体した紅桜を構えた。

 

「………あァ、本気を出させてェなら死ぬ気でこいよ」

 

そんな浜面に対してニヤリと嗤う。

 

イラッとした浜面は紅桜と合体したお陰でとんでもない速さで銀時に向かって紅桜を振るうが

 

スカッと刀と刀がぶつかり合うどころか、空を切った。

 

(消えた!?)

 

そう思っていると

 

「おせェよ」

 

後ろから声が聞こえると、振り向く間もなく蹴り飛ばされた。

 

「ぐっ!?」

 

直ぐに起き上がるがすぐに銀時の一振りを防ぐ。

 

最初に戦った時よりも重い一撃に浜面は驚きを隠せずにいた。

 

「テメェ……能力使ってんのか?」

 

「悪りィな。こうなった俺は自動的に発動すンだよ」

 

「刀にだけは使ってねェがな」

 

ならば、この重い一撃は自力だと言うのか。

 

自分は想像以上に紅桜で強化されたのに、さらに上に立っているのか。

 

「ふざけてんじゃねぇぞ!!白夜叉ァああああ!!!!」

 

薙ぎ払うように振り抜くが、飛んで躱される。

 

また子は銀時の戦いぶりを見て感動していた。

 

(本当に変わってないっスね)

 

「ウオオオオオオオッッッ!!!」

 

振るっても振るっても躱され苛立ちが募る。

 

「紅桜(そんなもん)に頼りきりじゃあ、俺どころか、誰も斬れやしねェよ」

 

ようやく刀同士に交わる。

 

それでも、浜面の攻撃は銀時に届く事はない。

 

銀時は隙ができるまで様子を見ていると、視線の奥には何故か寝ている少女が目に入った。

 

次に見覚えのある宇宙人がそれを殺そうとしている所も。

 

 

それを目の当たりした彼は紅桜を受け止め

 

「吹っ飛べおらぁぁぁぁぁぁっっ!!!!!」

 

思いっきり天人達の方向へと吹き飛ばしていった。

 

 

 

「ってなワケですよ」

 

銀時は説明を終えるとまた子は渋々納得した。

 

「って事はそこにいるのは」

 

麦野の目線を辿るとガラッと何かが起き上がるのを見た。

 

「あァ。浜面仕上の姿をした紅桜(バケモン)だ」

 

ピシっピシっとコードの様なものが紅桜の周りから姿を現して浜面仕上の目の紅くなり、人とは思えない姿になっていた。

 

 




はい。という事で、銀時と心理がキレるとこうなります。

銀時→一方通行の口調になる。

心理→いい感じにぶっ壊れる。
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