とある侍の一方通行・改   作:ドレアム

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最後に哀愁漂わせてる人が登場しますよー


ぶっちゃけても離れてはくれない

銀時は完全に固まった。このシスターから見抜かれようとされているからだ。

 

少ししてから現実に戻る。

 

「俺が何者かって?……科学の頂点なんかになっちゃった、7人しかいねー超能力者(レベル5)の第1位。それ以外何も喋れるもんなんかねーだろ」

 

何も間違った事は言ってない。実際、一方通行として生まれ変わった銀時にとっては当たり前な事を話しただけである。それでも彼女は、首を横に振った。

 

「ううん。貴方からもっと別の何かを感じるの……ここにない雰囲気が、ぎんときに漂ってるんだよ。まるで別の世界からにでも来たような……」

 

ガン!!っとインデックスの顔面の横にスレスレで木刀が横切り、壁に突き刺さる。これには部屋にいた心理も何事か、と飛び出す。

 

「ちょっと!!何かあったって……何よ。この状況」

 

銀時とインデックスの間に冷たい空気が流れる。心理は銀時を見た瞬間にビクッと体が震えた。今までにない程の凍りついた目線に、金縛りがあったかのように動かない。

 

「テメェに……俺の何がわかるってんだよっ!!」

 

「貴方は私を置いてくれたっ!!だから貴方をちゃんと、さかたぎんときって名前の貴方を知りたいんだよっ!!」

 

逆りんに触れた銀時に怯まずに自分の思いを伝えた。

 

「貴方はどんな人だったとしてもっ!!私はここから逃げも隠れもしないよっ!!!私について来てくれるって言ったように、私も、ぎんときに着いていくんだよっ!!!」

 

ここまで言われた銀時は目を見開いて、心の中にあったものが爆発した。

 

「ククッ。俺の世界では戦争なんぞ、おっ始めていてなぁ。それに参加してたんだよ。一方通行(こいつ)とそんな変わりねぇ年でな」

 

ポツリと話し始める彼に、心理は驚く。インデックスはそれを静かに聞いている。

 

「国の為に戦ったんじゃねー。俺を拾ってくれた恩師に、俺なんかに仲良くしてくれた奴らの為に剣を取ったようなもんさ」

 

屍を喰らう鬼、などと言われた自分を救ってくれた先生を、そしてムカつく奴と長髪のウダウダ説教をかまして来る奴の事を思い出して目を伏せる。

 

「だが、斬って斬って斬って、斬りまくっていたら敵からも味方からも恐れられて【白夜叉】なんて付けらてバケモン扱いされた。まぁ、それでも俺を変わらずに見てくれた奴らがいたけど」

 

銀色の髪に血を浴び

 

戦場を駆ける姿は

 

まさに

 

夜叉

 

そう畏怖の目を向けられた彼を助けたのは、幼馴染みの2人である高杉晋助と桂小太郎。そして途中から参加した坂本辰馬の3人だった。

 

「嬉かったよ。だからかな、先生を救う前にこいつを死なせちゃいけねぇって思ったのは。俺は敵からソイツを庇って死んだ」

 

次元が違う話で、しかも自分は死んだなんて言えば驚くのも無理はない。現に2人は目を大きく見開いている。

 

でも銀時が頭から離れないのは高杉の悲痛な叫び。

悪い事はしたと思っている。もうそれは過去の事。だから忘れない。

 

先生とあの2人と過ごした日々を。

 

「つまりだ。俺はどうゆう訳か、コイツに転生しちゃったってわけだ。まぁ後悔はしてねぇなんてのは嘘になるがな。それでも、心理。インデックス。オマエらのお蔭でまた護るもんができた。ありがとうな」

 

それを糧にして生きて行かなければならない。新しくできた、背負うものと一緒に。自分に出逢ってくれた事に感謝した。

目を開けて2人を見ると涙を大量に零しているのに、ギョッとした。

 

「もっと早くに言いなさいよ!!バカ兄貴ぃ!!!」

 

銀時の全部を知らない彼女にとっては悔しいだろう。いきなり訳わからない少女に先を越されたようなものだから。

 

だからか銀時に抱きつくなんて滅多にしない事をした。

 

「悪りぃな。俺だって言うのが怖かったんだ」

 

「そんなのでっ私が離れると思うの!?」

 

「はっ。俺が馬鹿だったな」

 

そんな2人のやりとりに羨ましいと思うも、邪魔しないように見つめているインデックスは

 

「……良かったね。ぎんとき」

 

涙を拭い、聖母のような笑顔になっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???

 

 

「月は綺麗でも、心が晴れねぇのはなんでだろうな」

 

煙管を吹かして船から月を見上げる1人の青年。

 

「どうして俺は生きてんだろうな」

 

この世界をぶっ壊す為?それとも2人がいた世界を護るため?

 

「何一つ護れやしなかった俺はどうしたらいい……?」

 

包帯を取り、閉じてしまった左目を触る。

 

「なぁ。先生?……銀時」

 

憎しみ、哀しみ。全てを表した高杉晋助に、後ろにいた幹部たち何を思ったかなんてのは本人しか知らない。

 

高杉はずっと月を見つめてその場を佇んでいた。




はい、高杉くんでしたね。

こんな感じで銀魂メンバー(攘夷)だしたほういいのかなー?なんて思ってます
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