セクシーコマンドー外伝 すごいよ‼︎雪乃さん   作:ジョニー03

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この作品を読む際、『セクシーコマンドー』という格闘技を知っていないと非常に内容の理解が厳しいです。

知らない場合はググるか、『セクシーコマンドー外伝 すごいよ‼︎マサルさん』の原作をお読みになってください。


第1話「青春とはセクシーコマンドーである」

 

『作文:高校生活を振り返って

 

青春とはセクシーコマンドーである。

エリーゼの憂鬱のあの揺らめく炎のような色気、放キャン(放課後キャンパス)の情熱的でクールなソウルの波動。

ラバーメン(ゴム人間)。

 

全てのめそ……いや、あらゆる格闘技を超越するセクシーコマンドーという格闘技の魅力を、この紙に出来る限り書き連ねようと思う。

 

まず、セクシーコマンドーの歴史の起源とは…………』

 

 

× × ×

 

 

某月某日。

 

俺、比企谷八幡は何故か職員室に呼び出されていた。

 

「……で、比企谷。なんだこれは」

 

目の前に座る平塚先生が取り出したるは、この間二年生全員に出された作文の課題、『高校生活を振り返って』であった。

 

察するに、この作文の内容に問題があったため、俺は呼ばれたのだろう。

 

……しかし解せない。あの作文に不備などあっただろうか……?

 

文章量は問題ない。むしろ多めにギッシリ書いたはずだし、文法が間違っていたなんてこともまさかこの俺に限って無いはずだ。

当然セクシーコマンドーについての内容が問題あるわけもなし……。

 

「いや、そこだよ!内容がバリバリ問題あるんだよ!!」

「……え、何故です?」

 

本当に不思議だったので、つい聞き返してしまう。

 

「何故って……いや、説明するまでもないだろう!?なんで『高校生活を振り返って』という議題の作文の内容がセクシーコマンドーになるんだ!!」

「俺の高校生活のその全てがセクシーコマンドーでできているからです」

 

俺は淀み無く答えた。そこに一片の嘘もない。

 

そう、我が青春とはセクシーコマンドーと共にあり。

 

「…………はぁ。全く、なんでこうこの学年には問題児が多いんだ……」

 

平塚先生が本当にウンザリとしたような顔で小さく愚痴をこぼす。

 

「え?なんですか?」

「……なんでもない。まぁとにかく、今回の件で読んだのはこの作文の再提出を命じるためだ。もっとまともな内容の物を書いてきたまえ」

 

冷たく言い放つ平塚先生。しかし、そんなことを言われても困る。

 

「いや先生、俺の青春からセクシーコマンドーを抜いたら何も残りませんよ?もう『リア充爆発しろ』みたいな内容しか書けませんよ?」

「それもダメに決まっているだろう……。良いんだよ、こういうのは。適当に『校外学習たのしかったでーす』とか書いとけば。当たり障りなく」

「あんたそれでも国語教師か……」

「これが国語教師だ。文句あるか」

 

平塚先生はふぅとため息をつくと、そっぽを向いて煙草に火をつける。

煙を吸い込んで、一呼吸。ニコチンが脳内に届くことで冷静さを取り戻したのか、少しだけ柔らかくなった表情で俺に話しかけてくる。

 

「……さて、作文の件についてはこれで終わりだ。……そして、頭の痛いことにここからが本題なんだ」

「本題?」

「そうだ。……ついてきたまえ」

 

平塚先生が職員室から出て、ズンズンと進んでいく。俺はわけも分からないまま、黙って彼女についていった。

 

 

× × ×

 

 

しばらく歩いた先は、特別棟だった。

 

「どうして特別棟なんかに……?この辺に、何かありましたっけ?」

「それは今から教える。もうすぐ着くからな。……ここだ」

 

平塚先生が目の前の教室を指差す。

そこには、『奉仕部』と書いてあるプレートがつけられていた。

 

……奉仕部?そんな部活、この学校にあっただろうか。

 

「普段から部員の募集も何もしていないからな、知らなくても無理はない。……ここは、奉仕部。普段は悩める生徒達の話を聞いたり、時には手伝ったりする部活だよ。簡単に言えばな」

「……まさか、俺にこの部活の部員になれとでも言うつもりですかね?」

 

だとしたら嫌なんてもんじゃない。わざわざセクシーコマンドーのトレーニング時間を減らしてまで、無償のボランティアなどする意味がわからん。

 

「はは、そうだなぁ……。半分正解で、半分ハズレだ。まぁ、中に入れば全ては分かるよ」

 

言いながら、平塚先生はその教室の扉をそっと開けた。

 

「比企谷、君に頼みたいのは……。問題児の相手さ」

 

いつものパリッとした美貌からは少しだけ離れた、悪戯っ子のような笑顔を俺に向けて。

 

 

× × ×

 

 

「邪魔するぞー」

「……先生、ノックを」

「え?あぁ、すまんな。まぁ良いじゃないか」

「……」

 

その教室の中にいたのは、二年生なら誰もが知っているであろう学年一の有名人、雪ノ下雪乃だった。

 

成績優秀、容姿端麗、才色兼備なお嬢様。

……彼女が、こんな変わった部活の部員?

 

(というか、『奉仕部』の部長が美少女ってエロいな)

「……平塚先生。その男から邪な視線を感じるのですが」

「安心したまえ雪ノ下。この男に犯罪を犯す勇気など無いよ。そんなことより、今日は君に依頼があってきた」

 

雪ノ下の様子など気にもしないで、平塚先生は話を進めていく。

 

「今回の君への依頼は……」

 

平塚先生が俺の背をパンと叩き、前へ押し出す。つい不意を突かれて、俺もつんのめるように雪ノ下の目の前へ出てしまった。

 

「この男の人格矯正……そして、この男をこの部活に入れることだ」

 

平塚先生が悪びれもせずにそんなことを言う。

 

「……って、ちょっと!俺はそんなの嫌だって言ったはずですよ!」

「受刑者に選択権があるとでも思っているのか?……それに、この部活の正式名称を聞けば、そんな口も叩けなくなるだろうよ」

「……はぁ?」

 

自信満々といった平塚先生の表情。

その表情のまま、彼女は雪ノ下に向かってクイと顎をしゃくる。

 

「……はぁ」

 

雪ノ下が美しい顔を俯かせ、小さなため息をついた。

 

「……どこまで聞いたか知らないけれど、この部活はね、悩める子羊に救いの道を指し示す奉仕部『兼』……」

 

「ーーーーーーよ」

「……は?」

 

……俺は、つい聞き返してしまった。

その言葉の意味が、分からずに。

 

「……すまん、もう一度言ってもらえるか?」

「はぁ……?腐った目をしていると思っていたけれど、ひょっとして耳まで腐っているのかしらこの男は。……まぁいいわ。今度こそよく聞きなさい。ここは奉仕部兼……」

 

 

「『セクシーコマンドー部』よ!」

 

 

 

つづく

 

 

 

ー 次回予告 ー

 

 

「セクシーコマンドーをこんな美少女が!?」

「セクシーコマンドーに性別など関係ないわ」

「ならばコマンダーならコマンダー同士、セクシーコマンドーで決着をつけろ!」

「どんな強靭な人間でも隙を突かれれば脆い……」

「セクシ〜セクシ〜セクシ〜セクシ〜」サクサクサクサク

「ファーストセクシー!(ポイント3万)」

「あれは……、放キャン!?」

「浅い!ポイント1億!」

「見事なカウンターセクシーだ!!」

 

 

「……貰ったぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

 




乞うご期待!(白目)
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