役人転生〜文部科学省学園艦教育局長に転生した私はどうしたらいいのだろうか〜 作:トマホーク
あれは嘘だ。
……いや、まぁ、書く暇が無かったのは事実なんですが、思っていたよりも高評価を頂いたのが嬉しくて書いちゃいました。
(´∀`)
お昼休みの時間を潰して。
(ご飯食べてない(T-T))
そんな訳で、作りが荒いのはご愛敬という事でお許しを。
『黒森峰女学園のフラッグ車、行動不能!!よってプラウダ高校の勝利!!』
……さて。原作通りの展開となった事でプラウダが黒森峰に勝利し、黒森峰が10連覇を逃しました。
ここからようやく本格的に私が原作に介入するのですが……。
その前に1つ言って良いですか?
しほさん、超怖ぇえッ!!
今現在大会関係者用の観覧席にいるのですが、みほちゃんの行動を見ていたしほさんが修羅みたいなドス黒いオーラを放っております。
ヤバイです……怒気で空間歪んでます……。
しかも、しほさんの背後にスタンドみたいなティーガーIが現れて主砲をブンブンと振り回しています。
この人スタンド使いなんですかね?
そんな感じだから周りの人も何て声を掛けたらいいか悩んで――あ、この人達声を掛ける気ないです。
みんな腰が引けていますし、そっぽ向いて知らん顔してます。触らぬ神に祟り無しみたいな感じで。
まぁ、しょうがないですよね。近付いたらどこからともなく日本刀を取り出して斬り掛かってきそうな空気を漂わせていますし。
無表情なのが、また怖いッ!!
しかし、うわぁ……こんな状況でしほさんに声を掛けなきゃいけないなんて……地獄ですね。
原作への介入を目論む私の気概がゴリゴリと削られてゆく……。
ですが致し方ありません。
原作キャラという要素を抜きにしても、ちっちゃい頃から見守ってきた姪のような存在を見捨てる訳にもいきませんし。
この後どうなるか分かっているだけになおさら。
はぁ……覚悟を決めますかね。
「い、いやぁ〜今回は本当に残念でしたね」
……駄目ですね。
覚悟を決めたクセに声が震えてしまっています。
「……」
あ、しほさんが無言のままこっち向い――死ぬ。
殺される。
しほさんの眼光で死ねる。
そんな鬼のような恐ろしい目で見ないで下さい。お願いです。
「……今回はお恥ずかしい所をお見せしてしまいました。西住流の教えに反するあの子の身勝――」
「しかしながら、やはり西住師範の娘さんなだけはあります。仲間の危機に我が身を省みず助けに向かうとは。献身的で全くもって素晴らしいとしか言いようがありません。そうでしょう?皆様方」
「そうですな」
「えぇ、本当に。素晴らしい教育をなされていますわ。さすが西住流」
「ッ、……ありがとうございます」
フハハハッ!!言わせませんよ!!
根回しは既に万全!!
学園艦教育局長である私や教育関係の重鎮共から、みほちゃんの行動を称賛されれば表立って彼女を責める訳にも行きませんよねぇ。
そして、これで終わりだと思わない事です。
何だかんだと理由を付けてみほちゃん宛にドでかい賞状を送り付けてやりますよ。
加えて新聞社にも圧力を掛けてみほちゃんの行動を賛美する記事を書かせてやります。
あんまりやり過ぎると原作が破綻してしまいますから、こんな事しか出来ませんが……これでみほちゃんに対する風当たりは史実よりマシになるでしょう。
権力万歳。
「では、私は先に失礼させて頂きます」
しほさんがご退場。
ふぅ。とまぁ……こんな感じでとりあえず原作介入の第一段階は完了ですかね。
「(謀りましたね?)」
しほさん、しほさん。
すれ違い様に耳元でボソッと呟くのは止めてもらえませんかね?
……ちょっとチビりました。