役人転生〜文部科学省学園艦教育局長に転生した私はどうしたらいいのだろうか〜   作:トマホーク

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さて、夜の西住流の始まり――

嘘です。

クラーラの回です
(;´д`)


ロシアからの留学生

……時間的にそろそろですかね?肝心の飛行機は既に到着していますし。

 

「『おじさま!!』」

 

おっと、噂をすればです。

 

到着ロビーから一際可愛らしい子が――クラーラ君が出てきました。

 

「『お久し振りです、クラーラ。元気にしていましたか?』」

 

「『はい、おじさま。フフッ、おじさまも元気そうで安心しました』」

 

……ふむ。最後に見た時はもっと小さかったんですが。

 

こんなに大きくなって。時間が経つのは早いですね。

 

まぁ、私が野暮用でロシアに行ってクラーラ君のお父さんと知り合い、クラーラ君を紹介されたのが7年前か8年前ですから。

 

当然と言えば当然でしょうか。

 

「『さてと。立ち話もなんですから行きましょうか。話は道中にでも』」

 

「『分かりました。でも、おじさまと沢山お話したい事があるんです。プラウダ高校に着くまでに全部話せるかどうか……』」

 

「『ハハハッ。時間はたっぷりありますから、心配しなくても大丈夫ですよ。さぁ行きましょう』」

 

「『はい』」

 

さて、プラウダ高校へ向けて出発です。

 

「『――彼女の事は頼みましたよ。カチューシャ君、ノンナ君』」

 

「……」

 

「『お任せ下さい。辻局長』」

 

「『クラーラも皆と仲良くするように』」

 

「『もちろんです。おじさま』」

 

「『では、私はこれで』」

 

「――もうっ!!みんなしてロシア語で話すんじゃないわよ!!日本語で喋りなさいよ!!」

 

「『はい?』」

 

ふぅ。ロシアから単身で遥々来日したクラーラ君をプラウダ高校――カチューシャ君とノンナ君の元へ無事に送り届ける事が出来ました。

 

それでは役目を果たしましたし仕事場に戻りましょうか。

 

それにしても戦車道大会が終わってからというもの忙しくて大変です(まほちゃんの一件もありましたし)

 

やることが沢山ありすぎて把握するだけでも精一杯というね。

 

とは言え書類の修正は既に完璧。後は各方面への根回しと知り合いの記者に時が来たら大洗びいきの記事を書いてもらう依頼だけです。

 

……まぁ、その各方面への働きかけが一番大変なのですが。

 

とにかく。これだけ事前に根回しをしておけば、私が大洗の廃校を撤回したとしても高島君に責任が行くことは無い……はずです。

 

ただ、問題があるとすれば……高島君へ責任問題が波及するのを防いだため、結果的に私が原作通りの役回りをする事になってしまった事でしょうか。

 

つまり世間的には私が大洗を廃校にしようとしているという感じに。

 

世界の修正力って怖いですねぇ……。

 

最も、みほちゃん達の為ならどんな汚名だろうが何だろうがバッチ来いなんですがね。




本当はもっとクラーラに話をさせる予定だったのですが、如何せんクラーラのキャラ(話し方等)が掴みきれなかったためかなり駆け足での通過となりました(汗)


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