役人転生〜文部科学省学園艦教育局長に転生した私はどうしたらいいのだろうか〜   作:トマホーク

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後々の伏線というか、理由付けのためのお話。


口裏

なんという事でしょう……高島君に連れられ大洗女子学園に来てしまいました。

 

しかも、ケイ君達が乗るC-5Mスーパーギャラクシーが学園の敷地に着陸したタイミングで。

 

こんな展開は原作に無かったはずなのに……とんだイレギュラーです。

 

まぁ私という異物がいて、これまでに色々とやらかしている以上、いつかこんな場面が来るだろうと覚悟はしていましたが。

 

ま、頼れる同志(修正力)が何とかしてくれるでしょう。

 

「良かった!!間に合いました!!戦車はまだあります!!」

 

いやいや高島君。私的には間に合って欲しく無かったです。

 

というか、ここでみほちゃん達と改めて顔を会わせないといけないとは。

 

私にはみほちゃん達に会わせる顔が無いというのに。

 

……あ、そうだ。みほちゃん達に嫌い宣言されても大丈夫なように心の準備をしておかないと不味いかもしれないです。

 

さもなければ嫌いと言われた瞬間に卒倒する可能性が……。

 

「さぁ、みんな!!ハリーアップ!!」

 

「ハリーアップじゃない!!貴女達は何をしているんですか!!」

 

「「「「っ!?」」」」

 

「ありゃりゃ……こりゃ不味いねぇ〜」

 

「シット!!」

 

「げッ!?何で姉さん達がここに!?」

 

高島君の声が響いた瞬間、皆の視線が一瞬でこちらに。

 

みんな凍り付いた表情を浮かべて――……あぁ、ダメです。

 

みほちゃん達3人が居る方向が怖くて見れません。

 

「これは一体どういうことですか!?角谷さん!!」

 

「あ〜その……これは何と言うか……」

 

流石の杏ちゃんもこの場に私達が来るのは予想外だったようですね。

 

そのせいでどんな言い訳をしようか迷いまくっています。

 

「この戦車達は全て回収すると通達してあるはずですが?まさか、局長――」

 

高島君!?そのセリフの先は言っちゃダメな奴ですから!!いろいろバレてしまいますから!!

 

「全く……困りましたね」

 

「――局長?」

 

ふぅ……危ない危ない。修正力が何とかしてくれると楽観視していたら、私が大洗に戦車を隠したという事を高島君にバラされかけました。

 

これ以上、高島君に何か余計な言われる前に私が話を進めないと。

 

「「「「……ッ」」」」

 

というか……私が喋っただけでみんなしてそんなにビクッとしなくても。

 

いや、まぁ……しょうがないんですけどね。

 

さて、舌先三寸で高島君をだまくらかしながら、どうにかケイ君達に戦車を持っていってもらいましょうか。

 

「ケイ君。確かに戦車の運搬はお願いしましたけど、何も今夜でなくともよかったんですよ?」

 

「「「「へ?」」」」

 

「……え?きょ、局長?」

 

「え、あ……あぁ!!そうだったけ?ごめーん。勘違いしちゃった。アハハハッ」

 

よし。私の思惑を理解してくれたケイ君が、こちらの話に合わせてくれました。

 

これで第1関門突破です。

 

「あの局長?一体どういう事ですか?」

 

「いや、実はですね。近辺の運送業者がどこも手一杯だったのでケイ君達に戦車の運搬を依頼していたんですよ。しかし、それは明日の話のはずだったのですが」

 

まぁ、もちろん戦車の運搬を頼んだなんて嘘ですけどね。

 

「私が勘違いして今日来ちゃったんです」

 

よしよし、ケイ君もバッチリ話を合わせてくれています。

 

「確かに私が回収車両の手配をしようとした時、どの業者も手が空いていないと言われましたが。……では、彼女達が来る事は元々予定されていたという事ですか?」

 

回収車両の手配って……私の知らない所でそんな事をしようとしていたんですか?高島君。

 

油断も隙もないですね。

 

「えぇ、予定通りと言えば予定通りです。しかし……まぁ、まさかケイ君達が今日来るとは思っても見なかったので、高島君が私を連れ出した際にこの話が出来なかったんですが」

 

「そうだったのですか。……うん?ではこちらからサンダースに発信された無線は何だったのですか?角谷さん」

 

「え?あ……それは……えー」

 

マズイ!!まだこの状況を飲み込めていない杏ちゃんが話に巻き込まれてしまった!!

 

「あぁ、それならアンジー……えっと角谷さんが戦車の受け渡し場所を教えてくれたんです。ね、角谷さん?」

 

「そ、そうそう」

 

「……そうでしたか」

 

ケイ君のアシストで何とか危機を回避出来ました。

 

しかし……うーん。幾つか無茶な設定があるせいで高島君が怪しんでいますね。

 

ま、このまま行けば何とかなりそうですけど。

 

さて、後はケイ君に指示を出しておかねば。

 

「ところでケイ君。この前教えてくれたスーパーギャラクシーの後部ハッチの不調はどうですか?」

 

「へ?……あぁ!!まだちょっと直りきっていないみたいなの」

 

「そうですか。でしたら飛行の際には注意して下さいね。“くれぐれも飛行中に後部ハッチから戦車を落としてしまうような事”がないように」

 

「ッ!!そうね。気をつけておくわ♪」

 

ケイ君、ウィンクした後にそのニヤニヤした顔は止めて下さい。高島君にバレてしまいますから。

 

「最も緊急時には戦車の放棄もやむ無しですけど。万が一の時は自分達の事を最優先に考えて下さいね、責任は私が取りますから。それとあと、戦車を文科省に届けてもらうのは明日の夕方でお願いします。飛行経路は――」

 

「ちょ、ちょっと待って下さい!!後部ハッチの不調っていうのは何の話ですか?私達はキッチリ整備をして安全な運行を――」

 

おおぅ……!?アリサ君が言わんとしている事は分かりますが、今はタイミングが悪い!!

 

「ナオミ」

 

「イエス、マム」

 

「ムガッ!?ムガム!!ムー!!」

 

セーフ。姉同様余計な事をしようと(言おうと)したアリサ君がナオミ君に口を塞がれ連れて行かれました。危ない危ない。

 

「……?」

 

不味い、高島君が凄く訝しげな表情を浮かべています。

 

さっさと撤退した方が良さそうですね。

 

「じゃあ、ケイ君。後は頼みましたよ」

 

「オッケー、後は任せて頂戴。ばっちりやっておくわ」

 

「では高島君。帰りましょうか」

 

「……はい」

 

ふぅ……何とかなりましたね。

 

しかし、最後までみほちゃん達の方を見る事が出来ませんでした。

 

まぁ、恐らく睨まれていたのでしょうけど……やっぱり姪っ子分達に嫌われるのは堪えますね。




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(´∀`)
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