役人転生〜文部科学省学園艦教育局長に転生した私はどうしたらいいのだろうか〜 作:トマホーク
ちなみに今回は暗躍回……と言うか最後の布石の為のお話でもあります。
(´∀`)
「――はい、もしもし。高島ですが。……分かりました。局長、旧大洗女子学園の生徒達が到着したそうです」
「そうですか。なら高島君、彼女達の案内を頼めますか?」
「承知しました」
さてと。みほちゃん達が試合会場となるこのフィールドに到着したので、いよいよ明日試合が始まるのですが……。
その前に1つ、私には大仕事があるんですよね。
みほちゃん達に残酷な知らせ(殲滅戦ルールの適用)を伝えなければいけないという大仕事が。
はぁ……気が重い。
しかし、原作の流れを守るためとは言え今行ったら確実に捕まってしまって原作の流れから離れてしまう未来しか見えないんですけど。
どうしたものでしょうかね。
……うん?人が悩んでいる時に厄介な人物が電話を掛けてきましたね。
「もしもし」
『ワシだ』
一声で分かります。ザ、不機嫌。
『全く、この大変な時に余計な面倒事を起こしてくれたものだよ』
「誠に申し訳ありません」
そうですよね。貴方にとっては、牟田大臣にとっては大変な時ですよね。
国民の税金で芸者遊びをしていた事を某週刊誌にスクープされてしまったんですから。
しかし……匿名の情報提供者とは一体誰なんでしょうね?(ゲス顔)
『この件は厄介な事に世間の感心を少なからず集めてしまっているせいで揉み消す事も出来ん。失敗は許されんよ、君』
「承知しております」
大洗戦車道チームと大学選抜チームの廃校撤回を賭けたこの試合の事を“何故か”大手の新聞社がこぞって取り上げましたからね。
そのお陰で世論も動き始めていますし。
この状況ではもう“絶対に”揉み消す事は出来ませんよね。
しかし何故、新聞社が皆この事を取り上げたんでしょうか?(すっとぼけ)
『君だって今まで積み上げてきたキャリアをこんな細事で失いたくはないだろう?』
……ほぅ。みほちゃん達を、生徒達を悲しませる事が細事ですか。そうですか、そうですか。
ではこの後、愛人の件も週刊誌――いや、マスコミの方にリークしてしまいましょうね。
「……今回の件には全身全霊を傾けて望んでいます。どうか、ご安心を」
『ふむ。他ならぬ君がそこまで言うなら大丈夫なんだろうが、万が一の場合は覚悟しておきたまえ』
「はい。では失礼します」
ハハハッ。これで釘を刺したつもりなんでしょうけども。
言われなくとも覚悟なんてとっくの昔に決めてます。それこそ“私”になった時からね。
「ふぅ……」
「只今戻り――すみません、電話中でしたか」
「いや、大丈夫ですよ。ちょうど終わった所でしたし」
「なら良かったです」
さて、案内を終えた高島君が戻って来た事ですし……――みほちゃん達に更に嫌われに行きますか!!(やけくそ)
「さて、それじゃあちょっと私は大洗の生徒達に殲滅戦ルールの適用の話をしてきますね」
「あぁ、それでしたら先程児玉理事長と共に説明しておきました」
「へ?」
なん……ですと?もう……高島君が……言っちゃった?
「え?伝えてはダメでしたでしょうか?」
「あ、いやいや。いいんです。ありがとうございます」
うーん。これ以上みほちゃん達に嫌われずに済んだ事を喜ぶ気持ちと、少しとは言え原作の流れが変わってしまった事に対する不安感と、高島君に嫌われ役をさせてしまった罪悪感で……何か釈然としませんね。
まぁ……本来私に来るべきだったヘイトは後で情報操作をして私に戻しておくとして。
過ぎてしまった事はしょうがないですね。受け入れましょう。
それに原作の流れについても、この程度の改変なら大丈夫でしょう。
うん、きっと大丈夫。明日で全てが終わるんですし。
明日、イレギュラーが起きない限り大丈夫でしょう。
『明日、イレギュラーが起きない限り大丈夫でしょう』
盛大なフラグを立てる役人
(;´д`)