役人転生〜文部科学省学園艦教育局長に転生した私はどうしたらいいのだろうか〜   作:トマホーク

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お待たせ致しました。
m(__)m

ようやくの更新……なのですが、年末年始に執筆時間が取れなかった事や予想以上に文字数が増えてしまったために前回の後書きで予告した修羅場は次回に持ち越しとなります。(;´д`)

本当に申し訳ありません。

今回は修羅場に至るまでの導入部分(導入部分なのに2話分の量が……)だけとなっております。


終わりの始まり

はぁ……大洗チームと大学選抜チームのみんなが勢揃いし、互いの健闘を称え合っている中に諸悪の根源が入って行かねばならないなんて。

 

……場違い感がハンパないんですけど。あぁ、帰りたい。

 

しかし、かほさんのお言葉に逆らうという選択肢は後が怖すぎて選べませんから腹を括るしかありません。

 

「ゴホン。いやはや、参りまし――」

 

「ッ、おじさん!!」

 

「ぐへッ!?」

 

うごぉ……意を決して声を掛けた途端にみほちゃんが飛び付いて来ました。

 

しかも、原作で杏ちゃんがみほちゃんに飛び付いたのと同じような飛び付き方で。

 

咄嗟に抱き止めましたが、お陰で腰が……。

 

「私やりました!!試合に勝ちましたよ!!」

 

「……よく頑張りましたね。おめでとう、みほちゃん。さて、とりあえず私から降りてくれますか?いつまでもこうして抱き止めているのは些か問題が」

 

「あ、ごめんなさい」

 

ふぅ。素直に降りてくれて助かりました。

 

このままダージリン君達の射殺すような刺々しい視線に晒されているのはあまりに居たたまれないですからね。

 

しかし……降りてくれたのはいいんですけど、みほちゃんが右手を掴んで離してくれないんですが。

 

そして、いつの間にか左手をまほちゃんに握られていますし、スーツの裾を麻子ちゃんがちゃっかり掴んでいます。

 

更に言えば……何か周りをみんなに取り囲まれています。

 

何なんでしょうかね、この状況は。うん?愛里寿君が私の前に来ました。

 

「おじさま……ごめんなさい。負けてしまいました」

 

「え?いやいや愛里寿君が謝る必要なんて全くありませんよ」

 

「でも、私が負けたせいでおじさまが大変な目に……」

 

あらら、やけにしょんぼりしていると思ったら。

 

私の事まで気にしてくれていたんですか。本当に優しい子ですね、愛里寿君は。

 

「私の事でしたら気にしなくて大丈夫ですから。それよりみほちゃん達と試合をしてみてどうでした?」

 

「えっと、すごく楽しかったです」

 

「それは良かった」

 

ふむ。やはりこの試合は愛里寿君にとってもいい経験となりましたか。重畳重畳。

 

「はいはい、ちょーっとごめんね〜。念のために確認しておきたいんですけど、今度こそ廃校は無くなったんですよね?局長さん」

 

おや、今度は杏ちゃんがやって来ました。

 

しかし、その勝ち誇ったような不敵な笑みが似合い過ぎですよ。杏ちゃん。

 

「えぇ。大洗の廃校は間違いなく撤回です」

 

「「「「やったー!!」」」」

 

ふむふむ。みんな喜んでいますね。

 

「あ、じゃあ……これでもうおじさんが大洗を廃校にしようとしているフリなんてしなくていいんですよね?」

 

フリってみほちゃん……いやはやかほさんが言っていた様に本当に裏事情がバレているようで。

 

まぁ、よくよく考えてみればダージリン君という前例もありましたしね。

 

……では、かほさんに言われている事ですし素直に白状してしまいましょうか。

 

「えぇ、まぁ……そうですね」

 

「良かった」

 

「え゛!?本当に西住ちゃんが言っていた通りだったんだ……」

 

私がみほちゃんの言葉を肯定した事が余程信じられなかったのか、杏ちゃんが目を見開いて驚いてます。

 

他の大洗の子達もざわついていますね。

 

「会長、だから言ったじゃないですか。おじさんは私達の味方だって」

 

「ごめんごめん、やっぱり事情が事情だからさ色眼鏡で見ちゃってて。あ、そうだ。そういう事ならこれはやっぱり……ねぇねぇ局長さんに1つ聞きたい事があるんだけど、この紙に見覚えはない?」

 

「いや、見覚えはありませんけど……何なんですか、その半分焼け焦げた紙は?」

 

ずいぶんと唐突な質問ですね。

 

しかし、杏ちゃんは何故こんな紙を大事そうに持っているんでしょうか?

 

「実はこれウチの学園艦の戦車庫に落ちてたのをレオポンチームが庫内の掃除をしてた時に見付けてくれてね」

 

「……」

 

うん?大洗の戦車庫で見付けた?……ちょ、ちょっと待って下さい。

 

え、いや、でも、そんなまさか。証拠はあの時全て焼却――あ。

 

確かあの時、強風が庫内に吹き込んで来たせいで焼却途中の紙が何枚か飛んでしまった事があったような。

 

しかし、飛んでしまった紙は全て回収したはず。

 

ですが仮に見落としがあって、それが杏ちゃんの手に渡ったのだとすれば……マズイ。

 

これはかなりマズイです。

 

「紙自体は戦車道で使われる備品とか消耗品とかの納品書なんだけど、よくよく見たら大洗の戦車道が廃止された後の日付が書かれてるし妙だなーって思って、ここにギリギリ残ってる名前の人の事を調べたら……」

 

「…………」

 

わ、私の名前が残っていたとかいうオチじゃないですよね?

 

もしそうだったとしたら芋づる式に過去の暗躍がバレてしまって大変な事に!!

 

「せんしゃ倶楽部の本店の店長さん――浅井さんに辿り着いたから話を聞きに行ったんだよね。そしたら大洗の戦車道が廃止された後に色々と品物を卸した事は認めたんだけど……口が固くてねー。卸した理由とか肝心の発注者の事はついぞ教えてくれなかったんだ」

 

「そ、そうですか」

 

助かりました。私のサイン(名前)の部分は燃えてくれたようですね。

 

それに協力してもらった浅井さんに固く口止めをしておいたのが功を奏しました。

 

「で、ここからが本題。単刀直入に聞くけど……この発注者って局長さんだよね?だってこんな事出来るのは局長さんぐらいしかいないんだし」

 

「いやいや、私ではありませんよ。何を言っているんですか、全く」

 

真実を確かめようと杏ちゃんが踏み込んだ質問をしてきましたが、彼女が確固たる証拠を得ていない以上は知らぬ存ぜぬで押し通して誤魔化してしまいましょう。

 

「ふーん。違うんだ……あれ?局長さんの足、震えてるけど大丈夫?」

 

「はッ!?……あれ?」

 

なんと言う事でしょう。まんまと杏ちゃんの鎌をかけに引っ掛かってしまいました。

 

……そのしてやったりな笑いは止めてくれませんかね。

 

「ま、あくまでも局長さんが違うって言うならそれでいいけどさ。あ、そうそう。さっき知ったんだけどプラウダとの試合の時は色々と差し入れありがとね」

 

差し入れの黒幕が私だったという事が杏ちゃんにバレている!?何故バレたんで――原因が分かりました。

 

恐らくは今現在干し芋パスタに舌鼓を打っているペパロニ君ですね。

 

杏ちゃんもさっき知ったとか言っていましたし。

 

……ペパロニ君にも口止めしたんですけどね(遠い目)

 

「あ、あれは試合を中断するか否かの判断を待つ間に君達やカチューシャ君達が体力等を消耗しないようにという配慮であり他意はありません」

 

「またまた照れちゃって。あ、そうだ。もう1つ聞きたい事が――」

 

まだ追及するつもりですか!?もう止めて!!役人のライフはもうゼロです!!

 

というか、私が差し入れを手配したと知ったみほちゃんとか麻子ちゃんとか優花里ちゃんとかがスッゴい嬉しそうな顔して今にも飛び掛かって来そうなんですけど!?

 

「と、ところで杏君。君の言葉には1つ間違いがありますよ」

 

このままだと非常にマズイので少々強引にでも話題を変えてしまいましょう。

 

「……間違いって?」

 

ふぅ、良かった。話題のすり替えに乗ってくれました。

 

しかし、そんなに警戒しなくても。ここからの大どんでん返しは無いんですから。

 

……というか万が一そんな事があったら私が困ります。

 

「今の私は局長ではなく“元”局長ですので。まぁ、平たく言えば文科省をクビになりました」

 

「は?」

 

「え?嘘……」

 

「廉太さんが……クビ?」

 

「おじさま……やっぱり……」

 

「「「ッ!?」」」

 

「「「「……」」」」

 

あれ?話題を強引に変えたのはいいんですけど、今度は場の空気が妙な事になってしまいました。

 

……これは話題の選択を間違えましたかね?




次回の更新は今月末か来月上旬を予定しております。

以下、次回予告。

「自分の心にいつまでも嘘をついている事に意味があるとは思えない」

覚醒するミカ。

「お前達の所は資金や人材が豊富だろ!?先輩は私にくれたっていいじゃないか!!」

駄々漏れるアンチョビの本音。

『こちらパンター1号車。やりました!!』

活躍する小梅(パンター)

「逃げちゃだめですよ、おじさん」

そして、役人に迫るみほ。

役人の明日はどうなる!?


そんな感じです(;´д`)
(変更はあるかも……)
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