役人転生〜文部科学省学園艦教育局長に転生した私はどうしたらいいのだろうか〜 作:トマホーク
そして最近の状況を鑑み誠に勝手ながら、『新章 役人争奪戦(物理)』は新たに外伝として新規投稿させて頂きます。(;´д`)
投稿すればするだけ不評なので……モチベーションの維持が……。
(;´д`)
こちらの役人転生はこれから過去に時間が無くて飛ばしてしまった閑話や番外編のお茶会の更新のみになります。
ご了承下さい。m(__)m
求婚騒動 前編
はぁ……月日が経つのは本当に早いですねぇ……。
「まほちゃんがもう16歳ですか……」
「早いよなぁ」
本日はまほちゃんの16歳の誕生日をお祝いするべく西住家へお邪魔しています。
最も盛大に開かれた誕生日会自体は既に終わっているため、今は西住家の縁側で常夫と2人でお酒を飲み交わしているのですが。
「ついこの間までランドセルを背負っていたと思っていたんですけど」
「いつの間にか高校生だもんなぁ……」
本当にあっという間でした……というかあと2年程で原作が始まるなんて信じられません。
「しかし、まほちゃんは年々可愛く……いや、美人になっていきますね。今後が楽しみです」
「……手は出すなよ?」
「手なんか出しませんよ」
禍々しい殺気を垂れ流しながらそんなジト目で睨まなくても大丈夫です。
それにそもそもこんなおっさんをまほちゃんが相手にする訳が無いでしょうに。
「あ、そういえば……」
うん?常夫が深刻な顔して何やらポツリと。
「どうも……まほに好きな人が出来たらしい」
「……本当に?」
「父親としては非常に複雑で信じたくはないが本当らしい」
「……ちなみにその情報元は?」
「いや、その……この前まほがしほと喋っているのを偶然にもつい聞いてしまってだな」
よりにもよって盗み聞きですか。
これがバレたらまた避けられますよ?今でも空気扱いされているのに。
しかし……あのまほちゃんに好きな人ですか。
叔父に近いポジションにいるせいか私も何か複雑な気持ちですね。
「で、だ。何とそのまほの好きな人が近々ウチに来る……らしい」
「らしい?」
「肝心な所がよく聞こえなかった」
チッ、役立たずめ。
「で?父親としてどうするんです?」
「それが問題なんだ。彼氏とかだったらぶん殴ってやる所なんだが……まだ付き合ってもいない他所様のお子さんを殴る訳にもいかないだろ?」
「そりゃあ……まぁ……そうですね」
というか……彼氏とかだったら殴るのは確定なんですか。
この調子だとまほちゃんが誰かと交際したり、その先の結婚となった時に大変な事になりますね。
……まぁ、常夫の気持ちも分からなくは無いですが。
「だから、とりあえずは様子見なんだが……」
「はいはい。分かってますよ。可愛い姪っ子分の幸せのためです。そのための協力ならいくらでもしますよ」
「頼んだぞ、相棒。ボコボコにしてやろうな」
……え?相手の身辺調査とかの意味で言ったんですけど。
そんな満面の笑みで一緒にボコボコにしてやろうな。とか言われても困るんですけど。
「はいはい。それじゃあまほちゃんの幸せを願って」
「乾杯」
ふぅ。しかし結構飲みましたね。
……時間的にもちょうどいい頃合いですし、そろそろ御暇させて頂きましょうか。
「――廉太さん。お父様。少し宜しいでしょうか?」
うん?腰を上げようとしたら何やら緊張した面持ちのまほちゃんが私達の所にやって来ました。
「どうした、まほ?」
「お2人に大事なお話があります」
「「……?」」
大事な話?一体何でしょうか?とりあえずまほちゃんに付いて行きましょう。
「……」
「……」
「「「……」」」
さて。まほちゃんの案内で西住家の一室に通されたのですが。
何故にかほさんと栄治さんとしほさんが真剣な顔で横並びに座っていらっしゃるのでしょうか?
ただただ怖いんですけど。
と言うかね、部屋に一歩足を踏み入れた瞬間から背筋がゾワゾワしますし鳥肌がブワッと立ってるんですよ。
何か本能がここから今すぐ逃げろと警告しているみたいなね。
本音を言えば本能に従いたいんですけど。まぁ、逃げるのは……無理ですよね。うん。
「そこに座って頂戴。……あなたはこっちよ」
「アッ、ハイ」
この不穏な状況に常夫が気を使って私の隣に座ろうとしてくれていたのですが、しほさんの鶴の一声であっさりと身を翻してしまいました。
「「「「「「……」」」」」」
沈黙が痛いです。何なんでしょうね、この状況は。
時間的にもう寝ているであろうみほちゃんを除いた西住家勢が机を挟んだ向こうに横1列で並び、その対面に私がポツンと座って……何ですか、私はこれから断罪でもされるんですか?
私は知らぬ間に西住家に対して何かしてしまったのでしょうか?
次話は明日のお昼に更新する予定です。(;´д`)