役人転生〜文部科学省学園艦教育局長に転生した私はどうしたらいいのだろうか〜 作:トマホーク
なお、乙女達の秘密のお茶会は書き直す予定でしたが、人数的な問題でこのまま話を進める事にしましたのでご了承下さい。
「全く、なんて悪どい奴等なんだ。だが、まぁいい。ノってやろうじゃないか」
ダージリンの策略にまんまとハマってしまったアンチョビはガックリと肩を落とした後、開き直って腕を組み胸を張った。
「ではお願いしますわ。フフ、アンチョビからはどんなお話が聞けるのかしら。楽しみですわ」
「いや、というかな……まず、あー……最初に言っておくが、その、私は別に先輩の事が……す、す、す、好きとかじゃないからな!!偉大な先輩として慕っているだけなんだからな!!勘違いするなよ!!」
「「はいはい」」
「何なんだその投げやりな反応はー!!」
ニマニマと口元を緩めながら温かい目で見てくるダージリンとケイの2人にアンチョビはウガー!!と喚く。
「アンチョビ、いい加減に落ち着け」
「……何だかんだ言ってお前も乗り気じゃないか」
自分と同じ立場であったはずだが、いつの間にやら暴露大会を楽しんでいるまほから落ち着くように諭されたアンチョビは肩を落としながら呆れた様にそう呟いた。
「全く。ゴホン。え〜まず私の場合はだな。先輩との出会いはスカウトの人にスカウトされてアンツィオ高校に来た時だ。で、その時から先輩には色々とサポートしてもらっていたんだ」
諦めを多分に含みながらもアンチョビは頬を赤らめながらボソボソと語り出す。
「それでそれで?」
真っ赤な顔を隠すように俯き、突き出した人差し指を胸の前でグリグリと突き合わせながら語り出したアンチョビにケイが発破を掛ける。
「初めは戸惑った学校のノリにはどうしたらいいかとか、秘伝のパスタの作り方とか、色々と親身に教えてもらっているうちに……何だ、その……いいなぁって」
「いつの間にか惚れていたパターンですわね」
「何気にこのパターンが一番多いんじゃない?」
「だから惚れているとかじゃない!!私にとって先輩は――」
恥じらいから無駄な足掻きをするアンチョビをスルーしつつダージリンとケイは口元を手で隠しながらコソコソとどこかの唐変木の事を頭に思い浮かべる。
「――敬愛の対象だ!!」
「あらあら、愛しているなんて熱いお言葉ですこと」
「ウガー!!わざと言っているだろダージリン!!」
「さて。アンチョビからも素敵なお話が聞けた事ですし、お次は――まほさんですわね」
アンチョビをからかいつつ一瞬だけカチューシャに顔を向けたダージリンだったが、美味しそうにお茶菓子を頬張るカチューシャの姿とその隣で我が子を守る獅子のような表情を浮かべるノンナの存在を前にターゲットを変更するのであった。
役人転生の書籍化について。
ちょっとしたアンケートを。
※こちらのアンケートのご回答は活動報告の方でお願いします。
さて、本題ですが。
書籍化した役人転生をまだ欲しいと言って下さる方はいらっしゃいますでしょうか?
正直な所、赤字がかなり膨らんでいる事や、販売についての如何にもご意見を頂いているので増刷はしない方向ですが(書籍化が素人編集で問題ありというのもありますが(汗))
まだ欲しい方がいらっしゃる場合、手元に残っている2〜3冊を販売する予定です(売る場合は早い者勝ちなので悪しからず)
誰も居ない場合は残りの2〜3冊は友人にでも配ります。(笑)