役人転生〜文部科学省学園艦教育局長に転生した私はどうしたらいいのだろうか〜 作:トマホーク
((((;゜Д゜)))
嬉しかったので、投稿。
(´∀`)
そして、明日も投稿。
ありがとうございます!!
m(__)m
マズイ!!
みほちゃんを振り切る手段が何も思い付かない!!
えぇい!!ままよ!!
とりあえずクルッと華麗なターンを決めて、この曲がり角を曲がった先で物陰に隠れ――あっ、詰みました。
逃げ込んだ先が細い袋小路って、そんなのありですか!?
隠れる場所すら無い!!
引き返そうにも曲がり角の手前でら息を切らしたみほちゃんが立ち止まっていますし。
万事休す!!斯くなる上は……ッ!!
「――はぁ、はぁ……何で、何で逃げるの……?人違い?でも、私がおじさんの事を見間違う訳……」
「や、やっと追い付いた……もう、どうしたのみぽりん?いきなり走り出したりして」
「そうですよ、みほさん」
「うぅ〜西住殿〜せんしゃ倶楽部がそんなに嫌だったんですかぁ〜?」
「ち、違うの優花里さん。さっき知り合いの人が居て……」
「知り合いの人って……みほの前を走っていたスーツ姿の人?」
「……うん」
「でも、みほさんのお知り合いの方なら何故逃げてしまわれたのでしょうか?」
「人違いだったのでは?」
「そんなはずは……」
「でもさ……もう逃げ切られちゃったんだし、みほの知り合いだったかどうかは確認のしようがないんじゃない?」
「あら?沙織さん。そこの曲がり角の先は確か行き止まりでしたわよ?」
「え?じゃあ、この先にまだみぽりんの知り合いの人いるの?」
「おぉ!!でしたら、とりあえず捕まえてから逃げた理由を聞いてみればいいのでは?」
「そうだよ、そうしなよ。みぽりん!!」
「う、うん」
ドナドナ〜♪
「お、おじさ――あれ?」
「どうしたの?みぽりん?って――うぇ……」
「何なんですか、あれ?」
「へ、変質者であります!!」
「頭に紙袋を被って体育座りで変な歌歌ってるよ!?あれ、本当にみほの知り合い!?」
「た、多分……」
ドナドナ〜♪
「絶対違うって、みほ!!あれはただのおかしな人だって!!」
「わたくしも……そう思います」
「西住殿、あれに声を掛けるのはかなり危険ですよ?」
「そ、そうだよね?ごめんね、みんな。人違いだったみたい」
「謝らなくていいから早く行こ!!何か怖いよ、あの人!!」
「あの……わたくしは警察に電話した方が良いと思うのですけど……」
「五十鈴殿、下手に関わるのも危険ですよ」
「それもそうですね……それでは、早く立ち去りましょうか」
「逃げるであります!!」
……。
……行きましたね。
……何でしょう。
危機を回避するためとは言え、心にぽっかりと大きな穴が空いたような気がします。
そして、人として大切な何かを失った気がします。
ハハッ、ハハハッ、何だか疲れました。
今日はすぐに寝ましょう。
帰ってすぐに寝ましょう。
泥のように寝ましょう。
「おい」
ふぁ!?こ、この声はまさか!?
「やっぱり……こんな所で何をしているんだ廉太さんは。というか何で紙袋を頭に被っているんだ?」
おぅ……やっぱり……。
後のあんこうチームが1人、冷泉麻子ちゃんとエンカウントしてしまいました。
一難去って、また一難です。