GOD EATER ~The Broker~   作:魔狼の盾

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ここから本格的に無印編に入ります。
今回は適合試験のお話です。


mission1 適合試験

-極東支部 とある一室-

 

 室内には金髪の紳士が一人、座っている。

 

  『bbbbb』

 

 突然室内にコール音が鳴り響く

 

女性の声「支部長。照合中のデータベースから新型神機の適合候補者がみつかりました。」

 

金髪の紳士「そうか、名前は?」

 

そう言うと支部長と呼ばれた金髪の紳士、ヨハネス・フォン・シックザールはキーボードを操作する

 

ヨハネス「ふむ… 『神裂ユウキ』か…1時間後に適合試験を受けてもらうとしよう。通達よろしく頼む。」

 

女性の声「了解しました。」

 

 通信を終了し、適合試験の準備をはじめる

 

 『bbbbb』

 

 再びコール音が鳴り響く

 

???「やあ、ヨハン。ついに新型神機の適合候補者が見つかったんだって?」

 

ヨハネス「ペイラー。もうそっちにも通達が来たのか。さすがヒバリ君は優秀だな。」

 

 声の主はヨハネスのことを愛称で呼ぶあたりずいぶん親しい仲であるようだ。

 

ペイラー「そうだね。そうそう、リンドウ君が保護した彼だけど、どうにも戸籍データが6年前から更新されてないみたいなんだ。本当にそんなデータがアテになるのかと気になってね。」

 

ヨハネス「もっともな質問だが、彼のデータは保護されたときに取り直した。その結果、6年前から更新されてない『神裂ユウキ』と判明しただけだ。データ上は問題ない。」

 

ペイラー「そうかい。それならな安心だ。私としても新型のデータは是非とも欲しいところだからね。」

 

ヨハネス「そうか。もう聞いていると思うが1時間後に彼の試験だ。その前の『藤木コウタ』君の適合試験にも顔を出してくれ。君のことだ、『新型』の適合試験にしか興味が無いのだろう?」

 

 新型神機に適合できる人間は極東では希少であるため、研究者であるペイラーは興味津々なのである。

 

ペイラー「わかったよ。じゃあまた後で。」

 

 -1時間後、訓練室-

 

 訓練室にはフェンリルの制服に身を包み、無表情のまま佇んでいる茶髪の少年と、部屋の上に取り付けられた窓から見下ろす3人の男女がいる。

 

ヨハネス「長く待たせてすまない。ようこそ…人類最後の砦『フェンリル』へ。今から対アラガミ討伐部隊、『ゴッドイーター』としての適性試験を始める。少しリラックスしたまえ。その方がいい結果が出やすい。心の準備ができたら中央のケースの前に立ってくれ。」

 

 世間一般で知られている適合試験はパッチテスト程度の簡単なものとされている。しかし、この状況ではパッチテスト程度のもの思えない。実際これから行われる試験は命の危険があるものであり、失敗すれば化け物に姿を変える可能性さえある。そのため、適合に失敗したときのために戦闘が行える訓練室で適合試験が行われる。

 因みに適合試験の内容に食い違いがあるのは無用な恐怖心を煽らないためである。フェンリルの庇護下にある人間は適合している神機が発見されたら強制的に神機使いにならなければならない。しかし、適合試験の段階で命の危険があると知れば、試験を受けたくない、あるいは逃げ出す者もいるだろう。

 アラガミ出現により世界の総人口はアラガミ出現前の約1/100にまで減少している。そんな状況下で新たな戦力になる者を逃がしたくないためだ。

 

???「......」

 

そのことを知ってか知らずか、相変わらず少年は無口、無表情のままである。実際、前に試験を受けた藤木コウタは試験内容に動揺していた。

 

???「......」

 

 心の準備ができたのか少年はケースの前までやって来た。そこには剣から銃のようなものが生えており、横は盾の様なものでガッチリ固められている珍妙な武器が鎮座していた。

 その武器『神機』の柄を掴む。一瞬間をおいてケースの上部が降りてきた。

 

???「...!!」

 

 突如襲いかかる激痛、怖い、気持ち悪い、何かが内側から侵食してくる。形容しがたい感覚が襲ってくる。しかし、

 

ヨハネス「驚いたな。試験中でも身動ぎもせずに無表情のままとは。」

 

ペイラー「でも脳波を見る限り痛みを感じているみたいだし、恐怖心もあるみたいだよ。あ、終わったみたいだね。」

 

 適合試験が終わり、ケース上部がひらく。そこには赤い腕輪が付いた自分の右腕があった。おもむろに神機を持ち上げる。すると神機のコアから触手が延びて腕輪と接続される。特に拒絶反応もなく接続された。

 

ヨハネス「おめでとう。神裂ユウキ君。君がこの支部初の『新型』ゴッドイーターだ。」

 

 見上げたユウキと見下ろすヨハネスの視線が重なる。

 

ヨハネス「これで適性試験は終了だ。この後は適合後のメディカルチェックが予定されている。始まるまで、後ろの扉の先にある部屋で待機してくれたまえ。体調が悪くなった場合は、すぐに申し出るように。」

 

 特に気分が悪いと言った事は無いのでそのまま部屋を出る。すると、ヨハネスが少し声量を落としてユウキに声をかける。

 

ヨハネス「君には期待しているよ。」

 

 さあ、狩りの始まりだ。

 

To be continued




今回は、無印編の始まりである適合試験のお話でした。一応オリキャラ、オリ用語などの解説もここでしていきます。


神裂ユウキ
 新型神機の適合者。過去に受けた精神的ショックにより無口、無表情になってしまった。希少な新型に適合したため、上層部から期待される一方で、他の神機使いから嫉妬、嫌悪されることが多い。


主人公は男の娘という設定としております。少しネタバレするとこの容姿のため、事件に巻き込まれます。
以上でオリキャラの紹介を終わります。
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