支部長からリーダーの権利と義務についての話が終わり、部屋から出る。この後、コウタがユウキのリーダー就任を祝って、小さいながらパーティーをやろうと言っていた。
エントランスで待ち合わせをしているので、エレベーターが来るまで待つ。
『チーン』
エレベーターが到着した音がして扉が開くと、そこにはツバキが居た。いつもと違い大きめの紙袋を持っている。
ユウキが紙袋に気を取られていると、ツバキが穏やかな雰囲気で話しかけてくきた。
「神裂か。無事任務を完遂したようだな。リーダー就任、おめでとう。」
「あ、ありがとうございます…」
ツバキの祝辞に対して、ユウキはどこかぎこちなく礼を言う。その様子を察したのか、ツバキは穏やかな口調のまま世間話を始める。
「調子はどうだ?」
「あ、えっと…」
「いや、やっぱり言わなくてもいい。その表情を見れば分かる。」
そう言うとツバキはユウキの頬に手を添えて、優しく撫で始めた。
「リーダーになりたてだった頃のリンドウと同じ…テンパった顔付きだ。」
リンドウが生きていた頃の事を思い出して懐かしくなり、ユウキと重ねているのだろうか。ツバキの表情はまるで愛しい我が子に向ける様なものだった。いや、この場合は愛しい弟になるのだろうか?
そのままユウキの頬を撫でながら話を続ける。
「そうだな…先ずは肩の力を抜くことだな。」
ユウキはツバキの話に聞き入っていたせいか、撫でられている自覚もなく、黙っていつもと変わらぬ様子で聞いている。
「お前1人で全てをこなす必要はない。仲間を使い…自分を使え…それが信頼を生む。」
「仲間を使い…自分を使う…」
印象に残った言葉を復唱する。ツバキが言ったこの一言にはリーダーに必要なものの全てが込められている。ユウキにはそう感じて、頭の中でその意味を吟味していく。
「そうだ。お前ならいいリーダーになれる。私はそう確信している。これからもよろしく頼むぞ!」
「はい…!」
ツバキの激励を受けて、ユウキの緊張の糸が切れたのか、少し周りを見る余裕が生まれた。そして今自分がどういう状況なのか理解して、顔を真っ赤に染めた。
「あ、あの…ツバキさん…もう、大丈夫ですから…その、手を…」
未だ頬に手を添えられたままだった事に気が付いて、一気に動揺する。
「フッ…ハハハッ!随分と可愛らしい反応をするんだな。」
「からかわないでください。」
そう言いつつもユウキは未だに真っ赤にして、むくれている。そんなやり取りの中で、ユウキは何だかんだツバキとリンドウはやはり姉弟だと感じた。
「フフッ…すまない。まあ、今日はゆっくり休め。身の回りの環境が大きく変化すると、精神的な疲労が溜まりやすくなる。少しリフレッシュした方がいいぞ。」
「はい。」
そう言うとユウキはエレベーターに乗り込もうとするが、ツバキに呼び止められた。
「危うく忘れるところだった。これは私からの昇進祝いだ受けとれ。」
「ありがとうございます。」
そう言ってツバキは紙袋を渡す。それを受け取り、ユウキはエレベーターに乗り込んだ。
(何時か自分で気付くかもしれないが、やはり言えんな…)
そう思いながら踵を返し、支部長室に向かう。
(リーダーに選抜された最後の理由が、ある意味冷酷な人間だからなどと…)
リーダーである以上、隊員の命を預かり、全員生還される義務がある。万が一その義務が果たせないとなった場合、その他の者を生かす為に誰かを犠牲にする判断を下さなければいけなくなる。ツバキもリンドウも、そうやって任務中に助けられない命を犠牲にし、それを背負って生きてきたのだ。リンドウの一件で、ユウキもその片鱗を見せていた。
-エントランス-
ユウキは昇進祝いを持ったまま、エントランスに降りた。そこには数冊の本を抱えたアリサと保冷バッグを持ったコウタがいた。
「あ、もう終わったの?何か祝いの一言とか言われた?」
「うん。あとはリンドウさんが使ってた部屋に移る事になったって言ってた。」
「引っ越し…ですか。」
そう言いながら3人はエレベーターに乗り込み、新人区画に向かう。
「先にそっち終わらせた方が良い?手伝おうか?」
「いや、俺の荷物は少ないし、すぐに終わるから大丈夫だよ。」
コウタの申し出は有難いが、ユウキの私物など着替えと配給品のお菓子しかない。精々段ボール1箱程度で終わるので今回は断った。そうしていると、ユウキの自室前に着いた。
「そっか。ならこっちはこっちで先に準備してるよ。」
「そうですね。ユウキ!早く来てくださいね!」
テンション高めでアリサが言うと、それぞれの自室に入っていった。ユウキも、荷物を持って元リンドウの部屋に向かった。
コウタ、アリサと別れてから10分後には引っ越しが完了した。ユウキは『我ながら私物が少ないな』等と考えながら新人区画に向かう。エレベーターが止まり、降りたところで大きな話し声が聞こえてきた。
「なんですかあの部屋は!ドン引きです!!」
「アリサの部屋だってそう変わらないだろ!!」
話し声と言うより喧嘩のようだ。それぞれカバンやら袋を手にしながらお互いに言いたいことを言い合っている。
この喧騒に介入するべきか悩んでいると、アリサがユウキに気付いて話しかけてきた。
「ユウキ!聞いてください!コウタったら部屋が汚いのに自分の部屋でパーティーをするって言うんですよ!!」
「アリサの部屋だって汚いだろ!!未だに荷物の整理してないし、服とか脱ぎ散らかしてるし!」
「大きなごみ袋をそのままにしてある部屋よりはマシです!!」
要するにどっちの部屋も汚い事には変わりないらしい。どうやって宥めようかと考えていると、コウタがある提案をする。
「よーし!ならユウキにどっちの部屋がマシか見てもらおうぜ!」
「臨むところです!私の部屋の方が絶対にマシです!」
アリサとコウタはどちらの部屋がマシかと言う、よく分からない勝負を始めた。アリサはコウタにライバル意識のようなものを持っているせいか、負けたくないと思っていた。コウタもコウタで自分の部屋と変わらないのに、自分の部屋の方が汚いと言われてカチンと来たようだった。
(なんか変なことに巻き込まれたなぁ…)
苦笑いしながら、そんなことを考えていた。すると、コウタの部屋の扉が開き、その全貌が明らかになる。部屋の中にはお菓子のゴミや空き缶が転がっている。さらには生ゴミだろうか?大きなごみ袋が3つ置かれている。…若干ごみ袋から臭う。
「あ…うん…ここがコウタの汚部屋なんだ…」
「ほら!ユウキだってドン引いてますよ!」
アリサはユウキの反応を見てここぞとばかりに口撃する。だがさっきのコウタとの会話から、アリサの部屋もそんなに変わらないらしいが…
「つ、次!アリサの部屋だ!」
そう言って3人はアリサの部屋に向かう。そこに広がっていたのは、コウタの部屋とあまり変わらない部屋だった。ゴミの代わりに服が脱ぎ散らかしてある。さらにはロシアから来たときの荷物が段ボールに入ったまま、整理されずに散乱していた。ゆっくり落ち着くことも出来そうにない…こんな感じにアリサの部屋も汚部屋になっていた。
「正直どっちも変わらないと思う…」
ユウキの一言にアリサとコウタはあからさまに沈んでいた。正直、この部屋でパーティーをやるのは無理があるので、ユウキがある提案をする。
「…俺の部屋でやろうか?」
「「…はい…」」
アリサもコウタも納得し、ベテラン区画に向かった。
-自室-
素敵な汚部屋を見た後、アリサはトランプとお菓子、それからサクヤから受け取ったレシピ本を、コウタはUN○、ボードゲーム、バガラリーの動画データ、サクヤから譲ってもらった食材を持って、たばこ臭いままのユウキの部屋に来た。
…が、ユウキの部屋に入ると、アリサとコウタはあるものを見て固まった。
「なあ…ユウキ…まさか荷物ってこれだけ?」
「うん。」
コウタの問いにユウキは即答した。その表情は、『何かおかしなことを言っただろうか?』とでも言いたげな表情でコウタを見る。
「あ、ありえません…普段どんな生活をしているんですか…?」
そう思うのも無理もない。引っ越しの荷物と思わしきものは、ベッドの上に置かれている大きめの段ボールと大きい紙袋のみだった。
段ボールも、封をする必要がなかったからか半開きになっていて、中からいつも着ているコバルトのフェンリルの制服一式と配給のお菓子が覗いている。
だが、荷物の中に娯楽品の類いが見つからない。これではオフの日にやることが無いはず。アリサは疑問に思い、ユウキに聞いてみた。
「えっと、任務か訓練に行ってる。部屋には殆ど居ないね。」
「てか、アリサ知らなかったの?」
「は、はい…全く知りませんでした…」
ユウキが訓練漬けの日々を送っている事に驚いたアリサだったが、ここ最近のユウキの成長の早さを目の当たりにして、どこか納得していた。少なくとも才能やセンスだけでここまで早く強くなれるものではないとアリサ自身もよくわかっていた。
「まあ、そんなことより遊ぼ!なにやる?」
そう言ってユウキはソファに座り、トランプを広げ始めた。
-1時間後-
『くそ…ここまでか…』
ライフルを抱えた少年『ジョニー』は敵モンスター囲まれ、片膝をついている。万事休す。そう思った瞬間、銃声が聞こえてきた。すると、ジョニーの周囲にいたモンスター達は次々と倒れていく。
銃声のした方を見ると、先に行ったイサムがリボルバーを構えていた。
『な、なんで…?』
『へ!相棒を置いて1人で先に行けるかよ!それに、俺が叶えたい願いにはお前がいないと意味がないんだよ!』
方舟はたどり着いた者の願いを1つだけ叶える。だが、その願いよりも仲間の方が大事だと思い、イサムは戻ってきたのだ。
『よし!さっさと片付けて方舟を追うぞ!』
『ああ…!』
こうして、残った敵を一掃するため、イサムとジョニーは敵陣に突っ込んでいった。
コウタがお勧めするバガラリー256話を流しながらユウキ、コウタ、アリサはトランプで遊んでいる。
「な、なんで…」
トランプを握りしめながらコウタはワナワナと震えていた。
「なんで俺ばっかり負けるんだよおおぉぉぉお!!」
負けが確定すると、コウタは悔しさのあまり後ろに倒れながらトランプを上にばら蒔いた。最初は定番のババ抜き、その後はポーカー、大富豪と色々なゲームをやったが、全てコウタが負けていた。
「うーん…なんかコウタって分かりやすいんだよね。」
「まあ、全部顔に出ていますからね。」
トランプに限らず、ゲームは運任せのものもあれば、読み合いや騙し合い等の駆け引きが必要になるものもある。だが、コウタは自分にとって都合の良い手札や展開になると表情に現れるので、ユウキとアリサは簡単に手の内を知ることが出来たのだ。
「よ、よし!次だ!次は人生ゲームだ!」
-2時間後-
「うわ!事故った!!」
「これでコウタは10万没収だね。」
コウタの止まったマスの指示に従い、10万を徴収する。これでコウタの手持ちは1万を下回った。
「ぢぐじょう"…さっきから借金ばっかだ…」
「…とことん運が無いですね…」
アリサが同情したような視線を送る。その視線が心に刺さったのか、コウタは半泣きになった。
「まあ…ドンマイ…」
ユウキもまた、同情するような視線を送りながらエールを送る。だが、やる気の無い励ましでコウタは完全に意気消沈していた。
「あ、ユウキ、ジュース貰って良いですか?」
「うん。良いよ。」
アリサはユウキの許可を得て、ジュースを貰いに冷蔵庫を開ける。一方でユウキの番になり、進むマスを決めるためルーレットを回す。
「5か。行き先は…あ、俺結婚するんだ。」
「はあ?!?!誰とですか?!!」
突然アリサが大きな声を挙げ、ユウキとコウタが驚いてアリサの方を見る。
「え、な、何?どうかした?」
「ア、アリサ…?」
ユウキとコウタが戸惑いながらアリサに何かあったのか訪ねる。
「あ…い、いえ…何でもないです。すいません…」
アリサもすぐにゲームの話だと理解して、落ち着きを見せた。その後、アリサは何故かモヤモヤした感覚を覚えたまま席に戻り、ゲームに参加した。
その後もゲームは続き、最終的にアリサがトップ、ユウキが2位、コウタが借金を背負って最下位となった。
「くっそー!!もう一回だ!!」
自棄になったコウタは再戦を申し込む。再びコウタにとって(借金)地獄の人生ゲームが始まった。
…この回でもコウタは借金で最下位となった。
-1時間後-
一通り持ってきたゲームを楽しんだ後、腹が減ったので夕飯にすることになった。折角サクヤが食材とレシピ本を渡してくれたので、自分達で作ってみようとなった。…のだが『キッチンは女の城です!夕飯は私が作ります!』と言ってユウキとコウタを追い出した。
そのため、2人は休日のお父さんの様に晩ごはんが出るまでテレビ(バガラリー)を見ながら待っている。………後ろから聞こえてくる不穏な音に怯えながら。
「ねぇ…料理の時ってこんな音したっけ?」
「………俺の記憶ではこんな音はしない…」
ユウキの問いにコウタがもっともな返事をする。コウタは怯えて待っているが、ユウキはただ疑問に思い気になっていると言った感じだった。コウタは気になるから見ようとするユウキを抑え、必死に見ないようにして現実逃避をしている。
それもそのはず。何故なら…
『ボキ!』『ベキ!』『バキ!』
何かを砕く様な音…
『ダン!』『バン!』『ガン!』
何かを叩きつける様な音…
『バーン!!』
止めに何かが爆発する様な音が響く。それらの音が響く度にアリサから悲鳴が聞こえてくる。
「俺…生きて帰ってこられるかな…?」
最初は女子の手料理と言うことでウキウキしながら待っていたコウタだが、今は顔を青くしながら料理が出来るのを待っている。
しばらくしたら音が聞こえなくなり、料理も終盤に差し掛かったことが伺える。
「で…出来ました…」
そう言われてユウキとコウタは振り向いた。そこには目を逸らしながら黒い物体達を持ったアリサがいた。器に盛り付けられている辺りこれが夕飯なのだろう。
「あの…アリサ…これは…?」
「ブ、ブリヌイとビーフストロガノフと…ボルシチ…です…」
少しずつアリサの声が小さくなっていく。自分でもとんでもない失敗作だと分かっているようだ。
「ア…ウン…ソーナンダ…」
想像を絶する光景を目の当たりにしてコウタが棒読みで返事をする。だが、眼前に黒い何かと黒い炭と黒い液体が広がっていて、それを夕飯として出されればそれも仕方ないのかも知れない。
ちなみにユウキは黒い物体達をじっと見つめているだけだった。
(本音を言うとすごく逃げたい…!けどこのまま逃げたらこの殺戮料理をユウキ1人に押し付ける事になる!それは男として…いや!親友としてどうよ!辛いことも苦しいことも共に乗り越えるのが親友じゃないのか!?覚悟を決めろ!藤木コウタ16歳!)
思考から結論に至るまで約1秒、コウタがアリサの料理内容を聞いてからそれを食べる決意をするまでの時間である。だが、ユウキがそんなことを知る訳もなく、能天気な事を言い出した。
ちなみに、コウタは先々週誕生日だったが、リンドウやアリサの一件でそれどころではなかった。
「ずいぶんと黒いね…まあいいや。いただきます。」
ユウキが手を合わせてこれから食べる命に感謝し、フォークを手に取る。
「まて!ユウキ!俺が先に逝く!」
「え、そう?じゃあ、先にどうぞ。」
コウタは一世一代の決意のもとユウキを止める。自分が先に食べ、ユウキにはどうにか安全に食べる方法を見つけてもらう、いっそのこと食べないという選択が出来るようにするためである。
だが、コウタのこの行動は茶番にしか見えない上に、この光景をみたアリサはマジ泣きする寸前になっていて、ユウキは何がどうなっているのか状況を把握できていない。
そんな中、コウタが黒い物体を見つめ、意を決してフォークを掴む。
「南無三!!」
妙な掛け声と共に口に運ぶ。すると、コウタの目が大きく見開かれる。
「!!?!??!?!?!!?」
声にならない叫びを挙げたと思ったら一瞬で気絶して倒れた。もはや味覚を感じる暇もなかった。
「…とりあえずコウタを寝かせて来る…」
「…はい…」
アリサの料理の破壊力に驚きながらもユウキはコウタをベッドに運ぶ。その後、アリサの料理を食べようとフォークを手にするが、アリサに止められた。
「あの…こんなの…食べなくてもいいですから…捨てましょう…お腹壊すといけませんから…」
目に涙を浮かべてユウキを止める。が、
「アリサが作ってくれたんだ。全部食べる。」
ユウキはそう言って黒い物体を食べ始めた。ガリガリと音をたてて味のしない外側を砕いていく。そしてその中からは悪臭を放つネバネバした粘度の高い液体が出てきた。その後突然苦味が出たと思ったら辛くなり、さらにはくどいくらいに甘くなったりした。
しかし、それでもユウキは苦しそうにするわけでもなく食べ続けている。最終的にはコウタの分も全て食べてしまった。
「あ、あの…お腹…大丈夫ですか?」
「腹は大丈夫。でもまあ…美味しくはなかったよ。」
ユウキの胃腸の心配をしていたアリサだったが、ユウキの正直すぎる一言で完全に止めをさされた。泣きそうな顔をして俯き必死に涙を堪えていた。
「でもアリサの料理…すごく嬉しかったよ。ごちそうさま!」
ユウキは綺麗な笑顔でアリサに礼を言う。今度は嬉しくて泣きそうになる。
「うっ!!!」
突然ベッドの方から呻き声が聞こえた。今ベッドにはコウタがいるはず。そちらを向くと案の定コウタが腹を抱えて踞っていた。
「ユ、ユウキ…ベテラン区画のトイレってどこ…?…腹が…ヤバイ…!」
「新人区画と同じところにあるよ。」
ユウキから共用トイレの場所を聞き出すと、コウタはさっきまで何かを堪えて弱々しい声を出していたとは思えないほどの勢いでトイレに駆け込んだ。
ユウキは『生きてるならとりあえず大丈夫かな?』と思い、片付けをしようとアリサの方を向く。が、そこにはアリサはいなかった。
どこに行ったのかと部屋を見渡すと、ベッドの上でどんよりとした空気を出し、壁の方を見ながら部屋の隅で体育座りをしていた。
「えっと…アリサ?」
「いえ…自分の…女子力の低さに…ドン引きしてる…だけです…」
生気の抜けたような声で返事をして、陰気な雰囲気を増長させる。ユウキの一言で上がったテンションも、コウタの行動で自分がとんでもない料理を作った事を思い出し、料理のできない女と言うレッテルを貼られたと落ち込んでいた。
「まあ、料理始めたばかりの頃ってこんなものだと思うよ?俺に至っては料理なんてしたこと無いし、もっと酷いのが出来るかも!れ、練習したらまた作って欲しいな~。」
「そう…ですね…はぁ…こんなことなら…ママのお手伝いしておけばよかったなぁ…」
どうやらユウキのフォローも虚しく、しばらくは再起不能らしい。収集がつかなくなったリーダー就任パーティーをお開きにして、ユウキは食事に使った食器の他に、アリサが破壊したキッチンや調理器具の後片付けを始めた。
To be continued
今回はリーダー就任と言うことパーティー回でした。
ツバキさんの言っていた冷酷な人間と言うのは、見捨てる決断が出来る事以外にも、誰かに何かあったとき、隊長は無理矢理にでも各々の役割をやらせる事で、二次災害を防がなければなりません。例えそれが家族や大切な人であってもそれは変わりません。ツバキさんがリンドウさんの一件で周囲に冷たい態度をとった理由がこれですね。
それが結果的に冷酷な人間と思われる要因でもあります。
バガラリーの内容については設定以外は独自の解釈です。子供達やコウタが好きそうな内容ならこんな感じかな?と思いました。
最後にアリサの飯テロ(マジなテロ)に持っていかれたような気が…