-ラボラトリ区画-
ユウキのアラガミ化による件があった翌日、アリサはユウキのお見舞いに行こうとラボラトリ区画の通路を歩いていた。エレベーターを降り、医務室に向かう途中で…
「あっ!!アリサ!!」
ちょうど医務室から出てきたルミコに呼び止められた。
「はい?」
アリサは何の用件だろうと疑問に思いながら返事をする。
「ユウキ君探してるんだけど…見てない?」
「いえ、今日はまだ見てないですけど…あの、何かあったんですか?」
アリサの返事を聞いたルミコは『へ?』とすっとんきょうな声をあげる。
「え?今日からアラガミ化の治療の為に入院する事になってるんだけど…聞いてないの?」
「は、はい。初耳です。」
『おっかしいなぁ…昨日自分で伝えに行くって言ってたのに…』と呟きながらルミコは頭を掻いてどういう事か考える。そしてそれを聞いた途端に、アリサはその場から動いた。
「わ、私っ!!ユウの部屋に行ってみます!!」
本人が伝えると言った事を伝えに来ていない。この状況とユウキの状態から何やら嫌な予感がして、アリサはルミコが何かを言っているのも聞かずにユウキの部屋に急いで向かった。
-ユウキの部屋-
「ユウ!!居ますか?!居たら返事してください!!」
ルミコと別れた後、アリサはユウキの部屋までまっすぐに来た。何度か呼び鈴を押し、ユウキが部屋に居る事を確認しようとするも、何度呼んでも出てこない。
本当に居ないのかと思い、ダメ元で扉を開けるスイッチを押すと、『プシュゥ』とシリンダーが動作する音と共に扉が開いた。
(っ?!開いてる…?)
ダメ元ではあったが本当に開くとは思っておらず、アリサは少し驚いた。しかしユウキが部屋に居るのか居ないのかをしっかりと確認するまでは戻る訳にもいかない。
「ユウ。居ますか?」
声をかけるが返事はない。無断で他人の部屋に入るのに抵抗を覚えはしたものの、アリサはユウキの安否が気になり、ゆっくりと部屋に入っていく。
(隊長服?それに…手紙?)
部屋に入るとベッドの上にツバキから貰った隊長服が全て畳んで置いてあり、その上には封筒が置いてあった。
察するに手紙だろうと思ったが、この光景を見た瞬間から胸がざわつくのを感じ、嫌な予感がより一層強くなる。
とにかく読んでみよう。もしかしたら何処に行ったのか書いてあるかも知れない。そう考えてアリサはゆっくりと封を切り、中の手紙を読み始める。
『この手紙を誰かが読んでいると言う事は、もう私はこの支部から出ていった後なのでしょう。
ここ最近で、私は自分が少しずつ人の身から遠退いていくのを日に日に強く感じる様になりました。そんな私が未練がましく支部に居ても、きっといつか皆を傷つけてしまうでしょう。
このまま支部に居続けたら、本当に皆に手を挙げてしまいかねない。そうなる前に、私はここを去ります。私が支部に居ても、皆に迷惑をかけ、危険に晒してしまうだけですから。勝手な事をしてごめんなさい。でも探さないで下さい。そして、いつかアラガミ化した私と出会う事があったら、その時は私だと気付く前に殺して下さい。
それから、誰が読んでいるかは分かりませんが、皆に伝えてください。今までありがとう。支部の皆の事は今でも大好きです。さようなら。
最後にもう1つ、少し早いけれど、誕生日おめでとう。とアリサに伝えてください。』
両目を見開き、カタカタと震える両手でアリサは手紙を読み進める。そこには自身のアラガミ化が原因でユウキが出ていった事が書かれていた。
「こんな…こんな事って…」
1度読みはしたものの、書いてある内容が頭に入ってこない。2度、3度と読み直しても頭が理解するのを拒んでいる。そうして5回程読み直して、ようやくユウキからの別れの手紙だと理解した。
「急いで…知らせないと…!!」
ユウキが支部から出ていった。その事実を伝えるため、アリサはペイラーの元に走り始めた。
-ラボラトリ-
アリサはユウキが失踪した事をペイラーに伝えにラボラトリに来ていた。そこには丁度ユウキが抜けた穴を埋める為の部隊運用を考える為にツバキとゲンも来ていた。
「なるほど…」
アリサが渡されたユウキからの手紙を読んだペイラーはため息と共に呟く。
「手紙を添えて隊長服を全て返却…しかも手紙の内容は別れの言葉か…」
「これを読んだ限り、もう戻ってくる意志は無いって事だろうな。」
手紙を読んだツバキとゲンが状況を整理する。取り敢えずユウキが自らの意志で出ていき、戻ってくる気配は無い事は分かった。
それを受けて、ツバキはペイラーに今後どのように動くかをペイラーに相談する。
「どうしましょうか…支部長代理?」
『そうだね…』とペイラーは眼鏡をかけ直しながら考え込む。
「自らの意志で出ていった彼を…秘密保持の為に処分しに行くならともかく、我々が危険を冒して連れ戻すつもりはない。向こうから帰ってきたとしても、厳罰を与える…これが支部長として執るべき行動なんだろうね。」
ペイラーは淡々と『支部長』として考えた今後の行動を話していく。
「しかし、今回の件…ユウキ君がアラガミ化する大元の原因は、私がハンニバルの蘇生対策に支部を開けた事にある。」
『あれがなければ、ユウキ君がアラガミ化する事もなかっただろうからね。』と言って、かつてユウキがアラガミ化するきっかけを作ってしまった事を悔やんでいるようだった。
「私にも責任の一端がある。そこでだ、この件の対応は個人的な感情で動く事にするよ。あくまで私は、『支部長代理』だからね。」
ペイラーの役職は『支部長』ではなく『支部長代理』だ。ユウキのアラガミ化に責任を感じて、支部長としての判断を下さない為に屁理屈を並べ、ユウキの捜索に部隊を動かすようだ。
「博士…それじゃぁ!!」
ペイラーの返答を聞いてアリサには希望が見えてきた。
「ツバキ君、すぐにユウキ君の捜索隊を編成する。準備を頼む。」
「分かりました。」
ペイラーはユウキの捜索を行う事を決め、ツバキに部隊編成を一任する事を伝える。
「さて、捜索隊を出すのは良いとして、何処から探すか…」
部隊を編成するのは良いが、何処から手を着ければ良いのか分からない。そんなペイラーの疑問に『坊主の行きそうな場所か…』とゲンが顎に手を当てて思考する。
「防壁の外で生きるとなると…生活拠点と食料…それから戦う為の土地勘が必要だな。昨日今日出ていったなら、まずは任務を行う作戦区域付近に行くだろう。それでいて先の2つの条件が揃う場所と言えば…旧寺院とエイジスだ。あとは安定した拠点がある旧市街…探すならまずは3箇所じゃないか?」
『ここなら支部のビーコンでも追えるだろう。』とゲンが最後に付け加える。アラガミが闊歩する前の時代ならいざ知らず、アラガミで溢れかえった外部居住区の外で生き抜くには、戦い易い場所、安心して休める拠点、それから必ず必要な食料を獲得、供給出来る環境が必要になる。
それらを満たせるのが作戦区域付近で、家屋が多く、比較的アラガミが少なく食料となる魚等が捕れる海に面した旧寺院やエイジスだと言うのがゲンの予測だった。
「なるほど…ならば、まずは第一部隊が先行して出撃する。場所は旧寺院だ。アリサ君、第一部隊全員に出撃準備をするよう伝えてく欲しい。」
「了解しました。」
ペイラーもこの意見には納得し、ゲンの進言通りにまずは旧寺院を第一部隊に捜索させ、エイジスと旧市街地は他の部隊に任せる事をアリサに伝えた。
「今後の部隊運用の指揮と準備はツバキ君に任せる。その間私はアラガミ化の対策を早急に打ち立てる。幸いソーマがリンドウ君の腕から何か閃いたみたいでね。もしかしたら何とかなるかも知れない。」
「なら、俺は取り敢えずはすぐに出られそうな奴を何人か探してみる。他にも老兵に出来る事があれば言ってくれ。」
ペイラーはソーマとアラガミ化の対策を研究する事を伝える。ソーマが何かヒントになりそうなモノを見つけて来たようで、何とかなるかも知れないと希望を持っている様子で皆に話していく。そしてゲンも捜索隊編成に力を貸してくれるようだ。
「皆さん…」
「いつか彼にも言ったが…私達はあの子を喪うなんて事を望んではいない。早急にアラガミ化の対策を確立し、すぐにでも見つけて処置を施す事にしよう。」
「ありがとうございます。」
少なくともここに居る人たちはユウキの事を助けようと協力してくれるようだ。昨日の集団による狂気じみたユウキへの殺意を目の当たりにした事で、見方してくれる人が居ることにアリサは何処か安堵していた。
-エントランス-
アリサがユウキの手紙を渡した事で、ツバキから支部の全員にユウキの失踪が伝えられた。第一部隊は真っ先に出撃し、他の部隊はエイジスと旧市街地に向かうために準備をしてる。
そんな中出撃するメンバーの神機をすぐに調整し終えたリッカがエントランスのベンチでヒバリと沈んだ空気で話し込んでいた。
「まさか…こんな事になるなんてね…」
「はい…」
昨日の集団心理による狂気じみた殺意の後にユウキが失踪…今起きている事に落ち込むリッカにヒバリが寄り添い話を聞く。
「今朝神機を見に行った時…神機が無かったんだ。早朝任務だと思って軽く考えるんじゃなかった…」
「仕方ないですよ。ユウキさんが早朝任務に出る事なんて珍しい事ではないですから…」
ヒバリが言う様に、ユウキが早朝から任務に出る事は珍しい事ではない。リッカが朝に神機の状態を確認しに行くとユウキの神機は既に持ち出された後だった…なんて事は良くある。そのため、リッカは今回も早朝任務だと思って特に気にしなかった。
しかし蓋を開けてみればユウキの失踪と言う大きな事態になっており、大切な人が居なくなって明らかにリッカは沈んでいる。
「捜索隊も既に動き始めていますので、今は結果を待ちましょう。」
「…うん。」
ヒバリは何とかリッカを励まそうとするが上手くいかず、リッカ沈んだままだった。
(こう言う時…私に出来る事って何も無いのかな…)
大切な人が消えてしまったのに、探しに行く事も出来ずにただいつも通りの生活をながら待つしか出来ない。こんな時、神機を持ってアラガミと戦い、実際に探しに行けるアリサが羨ましく思いながら、リッカは自身の無力さを思い知っていた。
-神機保管庫-
作業を終えて小休止に入ったリッカ達が捜索の成果が出る様に祈る様に祈りながら話をしている中、捜索に出られるメンバーが神機保管庫で出撃準備をしていた。
「ちっ!!あの野郎…!!手前かけさせやがって!!嫌な事があったから出ていくって…ガキかよ!!」
「元はと言えばお前のせいだろ。大方お前の『バケモノ』発言や『殺せ』ってのを何かで聞いたんじゃないのか?」
シュンはユウキ出ていった事に文句を良いながらも神機を準備する。そして隣で神機の準備をしていたカレルがそれを聞いくと、出ていった原因はシュンにある可能性が高いと苦言を呈する。
「あ"あ"?!俺が悪いってのか?!」
だが悪いのはお前だと非難されてシュンはキレた。
「他に誰がいるんだよ!!」
「お前らもアイツを殺せって息巻いてたじゃねぇかよ!!俺にだけ責任押し付けんなよ!!」
「止めなさい。」
キレたシュンに別の神機使いが食いかかり、周りも一緒になってユウキを殺せと言っていたと主張して、シュンの怒りがさらにヒートアップする。
そんな3人をジーナが止める。そして一度大人しくさせて、4人はエイジスでの捜索に向かった。
-鎮魂の廃寺-
支部内がユウキ捜索の準備を進める中、先行して第一部隊は最も潜伏先として有力な旧寺院に来ていた。
旧寺院に着くと、まず手始めにかつてリンドウが潜伏していた家屋の周辺を探してみた。しかし以前リンドウが潜伏して時のものと、ユウキがリンドウを探していた時の痕跡が残っているだけで、昨日今日と新たに人が来た気配は無かった。
そして一通り探し終え、第一部隊は今後の捜索の打ち合わせに一旦作戦区域内の本殿前に集まっていた。
「ユウ…何処行っちゃったんだろ…」
「さあな。分からないからこうして探しに来たんだろ。」
「まあ…そうだけど…」
コウタが当然の疑問を口にする。そしてソーマが当然の答えを返す。
「それはそうと研究は良いの?ユウを探しに来るのは良いんだけど、アラガミ化を治す研究が止まっちゃうんじゃ…」
「ああ、今は博士に任せてある。出られる回数は少ないが…研究の合間に捜索に協力する。」
「そっか…分かった。」
研究はペイラーと合同で行っているため、ソーマが任務に出ていても、取り敢えず研究が止まると言うことはないようだ。それに現在はアラガミ化治療の基礎理論の解明、構築の為の実験、考察等を行っている最も最初の段階だ。今ソーマが抜けても大きな影響は無い。
コウタとソーマがそんな話をしていると、サクヤが今後の捜索の方針について進言する。
「とにかくまだ支部を出ていってから時間は経ってないのなら、まだ近くにいるはずよ。とにかくもう一度周辺を探しましょう。」
「そうだな。」
「はい…行きましょう。」
サクヤの提案にリンドウ、アリサ共に賛成した。ソーマとコウタも口には出さなかったが頷いて同意する。
(ユウ…何処に居るんですか…?)
そんな中、アリサの表情は心配そうな暗いものになっていた。捜索しているものの、ユウキが見つからないのではないかと不安を少しずつ覚え始め、このまま2度と会えないのではないかと考えてしまう。
『グオォォォオ!!』
しかしユウキの捜索が行われている中、突然雄叫びが響き渡り、本殿の反対側の壁をよじ登って来たハンニバル侵食種が現れた。
「お客様か…」
リンドウはため息混じりに呟くと、ポケットからタバコとライターを取り出してタバコに火を着ける。
そしてその間にハンニバル侵食種は壁から飛び降り、低く唸りながらリンドウ達を睨み付ける。
「悪いが今お前の相手をしている暇はないんだ。お引き取り願おうか…」
タバコを咥えたリンドウが前に出て右腕を神機に変形する。そしてそ後ろに第一部隊のメンバーも神機を構えて戦闘体勢に入る。
『グオォォォオ!!』
しかし、帰れと言うリンドウに対して『そんな事知るか』と言わんばかりにハンニバル侵食種は右手から黒炎を吹き上げる。
「今俺達は大事な仲間を探していてな…それを邪魔されてスッゲェ機嫌が悪いんだ…それでもちょっかいかけてくるのなら…」
神機に変形した右腕を肩に担ぎながらリンドウは一呼吸置いてとタバコの煙を吐き出す。
「相応の覚悟はあるんだろうな…?クソトカゲ…」
怒気を込め、威圧感を持った鋭い視線をハンニバル侵食種にぶつける。そして怒りを隠さない表情にハンニバル侵食種は一瞬たじろぐ。
『グオォォォオ!!』
恐怖を払拭するようにハンニバル侵食種が再び吠える。それを合図に第一部隊がリンドウの後ろから飛び出した。
「いっけぇ!!」
「くらいなさい!!」
まず手数の多いコウタが弾幕を張り、ハンニバル侵食種を誘導する。ハンニバル侵食種がサイドステップで右に避ける。それをコウタは弾を連射しながら追いかけると、今度は右に跳びながら右手を地面に突いてサイドフリップの様な動作でコウタの攻撃を避けていく。
そして逃げた先にはサクヤが撃った狙撃弾が飛んでくる。ハンニバル侵食種は頭に飛んで来た狙撃弾を頭を後ろに引いて躱す。
「くたばれっ!!」
「一気に決めます!!」
首を後ろに引くと言う無理のある体勢になった隙に、ソーマと剣形態に変形したアリサがハンニバル侵食種に飛びかかる。
しかしハンニバル侵食種は両手に黒炎の剣を作り、それでソーマとアリサの神機を受け止める。そしてハンニバル侵食種の動きが止まった間にリンドウが突っ込み、袈裟斬りでハンニバル侵食種の胴体を切り裂いた。するとハンニバル侵食種は思わず後ろに飛び退いた。
「手短に済ませるぞっ!!ぶっ潰せぇ!!」
リンドウがの号令と共に再びコウタが追い込みをかける。ハンニバル侵食種は後ろに跳んだ後、左へと飛んでコウタの攻撃を躱す。
躱した先にサクヤがハンニバル侵食種の頭に向かって狙撃弾を撃つ。しかしさっきと同じ手は食わないと言わんばかりに右手で黒炎の剣を作って狙撃弾を焼き切る。
「今です!!」
だがハンニバル侵食種が剣を振った瞬間、銃形態に変形したアリサが胴体に爆破弾を撃ち込んだ。さっきとは違い、砲撃を担当する者が2人から3人に増えたのだ。爆炎に巻き込まれたハンニバル侵食種は逃げる様に右に跳ぶ。
すると今度はサクヤが着地の瞬間に地に着いた左膝を撃ち抜く。するとハンニバル侵食種は左足の力が抜けたため、膝を突いて倒れ込む。その隙にコウタとアリサが爆破弾を撃ち込んでハンニバル侵食種をボロボロにしていく。
そして立ち上がろうと両手を突いたハンニバル侵食種に向かってリンドウが右手を振り下ろして、ハンニバル侵食種の左手を切り落とす。
「ソーマ!!」
「くたばれぇっ!!」
神機を構えていたソーマがチャージクラッシュをハンニバル侵食種に叩き込む。そのままハンニバル侵食種のど真ん中に決まり、ハンニバル侵食種はコアごと真っ二つに別れた。
「…よし。このままユウの捜索を続けるぞ。」
「「「了解」」」
リンドウの指示にソーマ、コウタ、アリサが返事をする。
「…ねえ。」
そんな中、サクヤが捜索を一時中断させる。
「どうしたサクヤ?」
「この家屋にユウが居た形跡が無いって事は…もしかしたらもっと海辺の建物とかに居るんじゃないかしら?」
リンドウの潜伏していた場所は依然ユウキもリンドウ捜索に利用していた。過去に使った事もあり、足が着きやすい可能性を考え、家屋地域から離れられ、海がより近くなる海辺の建物はユウキが潜伏している可能性は高そうだ。
「…そうだな。海辺の近くを調べてみるか。」
そう言って第一部隊は海辺に向かった。
-海辺-
第一部隊は海辺に建っていた小屋…かつて『海の家』だった廃墟に来ていた。
「これは…」
「ああ…」
「居た…みたいだね。」
海の家に入ってみると、火を起こした跡や魚を食べたゴミ、物を置いたり、動かした跡が残っていた。
ここに居たのがユウキなのかは分からないが、誰かが居たのは間違いない。
「そうね。でも…」
「ここに戻るつもりはないのかもな。」
しかしユウキの荷物と思わしき物は何もない。サクヤとリンドウはもうユウキはここには戻っては来ないと見た。この後も周辺の捜索をしたが、結局ユウキを見つける事は出来なかった。
To be continued
後書き
お久しぶりです。台風凄かったですね…しかもその後には地震が立て続けに来たりして…日本はどうなるのかちょっと心配になりました。皆さんは大丈夫でしたか?
話の方はユウキが家出しました。親友や信頼できる上司程ではないにしても、仲間から殺害予告されると流石に怖くなるって身を守る為に何かしら動かないと…ってなると思います。…なりますよね、?
それはそうと、今回投稿が遅くなりごめんなさい。仕事もプライベート予定がかっ詰まっていたもので…次はもう少し早く投稿出来る様に頑張ります。
あ、GE3の試遊会あったみたいですね。今最終調整しているらしく、年内には発売するのでは?と言うのを掲示板で見ました。
どうしよう…買おうかな…?