IS 織斑家の弟   作:黒曜

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第十話

 翌日、朝のSHR。あり得ないことが起きていた。

「では、一年一組代表は織斑一夏くんに決定です。あ、一繋がりでいい感じですね!」

 山田先生は嬉々として喋っているがクラスの女子は盛り上がることはなかった。

「あ、あれ?皆さんどうしたんですか?」

 昨日までと比べ明らかに元気がない女生徒達に真耶はとても不思議に思ったが、その原因については彼女自身もわかっているためにあまり触れなかった。

「先生、質問です」

 クラスの女子の一人が挙手をした。

「えっとどうしましたか?」

「え~っとこんな事言うのも何なんですけどボルキュス君が代表じゃないんですか?」

 やはりボルキュスのことだがそれもそうだろう現在最強の称号をもっている”ブリュンヒルデ”である千冬を倒しさらに専用機2機を連続で倒した人物だ。そして、自分たちに今この世界の現実を見せた千冬が負けた事はすでに学園中に知れわたってしまいあのボルキュスが言った言葉もすでに知れわたっている。そんな人物ではなく言い方を悪く言うと出てきて速攻で負けてしまった一夏では、頼りなかったのであろう。

「え、え~っとボルキュス君の事なのですが彼は元々クラス代表を賭けての戦いだった事も知らないようでしたし。それに彼自身からも『私は、辞退させてもらいます』っと言われていますので」

 そう言うと女生徒は、納得したのか椅子に座った。そして、一夏もなぜ自分なのかについての質問のために挙手した。

「はい、織村くん」

「俺は、昨日負けたんですけどといよりはそもそも試合をしていないんですけど」

「えっとそれについては――――――」

「私も辞退したからですわ・・・・」

 セシリアも昨日の戦闘で思う事があったのか以前と比べとても大人しかったっと一夏は思った。そしてそんな少し重い空気の中真耶が思い出したかのように

「あ、後織村君「なんですか?」ボルキュス君から一夏君に辞退した理由なんですけど『・・・弱すぎます。せめて経験をつむために代表になってください』だ、そうです」

 その事をいい終わると一夏は、ボルキュスに弱すぎると言われたことで机に倒れこむような形になっていた。

「あ、でも確かセシリアのISランクがAって言ってたしやっぱりセシリアにやってもらおうよ」

 女子の一人がそう言うが昨日のことを思い出しランクがたとえAでもあれだったので意味がないのではと思うものも何人かいた。そこへ教室の扉があき出席簿を持った千冬がちょうどよく入ってくると

「お前たちのランクなどゴミでしかない。私からしたらどれも平等にひよっこだ。まだ殻も破れていない段階でだれがマシだの優劣をつけようとするな」

 そう言うと今まで静観していた一人の生徒・・・・ニケが千冬に対して言葉をはっした。

「へぇ~。なら織村先生は、将軍は別としてそれは私にも言ってるんですか・・・・」

 

「・・・ああ。その通りだ。何か問題でもあるのか」

「いいえ~ただ織村先生って強いのかなって思っただけで~す」

 ニケが千冬にたいし少し挑発するかのような声で言うがその目は本気だった。それにたいし千冬は

「ニケつまり私の実力を見たいということでいいのか・・・・」

「はい。そうです」

 そう言うと教室がざわめきだした。いくら千冬が昨日ボルキュスに負けたからと言ってこれははっきり言って普通なら無謀なことだ。

 

「・・・・わかった。次の授業の時に相手をしてやろう。それよりも肝心なボルキュスはどうした?」

 そう言われ今までニケを抜かす全員が気になっていた事を千冬が聞くとニケが少し不機嫌になりながら

「将軍だったら近くのアメリカ軍基地に行ってます・・・・」

 

「(米軍基地?なぜだ?)なぜ授業にでずに基地に行ってるんだ特にそう行った連絡は聞かされていないが」

 それに対して真耶がおずおずと手をあげ

「あ、あのすみません織村先生。今朝早くにイオ先生から今日はアメリカ軍のセグント将軍から基地に出頭するように言われたのでボルキュス君はそちらに行く事になったと言う事を言い忘れてました。」

 

 そこであきれるかのように眉間に手を当てながら

「ニケ。なぜ出頭したのかの理由を詳しくは言えるか?」

 一度ニケは考えるがまぁいいかと思ったのか

「基地にラドゥンが配備されたからそれの訓練のために出頭するらしいです」

 そういい終わると周りの生徒達はざわめきだした。現在量産されているISの中ではもっとも性能がいい量産機とされているISのため使ってみたいと思う生徒達だった。

「あ、あのニケさん少し聞いてもいいですか?「なんですか?」そのラドゥンってこのIS学園には配備してもらえないでしょうか?」

 そう言うなり周りの生徒達は、目を輝かせるが

「無理ですよ」

 ニケはただ即答してそう答えた。その答えで明らかに残念がる生徒達。

「そこをどうにかなりませんか?今後の皆さんの授業のためにも・・・」

 真耶は、教師として性能がいいものを使わせてあげたいと思うのだが普通であれはそのような交渉はニケに対して行うものではなく上の者に掛け合うべき事である。

 

「山田先生・・・そもそもそう言う交渉とかは私じゃなくてイオt・・先生か将軍に言ってくださいよ私の階級はまだ少佐なんですからそこまで発言力ないです」

 そう言われ真耶は、うなだれたが真耶はイオとボルキュスのことが苦手だったりした。イオは、雰囲気が怖いと感じてしまいボルキュスに関しては単純に恐怖だ。真耶のことを見ているうちにニケがなにやら思いついたのか

「あ、じゃぁ~もしも私が織斑先生に負けたらこの事将軍に掛け合ってみますよ」

 そう言い真耶の表情が明るくなるが

「それでもしもお前が勝った場合はどうするつもりなんだ?」

 そこへ一夏がなんとなく聞いてみた。ニケはとても残酷な表情を浮かべながら

「私が勝ったら・・・・・将軍との縁を切ってもらえませんか?ついでに将軍をミコトって呼ばないでもらえますか」

「「なっ!?」」

 それに対して一夏と千冬が驚きの表情をした。

「あんまり将軍の事当然のようにミコトとか呼ばないでくれます?いつもいつも聞いててはらたつんですよね。自分で捨てたくせに有名になったら急に話かけるとか・・・・ホントムカツクんですよね」

 それ対しての返答を聞くためか回りは静かになった。

「・・・・わかった。それを受けよう」

「!?。千冬姉!!!」

「いいんだ一夏。・・・・私が勝ったら一夏が命と呼ぶ事は認めてもらおう」

 その返答として

「はいはい。わかりましたよ・・・・」

 ただ適当に返答した。

 

 

 

 

 

そのころボルキュスはと言うと。

 

『はぁ!!!!!』

「・・・焦って攻めてくるな。つねに冷静に行動しろそうしなければ無様に死ぬだけだ」

 そう言いながらボルキュスもラドゥンを使い格闘戦訓練をしておりその反対側ではレトによる射撃訓練が行われていた。彼らは教室で今どんな事が行われているかはまったく知るよしもなかった。

 

 ちなみにイオはというと

「・・・書類の数が多すぎるな」

 本来の軍人としての書類とIS学園の書類の整理をしていた。もしもイオが教室にいれば何とかなったのかもしれないが今は書類の山を片付けていた。 

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