現在ボルキュスは、第三アリーナのAピットに来ているそこには他に一夏と箒、イオ、ニケ、レトがいる。でも、一夏達とボルキュス達は話をしないそんなボルキュスの事をちらちらと一夏は見るがそれを完璧に無視してセシリアの専用機である”ブルー・ティアーズ”についての情報を見ているがそえは学園側に渡された情報に過ぎないためあまり信用はしないがとりあえずはビット兵器使うという事だけを覚え主力武器であろう遠距離射撃用武装のスターライトmkⅢの威力などを参考にはしておいた。
そんな若干気まずい雰囲気の中そこへ山田先生が息を切らしながら走ってきた。
「お、織斑君織斑君織斑君っ」
その声が聞こえてきたほうを一夏と箒は向きボルキュス達は目だけそちらに向けた。
「山田先生、大丈夫ですか?。一度、深呼吸してください」
一夏がそういうと山田先生は、大きく深呼吸を一度すると落ち着いたのか続きを話し始めた。
「お、織斑君来ましたよ!織斑君の専用IS!早く来てください」
「いくぞ、一夏!!」
どうやら、ようやく来たみたいですね。一夏お兄ちゃんが箒さんと山田先生に引っ張られてつれられていく。その間もこちらをちらちらと見てくるがいいたい事があれば言えばいいのにと思ったがやはりどうでもいいと思ってしまった。そこへ千冬お姉ちゃんが来て
「・・・どちらが先に出るんだ?織村かみ・・・ボルキュスか」
命と言いそうになった時イオ先生が睨んだことに気づいたのかボルキュスと言い直した。
「では、私から行かせてもらいます」
僕がそう言うと一夏お兄ちゃんと千冬お姉ちゃんが何か言おうとしたがその前にニケとレトが割って入り
「将軍がんばってください!!!」
「私達の国を侮辱した。あの女を倒してください!!!」
レトとニケに声援をもらうと
「わかった。できるだけがんばろう・・・」
そう言うとヒュケリオンを展開してゲートから出た。ゲートからでるや否や観客席は女生徒たちで埋まっている。そして、目の前にはオルコットさんがいた。
「あら?逃げずによく来ましたわね」
セシリアは、ボルキュスを見るなりそう言うがとうの本人はどうでもいいかのように無視をするが
「では、最後のチャンスをあげますわ」
セシリアは、腰に当てた手でボルキュスを人差し指を突き出した状態で向けて左手に持った銃は余裕なのかまだ砲口が下がったままだ。
「ほぉ・・・チャンスとは何かな?」
「わたくしが貴方のような子供に勝っては一方的な勝利を得るということは自明の理。ですから、ボロボロの惨めな姿を晒したくなければ、今ここで私に対して言った暴言を謝るというのなら、許してあげないこともなくってよ」
そう言って目を笑みに細めるが
―――警戒、敵IS操縦者の左目が射撃モードに移行。セーフティのロック解除を確認。―――
「ほぉ。だがそれは、チャンスとは言わないのではないか?それに私はあの時何か私は何か変な事でも言ったかな?」
「そう?残念ですわ。それなら―――――」
「そして、このアリーナにいる全員に問いたい貴女達は男性が女性には勝てないと言ったな」
そう言うとあちこちから「何を当たり前のことを」っと言った風な声が聞こえてきた。
「だがそれは、女性にしかISが使えなかったからだ。・・・・だが私は貴女達しか使えないはずのISを使っているこれでも男性は女性に勝てないと思うかね?」
そう言うとアリーナはざわめきだした。確かにそのとおりだと言う声も聞こえてくる現在自分たち女性にしか使えないとされてきたISだが目の前にいるボルキュスはすでに男でも扱えるISを造りそして織村 一夏はそのISを使ってもいないにもかかわらずISを使用できている。この事からすでに女性が優遇されることはないとそして対等になった。後は、どちらが強いかただそれだけの話だそうなればほぼ男性が勝つことになる軍であればISのせいでやめる事になった者達が戻りまた空を飛ぶそして女性は、必然的にどんどん追い詰められる事になるだろう。ボルキュスの今の言葉で完璧に現実をみてしまった女生徒達だ。
―――警告!敵IS射撃体勢に移行。トリガー確認、初弾エネルギー装填。―――
「喰らいなさい!!」
そしてセシリアは、キュインッ!と独特な音とビット4機が展開して共に撃たれたビームがボルキュスの元へ駆けるそして、盛大に土煙がたった。
◇
「命!?セシリアの奴いくらなんでもやりすぎだ!!!」
一夏は、モニターに写る光景を見て叫んだ。
「オルコットめ子供相手にやりすぎではないか!!!」
箒もさすがにやりすぎだと思い叫ぶがそんな二人とは裏腹に千冬は冷静に
「二人とも静かにしろ」
そう言うがその手は、コブシを握って耐えているかのようだった。
「千冬姉なんでそんなに冷静でいられるんだよ!!また、また命を見捨てるのか!?」
一夏がそう言うと千冬は、歯を食いしばって耐えた。興奮状態の一夏に対しイオが話しかけた。
「織村・・・・どちらも同じだったな。一夏君少し落ち着け「だけど、イオ先生!!!」将軍がこの程度で負けるわけがないだろう」
そう言うと一夏と箒は、少し冷静になったのかイオの声に耳を貸し
「ほら、モニターを見てみなさい」
大量の土煙の中でゆっくりと動く影が見えた。
◇
「な、何ぜ。無傷ですの!?」
ボルキュスのヒュケリオンは、まったくの無傷の状態で現れた。
「何か今したのかね?」
セシリアを挑発するような話方をする。それにたいしてセシリアは頭にきたのか。
「っ~~~~!?踊りなさい!!わたくし、セシリア・オルコットとブルー・ティアーズの奏でる円舞曲で!」
そう叫んで4機のビットをもう一度展開しようとするが
「・・・・・遅すぎるのだよ」
セシリアのビットが展開されると同時にまだ少し舞っていた砂煙の中から赤いビームが放たれた。
「な、何なんですの!?」
「油断しすぎだよ。あれだけの土煙をあげたのだその間に何か仕掛けられていてもおかしいとは思わなかったのか?」
完全に煙が晴れるとそこにはまるで牙のような形をしたセシリアのビットとはまた違った形のビットが4機展開していた。
「な、なんですの!?ビット兵器を使っているのイギリスだけのはずですわ!!」
「いつからビット兵器は、イギリスだけのものになったのですか。アメリカでもすでに開発されていますよ」
そう言うとボルキュスはビットをマントの中にしまった。
「・・・何のつもりですの」
「いや、この兵器はなかなかにつまらないからね。これからは使わないで戦ってあげよう」
「っ~~~~!?後悔してもしりませんわよ!!!!」
そう言うと主力武器である銃を連射してくるがそれをボルキュスは最低限の動きで避けセシリアの近くまで進んで行く。そんなボルキュスの対応にセシリアは徐々にあせりだしてきた。
「(なぜ当たりませんの!!)」
先ほどから何発も撃っているがそれは当たるどころかかすることすらせずに避けられどんどん近づかれる。それは次第にあせりから恐怖に変わっていく。
「い、嫌こないで。こっちにこないで!!!!!」
セシリアは、虎の子の2機である『弾道型』を撃つがそれをヒュケリオンのスコルピオンテールで破壊されスターライトでもう一度撃とうとして構えるが構えた瞬間に目前まで迫っていたヒュケーリオンによって剣で破壊された。
セシリアは、最後の武器である接近戦用のショートブレードのインターセプターを出すがセシリアは目の前にいるボルキュスが死神にしか見えなくなっていた。すでに戦闘意思はないのは明らかであるがまだ彼女は武器を落としていないそしてこれは、模擬戦ではなく”決闘”だ。
「た、たす・助けてください・・助けてください」
セシリアはただボルキュスにそう言うが
「だがこれは決闘なのだろう?決闘とは本来どちらかが力尽きるまで続けるものだ・・・そうだろう?イギリス代表候補生セシリア・オルコット」
その顔は、恐怖と絶望に染まっていく。
ボルキュスがそう言うとそこへ2人の乱入者が現れた。
「はぁぁぁぁぁぁ!!!」
それは、日本の第二世代機打鉄に乗った千冬とさっき届いたばかりの白式に乗った一夏であった。二人はヒュケーリオンに切りかかるが千冬の一撃は避け一夏の攻撃は、スコルピオンテールで受け止めた。
「何のおつもりかな?織村先生・・・」
「・・・・オルコットはすでに戦闘続行は不可能だ。これ以上の戦闘はみめるわけにいかない」
「命どうしちまったんだ!?ここまでする必要なんてないだろう!?」
千冬は、ボルキュスに・・・・命に剣を向けることをためらっている。一夏はなぜここまでするのか信じられないといった感じだが
「それは、簡単なことですよ。オルコットさんは私に模擬戦ではなく”決闘”を申し込んできた。ただそれだけですよ・・・それにまだオルコットさんは武器を持っているなら戦闘続行の意思があるということでしょう。違いますか?」
「だが、それでもこれ以上の戦闘は認められない!」
「・・・・・・・・」
なぜお姉ちゃんは、僕に剣を向けるのかわからない。
「セシリアは、もう戦えないけど。俺が相手をしてやるよ命!!!」
「なっ!!一夏止まれ!!!」
何を思ったのか一夏がヒュケリオンに向かって突っ込んできたがそれをボルキュスは綺麗に避けそして、スルピオンテールをうまく使い一夏を傷つけないようにアゴをかすめた。そして、そのせいで一夏は軽い脳震盪を起こして気を失った。
「・・・・・命なぜお前はそうなったんだ?昔のお前はどうしたんだ?」
千冬が、急に話しかけてきた。
「・・・・・・」
「私のせいでお前は変わってしまったのか?それなら謝るだから昔の命に戻ってくれ・・・・」
「・・・・何をいまさら言うのですか?僕の事を捨てておいて?」
ボルキュスがそう言うと千冬は、驚いた様な顔をして
「ち、違う私は、お前を捨ててなどいない!!」
「言葉ではどうとでも言えます。私が・・・・僕が右目を無くしたときも一度も来てくれなかったくせにいまさら何を言うんだ!!!!!!」
「僕がどんなにがんばったとしてもいつも一夏お兄ちゃんしか見て僕の事は見てくれもしなかったくせに!!!!今更何のつもりだ!!!!!!」
僕はそう叫ぶと両肩のスコルピオンテールで千冬お姉ちゃんを攻撃した。それを避けようとする千冬だがその避ける先を読みそこへショットガンを撃ちこんだ。それは、ほぼ全部当たりシールドにより弾こそは当たってはいないが衝撃はすべて通っている。千冬は倒れるような形になったがそれを剣を地面に突き刺す形で支えた。
そして
「確かにそうだった。お前の事をちゃんと見てやれなかった。今更謝っても遅いという事はわかっているが・・・・すまない。許してくれとは言わないがせめて一夏とだけでも昔みたいに接してくれないか私のことを怨んでもいいだから。頼む・・・・」
そう言うと一夏同様に気を失ってしまった。自分はなぜこんな事をしたのだろう。本当は、こんな事をしたかったわけじゃない。ただ自身の姉のためにがんばっていただけのはずがなぜこうなったのだろう。そんな考えをしているとイオと山田先生がやってくる。
「・・・ボルキュス将軍。今回はこれくらいでやめておかれたほうがよろしいかとこれ以上続けらるのはさすがに」
「あぁ。さすがに今回はやりすましたね・・・・」
僕は、そう言うとさっきの千冬お姉ちゃんの言った事を思い出した。なぜ今更になて謝るのだろうか僕は、謝ってほしかったわけではない。なのになのに・・・
「あ、すみません。イオ先生オルコットさん達を医務室に運ぶのを手伝ってもらえますか?」
「山田先生。オルコットさんは私が運びましょう。一応は私の責任ですから」
「えっ。あ、じゃあお願いしますね。ボルキュス君」
ボルキュスは、いつの間に気絶していたのかわからないセシリアをいわゆるお姫様抱っこという形で運んだ。その後は、今までは学園の外にあるホテルから登校していたが部屋の準備ができたため学生寮に移れることになったという山田先生からの連絡を受けて荷物はすでに運ばれていたのでそのまま寮に戻った。
「・・・・・ふぅ~」
ボルキュスは、窓の外を眺めながらつぶやきそして先日行われたアメリカでのクリシュナでのレアメタル採掘権についての交渉の報告書を読んだ。結果だとこちらが完璧に負けたという感じだと思いそして、ロキス書記長は絶対にクリシュナに対して近い未来に軍事行動を起こすであろうと予測をしさらにレトのおかげでデータがそろってきていたエルテーミスの起動データと戦闘データから新しい機体の開発案を練っていた。
「・・・・これからこの世界はどう変わっていくのでしょうね」
ただそうつぶやいたボルキュスの顔は、とても綺麗で、無垢で、とても残酷な笑みを浮かべていた。