提督夫妻が鎮守府に着任しました。   作:珈琲と紅茶

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色々な人の作品を参考にしました!
ただ、夫婦(艦娘は除く)で鎮守府を纏めるのは無かった(多分?)ので書いてみました。
タグの通り誤字や脱字があると思いますので、気が付いた方は指摘していただくと幸いです。
また、感想がありましたら執筆の励みになりますので嬉しいです!


1 出会いと派遣は突然に

 三月、ある鎮守府から海軍本部に報告があった。

 

それによると「柱島泊地」の鎮守府から提督を派遣してほしいとのこと。

このところ何処の鎮守府でも良くあるパターンだからあまり気にしなかったが…

ただ、今回は重要だ。

何せ「再三派遣したのにも関わらず提督が逃げ出している」ことだ。

 

理由は至極簡単で、単に問題児揃いだからだ。

勿論、やるべき任務は全てやっている。

戦績もほぼ負け無しで唯一「本部の最大戦力」による敗北しかない。

正に懐刀と呼んでも良かった位の実力。

だからこそ、この鎮守府からのは何とかしてやろうと苦心している。

最近では噂が流れる位に知られているから普通なら呼ぶ前に逃げられてしまう。

さて、代わりの提督でも充ててあげるか…

 

今日の秘書官の赤城に「ある士官」を呼んでくれるよう頼んだ。

すると、「…いいんですか提督?あの人は都合良く動いてくれるとは思えないんですが」

「…そこら辺は任せたよ」実際は「貸しを返してもらう」のだから簡単だろう。

「分かりました、では少々お待ちください提督」

赤城が出てってから少し経ち…

 

自室のドアにノックが三度。

どうやら来たようだ。

「…入りたまえ」言ってあげると入ってきたのは

「…失礼します、中佐の佐々木です。大将、なにかご用ですか?」

長い黒髪をポニーテールに留め流行りのフレームと薄型レンズを合わせた透明感のある水色眼鏡を掛けた所謂「デキル女」を体現している。

 

「…君がそんな格好をするようには思わなかった。」

「…私だって女性なんですから少しは気にしますよ!それで、用件は何でしょうか」

眼鏡を持ち上げつつも少し照れが見えた。

 

「済まなかった、では本題だ。君には柱島泊地の鎮守府の提督になって貰う」

「…本気ですか?他にも優秀な人達なら幾らでも居た筈ですが。」

不審そうにしつつも言葉を選ぶ余裕はあるようだ。

…さては知ってたな。

「確かにその通りだ。しかし、君だからこそということだ」

何せ訓練学校をギリギリで卒業で、もし根回しして無かったら半年も経たずに退学していただろう。

…色々あったんだよ、色々ね。

 

「…分かりました、ではいつ出発ですか。」

「今から二時間後の一七00で頼むよ。」

…まあ、この後の予定は若造から聞かされているしこの位で良いだろう。

「…あの、本気ですか。」

見ると動揺し過ぎて格好が台無しにしか見えない。

若造はこういうところに惹かれたのだろう…

「…提督、良いんですか。私が彼女の側ならもう少し余裕が欲しいと思うのですが。」

どうやら赤城さん、心配してる様だけど君も一緒に若造のを聞いてたよね。

白々しい。でもそういう所も好きだよ~

「…分かりました、では後程。失礼しました。」

そう言うとそそくさと佐々木は退出した。

 

 

工廠に向かう途中の廊下にて

 

佐々木は頭を抱えつつ蹲っていた。

端から見るとパンツが見える位にしているのだから痴女にしか見えない。

「(…まさか、派遣されるとは思わなかった。それに、出発があと二時間後というのも驚き。普通は一週間後とかじゃないのかしら?訳が解らない…)」

…コツッコツッ

音は小さいが間隔は広くこっちに近づいて来ていた。

そして

「…大丈夫か、佐々木。さてはさっき大将に呼ばれた時に退官願い出せとか言われたのか。」

心配して声を掛けてくれた。

良く見ると葉山だ。

よく突っかかってくるが訓練学校の成績は座学と実技共に断トツの主席。

噂では既に彼女持ちとされていて裏ではファンクラブが多数結成されている位の美形。

私とは産まれてからの幼なじみ。

…かなり羨ましかった。

 

「…違う。今回は配属先が決まったの」

「何処の?」

「柱島泊地」

そしたら

「…本当か。」

顔を青白くしていた。

それも着ていたYシャツよりも白く。

 

だが、すぐに戻り

「…なあ、行くまでに予定は無いよな。なら、少し付き合ってほしいんだ」

と言うが早いか、右手を掴まれ……

気が付くと〈アクセサリーショップ〉だった。

 

着くと「少し待ってて」と言われて待っていると…

「…済まなかった、急に連れてきて。でも、渡したかったんだ」

左脇には薄く細長い箱と右手には小さく、しかし存在感がある箱。

つまりネックレスと結婚指輪だ。

 

いつだったか占うから左手出してと言われたときに測られたのだろう。

「…意外だろ。俺」

少し照れ臭そうにしているがカッコ良かった。

「…佐々木、いや佳夜。君が好きだ。俺も一緒に行かせてくれ」

「……良いの?私で。スタイル良くないし、家事出来ないのに。それにあの噂の鎮守府に行くんだよ。」

「…超ストライク。家事ならこれからで良いし、内緒で君の親御さんに挨拶しに行ったら『あの娘を宜しく』と言われたし、きっと鎮守府だって上手くやっていけるよ!」

そんなこと言われたら…

「これから宜しくね!ア・ナ・タ。」

…さて、この事を大将に報告もとい相談しようと行こうとしたら「既にしてあるから大丈夫だよ」と一言。

…引っくり返りそうだった。

 

 

出発前の港にて

「さて、さs、いや葉山提督夫妻。一七00、これより柱島泊地に向けて出航したまえ。道中、二人の時間を大事にしつつ定時連絡や手紙を忘れずに。また、逢おうその時を楽しみにしている!」

「あちらの娘が何かやらかしましたら私g」見ると赤城の口を大将が抑えている。

「「大将もお元気で!」」

 

「(ウチの赤城はあまりそんな素振りしないからあの二人のはかなり新鮮だった)」

「提督、それなら今から甘えても宜しいでしょうか」

「…読み過ぎだ。だが、良いぞ」

 




最初なので勢いで書いてみましたが、やはり難しい。
連載している人達は出掛けたりしてモチベーションを上げたりするのでしょうか。
また、今回少しだけ出てきた赤城さんも口調がどんな感じかあまり分からなかったので、参考にした人達の書き方に似せてみました。
稚拙かもしれませんがこれから宜しくお願いします。
意見、感想お待ちしてます。

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