提督夫妻が鎮守府に着任しました。   作:珈琲と紅茶

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…短文で駄文でスミマセン。
今回は加賀と瑞鶴が出ます。
此処の加賀は…ある意味正常です。



9 加賀の失態と妙なツボと合った仲

加賀が提督室に駆け込み土下座を見せてきた後、私達はそれを許し理由を聞くことにした。

 

 

佳夜「ねぇ加賀、質問して良いかしら?」

加賀「…私に答えられる事なら包み隠さずにしましょう」

悠「なら、質問だ。今さっきまで何をしていたんだ?」

加賀「明日からの秘書艦を決めるための会議をし、

やり方が決まったので順番をくじ引きで決めていました。

原因は私が赤城さんと話していた時にうっかり口を滑らせてしまったからだと思います。」

 

淡々と答えてはいるが、二人には「加賀は嘘をついていない」事が解った。

だが、二人にとってその回答では不十分だった。

加賀としては「出来事の詳細」を伝えれば良いと判断したが、二人にとっては「詳細」という反省文だけではなく「感想」。つまりは加賀のその時の心情も聴きたかったのだ。

当事者ではないが故の好奇心。

そして加賀自身気付いていないが、僅かだが口角が上がり最初に話した時より心なしか早く少しトーンが高い。二人には「とても嬉しい結果」だったのが薄々感じられた。

 

それ故に悠は

「加賀、ソレについてだが選出する方法を話し合っている間、その時どう思った?」

質問をぶつけることにした。

加賀「…。…話し合いですが、…早く決まらないかなと思っていました。その時は既に十分経とうとしていたので提督室に戻らなければいけないと覚えていたので」

佳夜「そう。…なら、くじ引きをして結果が分かった時はどうだったかしら」

 

 

当然、加賀は訊かれていることが「反省」と「報告」でだけではなく「感想」も含まれていた事に気付き、少しだけ頬が紅く染まった。

つまり、「照れ」だ。

加賀「…」

佳夜「…加賀?ねぇ?」

悠「佳夜、少し待て。」

加賀「…嬉しかったです。」

『そう(か)、それは良かったわ(よ)』

「…では、明日の秘書艦を報告します。駆逐の雪風です。」

 

悠「理由は解っているけど幸運艦らしい結果だな」

佳夜「…雪風ちゃん?加賀、その娘は此処ではどういう事をしてきたの?」

加賀「…黙秘します」

悠「…何故だ」

加賀「…彼女の為です。本人から聞かされる様になるまでお待ちください」

佳夜「…女の子に秘密なんて一つや二つあったって不思議ではないわ。それで納得しとくわ」

悠「佳夜にひm!?痛っ!!!」

悠の足は机で見えないがバールでも打ち付けられた様な痛みを受けた。

…隣の佳夜は笑顔。

突然、加賀は何も無かったように

「…では、提出してきますので少々お待ちください」

言って、足早に部屋から出た。

 

 

廊下

 

(…危なかった。我ながら表情が出にくくて良かったわ。…実は笑ってしまいそうだったから)

…此処の加賀のツボはおかしかった。

 

他の鎮守府の加賀は割と言葉に表情よりも気持ちを表現していて、瑞鶴が居ればほぼ必ず衝突しその後仲良くするらしいのだが、此処の加賀は何故か何処の瑞鶴とも直ぐに仲良くなってしまう。

…全く読めない筈の表情や言葉なのにも関わらず。

 

 

気になったウチの青葉は瑞鶴にそれをぶつけると

「どうしてかは私にも解らないわ。…只、最初に会った時に思ったの。仲良くなれそうだとね」

何処の瑞鶴に聞いてもやはり同じような事が有るようだ。

 

反面、他の鎮守府の赤城とだけは馬が合わないらしい。

当然、それをもぶつけた青葉に赤城は

「笑いのツボがおかしいから…ではいけませんか?」

疑問を疑問で返されたが納得した。

…やはりウチの加賀は普通では無いと。

 

 

で、深呼吸していた加賀に

「加賀さん、何してるんですか?」

装空の瑞鶴が話しかけた。

「…いえ、何でも無いですよ」

装おうとしている加賀に対して

「…悠が佳夜さんに踏まれた」

「!?……………」

声を殺しつつ笑う加賀。

「図星ね…全く何処が笑う所なのかは分からないけど…貴女が此処の加賀で良かったわ。…今言った事が事実なのか気になるわね。」

瑞鶴は言った。

…表情こそは呆れているが言葉では確実に彼女に対して良い印象をもっている事が伺える位に。

その後、動けなくなってしまった加賀を連れながら瑞鶴は加賀の仕事をやり、提督室に戻しに行くことにした。

 

 

 

提督室前のドア

 

瑞鶴「…悠さん、佳夜さん、装甲空母の瑞鶴です。加賀さんを連れてきました。」

佳夜「分かったわ。入って」

 

悠「…どうした、加賀?」

瑞鶴「…二人とも、加賀さんの前で何したんですか?」

悠「…」

佳夜「悠の足を踏んだだけよ。それがどうかしたの?」

瑞鶴「…本当にあったとは。…取り敢えず夕食に行きませんか?まだ、食べてないですよね。二人共」

『?…!?』

 

 

瑞鶴に言われるまで忘れていた二人は、夕食をとりに食堂へと向かった。

…未だ笑う加賀と手を貸す瑞鶴を連れて。

 

 

 

 

 

 

 




加賀「…C&T、貴方は私をどうするつもりですか?」
C&T「勿論、笑い者。σ( ̄∇ ̄;)…ダメかな?」
加賀「…第一次攻撃隊、全機発艦。目標、作者!」
!?、ギャァァァ!!!

…最近、物を無くす事が多い適当野郎です。
小さかった頃は行動範囲が狭かった為に直ぐに見つかっていたのですが、此処数年は無くしてから一年近く経ってから見つかったりしています。
…歳をとるって怖いね

意見、感想もしくは要望でも構いません。
出来ないなりに応えてみますので、お待ちしてます。




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