提督夫妻が鎮守府に着任しました。   作:珈琲と紅茶

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どうも適当野郎です。
最近、夢を見るようになりまして
覚えている内容だと
此処の登場人物に怒られたりとか言い合いしたり…

夢では嘘みたいな事が割と良くあるから怖い…
では、続きです。


12 雪風の秘書艦初日 朝

0530。

雪風は目覚めた。

今日は自身が秘書艦の日のせいもあってか、何時もより三十分早く起きてしまった。

その割には何故かとてもワクワクしており、調子としてはとても良い方だ。

 

当然だが、雪風はあの二人が好きだ。

着任して二日だが、自己紹介の時の二人の印象がとても良く

金剛さん風に言うならlike以上love未満というところ。

(…少し早いですが司令達にあいさつしにいきましょう!)

そう思った雪風はまだ残る眠気を覚ますために着替え、

顔を洗い他にやることを終えてから提督室に向かった。

 

 

提督室

 

ドアの前に立った雪風はノックを三回。

しかし、返事が帰ってこない事が気になり静かにノブを回してドアを開けると誰も居ない。

壁掛け時計を見ると0545。

(もしかして、寝坊でしょうか?でも、机に今日の分があるのはおかしいです。とにかく行ってみましょう!)

そう思った雪風は寝室に向かう事にした。

 

 

寝室

加賀「…悠、…今何時ですか?」

加賀は昨夜のせいでの筋肉痛でスローモーションでしか動けない身体を気にしつつ尋ねた。

悠「…0550だが、雪風ならまだ来てないぞ。」

当の悠は佳夜の顔を弄りながら答えた。

加賀「…そうですか。」

 

 

コン、コン、コン。

加賀と話してから二、三分後で三回ノック。

「本日の秘書艦の陽炎型駆逐艦八番艦の雪風です!起きてますか?」

 

噂の雪風が来た。

悠「佳夜はまだだけど、起きてるよ。入っておいで」

雪風は音を立てずにドアを開け入って来た。

…見た目は小動物の様にも見えるがどういう事なのだろう?至って他の鎮守府の雪風と変わらないが。

雪風「おはようございます!えっと…悠、さん」

少しぎこちない。

 

悠「…雪風、呼び方は言いやすい方で良いからね。」

雪風「分かりました!…では、しれぇ」

…何故、ひらがなの様に聞こえるのかは分からないけど雪風が良いならそれで良しとしよう。

雪風「何で…加賀さんが寝てるんですか?」

…口調も表情も変わって無いのに寒気がする。

悠「…」

雪風「…しれぇ?」

悠「…まだ知らなくても良い事もあるから、気にしないでね」

雪風「…青葉さんを焚き付けますよ」

悠「…説明するからそれは無しで」

 

 

説明中

 

 

雪風「つまり、加賀さんと…したと。」

赤面しながら言う雪風。

…恥ずかしいなら言わなくても良いのに

悠「…もう少し包んだ言い方は無かったか」

雪風「…しれぇのエッチ。」

俺は項垂れた。

…正論は何故ここまで効くのでしょうか

 

加賀「…私がお願いしたんです。雪風、貴女には関係無いでしょう」

雪風「加賀さんが言うのなら…そういう事にしておきましょう。…でも、しれぇにはして欲しいことがあります」

悠「…聞くだけ聞くよ」

雪風「雪風も…してください」

悠「…ん?雪風、まだ寝ぼけているのか?」

雪風「…本気ですよ?…しれぇが相手なら…今からでも」

 

今にも脱ぎ掛けている為に乱れる服装

悠「雪風、服装を正せ。…加賀」

加賀「…遅かれ早かれ分かっていた事です。悠…諦めて下さい。」

…誰のせいでこうなった。

…俺のせいか( ;∀;)

悠「…ハァ~。…分かった。執務終わったら答えを出すから…佳夜を起こすぞ」

佳夜は相変わらず寝ていた。

 

 

0630。

悠「佳夜、起きろ」

雪風「佳夜さん、朝ですよ!」

佳夜「…う~ん…後五分~zzz」

毎回ながら佳夜を起こすのには苦労する。

訓練学校時代は大将達指導官が様々な方法で起きない学生をたたき起こしていたが、唯一放棄され掛かった位に起きないのだ。

 

只、寝れなくなる様な極限状況でも何時も通りなのだから長所でもあるので結局は黙認されていたが。

 

 

悠「雪風、提督室から大砲とドッキリ一式持ってきて」

雪風「?は、はい」

雪風は提督室に取りに行くために寝室を出た。

加賀「悠…そんな物を申請して良く許可出ましたね。」

悠「…色々あったんだよ、色々ね」

加賀「…後で詳しく教えて下さい。気になったので」

雪風「しれぇ!持ってきました!」

悠「雪風、ありがとう。…加賀、今度な」

 

雪風「?」

悠「今日は何にしようかな~?」

雪風「!、これなんかはどうでしょう?」

雪風の手には某スピーカーと繋がったMP3プレーヤー。

他にも音関係ならクラッカーとか目覚まし時計もあるのだが、他の娘の事に気を使って選んだようだ。

…でも、他の娘達には見せられない顔してるよ。

表現するとしたら「悪巧み」かな?

あんまりしなさそうなんだけどな~。

 

 

悠「…良いの選んだね。じゃあ、電源入れて…」

ボタンを操作してその中にある一つを選択。

スピーカー側も範囲を絞ってから音量調整。

さて、再生!

佳夜「!?」

佳夜は飛び起きた。

佳夜「悠!!!」

悠「佳夜、朝ご飯だ。食堂行くぞ」

佳夜「…分かったわよ。でも、加賀はどうするの?誰かさんがやり過ぎたせいで動けないんだから。」

加賀「佳夜さん、悠のせいではないです…私がいけないんですから」

悠「佳夜、それは言わなくても分かってる。じゃあ加賀、おんぶするから腕を伸ばしとけよ。…よっと」

寝間着姿の佳夜と何時もの格好の雪風と悠、そして悠に背負われている着崩し気味の加賀は食堂に向かった。




此処の青葉はスキャンダル好きですが、恋愛感情はノーマルで且つ純情。
本当に嫌がっている事は絶対に記事にしない事から一応信頼されて許可が出てます。
雪風、案外怖い嫁でも似合いそうと思ってたりします。
私の勝手なイメージですが。

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