――ねぇ、貴方はなぜ戦うの?――
彼女は問う。
――私は戦う為に創られたからだ――
彼は答える。
――辛くない? 悲しくはないの?――
彼女は問う。
――私は兵器であり、獣だ。そもそも感情を知らぬ――
彼は答える。
――でも、貴方はよく怒ってるじゃない?――
彼女は問う。
――怒りは我が存在理由(レゾンテートル)。怒りこそ私であり、私こそが怒りだ――
彼は答える。
――……全然分からない。なら、貴方に好きなものって無いの?――
彼女は問う。
――……――
彼は答えない。
――あ、「無い」って言わない。ってことは有るんだ――
彼女は笑う。
――…………――
彼は答えない。
――ねぇねぇ、貴方の好きなモノってな~に? なんなの~――
戯れるように彼女が問う。
――…………言いたくない――
彼は苦々しく答える。
――ケチ~……まあ、いいや。いつか教えてね。じゃあ――
彼女は問う。
――貴方はなんで人間を守ってくれるの?――
彼女は見つめる。
――……――
彼は答えない。
――貴方は“滅ぼすモノ”でしょう? 何故人間の味方をするの?――
――……――
彼は答えない。
――…………――
彼女は答えを待つ。
――私は……――
彼は答えを―――――
それは懐かしい夢であった。
それは遠い――遥か昔の記憶。
彼女と過ごした短い日々の一幕。
ただ戦う為の存在であった自分に語りかけてきた少女。
ただ禍いとして生を受けた自分に微笑みを向けた少女。
彼女と過ごした日々。穏やかな日々。
その中で自分に生まれたモノ。
それは安らぎであり、愛であり、自分には最も無縁だったモノ。
そして、彼女を失った時に生まれたモノ。
それは元々自身の中にあったモノ、当たり前だったモノ。
生まれながらに持っていたソレを、自分はその時初めて自覚し、理解した。
憤怒というモノを。
憎悪というモノを。
あれから幾年、幾百、幾千の時が流れたのかは分からない。
だが、自分は目覚めた。
そして感じている、自身が屠り、切り裂き、噛み砕くべき存在を。
彼女の存在は失われた。
だが、彼女の想い。彼女の願い。
彼女の歌は己の中で息衝いている。
ならば、行かなければならない。
約束の為に。
二度と失わない為に。
彼女の愛した世界を守る為に。
『■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■!!!!!!』
目覚めの咆哮を上げ、獣――『憤怒の
本能に従うまま敵を求め、力を求め、歌を求め、彼は駆ける。
その先に待つ少女達の運命を変えることになるとも知らず、獣は叫び、駆ける。
勢いで投稿しました。
私の妄想をお粗末な文章で形にしただけなので、頭悪い感じです。
ツッコミ所は多々あるでしょうが、よろしくお願いします。