戦姫絶唱シンフォギアー異聞ー   作:サワグチ

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#プロローグ 君が愛した世界

 

 

 

――ねぇ、貴方はなぜ戦うの?――

 

彼女は問う。

 

――私は戦う為に創られたからだ――

 

彼は答える。

 

――辛くない? 悲しくはないの?――

 

彼女は問う。

 

――私は兵器であり、獣だ。そもそも感情を知らぬ――

 

彼は答える。

 

――でも、貴方はよく怒ってるじゃない?――

 

彼女は問う。

 

――怒りは我が存在理由(レゾンテートル)。怒りこそ私であり、私こそが怒りだ――

 

彼は答える。

 

――……全然分からない。なら、貴方に好きなものって無いの?――

 

彼女は問う。

 

――……――

 

彼は答えない。

 

――あ、「無い」って言わない。ってことは有るんだ――

 

彼女は笑う。

 

――…………――

 

彼は答えない。

 

――ねぇねぇ、貴方の好きなモノってな~に? なんなの~――

 

戯れるように彼女が問う。

 

――…………言いたくない――

 

彼は苦々しく答える。

 

――ケチ~……まあ、いいや。いつか教えてね。じゃあ――

 

彼女は問う。

 

――貴方はなんで人間を守ってくれるの?――

 

彼女は見つめる。

 

――……――

 

彼は答えない。

 

――貴方は“滅ぼすモノ”でしょう? 何故人間の味方をするの?――

 

――……――

 

彼は答えない。

 

――…………――

 

彼女は答えを待つ。

 

――私は……――

 

彼は答えを―――――

 

 

 

 

それは懐かしい夢であった。

 

それは遠い――遥か昔の記憶。

 

彼女と過ごした短い日々の一幕。

 

ただ戦う為の存在であった自分に語りかけてきた少女。

 

ただ禍いとして生を受けた自分に微笑みを向けた少女。

 

彼女と過ごした日々。穏やかな日々。

 

その中で自分に生まれたモノ。

 

それは安らぎであり、愛であり、自分には最も無縁だったモノ。

 

そして、彼女を失った時に生まれたモノ。

 

それは元々自身の中にあったモノ、当たり前だったモノ。

 

生まれながらに持っていたソレを、自分はその時初めて自覚し、理解した。

 

憤怒というモノを。

 

憎悪というモノを。

 

 

 

 

あれから幾年、幾百、幾千の時が流れたのかは分からない。

 

だが、自分は目覚めた。

 

そして感じている、自身が屠り、切り裂き、噛み砕くべき存在を。

 

彼女の存在は失われた。

 

だが、彼女の想い。彼女の願い。

 

彼女の歌は己の中で息衝いている。

 

ならば、行かなければならない。

 

約束の為に。

 

二度と失わない為に。

 

彼女の愛した世界を守る為に。

 

 

 

『■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■!!!!!!』

 

 

 

目覚めの咆哮を上げ、獣――『憤怒の禍獣(ディザスター)』は飛び立つ。

 

 

本能に従うまま敵を求め、力を求め、歌を求め、彼は駆ける。

 

 

その先に待つ少女達の運命を変えることになるとも知らず、獣は叫び、駆ける。

 

 

 

 

 

 

 




勢いで投稿しました。

私の妄想をお粗末な文章で形にしただけなので、頭悪い感じです。

ツッコミ所は多々あるでしょうが、よろしくお願いします。
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