……六年前の七月七日……
「へへっ」
俺、織斑一夏は朝から上機嫌だった。何故かって? それは……、
「あれ? 一兄ご機嫌だね。どうしたの?」
ふと、笑っていると俺の双子の弟の
「ん? いや、今日は箒の誕生日だから」
俺は幼馴染の
「そっかー、箒ちゃんは一兄の初恋の相手だもんね」
「しゅ、春二!! 何を……」
「それより一兄、そろそろ行かなくていいの?」
顔を真っ赤にして否定しようとしたが、春二が時計を指差したので見てみると箒と待ち合わせをするはずの時間が過ぎていた。
「グアアアッ!! 春二のバカ野郎!!」
俺は竹刀とプレゼントを持ち、走り出した。……間に合うかな?
俺の持っているプレゼントは、星形の髪留めだ。……まあ、小学生が買える程度の金額なんだけど。箒はいつもポニーテイルで、たまにはこういうのを着けても可愛いと思う。
少し、走っていると篠ノ之神社が見えてきた。……もう少しだ。もう少しでつく。……このプレゼントを渡したら……、告白するんだ!! 俺の気持ちを箒に……。
俺は階段を駆け上がったが……、
「ええい!! 離せ!!」
そこには黒服の男性達に連れていかれそうになっている箒がいた。
「ほ、箒!?」
俺は何故こうなっているか分からなかった。だけど、何をやらなくてはいけないか分かった。
「箒を、離せええええええぇぇっ!!」
俺は竹刀を振りかざし、黒服の男性達に突撃した。
「い、一夏!?」
俺は箒を助けようと竹刀を振り回したが、いくら剣道で鍛えていても所詮は小学三年生、大の大人に適うはずがなかった。
「ぐあっ!?」
俺はあっさりと、倒され地面に叩き付けられた。
『……こいつは何者だ』
『取りあえず、始末するか?』
男の1人は、拳銃を取り出した。……やばいな。
「ま、待ってくれ!!」
すると、箒が叫びだした。
「……分かった。私は行く。行くから、一夏を離してくれ!!」
『……どうします?』
『……分かった。離してやれ』
俺の拘束は解かれたが、代わりに箒が捕まった。
「箒!!」
「……一夏、すまない。巻き込んでしまって」
箒は男達の後について、移動しようとした。
「……一夏、もういい。追いかけないでくれ。いいからお前はお前の幸せを考えてくれ」
そして、箒は姿を消した。
雨が降り出してきた。
俺は地面から立ち上がった。すると、地面には箒に渡すはずだった髪留めが墜ちていた。俺は自分の拳を地面に叩き付けた。
「チクショウ……」
俺は自分の無力さを痛感した。……強くなりたい。欲しい、大切な人を守れる力が欲しい。
「チクショオオオオオオオォォォォッ!!」
俺の叫びは雨が降る空に響いた。
「……箒」
『……一兄、一兄!!』
すると、目の前が真っ白になった。
「うっ、ううん?」
「朝だよ、一兄」
……何だ、夢だったのか。
「一兄、今日は試験日だよ」
「ああ……」
……さてと、早く準備をするか。
とりあえず、復活させました。